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    2012年3月28日から4月4日まで、次女の高校オケのドイツ公演を長男と追いかけた珍道中の記録。厳選写真で振り返る。

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    自分で買い求めて賞味したビールの写真。ドイツとオーストリアの製品だけを厳選して掲載する。

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カテゴリー「537 ビール」の210件の記事

2018年9月23日 (日)

三位一体の地

この度の旅行の3大テーマ「鉄道」「音楽」「ビール」を一か所の訪問先が満たしているケースは多くない。8月11日午後ライプチヒでその希少な経験をした。

森鴎外の「独逸日記」1885年6月10日ライプチヒのバイエルン方面駅にてコンサートを聴いたという記述が出て来る。バイエルンとザクセンを結ぶ鉄道の駅だ。現在そこは駅として使用されていないものの、跡地が保存されてレストランになっており、自家製のビールが供されている。鉄道とビールという条件を満足しているのだが、ここに音楽を加えうると証言しているのが大文豪鴎外の日記だ。

ドイツ国立図書館を後にして、市電で2つめだ。

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心躍るばかりのアプローチ。8月11日のランチはここでと狙っていた。

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好天は何よりのご馳走だ。

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ザクセン・バイエルン国営鉄道と解しうる。

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これがレストランの入り口。線路4つの頭端式の駅の待合室がそのままレストランになった感じ。

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原料のモルツがさりげなく、あるいはこれみよがしに通路に積まれている。

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これが目的のLeipziger GosePils⑦だ。白濁したピルスという感じの見た目なのだが味わいはすこぶる個性的。ベルギー産の自然発酵ビール・ランビックを思わせる痛快な酸味が、ほぼ冷やさずに提供されることで意図的に強調される。見ての通り超きめ細かな泡とともに癖になる味だ。

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コースターがおしゃれで特筆もの。蒸気機関車の煙突がジョッキになっている。

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無難の定番シュニッツェルを注文した。皮を除去したレモンの輪切りは気が利いている。いかんせんセバスチャンより大きいそのサイズに驚かされた。

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客車コンパートメントを模したトイレもおしゃれ。青はバイエルンの象徴だ。ここからバイエルンに行けるぞというオーラが充満ししている。

2018年9月11日 (火)

アルトシュタットホーフ

フェルゼンケラー見学を終えると、デューラーハウスに向かう坂道を少々登る。左側にアルトシュタットホフがある。以下の写真では右側。

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こんな感じの坂。たまらん。

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中世伝統の製法で醸造したビールを飲ますレストランだ。「ロート」④「シュバルツ」⑤「ロートヴァイス」の三種類ある。ロートヴァイスの写真を撮りそこなうという失態を犯した。これは「⑥」とカウントする。

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これは「Rot」④つまり赤なのだが、まさにその通りの赤だった。

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こちらは「Schwarz」⑤で黒。3種類全てクライネグラス200mlで賞味した。冷やさずに提供されるのが印象的だ。味の奥行きが冷えていないことでくっきりとする。私の好みは「赤」だったので赤を400mlお替りした。

料理は鹿肉のグラーシュとソーセージのビールソースがけである。

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とくにとくに、このソーセージは絶品であった。しかしここの収穫は以下。

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大麦のおつまみ。炒った大麦をそのままという代物だが病みつきになる。殻のいがらっぽさと後味に残るかすかな甘み。ロースティな香ばしさが程よい。

2018年9月10日 (月)

フェルゼンケラー

ニュルンベルクのデューラー像の真後ろ。注意していないと地下鉄の入り口かと見紛うばかり。それがフェルゼンケラーの入り口だ。フェルゼンケラーとは中世のビール醸造設備の遺跡だ。岩山をくり抜いて縦横に張り巡らされた地下室で、ビールが造られていたという。

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丁寧なドイツ語のガイドさんに従って見学した。ところがそれは第二次大戦の記憶の紹介から始まる。他の都市同様執拗な爆撃を受けたニュルンベルクだが、焼失面積の割には死者が少ない。その理由はこの地下室が防空壕の機能を果たしたからだと説明される。見学コースの冒頭がその説明に費やされたのが印象的だ。

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8月日本は戦争の記憶がよみがえるのに対し、ドイツの終戦は5月だったから3月に今回の旅行が具体化したときには思ってもいなかったが、行く先々で第二次大戦の痕跡を見聞きする旅となった。

冬の間に川から切り取った氷を保存しておき温度の維持に役立てという説明は、かなり遅れてからだった。

2018年9月 5日 (水)

手荒い歓迎

飛行機は12時間のフライトを終えてミュンヘン国際空港に着陸した。

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↑着陸直前の風景

淡々と入国審査が終わり、予定通りのSバーン8号線に乗り込むとおよそ40分でミュンヘン中央駅に滑り込んだ。さっそく旅行カウンターに飛び込んで、ジャーマンレイルパスにヴァリデートスタンプを押してもらう。パスポートの提示要求にも淡々と応じて、晴れてパスの有効期限が確定した。帰国の日18日である。

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↑雲行きの怪しいミュンヘン中央駅

予定通りはここまでだ。お守りプレッツェルにもかかわらず雨が降り出したと思ったら雷鳴だ。手荒い歓迎。さらに悪いことに、出発の列車が軒並み遅れている。40分から60分の遅れと表示されているではないか。

