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カテゴリー「521 鉄道」の305件の記事

2018年9月23日 (日)

三位一体の地

この度の旅行の3大テーマ「鉄道」「音楽」「ビール」を一か所の訪問先が満たしているケースは多くない。8月11日午後ライプチヒでその希少な経験をした。

森鴎外の「独逸日記」1885年6月10日ライプチヒのバイエルン方面駅にてコンサートを聴いたという記述が出て来る。バイエルンとザクセンを結ぶ鉄道の駅だ。現在そこは駅として使用されていないものの、跡地が保存されてレストランになっており、自家製のビールが供されている。鉄道とビールという条件を満足しているのだが、ここに音楽を加えうると証言しているのが大文豪鴎外の日記だ。

ドイツ国立図書館を後にして、市電で2つめだ。

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心躍るばかりのアプローチ。8月11日のランチはここでと狙っていた。

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好天は何よりのご馳走だ。

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ザクセン・バイエルン国営鉄道と解しうる。

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これがレストランの入り口。線路4つの頭端式の駅の待合室がそのままレストランになった感じ。

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原料のモルツがさりげなく、あるいはこれみよがしに通路に積まれている。

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これが目的のLeipziger GosePils⑦だ。白濁したピルスという感じの見た目なのだが味わいはすこぶる個性的。ベルギー産の自然発酵ビール・ランビックを思わせる痛快な酸味が、ほぼ冷やさずに提供されることで意図的に強調される。見ての通り超きめ細かな泡とともに癖になる味だ。

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コースターがおしゃれで特筆もの。蒸気機関車の煙突がジョッキになっている。

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無難の定番シュニッツェルを注文した。皮を除去したレモンの輪切りは気が利いている。いかんせんセバスチャンより大きいそのサイズに驚かされた。

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客車コンパートメントを模したトイレもおしゃれ。青はバイエルンの象徴だ。ここからバイエルンに行けるぞというオーラが充満ししている。

2018年9月18日 (火)

軌道幅オタク

ライプチヒ市民の足、市電なのだが、この市電の軌道幅は1458mmで、世界でここだけという貴重なものだ。

標準軌1435mmより23mm広い。この23mmにどんな意味があるのか。標準軌の方が、車両コストが下がるなどと野暮なことは言うまい。

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このためにわざわざ巻き尺を持参した。工事中で車両が入ってこないエリアがあったので思い切ってトライした。

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確かに。1458mmよりは7mm広く見える。見ての通り少々カーブしているからかもしれない。

明らかに旅行者とわかる東洋人が線路に巻き尺をあてる光景は、さぞかし異様だったに違いない。線路に簡単に近づける市電だったのは幸いだ。

2018年9月17日 (月)

ムゼウムグライス

「Museumgleis」と綴る。ライプチヒ中央駅には24本の線路があるのだが、駅として実用に供されているのは23番線までで、24番線には昔の車両が展示されている。これが「ムゼウムグライス」だ。たった今入って来たかのように止まっている。

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いきなりSLのお出迎えだ。

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セバスチャンがいるのだが・・・・・。

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戦前のディーゼル特急。

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「Reichsbahn」とは「帝国鉄道」である。華麗な装飾だ。

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いやいや、歴史的車両が、歴史的駅舎のホームに実際に停まっているのは、計り知れない説得力がある。








2018年9月16日 (日)

ライプチヒ中央駅

「Leipzig Hbf」と書いた方がいい。位置的な中央の意味よりも主要駅あるいは中枢駅の意味が色濃いのだが、慣習に従って今後も「中央駅」と標記する。

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前置きはさておき凄い駅だった。愉快なDB職員さんとのやりとりですっかりリラックスして、ライプチヒ中央駅に着いたのは20時を回っていた。24本の線路が6つのアーチに抱かれて櫛形に並ぶ頭端式の極致だ。生まれてから見た駅の中で比較さえはばかられる圧倒的最高と断言する。1915年に建てられた。吹き抜けのファサードにはただただ圧倒される。人口50数万人の都市の表玄関だということをしばし忘れさせる。

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いやはやこの奥行き!高さ!

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ドイツ鉄道の父、フリードリヒ・リストの胸像。

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これは翌朝。早朝で人もまばらなコンコース。

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愉快な普通列車。

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第二次大戦中の犠牲者を悼むモニュメント。

2018年9月15日 (土)

鐡道関連記事300本

ゆゆしき事態だ。昨日の記事「ICE最後尾」をもって、ブログ「ブラームスの辞書」上のカテゴリー「521 鉄道」に属する記事が300本に到達した。曲がりなりにも音楽系ブログと自認する立場からはけしからん状態だ。主人公ブラームスを別格とすれば、並み居る大作曲家たちのカテゴリーを差し置いて300本到達一番乗りだ。最多のドヴォルザークでさえ282本だ。

ドイツの鉄道勃興がブラームスの生涯とそのまま重なることをいいことに憶することなく鉄道記事を連ねてきた。

今回の旅行レポートでまだ記事数が膨らむ見込みだ。

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ライプチヒ中央駅のゲヴァントハウスオーケストラの広告。

2018年9月14日 (金)

ICE最後尾

ニュルンベルクを立ったのは8月10日18時05分。ICE1504号である。

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私は最後尾の12号車のそのまた最後尾に首尾よく着席した。あらかじめ車両編成を調べて最後尾と決めていた。乗務員室窓越しに後方の景色が見える。乗務員室が無人であるばかりか周囲に他の乗客もいない。

