ザルツブルグの菓子
ブラームスの母の得意料理というよりデザート。ザルツブルガーノッケルという。野田シェフの「音楽家の食卓」でもきちんと言及される。少し詳しい伝記には載っていることもあるエピソードだ。244ページには鮮明な写真とレシピーが掲載されている。写真を見るのは初めてだ。
次はなんとか食べてみたいものだが、カロリーが高いのは見ただけでわかる。
ブラームスの母の得意料理というよりデザート。ザルツブルガーノッケルという。野田シェフの「音楽家の食卓」でもきちんと言及される。少し詳しい伝記には載っていることもあるエピソードだ。244ページには鮮明な写真とレシピーが掲載されている。写真を見るのは初めてだ。
次はなんとか食べてみたいものだが、カロリーが高いのは見ただけでわかる。
各国の作曲家と料理で紐解くドイツという風情には関心するばかり。野田シェフの「音楽家の食卓」という書物の件だ。ブラームスを大トリにして作曲家への言及が終わった巻末に、各地のおすすめのレストランがまとめて載っている。一部カフェを含むそのリストは非常に興味深い。
その中で何がうれしいかといって行ったことがある店が一部含まれる。
ライプチヒのカフェバウム とアウアーバッハケラー だ。こりゃあ盛り上がる。
このほか、紹介されている料理を味わったことがあると盛り上がる。たとえばアイゼナハで食べたチューリンガーソーセージのグリル だ。
なんだか思い出す。
昨日の続き。「野田シェフのドイツ料理」という本のことだ。
ドイツ料理の多様性が念入りに語られている。その切り口が歴史上の人物で14名が列挙されている。うち半数の7名が作曲家だ。
一人一人の記述はまず簡単な略歴。出身地や勤務地、そして死没の土地。そこから土地にまつわる料理に展開するパターン。人によっては食物の好みにも触れている。難しいのは作曲家の伝記が本人の食事の好みに必ずしも言及していないことだ。ビール、ワイン、コーヒーなど嗜好品には言及されることもあるけれど、銘柄までは議論されない。美食家という表現をされる人もいるけれど、ある日のパーティーの献立の記載に留まる。レシピにまで話が及ぶことはない。
それに比べていくらかましなのが通い付けのお店だ。カフェやレストランなどの実名が挙げられるばかりか今も存続していることがあるからだ。
そうそうたる独墺系。この7人に割って入れぬブラームスとは軽いショック。
このところ宴会が多いとかいた。宴会までの時間つぶしに近くの書店に立ち寄っていてお宝に遭遇。
2010年刊行の料理本。ドイツというのが決め手。ドイツ料理が様々な切り口から語られる。人物、地理、歴史、食材など様々な角度からドイツ料理に切り込んでいる。著者は名高いドイツ料理のシェフだ。
問題は人物。取り上げられているのは下記。
簡単な略歴に始まり、ゆかりの土地を切り口に料理に切り込む。1人最低1つはレシピーが写真付きで紹介される。
素材や料理はさすがに詳しい。
ハンバーグ、キャベツ、じゃがいもなど目から鱗の詳しさ。そしてそしてビールやワインも地場の特徴が雄弁に語られる。特筆すべきはお酢だ。他の欧州系の料理に比べドイツ料理はお酢の使用頻度が段違いだと指摘して、お酢の効能まで事細かである。
ドイツとひとくくりにしてしまいがちな点に釘をさす。キーワードは「多彩さ」だ。地域ごとの特性だったり、郷土料理ならほとんど家庭ごとの多彩さだと何度も何度も念が押される。
明日から飲みが頻出する。現時点で月内に6回の飲み会が設定済みである。
一部に私の送別の宴も含まれる。来年1月の退職だというのに気が早いなどと思ってはいけない。
あっという間に4月も終わったことを考えると来年の1月末なんぞあっというまである。
綴りは「Dresdener」だ。地名「ドレスデン」に形容詞語尾「er」がついて、「ドレスデンの」という意味の形容詞となる。ビールの銘柄などこのパターンをよく見かける。このほどお菓子でこれを体験した。クリスマスを待つ4週間のお菓子シュトーレンだ。最近日本でも見かける。おしゃれなパン屋さんばかりかケーキ屋さんにも置いてある。自家製だとそれなりの貫禄が出る。
季節が来るとあちこ食べ比べるのだが、都内某ショップで決定版を見つけた。本場ドイツからの輸入品だ。シュトーレン発祥の地ドレスデン産を歌っている。「DLG」ドイツ農業協会のお墨付きのロゴがまばゆい。
味が最高だ。他の国産が一気にかすむ。粉砂糖の具合と言い、ドライフルーツやナッツのハーモニーが最高。コーヒーにもあう。
昨日の記事「レストランベスト5」とは別に、料理ベスト5を記事にするかどうか迷った。レストランベスト5は、料理の質のほかビールや内装、コスパや立地、蘊蓄まで総合的に判断したが、本日は単品料理のみが判断の基準になる。ひらたくいうとお遊びだ。
このベスト5のチョイスは難航した。惜しくも次点が3つはある。
今回の旅行で訪れたレストランのベスト5を選定する。
迷った末、リューベックの船員組合が第1位に落ち着いた。重厚な内装、絶品のヒラメのムニエルが売り。第2位はアイゼナハのマルクト広場のブルンネンケラー。ケラー特有の穴倉感と、ソーセージグリルと黒ビールのクオリティが売り。「地球の歩き方」で特筆されている船員組合と比べて無名ながら、まったく遜色がない。コスパでは勝っている。付け合わせのポテトとザウアークラウトのハーモニーまで入れれば、24ユーロのヒラメのムニエルに対抗できる。
第3位はニュルンベルクのアルトシュタットホーフ。在来製法の赤ビール、ソーセージグリルのビールソース和え、さらには大麦のおつまみなど話題満載。
第4位はライプチヒのバイエルン方面駅跡地のレストラン。森鴎外の独逸日記に出て来るという話題性。最も個性的なGoseというビール。トイレの凝った内装など突っ込みどころ満載だ。
第5位はハンブルク市庁舎の地下。歴史的ラーツケラーで、重厚な内装と、黒でないケストリッツァーが飲めたという奇遇感、ジューシーなハンバーガーなど高得点。
さあ最終日8月18日(土)の報告。
朝食中にどうしても気になるものを発見した。
朝食バイキングの会場に置かれていたはちみつサーバーだ。左のレバーを下向きに押すと下に置かれた小皿にはちみつが注がれる。もちろん盛り放題。ヨーグルトにかけて食べた。本当においしい。それはそれで特筆ものだけれど、話題の主眼はそこではない。
はちみつサーバーの上に鎮座したミツバチのぬいぐるみが気になって仕方がない。お尻の部分に重りが入っていてちゃんと座りが安定するよう工夫されている。フロントで尋ねたところ、ホテルチェーンのシンボルキャラで「パウルくん」という名前だと説明があった。
これが土産になっていたので思わず購入してしまった。9.99ユーロおよそ1350円とはいい値段だ。
上記の写真は元日の記事で紹介した2019年のカレンダーでは8月の写真になっている。「ハチ」と「8」である。
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