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カテゴリー「511 信仰」の16件の記事

2018年12月 5日 (水)

2度あることは3度4度

思わぬリハーサルに呆然と歩いてすぐのペトリ教会。ヤコプ・プレトリウス2世がオルガニストを務めた。

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いやはやここでもリハーサルだった。こちらはヤコブよりずっと硬質な感じ。5分で終わってしまった。ニュルンベルクのゼバルドゥス、先のヤコビに続いて3度目のリハーサル。

やれやれとばかりに次はヨハン・アダム・ラインケンやハインリッヒ・シャイデマンがオルガニストを務めたカタリーネン教会だ。

3度あったことが4度目。またまたリハーサルだった。たっぷり45分オルガン演奏をただ聴きした。多分バッハばかりのような気がする。

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正式な演奏会ではないから、安易な比較は慎みたいが、この3つの中では最初のヤコビが気に入った。ペトリはもう少し長く聴ければ印象が変わるかもしれない。

リハーサルばかり4度も聴けるとは墓参のご利益かもしれない。

2018年11月17日 (土)

ニコライ廃墟

グレニンガーで自家製ビールを賞味してもまだ明るいので、近くのニコライ教会の廃墟に行ってみた。第二次世界大戦中の爆撃で破壊された教会がそのまま残されている。ハンブルクは第二次大戦中過酷な爆撃を受けた。1842年の大火と合わせれば市街には古い建物が残っていない。戦後、忠実に再建されてはいるのだが、散策中はずっと心にとめていた。バッハ当時の建物の現物ではないのだ。

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この教会にももちろんオルガンがあった。アルプ・シュニットガー制作のオルガンで、パイプ数4000という壮大な規模だったが、1842年の大火で焼失していた。シュニットガーの友人ヴィンツェント・リューベックという優れた作曲家がオルガニストを務めていたこともある。
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人影まばらな夕暮れ時ということもあり、なんだか悲しくて立ち尽くした。

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セバスチャン閣下も出てこない。

2018年10月29日 (月)

マルクト広場アイゼナハ

マルクト広場周辺をしばし散策。

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ソーセージの屋台が出てはいるのだが、マルクト広場としては出店が少ない。平日のせいか。

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市庁舎もこぶり。

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さすがにここはおさえておく。

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2018年9月20日 (木)

トマス教会見参

8月11日の早朝。旅行先恒例の朝の散歩。不意に姿を見せたトマス教会。

足がすくんだ。一生に一度は来てみたいと願った念願の場所。
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1723年以降1750年までバッハはここで働いていた。言葉にならない。

15時からコンサートでまた訪れる。内部はそのとき見る。



2018年9月 9日 (日)

教会ショップ

教会のEingang(入口)付近で、ちょっとした小物を売っていることがある。ゼバルドゥスにもあった。本当に小さなスペースにひっそりだった。

そこにはCDが数種類あった。このうち2種類を買い求めた。同教会のオルガン演奏を収録したパッヘルベルオルガン曲集とバッハオルガン曲集だ。

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しかし驚いたのはそこではない。パッヘルベルのグッズは買い求めたCD以外は皆無だった。中期ドイツバロック最高の巨匠パッヘルベルの不当な扱いをここでも感じた。CD、本、Tシャツ、マグカップ、チョコ、エコバッグ、ネクタイまで商売のタネになりまくるバッハとの大きな差に頭を抱えた。ニュルンベルクでこの扱いだから他は推して知るべしだ。

2018年7月23日 (月)

須賀ハリストス教会

やっと入れた。

千葉県の八日市場という街のそばに、須賀ハリストス教会がある。明治になってキリスト教の信仰が許された後に建てられたもの。現在の建物は20年前に建て替えられたものだが、祭壇前の絵画は明治期のものだという。九十九里海岸に近いとはいえ、あたりは田んぼ。のどかな風景が延々と続く。案内の標識もなく、グーグルの地図を頼りにたどり着いた。以前から存在は知っていたが、限られた日にしか内部に入れない。予定を合わせてやっと見学できた。

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寄付代わりにと購入した絵葉書の中の一枚。

なんといってもここはギリシア正教の教会。特色ある十字架が印象的だ。暑い日中、空調もない中、近所の信者の男性が丁寧に説明してくれた。噂に聞いていた明治期の宗教画はとても清楚で印象に残ったけれど写真撮影はしなかった。部屋の隅に置かれた4本の譜面台が聖歌隊の存在を物語る。館内にオルガンはない。尋ねてみるとミサの時には地元の人たちが歌うという。

