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    2012年3月28日から4月4日まで、次女の高校オケのドイツ公演を長男と追いかけた珍道中の記録。厳選写真で振り返る。

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    自分で買い求めて賞味したビールの写真。ドイツとオーストリアの製品だけを厳選して掲載する。

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カテゴリー「526 コーヒー」の78件の記事

2017年3月26日 (日)

コーヒー事情

ドイツに出かけて地味に楽しみなのはコーヒーだ。ホテルの朝食ヴァイキングのコーヒーはどこもおいしい。ドイツ人のコーヒーへのこだわりはビールへのこだわりと遜色がない。

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1FCニュルンベルクのショップで売られていた。サポーター用のコーヒーだ。これは豆でうられていた。驚いたことに、ロブスタ種が30%ブレンドされていると表示されていた。ドイツではそれが当然だ。日本ではロブスタ種のブレンドが表に出ないこともある。エスプレッソだから焙煎が深くて、苦みのパンチ力優先なのでロブスタのブレンドもありなのかと、納得させられた。

でこちらは、ダルマイヤー。

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写真の袋1つが豆250g。さすがにサポーター用よりは優雅な感じ。量り売り用なので、生豆の品種表示はなく、販売者ダルマイヤーの氏素性記載のみ。

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2017年3月 1日 (水)

教会直営カフェ

ニュルンベルクは中央を東西にペグニッツ川が貫流している。お城は北側にある。北側の信仰の中心がゼバルドゥス教会だ。川からお城まで緩やかに続く坂道の途中になる。この教会の北側、道ひとつ隔てたところに教会直営のカフェがある。

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小さな店構えだが、教会の直営ということで安心。正確には檀家の団体が管理しているという。礼拝に来た信徒たちのちょっとした打ち合わせや歓談の場になっている。

2016年7月17日 (日)

ROAR

今や行きつけのカフェ。昨日の記事「バッハ事典」の中で、事典の現物の横にカフェラテと並んだ写真を載せておいた。事典よりそちらが気になるという向きも多かろう。

駅から勤務先に歩くちょうど中間点にある。広さと言えばほぼガレージ大。

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シンプルな内装なのだが、あふれんばかりのこだわりと確信。フード、ドリンクともユニークな品揃え。リーズナブルな価格。

たとえば朝はこれ。

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カフェラテ。味わい深い上に、カップのロゴとシンクロした見事なラテアート。都内一のカフェラテだと確信している。お皿とスプーンもいちいち主張がこもっている。カップの位置が中心からずれているのが地味におしゃれ。スタッフとの軽いジョークの応酬も価格のうちか。コンビニで100円のコーヒーも飲めるのだが、380円はお値打ちだろう。

で、もって昼。

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パニーニ。チキン、チーズ主体にほんのり酸味のソースが決め手。外側カリカリのパンとの相性もよい。見ためよりヴォリューミーだ。紙に包んでから包丁で真っ二つにしているのが、技あり感にあふれている。正三角形のお皿も新しい。これで690円。カフェラテにはうれしい余禄がつく。朝も飲んでいる場合、同じ日なら2杯目は半額なので、昼は190円になる。3回目は95円かと色めきだったが、3回目以降値引きはないと笑われた。10回の押印で1杯無料のポイントカードとどちらが得か目下試算中。

キーマカレー:味わいのアタックは甘い。ハチミツ、フルーツあるいはチャツネ系統の甘みなのだが、後味はきっちり辛い。クミンかと愚考中。690円持ち帰り可能。

タコライス:レタスシャッキリの切れ味がベース。味付けは気持ち控えめを意図したか。これまた持ち帰り可能の690円。

アフォガド:美味。バニラアイスにエスプレッソがけのもはや珍しくもないスイーツだが、本件490円ってアナーキーな気がする。

ホットドッグ:焼いた食パンを丸めてソーセージをくるむコンセプトだが280円と手ごろ。

ホワイトタイガー:クロワッサンにイチゴジャムやチョコをはさんで焼いた代物。粉砂糖のコントラストで見た目もかわいい。冷めてもおいしい190円。

きりがない。エクストリームミルクシェーク880円は店内最高価格のスイーツ。男子一人でパクつくには勇気がいるのだが気になって仕方がない。

窓際にはドイツ語の雑誌がおいてあったり、キッチンの収納ボックスにドイツ語が書いてあったり発見に満ちている。店名は英語由来で「吠える」の意味だが、どうせ訳ありにきまっている。本業はおそらくコーヒーなのだと思うが、何かにつけてこだわりが深いので油断ができない。今やいきつけで、ブラームスにとっての「赤いはりねずみ」状態だ。はりねずみは吠えないのが残念だ。

