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カテゴリー「521 鉄道」の331件の記事

2022年10月16日 (日)

地図帳の深読み-鉄道編

帝国書院「地図帳の深読み-鉄道編」という書物もまた日本鉄道開業150周年を強烈に意識した書物だ。刊行が9月15日となっている。昨日言及した「日本鉄道地図館」の2週間前にあたる。どちらも地図を切り口に鉄道を深堀りしようという意図は明確だ。昨日は様々な古地図の列挙を特徴としていたのに対してこちらは、中学高校の地理の教材として懐かしい地図帳をベースにした深堀り。加えて海外の情報ももりだくさんである。

本文168ページで、ゼメリンク鉄道が紹介される。「世界遺産になった鉄道」という切り口。同鉄道は標準軌鉄道として初めてアルプスを越えたからだという。その中で「ミュルツツーシュラーク」の地名が何度も現れる。私のようなブラームス好きにはたまらない地名だ。第4交響曲が作曲された街だからだ。「Zuschlag」の意味まで解説されていてのけぞる。

もっとも驚いたのは124ページのコラムだ。「ドイツの鉄道橋めぐり」というタイトルに心が躍った。そこで紹介されているのは、ゲルチュタール橋とレンズブルク橋の2つ。なんと私の2018年のドイツ旅行の目的地とピタリだ。

なんだかこの作者と話が合いそうだと思ったら、昨日と同じ今尾恵介さんだった。著者経歴を読むと私より一つ年上。お誕生日によっては同学年かもしれない。好きなことに打ち込んでそれを形にする。明快なロジックが見やすい仕掛けと同居する。膨大な情報量なのに読後に残るのは納得感だ。つまりこれが説得力かという感慨。

同世代として心から尊敬する。私もこうありたい。

2022年10月15日 (土)

日本鉄道大地図館

書店で予約していた「日本鉄道大地図館」が届いた。

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見ての通り大きくて厚い。右手はケースだ。

地図館といっても複数のページで日本全土をカバーという体裁ではない。「多種多彩な地図に語らせる日本鉄道の歴史」という様相を呈する。圧倒的な情報量と説得力。店頭でポスターやチラシを見ただけでは全く伝わらなかった。

39800円という価格。1か月半、迷いに迷って「清水のプラットホームならぬ舞台からパラシュート無しで飛び降りる」覚悟で購入を決意した。

「買ってよかった」と思えた。博物館に展示されたさまざまな地図を順に鑑賞する感じ。唯一の欠点は持ち運びに不便ということくらい。

今尾恵介監修とある。よほどの人なのだろう。

実朝特集を通過待ちさせるだけの価値がある。

2022年10月14日 (金)

鉄道150年

本日10月14日は日本の鉄道開業から150年のメモリアルデーだ。英国における世界最初の鉄道から47年遅れの1872年のことだ。ドイツからは38年遅れという計算になる。

実朝特集を汽笛一声ぶった切っての言及。実朝の名付けの日と1日ずれる幸運を味わっている。

 

2022年3月10日 (木)

JRよりウクライナへ

先日買い物に出かけて発見した。JR船橋駅の総武緩行線のホームだ。

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東西線のライトブルーと総武線のイエローが、もろにウクライナ国旗に見える。

朝晩の通勤時間帯に東京メトロ東西線が津田沼まで乗り入れするから、乗客に整列を促すペイントだ。ライトブルーならばJR京浜東北線でも代替可能に見えるが、総武線との接点は秋葉原駅だけ。しかもホームが2階と3階に分かれているから、ホーム上のペインティングは共存できない。よってライトブルーの東西線とイエローの総武線だけが同じホームを共用する駅でしか起きない現象となる。総武線の津田沼、東船橋、船橋でしか起きない。もしかすると中央線側の中野三鷹間でもこうなっているかもしれない。皮肉にも東西線の終点・西船橋は総武線と東西線のホームが別なので見ることができない。考えれば考えるほど貴重だとわかる。

思わず立ち止まって頭を垂れた。

2020年8月 2日 (日)

あれから50年

1970年8月2日のことだ。我が家は初めて長い家族旅行をした。3泊4日の関西旅行だ。大阪の万国博の見学に京都と奈良の観光だった。家族4人で10万くらいだったらしい。京都では清水寺、金閣、銀閣など。奈良では東大寺、奈良公園、興福寺、法隆寺、薬師寺、唐招提寺など。とにかく暑かったが、小学校5年の当時から私は万博より寺社仏閣だった。

そう、その時東海道新幹線に初めて乗車した。あれからちょうど50年だ。

2019年10月 3日 (木)