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この列車はベルリン行きで、ライプチヒは終点ではない。ライプチヒ中央駅は頭端式なので、同駅でスイッチバックが起きる。もう間もなくライプチヒという時間になって、DBの職員がやってきたと思ったら、カギを開けて乗務員室に入った。間もなくのスイッチバックに備えての準備だと直感した。

しばらくして出てきた彼は、私の隣のリュックを見て話しかけてきた。英語だ。「どこで買った?」という意味だと直感した。ミュンヘン中央駅の旅行カウンターだと伝えると、「いくら?」と聞いてきた。「75ユーロ」と答えると首をすくめるしぐさだ。「おれも持ってる」「ただし会社から支給された」という。つまり私愛用のリュックはDBの乗務員の装備だということだ。

「あんたは鉄道好きなのか?」と聞いてきた。そりゃばれるわな。普通の人が持ってるはずない。「イエス、オフコース」と答えた。きっとどや顔だったはずだ。「イッヒコメアウスヤパン」とつけ加えた。「Do you know Shinkansen?」と訊いてきた。「新幹線ってしってるか?」というニュアンスだ。「オフコースアイノウ」と即答。俺は日本に行ったことないが乗り心地は?と立てづづけだ。そこから新幹線の最高速度や専用軌道だという話になって盛り上がった。

トルコ系だが生まれはハンブルクらしい。

あっと言う間にライプチヒについた。彼は交代運転手とハグすると、こちらを向き直って撮影を促した。駅の職員にシャッターを押すよう頼むと私と並んで立った。

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20時過ぎてこの明るさだ。来たぞライプチヒ。

2018年9月 5日 (水)

手荒い歓迎

飛行機は12時間のフライトを終えてミュンヘン国際空港に着陸した。

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↑着陸直前の風景

淡々と入国審査が終わり、予定通りのSバーン8号線に乗り込むとおよそ40分でミュンヘン中央駅に滑り込んだ。さっそく旅行カウンターに飛び込んで、ジャーマンレイルパスにヴァリデートスタンプを押してもらう。パスポートの提示要求にも淡々と応じて、晴れてパスの有効期限が確定した。帰国の日18日である。

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↑雲行きの怪しいミュンヘン中央駅

予定通りはここまでだ。お守りプレッツェルにもかかわらず雨が降り出したと思ったら雷鳴だ。手荒い歓迎。さらに悪いことに、出発の列車が軒並み遅れている。40分から60分の遅れと表示されているではないか。

初日の宿ニュルンベルクに行く前にミュンヘン市内でアウクスティナーを賞味する予定を泣く泣く諦めることにした。ホテルにはチェックインを21時30分と伝えてあるからだ。のんびり市内に繰り出しては間に合わない。

45分遅れのICE780に乗り込んだ。いきなり食堂車に直行してエルディンガーを注文して一人で祝杯を挙げた。

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セバスチャンとエルディンガー③。ミュンヘンのヴァイツェン専門メーカーだ。まずは樽ナマ3種類目である。

2018年8月30日 (木)

くるむ

私の造語。某有名旅行情報誌のネーミングをパロった。

「聴」「乗」「飲」の語尾をこの順につなげたものである。今回のドイツ旅行のコンセプトを一言で言い表す機能がある。本家はたしか「見る」「食べる」「遊ぶ」だったと思う。

「聴く」は演奏会だ。8月一般ホールの音楽的イベントは全滅の中、教会でのオルガンコンサートだけは活発に行われていた。計4回それも、ライプチヒ、ハンブルク、リューベックの由緒正しい教会での生オルガン演奏にありつけた。

「乗る」は鉄道だ。ジャーマンレイルパス10日用を乗りつぶすというコンセプトだ。

「飲む」は言わずもがなのビール。ワインにはあえて目をつむってビールに的を絞った。瓶入りや缶入りはお断りの「樽ナマ縛り」でもあった。

音楽はもちろん「聴く」ばかりではなかった。墓参がその代表だ。作曲家が生きた現地の空気を吸うことも加えていい。同様に鉄道は「乗る」ばかりではないし、ビールも「飲む」ばかりではなかったことは、おいおい記事の中で明らかにしていきたい。

2018年8月27日 (月)

レイルパス比較

欧州への旅行者に対する鉄道パスのうち、ジャーマンレイルパスを利用したと述べた。同様なサービスが日本にもある。「ジャパンレイルパス」だ。

価格はほぼ同等などと言っている場合ではなかった。日本版は東海道新山陽新幹線のフラッグシップ「のぞみ」に乗車できない。

旅客輸送人キロシェアで、ドイツと日本では雲泥の差がある。アウトバーンが無料のドイツでは鉄道の相対的な位置づけが低く、単純比較できないが、「のぞみ」に乗れないとは気の毒だ。鉄道を単なる移動手段として割り切れる人たちはそれでもよかろうが、鉄道そのものが目的の旅行者には物足りないはずだ。

2018年8月26日 (日)

ジャーマンレイルパス

欧州の旅行者にとってはありがたい鉄道チケット。今回はこれを初めて購入して、とことん使いつくした。1等使用で10日間435ユーロ。1ユーロ134円として58,290円。

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実績としておよそ2690kmを鉄道に乗車した。うち約1950kmがICEで残りが在来線だ。ただし、ハンブルクやライプチヒの市電や地下鉄は、この距離に含まれないから実質は2700kmに近づく。

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