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2016年3月27日 (日)

三断ち

一昨日ブログ開設以来の記事が4000本に到達した勢いで、本日は異例の宣言。

次女の後輩たちのドイツ公演の道中無事を祈念して、今日から「三断ち」を決行する。この間大好きなもの3つを断つことと引き換えに演奏会の成功と道中の安全を祈願する。

<断つ物>

  1. ブラームス 期間中ブラームス作品を一切聴かない。ブラームス編曲もだめ。実は2月18日以降、ブログの執筆周辺の記事だけを発信してきたのは、ブラームス断ちの先取りだった。ブログの毎日更新は通常通りとする。
  2. ビール 期間中ビールを飲まない。ノンアルコールビール、発泡酒、第三のビールも含む。
  3. コーヒー 期間中コーヒーを飲まない。

私にしてやれるのはこの程度。好きなもの3つを喜んで神様に差し出す。ただただ元気でと祈るばかり。

ブラームスを聴かぬというのは、割と容易だ。入り込んだ喫茶店のBGMでブラームスがかかる等のアクシデントが心配。バッハさんやドヴォルザークさんにお世話になればいい。

「ビール」はいささかつらい。期末ということもあって期間中、歓送迎会が2つは予定されている。まあつらいことにこそ意味がある。「コーヒー」は、マジ厳しい。黙っていれば1日3杯は固いから、意識を高く持つ必要がある。

2015年2月10日 (火)

ドリンク3部作

コーヒー特集が終わった。すでにビール特集を終えている。1000日の長きにわたったアラビアンナイト計画の冒頭とエンディングがワイン特集だった。「ワイン」「ビール」「コーヒー」をもってドリンク3部作と名づけたい。どれもブラームスが愛した飲み物。そのトータル摂取量はおそらく「ビール」「コーヒー」「ワイン」の順だと推察する。

ブログ「ブラームスの辞書」で展開したアラビアンナイト計画の期間内にこれら3部作を公開する予定だったが、次女のオーケストラネタやビスマルクネタが予期せぬ膨張を起こしたために、ビール、コーヒーの公開をアラビアンアイト計画後に延期した。

本当はこれらに「じゃがいも」を加えた食品4部作として構想されたのだが、じゃがいもネタが集まらずに無念の縮小となった。

ひとまずドリンク3部作完結である。

2015年2月 9日 (月)