時刻表どうなる

ラグビーのジャイアントキリングやらジェシーノーマンさんのニュースに紛れてとんでもない知らせが届いた。

英国の旅行会社トーマスクックが倒産したらしい。旅行の個人手配が普及したことが原因らしい。世界最古の旅行代理店ということで、しばしば話題にしてきた。旅先から帰国できない「旅行難民」の発生も報告されている。

がしかし、ブログ「ブラームスの辞書」としては、同社が刊行する欧州鉄道時刻表の行く末が気になる。

2019年8月 9日 (金)

Ticket to ride

都内神保町のとあるショップで購入した鉄道ボードゲームのタイトルだ。元々米国発祥のゲームをドイツ版に移殖したもの。ではあるのだがこれが完全日本語対応している。スマホ版はあるにはあるけれど日本語対応していない。うーんと端折っていうとドイツ鉄道を題材にした陣取りゲームだ。

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大人2~5名でプレイするとあるが、地図やカードが美しくそれだけで価値がある。かなりの出費だが、速攻で買い求めた。

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なんといってもボードゲームの命はボードである。それを実感するために、昨夏の旅行の行程をボード上で再現してみた。

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赤い客車を旅のルート上に並べてみた。宿泊した街には緑の人形を立てておいた。わかりにくいので角度つけた写真を載せる。

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右下橋の青い枠がミュンヘンだ。上端の赤→がデンマーク。中央やや左寄りがゴールのフランクフルトである。中央右寄りの赤枠は8月12日のゲルチュタール橋往復を表す。大きなボードを端から端までとなる。

 

 

 

 

2019年1月31日 (木)

帰国の翼

さあ、帰国だ。

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セバスチャンは気丈に振舞う。

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夕闇迫るフランクフルト空港。

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楽しい楽しい旅行だった。報告に5か月を費やす大旅行。1月31日をもってひとまず報告を終える予定だ。きりがない。

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富士山が見えてきた。

2019年1月28日 (月)

鉄道日本

「鉄道」「音楽」「ビール」を旗印の旅だった。作曲家7人の効率的墓参のため、現地移動には全て鉄道を使い、食事の度に地場の樽ナマを賞味する。お叱り覚悟で断言するなら、このうちの「音楽」と「ビール」については日本国内で代替が利かない。日本にだって素晴らしい演奏会はあるけれど、作曲家生誕または終焉の地でのコンサートとの気分的な差は避けえない。ましてや墓参ともなるとなおのことだ。事情はビールも似ている。日本でもおいしいと感じることはあるにはある。しかしドイツで賞味する樽ナマとは比較さえはばかられる。

ところが音楽やビールと比べて鉄道は事情が変わる。

10日間ドイツの鉄道に浸りきって、日本の鉄道のよさを再認識した。駅構内、列車内の清潔さは、日本の圧勝だ。発着時間の正確さを含む運行管理についても日本が圧倒的に優位。ひとたび遅れが発生した場合の表示や案内の質も日本の勝ち。国土総面積に対する運行距離、いわば路線密度は、ドイツも日本に劣らぬものの、その路線上を走る列車の運行密度はこれまた日本のほうが数段濃い。

しかししかし、あまのじゃくな私はここで、ドイツの方が日本の鉄道より魅力的だと感じる点を以下に列挙する。

  1. ライプチヒ中央駅の威容
  2. 蒸気機関車の動態保存の件数
  3. アイゼンバーンアトラス 観光に媚びない詳密な鉄道地図帳。
  4. ミニチュアワンダーランド
  5. メルクリンの模型
  6. ジャーマンレイルパス ジャパンレイルパスがのぞみ対象外で日本側減点。
  7. ファーストクラス乗客向けの駅のラウンジ
  8. ICEの食堂車

このくらいだ。日本に比べれば不自由も多いのに、何度でも行ってみたい。

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2019年1月15日 (火)

またまたホットサンド

ハンブルクでは約40分の待ち合わせで、再びICEに乗った。フランクフルト空港で下車するまでおよそ4時間だ。

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ブラームスが洗礼を受けた教会やブラームスムゼウムはもとより、ブラームスが踏んだかもしれない道、ブラームスも来たに決まっている駅をそぞろ歩いて空気を吸えたこと生涯の宝に違いない。

ほどなく食堂車に繰り出して朝食。

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アイゼナハに向かう朝に食べて気に入ったホットサンドを迷わず注文した。今回は切ってないのでこのサイズ。セバスチャンと比べてほしい。しかしおいしい。暖かいのが何よりだ。

そしてコーヒーだ。

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マグカップがDBオリジナルなうえにミルクはダルマイヤーだ。ブラックで飲む癖に、「ミルクは」と聞かれてヤービッテと答えた。撮影用だ。

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