リーターのお嬢さん
ウイーンに移住後のブラームスに対して、クララはしばしば結婚を薦めている。1868年9月4日の手紙がその代表だ。その手紙は珍しく、具体的にお薦め相手をあげている。それが「リーターのお嬢さん」だ。スイス、ヴィンタートゥールに本社を置く、リーターヴィーダーマン社の経営者の娘である。
クララが薦める理由を列挙している。
- 容姿が美しい。
- 彼女がブラームスに満更でもない。
- 実家が金持ち。
リーターヴィーダーマン社といえば初期のブラームス作品を盛んに出版している。ドイツレクイエム以前には主力だった。ジムロックの次にブラームスの作品を多く手がけている。
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