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カテゴリー「515 別れ」の4件の記事

2021年4月 1日 (木)

Unser Brahms

我が家に宝物が一つ増えた。ご覧の通りに若きブラームスをあしらった華麗なポスターだ。

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ブラームスがしばしば訪れた避暑地バーデンバーデンのブラームス協会が創立40周年を記念して2007年4月19日から22日まで記念イベントを開くというものだ。25のステージからなる催しの名前が「Unser Brahms」という。「我らのブラームス」というそそられるタイトルだ。

大切な知人が訳あってこれを手放さざるを得なくなって、捨てるに捨てられずに私に譲ってくれたものだ。どうにかして私に譲りたいと思い詰めての決心だと聞いている。私的にストライクゾーンの中央を深々とえぐる逸品であるばかりか、これまでこのポスターが飾られていた場所も万感胸に迫るものだ。

その知人の名前や従来飾られていた場所、そしてこのたびの事情など、ブログでは公開を控えるが、関係者が見れば多くを語る必要はあるまい。4月につきものの出会いと別れとだけ申し上げておく。ただただ深い感謝、いつでも私は彼とともにある。

恩人にブラームスのご加護を特盛で。

 

2018年7月14日 (土)

お盆のファンタジー33

「忘れていた」と言い訳しながら、CDを1枚出して「私からの贈り物だ」と付け加えた。ジャケットには手書きで「お疲れ様」と書いてある。収録は下記の通り。

  1. 2013年 マスカーニ 「カヴァレリアルスティカーナ」間奏曲
  2. 2011年 ラヴェル 「ラヴァルス」
  3. 2012年 ショスタコーヴィッチ 交響曲第5番第4楽章
  4. 2013年 ブラームス ピアノ五重奏曲 第3楽章
  5. 2014年 ドヴォルザーク 序曲「謝肉祭」
  6. 2015年 リスト 交響詩「レプレリュード」
  7. 2016年 マーラー 交響曲第5番よりアダージェット
  8. 2017年 サンサーンス 「バッカナール」
  9. 2018年 Rコルサコフ 「スペイン奇想曲」
  10. 2017年 シベリウス 「フィンランディア」合唱付き。
  11. 2013年 シェーンベルク レミゼラブルより「民衆の歌」

作曲家が重複しないように工夫したとどや顔。2013年はあなたの室内楽だがと水を向けると、もじもじと「気に入らんか?」と私の顔を覗き込んできた。「だから代わりにレミゼを最後に入れておいた」とは、空気の読める男だ。「ありがとう」と言って全力で手を握り返した。

まさに現代のピエタだとブラームスさんがため息をつく。このレベルがずっと維持されているとは驚きだとも付け加える。

全てお見通し、毎度のことながら目端の利くブラームスさんだ。

2009年5月22日 (金)

弾き語り

楽器を弾きながら歌うこと。自らの歌の伴奏を自分で行うとも言い換えられる。弾き手自らが歌い手であることに加えて、ソロであることも必須条件であるような気がする。オフィシャルな定義があるのかどうか自信がない。

人間の体の構造上、管楽器での弾き語りは考えにくい。だから弾き語りなのである。そういえば吹き語りという言い回しにはお目にかからない。

自唱、自伴奏、ソロの他にも条件がある感じている。演奏される曲のテンポだ。あまりテンポが速い曲は無いような気がしている。あるいは、言葉をクルクルと回すような歌は少ないとも思われる。

イメージとしては、切々とあるいは淡々と訴えかけるような曲調がふさわしい。

クララ・シューマンの没した後、ブラームスは親しい知人とクララの思い出に浸って過ごした。思い出に浸るとは、つまりクララの愛した音楽作品を仲間内で演奏することだった。

ブラームスの出番になった。選んだのは「4つの厳粛な歌」だ。ピアノを弾きながらブラームス自身が歌ったらしい。涙を流しながらの弾き語りだった。居合わせた者全てに深い印象を与えたという。

何という弾き語りだろう。クララの死を惜しむという状況、「4つの厳粛な歌」という選曲、自作自演という形態、どれをとっても空前絶後だろう。もちろんブラームスは声楽の専門家ではない。けれども凄い演奏だったことは容易に想像できる。4曲全て歌ったのだろうとは思うが、3番「おお死よなんと苦しいことか」が一番似合うような気がする。

2007年10月 1日 (月)

出会いと別れ

日本では春が、「出会いと別れ」の季節とされている。卒業入学を始めとする学校関係の区切りであり、年度末年度初めという社会の区切りにもなっている。引っ越し屋さんも忙しい季節だ。

欧米では、そうした区切りは10月にやってくる。

1853年9月30日。ヨハネス・ブラームスが初めてシューマン邸を訪問したとされる日だ。実際の初訪問は9月30日だったが、シューマン夫妻との対面は翌10月1日だったらしい。つまり、クララ・シューマンとブラームスの初対面が154年前の今日10月1日だったということになる。

出会いと別れはいつもついて回る。話は一気に42年後の1895年10月に飛ぶ。クララとブラームスの最後の対面だ。複数の資料を当たったが正確な日付は判明しなかった。確かなのは10月のある日ということだけである。このときブラームスがクララの家を訪問している。聴覚の衰えが進み、公の席での演奏から引退して久しいクララがブラームスの前で演奏した。バッハの作品とブラームスのインテルメッツォを数曲だったという。

これがブラームスとクララの最後の対面となった。このときから7ヶ月後クララはこの世を去る。そしてブラームスもその11ヶ月後に後を追う。神様は2人を10月に初めて引き会わせたことをしっかりと記憶していたかのようだ。

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