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カテゴリー「529 ジョーク」の6件の記事

2023年4月 1日 (土)

Aprilscherz

「エイプリルフール」のドイツ語形。直訳すると「四月の冗談」くらいの意味。ドイツ語以外の様々な言語で「エイプリルフール」に相当する言い方を調べた。

  1. フランス 「poison d'avril」 四月の魚
  2. イタリア 「pesce d'aprile」 四月の魚
  3. スペイン 「pes de abril」 四月の魚
  4. スコットランド 「April goek」 四月のカッコウ
  5. ドイツ 「Aprilscherz」 四月の冗談
  6. スウェーデン 「Aprilskamte」(aはウムラウト) 四月の冗談
  7. デンマーク 「Aprirnar」 四月のバカ
  8. ノルウェイ 「Aprilnarr」 四月のバカ
  9. オランダ 「Eerste April」 四月一日
  10. 中国 愚人節

英語圏は「Aprilfool」で決まりと思っていたがスコットランドが面白い。ラテン語圏では「魚」が共通する。釣られ易いという意味だろうか。日本の「四月バカ」はデンマークやノルウェイに近い。

さて、ブラームスの伝記にも「エイプリルフール」が登場することは既に話題 にした。日本語の伝記では「エイプリルフール」になっているが、原文では「Aprilscherz」になっていたことと思う。

2017年9月 2日 (土)

交響曲第18番

ハンス・フォン・ビューローは、高名なピアニストであると同時に、今風な意味での指揮者の走りでもあった。加えて聴衆に対して演説をぶつのが恒例でもあった。居合わせた聴衆にとっては負担だったかもしれないが、そうした演説から名高いエピソードがいくつも生まれているからバカにならない。

ベートーヴェンの交響曲第9番といえば演奏におよそ一時間を要する大曲だが、ビューローは一度演奏した後に、お決まりの演説をかまして、再度全曲演奏したという凄いエピソードが残っている。その際聴衆が帰れないようにホールの扉に鍵を掛けさせたというから相当な確信犯である。このエピソードは大抵聴衆が気の毒というニュアンスで語られるが、付き合わされたオケの団員も疲労度という意味では相当なモンだと思う。

さてさて、その話を伝え聞いたブラームスは「それじゃあまるで交響曲第18番だ」とつぶやいたという。出所が怪しくて確認も必要だが、痛快である。もし事実ならブラームスが即座に「9かける2」の暗算に成功していたことは間違いない。

だから今日は9月2日。

2015年3月18日 (水)

王権神授説

「王の支配権は神が与え給うたもの」という学説。絶対主義時代をささえた考え方だ。さらに「王は神以外からは何の拘束も受けない」「王は神に対して責任を負う」などと広がってゆく。

ウイルヘルム1世崩御後、ビスマルクと対立したウイルヘルム2世は19世紀も終わりに近づいた段階で、演説の中で王権神授説を持ち出した。「どんな失政をしても国民に説明義務はない」くらいなことは言ったのかもしれない。

これを伝え聞いたビスマルク支持派の中にジョークが広まった。

ドイツ帝国の権威は神が与えたもの。ドイツ帝国の創設者は誰か?それはどう贔屓目に見てもビスマルクだ。それなら皇帝はビスマルクを神とあがめるべきだというもの。

「神様、仏様、ビスマルク様」である。もしビスマルクが日本に生まれていたら、間違いなくビスマルク神社があちこちに創設されていたハズだ。

2013年11月14日 (木)

植民地獲得競争

17世紀インドへの迂回航路探しに端を発した大航海時代は、欧州列強による植民地獲得競争にエスカレートする。小邦分立の時代が長く続いたドイツ諸邦は、その流れに乗り損なう。時代を反映した興味深いジョークがある。

そのジョークは「植民地において最初にすることは?」という問いで始まる。

「オランダ人は要塞を作り、ポルトガル人は教会を作る」「そしてイギリス人はパブを作る」となって一旦落ちるが、私がさらに試みる。

「しからばドイツ人は?」と続くのだ。「イギリス人の作ったパブでビールを飲む」と結びたい。

植民地獲得競争にドイツが遅れを取っていた事実が巧妙に反映しているばかりか、当時はビールにおいてもイギリスが最先端だったことさえ匂わせる。

2011年6月30日 (木)

海賊版

正規の版権に準拠しない出版物のことだ。楽譜やCDが含まれることも多い。ドイツ語で海賊は「Seerauber」(uはウムラウト)あるいは「Pirat」という。「海賊版」は「Raubausgabe」となる。

ウィーンの有力な出版社にハスリンガー社がある。「Haslinger」と綴る。ブラームス作品こそ手がけていないが、ベートーヴェンやシューベルト、ショパンなどの作品を刊行している。そこそこの有名どころだ。ブラームスは作品の刊行を任せていないとはいえ、日ごろコミュニケーションをとっていたようだ。

音楽之友社刊行の「ブラームス回想録集」第2巻93ページに痛快なエピソードがある。同社のマネージャーとブラームスのやりとりがホイベルガーによって証言されている。リーナウというマネジャー氏が、同社の社長がエルベの海賊の末裔だとブラームスに話したのだ。処刑寸前で恩赦になった云々。ブラームスはすかさず「だからおまえの会社は海賊版ばかり手がけているのだな」と応酬したという。リーナウはブラームスと親しくしていてたようだ。ホイベルガーの証言によれば、ウィーン近郊へのハイキングではしばしばブラームスと行動をともにしている。

それにしても何たる機転。ここでいう「海賊」は「Pirat」ではなく「Seerauber」だったと推定できる。「Seerauber」から「Raubausgaube」を即座に連想する機転がジョークの肝になっているからだ。

不思議な点がもう一つ。リーナウが「エルベの海賊」と言っていることだ。いうまでも無くエルベは川の名前だから少し変だ。

このジョークはもしかするとシュテルテベッカーの話が下敷きになっていたかもしれない。

2011年1月21日 (金)

ジョーク

欧米においては必須の話術。

見知らぬ紳士がすれ違いざまにジョークを交換するということも少なくない。欧米の映画ではシリアルな作品にもジョークが盛り込まれるのが普通だ。ジョークで爆笑を期待するのは野暮というものだ。「私はあなたに危害を加えません」という意味があると見た。一国の元首の演説にさえジョークが盛り込まれる程だ。実は日本でも話の最後にサラリと発せられる気の利いたジョークは、オチと呼ばれて珍重される。

ブラームスの伝記を眺めていても、ジョークが頻発している。

寒いモノも散見されるが、微笑ましいモノや辛辣なものなど品揃えは豊富だ。頭の回転が速く機転が利くのだと思う。

羨ましい。日本ではジョークの伝統が浅いから、下手に真似をしようと力むと単に寒いだけになりかねない。寒いにとどまらず変な誤解が起きてブログ炎上の危険も小さくない。出し手も受け手もジョークに慣れていないのだ。

とはいえブログの記事の最後は、ニヤリとさせられるかどうかが問われる小さな戦場である。

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