バッハに親しむ過程で習得したキリスト教の知識に浸っていた脳みそが敏感に反応したのが、我ながらうれしかった。長崎の遺跡群が世界遺産に登録されたことは記憶に新しいが、ここにも何かがあると感じた。

2018年4月21日 (土)

復活の回避

ドイツレクイエムの初演を準備する過程で、指揮者ラインターラーと意見の相違が生じたとされている。

ドイツレクイエムの主張する宗教観、つまりブラームスの宗教観とラインターラーの宗教観との相違に起因するものだ。一つは「最後の審判」への顧慮がないことだ。

今一つが本日の話題だ。ブラームスは「テキストの選択にあたり復活の部分を注意深く回避した」と言っている。復活を信じているなら、注意深く回避する必要はあるまいと思う。申すまでもなく「復活」を信じることがキリスト教信仰の基礎の基礎だ。ブラームスのこの見解が、「復活を信じない」ことの表明だとするなら一大事である。死者のためのミサなのに復活を信じていないということだ。ブラームスを慕うドヴォルザークは、唯一ブラームスの不信心ぶりを嘆いているくらいだから、荒唐無稽でもなさそうだ。

内心はどうあれ、初演前の大事な時期にわざわざ言及しなくてよさそうなものだ。微妙な問題に進んで首をつっこむのは得策ではなかろう。そうせざるを得なかった深い議論がラインターラーと交わされたということだ。

このあたりが、「死者のため」ではなく「死によって残された者のため」であるという位置づけの根拠だ。

2018年3月31日 (土)

コンプトゥス

ラテン語。「computus」と綴る。断りなく用いれば「復活祭の計算」のことだ。厳密には「computus paschalis」という。「paschalis」は「復活祭」のことなので、「computus」だけなら計算のことだ。黙って「計算」といえば復活祭の割り出しを意味するということだ。そういえば「コンピューター」の語源だった。

「春分の日より後の最初の満月の後、最初の日曜日」

なのだが、注意がいる。春分の日は3月21日に固定される。天文学的には20日が春分の日になることもあるのだが、復活祭の計算では21日に固定される。バッハの誕生日だからというシャープな説明がはまりまくる。

「春分の日の後の満月の日」とはいうものの春分の日が満月だったら、これはセーフ扱いだ。横並びはセーフなのはオフサイドのルールと同じ。だから3月21日が満月で土曜日だと、3月22日が復活祭になる。計算上最も早い復活祭だが、確率は0.5%ほどだ。一方満月が日曜と重なると、復活祭は1週後にずらされる。3月22日が日曜日で満月だとしても22日がイースターにならずに、29日となるからややこしい。

もっとも復活祭になりやすい「イースターの特異日」は4月19日らしい。

今年の復活祭は明日だ。

2018年3月30日 (金)

マタイ受難曲

バッハ宗教作品の金字塔。1727年4月11日、復活祭の2日前つまり聖金曜日にライプチヒにて初演された。キリストの受難を描く作品だけに、復活祭近辺での上演が多くなる。ブラームスの「ドイツレクイエム」の初演も聖金曜日だった。

お叱りも覚悟でごくごく大雑把に申せば、キリスト受難の進行は下記の通りだ。

  1. 聖木曜日 最後の晩餐
  2. 聖金曜日 処刑
  3. 復活祭  復活

毎年変動することに目をつむれば、聖金曜日は命日ということだ。土曜日は死没と復活の間なのでイエス様は黄泉の国におられるということになる。人々は特に静かに過ごす。

興味深いのは復活祭の日取りの計算方法だ。

「春分の日の後、最初の満月の日の次の日曜日」

おお。「春分」という概念は太陽の進行に由来するが、後段の「満月」は月の進行に由来する。太陽暦と陰暦両方が関与するということだ。

本日は聖金曜日である。イースターはあさって。

2018年3月29日 (木)

春の野に出でて若菜摘む

復活祭直前の木曜日は「緑の木曜日」とも言われている。ドイツにはこの日、野原に出かけて以下7種の植物を摘んできて食する風習がある。

  1. サラダ菜
  2. ホウレンソウ
  3. パセリ
  4. 浅葱
  5. すかんぽ
  6. たんぽぽ

日本の七草は下記の通り。

  1. せり
  2. なずな
  3. ごきょう
  4. はこべら
  5. ほとけのざ
  6. すずな(かぶ)
  7. すずしろ(だいこん)

日本の1月はもとより、復活祭2日前となると3月下旬から4月ということもある。だから「我が衣手に雪は降りつつ」と続けても違和感がない。

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