初日の宿ニュルンベルクに行く前にミュンヘン市内でアウクスティナーを賞味する予定を泣く泣く諦めることにした。ホテルにはチェックインを21時30分と伝えてあるからだ。のんびり市内に繰り出しては間に合わない。

45分遅れのICE780に乗り込んだ。いきなり食堂車に直行してエルディンガーを注文して一人で祝杯を挙げた。

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セバスチャンとエルディンガー③。ミュンヘンのヴァイツェン専門メーカーだ。まずは樽ナマ3種類目である。

2018年8月30日 (木)

くるむ

私の造語。某有名旅行情報誌のネーミングをパロった。

「聴」「乗」「飲」の語尾をこの順につなげたものである。今回のドイツ旅行のコンセプトを一言で言い表す機能がある。本家はたしか「見る」「食べる」「遊ぶ」だったと思う。

「聴く」は演奏会だ。8月一般ホールの音楽的イベントは全滅の中、教会でのオルガンコンサートだけは活発に行われていた。計4回それも、ライプチヒ、ハンブルク、リューベックの由緒正しい教会での生オルガン演奏にありつけた。

「乗る」は鉄道だ。ジャーマンレイルパス10日用を乗りつぶすというコンセプトだ。

「飲む」は言わずもがなのビール。ワインにはあえて目をつむってビールに的を絞った。瓶入りや缶入りはお断りの「樽ナマ縛り」でもあった。

音楽はもちろん「聴く」ばかりではなかった。墓参がその代表だ。作曲家が生きた現地の空気を吸うことも加えていい。同様に鉄道は「乗る」ばかりではないし、ビールも「飲む」ばかりではなかったことは、おいおい記事の中で明らかにしていきたい。

2018年8月24日 (金)

旅のテーマ

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過去2回のドイツ旅行では鉄道の利用は下記の通り限定的だった。

  1. 前々回 ニュルンベルクとレーゲンスブルク往復
  2. 前回 ニュルンベルクとミュンヘンの往復

前回のハイライトだったプラハには鉄道を用いず、ニュルンベルクからバスを使った。だから今回は3度目の正直で鉄道にこだわった。かといって目的もなくただ鉄道に乗るだけでは芸がないので、「音楽」と「ビール」を切り口にした。そのことを端的に現すのがこの画像だ。

2018年7月26日 (木)

ラオホ樽生

ドイツはバンベルク特産のラオホビールは、麦芽を燻製することから名づけられた。癖があるといえばあるのだが、はまると抜けられない。日本でも飲めるのだが、ほとんど瓶入りというのが実情だ。

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樽ナマは諦めているのだが、毎度毎度の赤坂アイヒェンプラッツさんで入荷があり、一昨日賞味してきた。泣く子も黙るシェレンケルラである。

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期待以上の出来映えだ。瓶入りと比べるとまろやかな感じ。特有の燻香はそのままに、味わいが丸い。泡立ちもきめ細かな気がする。それでいてコクもある。濃いのとは違うけれど味に奥行きがある。

絶品のシュニッツェルとの相性が抜群だ。

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いやいや極楽。

2018年5月24日 (木)

バロックデュンケル

まずは以下の写真をご覧いただく。

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Weltenburgerの「バロックデュンケル」という品種の説明書きである。なぜ「バロック」なのかは書いていないが、古い製法で作られていることは確か。「6週間岩山の穴倉で」と読める。なるほどなるほど。19世紀にアンモニア冷凍機が発明されるまで、ビール製造は雑菌との戦いだったという。岩山の穴の中で冬に取っておいた氷と共にじっくり貯蔵するという説明をきいたことがある。それがラガーであるという蘊蓄がいつもついて回った。

ヴェルテンブルガー社がビールの醸造所として、ミュンヘンのアンデクスやヴァイヘンシュファンと、ドイツ最古の座を競っていることもあってこのネーミングには説得力を感じてしまう。ここでいうバロックが音楽史的な意味のバロックと整合するかはともかく、少なくともバロック特集のネタとしてなじむ。

2018年5月23日 (水)

ケストリッツァーの住所

先に紹介したアプリでドイツ随一の黒ビールの老舗ケストリッツァーの所在地を調べていて、興味深いことに気付いた。

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ご覧の通りだ。「Heinrich Schuetz Str16」となっている。「ハインリッヒシュッツ通り16番地」くらいの意味だ。記事「シュッツと黒ビール」でも言及した通り、この街は黒ビールと初期バロックの巨匠シュッツが混在する街だ。

発酵中の酵母に「シュッツの合唱曲を聞かせている」くらいの小技は十分期待できる。

2018年5月22日 (火)

ミュンヘナー地獄

昨日紹介したアプリ「All German Beers」で、さっそくお気に入りのシュパーテンを引いてみた。最も好きな品種を検索して日本語表示したらご覧の通り。

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「ミュンヘナー地獄」と出た。「Munchener Hell」の大誤訳だ。19世紀に世界中を席巻し、ドイツビール界に衝撃をもたらしたチェコ・ピルゼンに技術供与をしたとされているシュパーテンは、世界中がピルゼン風を示す「ピルス」の呼称を使っていることに、断固として背を向けて、かたくなに「Hell」で押し通す。「明るい」という意味のドイツ語だ。

先のアプリの日本語表示はこの「Hell」を英語として機械的に訳しているから「地獄」となる。英語は世界に冠たる国際言語なので文句も言えないが人騒がせである。

そういえばアプリのタイトルも英語だ。なんとかならんものか。

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