野田シェフのドイツ料理
このところ宴会が多いとかいた。宴会までの時間つぶしに近くの書店に立ち寄っていてお宝に遭遇。
2010年刊行の料理本。ドイツというのが決め手。ドイツ料理が様々な切り口から語られる。人物、地理、歴史、食材など様々な角度からドイツ料理に切り込んでいる。著者は名高いドイツ料理のシェフだ。
問題は人物。取り上げられているのは下記。
- バッハ
- モーツアルト
- ベートーヴェン
- シューベルト
- メンデルスゾーン
- シューマン
- ワーグナー
- ヘルムート・コール
- カール・ベンツ
- マレーネ・ディートリヒ
- フランツ・フォン・ジーボルト
- ゲーテ
- グーテンベルク
- ルートヴィヒ2世
簡単な略歴に始まり、ゆかりの土地を切り口に料理に切り込む。1人最低1つはレシピーが写真付きで紹介される。
素材や料理はさすがに詳しい。
ハンバーグ、キャベツ、じゃがいもなど目から鱗の詳しさ。そしてそしてビールやワインも地場の特徴が雄弁に語られる。特筆すべきはお酢だ。他の欧州系の料理に比べドイツ料理はお酢の使用頻度が段違いだと指摘して、お酢の効能まで事細かである。
ドイツとひとくくりにしてしまいがちな点に釘をさす。キーワードは「多彩さ」だ。地域ごとの特性だったり、郷土料理ならほとんど家庭ごとの多彩さだと何度も何度も念が押される。
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