コーヒー特集総集編

コーヒー特集総集編。

  1. 2014年11月22日 コーヒー ブラームスは愛飲家。 
  2. 2014年11月23日  コーヒーとブラームス コーヒーがよく出てくる。
  3. 2014年11月24日 モカ マルセイユのモカがお好き。
  4. 2014年11月25日 コーヒーの起源 16世紀イエメン。
  5. 2014年11月26日 アラビカ種 コーヒーの代表格。
  6. 2014年11月27日 カフェと作曲家 作曲家はカフェが好き。
  7. 2014年11月28日 デーメル 24年前に妻と。
  8. 2014年11月29日 立ち寄った可能性 ウィーン以外の名カフェ。
  9. 2014年11月30日 カフェザッハー 24年前に妻と。
  10. 2014年12月02日 カフェで注文 繊細な注文用語。
  11. 2014年12月03日 おのぼりさん 注文の作法でお里が知れる。 
  12. 2014年12月04日 Dunkel 「永遠の愛」冒頭の言葉。
  13. 2014年12月05日 ウィーンのコーヒー 多彩なヴァリエーション。
  14. 2014年12月06日 ウィーンの水道 雪山からの引水。
  15. 2014年12月07日 男爵 客への呼びかけ。
  16. 2014年12月08日 シャニガルテン カフェの前庭。
  17. 2014年12月09日 ピッコロ 見習い給仕の俗称。
  18. 2014年12月10日 チコリ 代用コーヒーの最高傑作。
  19. 2014年12月11日 Muckefuck 代用コーヒーの試み
  20. 2014年12月12日 マルクスの見解 対ナポレオン蜂起のエネルギー。
  21. 2014年12月13日 カフェイン ゲーテとカフェイン。
  22. 2014年12月14日 Kassa カフェのレジ係。
  23. 2014年12月15日 ジャーマンロースト 焙煎の好み。
  24. 2014年12月16日 石炭代替 コーヒーを燃料に。
  25. 2014年12年17日  コーヒー禁令 ドイツ諸邦の事情。
  26. 2014年12月18日 大王ブレンド フリードリヒ大王の定番。
  27. 2014年12月19日 反アルコール飲料 コーヒー普及の決め手。
  28. 2014年12月20日 オスマン帝国 コーヒーの帝国。
  29. 2014年12月21日 ウィーン初のカフェ 眉唾のコルシツキー。
  30. 2014年12月22日 遠交近攻 外交の極意。
  31. 2014年12月23日 コーヒーの音型 CAFFEEによるファンタジー。
  32. 2014年12月24日  コーヒー見つけた 民謡のテキストにコーヒー。
  33. 2014年12月26日 コーヒーブーム 普仏戦争後の50年間。
  34. 2014年12月27日 メリタ 元祖ペーパードリップ。
  35. 2014年12月29日 コーヒーベルト コーヒーの栽培適地。
  36. 2014年12月30日 ドイツ領東アフリカ キリマンジャロの由来。
  37. 2015年01月01日 コーヒーの痕跡 回想録に現れるコーヒーシーン。
  38. 2015年01月02日 証言者の顔ぶれ 豪華な証言者たち。
  39. 2015年01月04日 ブラック違い 砂糖はセーフか。
  40. 2015年01月05日 コーヒーのドイツ侵入 ドイツ人初落札。
  41. 2015年01月06日 コーヒーの浸透 欧州各地のカフェオープン。
  42. 2015年01月07日 ミル 自室でコーヒーを淹れた証拠。
  43. 2015年01月08日 ミルは水車 語源は水力。
  44. 2015年01月09日  カフェ三種の神器 新聞、ビリヤード、チェス。
  45. 2015年01月10日  タイムズ 英国訪問拒否の理由。
  46. 2015年01月11日 プエルトリコ ウエストサイドストーリーの中のコーヒー。
  47. 2015年01月13日 イタリアのコーヒー 旅行中のチョイスは。
  48. 2015年01月14日 ジュニオ トレビの泉のほとりにあるカフェ。
  49. 2015年01月15日 インペリアル 立ち寄りが文献で確認できる。
  50. 2015年01月16日 シュヴァルツェンベルク ケルントナーリンク。
  51. 2015年01月17日 カフェバウアー ベルリン名所。
  52. 2015年01月18日 ミネルヴァ 「舞姫」のオープニング。
  53. 2015年01月19日  鴎外とカフェ 「独逸日記」に現れるカフェ。
  54. 2015年01月20日 ドムマイヤー 葛飾区とウィーン21区。
  55. 2015年01月21日  グリーンシュタイドル ホイベルガーの行きつけ。
  56. 2015年01月22日 ラムザウアー イシュルのカフェ。
  57. 2015年01月23日 コンディトライ 女子入店可。
  58. 2015年01月25日 もう1つの大陸封鎖 コーヒーの兵糧攻め。
  59. 2015年01月27日 コーヒーブレーク 供給側の都合。
  60. 2015年01月28日 茶飲み話 午後のひととき。
  61. 2015年01月29日 浸透度の違い コーヒーの受容は浅い。
  62. 2015年01月30日 セントヘレナ島 イエメンコーヒーの直系子孫。
  63. 2015年01月31日 ブラジル ブラジルの独立。
  64. 2015年02月01日 墾田永年私財法 コスタリカのコーヒー。
  65. 2015年02月02日 鎖国中のコーヒー ジーボルトのかかわり。
  66. 2015年02月05日 さび病 コーヒーの天敵。
  67. 2015年02月06日 モカ再考 モカはコーヒーと同義か。
  68. 2015年02月07日 一式の中身 避暑に持参の一式とは?
  69. 2015年02月08日  コーヒーの年表 ブラームスの時代まで。
  70. 2015年02月09日 本日のこの記事

