我が家のCDコレクションのうち、ブラームスの交響曲において、「なんでこの人」という第一印象の人が3名いる。その訳に触れておく。
<ヤープ・ヴァン・ズヴェーデン>
オケはオランダ交響楽団でブラームスの全集を所有している。実は交響曲が目当てではなく、余白に収録された「オルガンのための11のコラール前奏曲op122」の管弦楽編曲版欲しさに入手した。
<ギュンター・ノイホルト>
バーデン国立歌劇場管弦楽団を振った第一交響曲のCD。同曲の初演が行わたカールスルーエの地元オケであることもさることながら、この初演の際に用いられたオリジナル版の生再現だ。同曲は初演後出版までに手が加えられており、第二楽章が切り詰められて、現在ではその改定後の楽譜が流布しているが、初演にもちいれたパート譜のうちいくつかに回収漏れがあり、それをもとに学者たちが全体の復元を試みた。復元されたオリジナルの第二楽章が聴ける貴重なCDである。
<トマス・ヘンゲルブロック>
オケはNDRエルプフィルハーモニー管弦楽団。ハンブルク港にオープンした斬新なホールを本拠地に持つオケである。ここに収録された第四交響曲がちょっと貴重だ。第四交響曲の自筆譜では冒頭に数小節の序奏があり、本人の筆跡で罰点が付与されて削除されている。これを削除せずに音にした演奏が聴けるということだ。
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