特集とはいえ、わずか70本。鉄道やビールに比べるといささか小ぶりな特集だった。

2015年2月 8日 (日)

コーヒーの年表

ブログ「ブラームスの辞書」コーヒー特集もいよいよ終盤。ここでコーヒー関連の年表を作成しておく。

  • 575年 イエメンで初めてのコーヒー栽培だが、異論もある。
  • 10世紀 文献への登場。哲学者アーゼスと医者アヴェンナがそれぞれ言及。「バンカム」と呼ばれた。
  • 15世紀 欧州人の中東への旅行記にコーヒーが登場。ドイツの医者・植物学者レオンハルト・ラオヴォウフの書物が、中東で一般大衆が飲用していたと証言。
  • 1517年 セリム1世、コーヒーをコンスタンチノープルにもたらす。
  • 1554年 コンスタンチノープルに最初のコーヒーハウス。
  • 1570年 コンスタンチノープルで、コーヒーハウス閉鎖令。
  • 1600年 イスラムの巡礼者がインドにコーヒーを伝える。
  • 1615年 イエメン・モカからオランダにコーヒーが伝わる。
  • 1640年 アムステルダムでドイツ商人がはじめてコーヒーを買う。
  • 1645年 ヴェネツィアにコーヒーハウス開業。
  • 1650年 英国オックスフォードにコーヒーハウス開業。
  • 1652年 英京ロンドンにコーヒーハウス開業。
  • 1658年 オランダがセイロンでコーヒー栽培を開始。
  • 1659年 マルセイユでコーヒーハウス開業。
  • 1663年 アムステルダム、デンハーグでコーヒーハウス開業。
  • 1668年 アメリカにコーヒーが伝わる。
  • 1669年 トルコ大使パリに滞在しコーヒーを伝える。
  • 1672年 パリにコーヒーハウス開業。
  • 1674年 ロンドンで「コーヒーに反対する女性の請願書」が公開される。
  • 1675年 英国チャールズ2世、コーヒーハウス閉鎖を命ずる。
  • 1679年 ハンブルク、ブレーメンでコーヒーハウス開業。
  • 1883年 ウィーンにコーヒーハウス開業。
  • 1686年 ニュルンベルク、レーゲンスブルク、プラハにコーヒーハウス開業。
  • 1687年 ケルンにコーヒーハウス開業。
  • 1694年 ライプチヒにコーヒーハウス開業。
  • 1696年 ニューヨークでコーヒーハウス開業。
  • 1697年 ヴュルツブルクにコーヒーハウス開業。
  • 1700年 ダンツィヒ、ヴィッテンベルクにコーヒーハウス開業。
  • 1706年 オランダ領ジャワ産コーヒーがはじめてアムステルダムに。
  • 1708年 ハルバーシュタットにコーヒーハウス開業。
  • 1712年 シュトゥットガルトにコーヒーハウス開業。
  • 1713年 アウグスブルクにコーヒーハウス開業。
  • 1714年 オランダがフランス・ルイ14世にコーヒーの苗を献上し、王立植物園に植えられた。
  • 1718年 オランダ、ギアナにコーヒーを持込む。
  • 1721年 ベルリンにコーヒーハウス開業。
  • 1723年 ドクリューが、フランス領マルティニクへ苗木を持ち込む。
  • 1727年 フランス・マルティニクのコーヒーがひそかにブラジルにもたらされる。
  • 1730年 イギリスがジャマイカにコーヒーを持込む。
  • 1732年 バッハ、コーヒーカンタータを作曲。
  • 1777年 プロイセン・フリードリヒ大王、反コーヒーの立場からビール消費を奨励。
  • 1806年 ナポレオン大陸封鎖。
  • 1809年 ブラジルからアメリカに初めてコーヒーを輸出。
  • 1818年 ブラジルから初めて欧州にコーヒーを輸出。
  • 1822年 ブラジル独立。
  • 1869年 セイロンでさび病発生。
  • 1873年 アメリカで初の焙煎粉コーヒーが商品化。
  • 1882年 ニューヨーク・コーヒー取引所開設。
  • 1894年 ブラームス「49の民謡集」を出版。コーヒーが言及される。

     

2015年2月 7日 (土)

一式の中身

翌年の来訪に備えて、コーヒー用具一式をヴィトマンの妻に預けた話は既に述べた。「一式」とくくってしまっているから、その中身がわからない。「コーヒー用具一式」には何が含まれるのだろう。

  1. 豆ストッカー
  2. 簡易ロースター
  3. ミル
  4. メジャースプーン
  5. ネルドリッパー
  6. ネル
  7. カップ
  8. スプーン
  9. ポット
  10. ケトル(ウィーン風なら)
  11. 濾過器
  12. ミルクポット
  13. シュガーポット

最大でこのくらい。ブラームスが生豆からその都度ローストしていないなら、上記2は不要。ウィーン風でないなら上記11と12も不要だ。これら全部となるとかなりな重装備で、避暑地への往復にあたり、スーツケースに詰めるとなると厄介だ。

2015年2月 6日 (金)

モカ再考

日本語では「コーヒーをおごる」「コーヒーを飲む」というのが一般的な言い回しだ。「モカをおごる」「モカを飲む」というのは「コーヒーとりわけモカを」という「とっておき感」を込めたいときの言い方だ。

「ブラームスがマルセイユから送られて来るモカを好んだ」ということが複数の伝記に書かれているが、この場合の「モカ」はどう解釈すべきなのだろう。先の記事「モカ」では、これをコーヒーのブランド名と解して話を展開させた。普通の日本人は「モカ」をコーヒーの一つのブランドだと感じ取る。

ところがそこから発したコーヒー特集を進めているうちにどうも勝手が違うことに気付いた。ドイツ語における「モカ」は、単に「コーヒー」を指すのではないかと思われる表現がとても多い。日本人なら「コーヒーをおごる」「コーヒーを飲む」という場面で、どうも「モカをおごる」「モカを飲む」と言ったり書いたりしているようだ。

日本語への翻訳にあたり原文に即して「モカを飲む」としてしまうと、微妙に意味がズレる。ブラームスが好んだコーヒーは「マルセイユ」から届いたものであるにしても、それがいわゆるイエメン近郊で採れる「あのモカ」ではない可能性は低くないと思う。ウィーンやイシュルで飲まれるコーヒーが北海経由ではないという点がとりわけ重要で、マルセイユはその経由地の一つなのだと思う。

2015年2月 5日 (木)

さび病

コーヒーの天敵。壊滅的打撃をもたらす病気。1869年に英領セイロンに発生し、セイロン、インド、ジャワ、スマトラ、マレーシアのコーヒー園がほぼ壊滅の被害を受けた。

フランス領ハイチの奴隷反乱に乗じて、1860年代に世界最大のコーヒー生産国に躍り出たセイロンの被害は甚大で、経営者はコーヒーを諦め紅茶の栽培に転換せざるを得なくなった。1889年までの20年間で、大なり小なりコーヒーの供給地図に影響を与え、これをキッカケにブラジルが台頭することになる。産地としてのブラジルの台頭を招いたほか、やや後になって品種としてのロブスタ種の拡大にも繋がった。アラビカ種は風味香気に優れるが、病気にからきし弱かったために、ロブスタ種への転換が図られたということだ。

さび病の原因はヘミレイアヴァスタトリクス(Hemileia Vastatrix)という。あれ?と思うのはワインの害虫フィロキセラヴァスタトリクス(Phylloxera Vastatrix)と後半が共通することだ。そのつもりで見ると意外な共通点がある。フィロキセラが米国からフランスに現れたのが1863年といわれている。その後1890年までにドイツ除く欧州に壊滅的被害をもたらしたのだが、コーヒーさび病の大流行と時期が重なっている。

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フォト

ブラームスの辞書写真集

  • Img_0012
    はじめての自費出版作品「ブラームスの辞書」の姿を公開します。 カバーも表紙もブラウン基調にしました。 A5判、上製本、400ページの厚みをご覧ください。
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