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カテゴリー「559 初演」の60件の記事

2017年4月 4日 (火)

Vltava

カタカナでなら「ヴァルタヴァ」と標記される。スメタナの連作交響詩「我が祖国」の第二曲目と申すよりは「モルダウ」と言ってしまうほうが早い。ドイツ語で「モルダウ」と呼ばれている川をチェコ語では「Vltava」というということだ。世界的に「モルダウ」で通っていること自体、ハプスブルク帝国支配の名残だろう。

作曲の背景や曲の内容についてはもう立ち入るまい。

今回の旅行でプラハを訪問して実際に川を見ることが出来て本当に良かった。ヴィシェフラドの眺め、カレル橋付近のたたずまい、ルドルフィヌム前、さまざまな川の表情に触れて、心からスメタナの言いたかったことが伝わった気がする。

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プラハ城とモルダウ川

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カレル橋から南側を望む

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カレル橋から北側を望む

しばらく交響詩「Vltava」が頭の中で鳴り続けていた。

1875年4月4日プラハにて交響詩「Vltava」が初演された。

2016年1月17日 (日)

初演の曜日

まずはじっくり以下をご覧いただく。

<日曜日>第2交響曲、第3交響曲、第4交響曲、ハイドンヴァリエーション、悲劇的序曲

<月曜日>なし

<火曜日>二重協奏曲、大学祝典序曲

<水曜日>ヴァイオリン協奏曲、ピアノ協奏曲第2番

<木曜日>ドイツレクイエム完全版

<金曜日>セレナーデ第2番

<土曜日>第1交響曲、セレナーデ第1番、ピアノ協奏曲第1番

それぞれの曲が初演された曜日である。月曜日が無い。大規模管弦楽曲に的を絞るとこうなる。念のため室内楽24曲も調べてみた。

<日曜日>なし。

<月曜日>弦楽四重奏曲第3番、ピアノ三重奏曲第3番

<火曜日>ピアノ三重奏曲第1番、ホルン三重奏曲、弦楽五重奏曲第2番、クラリネットソナタ第2番

<水曜日>チェロソナタ第2番

<木曜日>弦楽六重奏曲第2番、弦楽四重奏曲第1番、ピアノ四重奏曲第3番、ヴァイオリンソナタ第2番

<金曜日>ピアノ五重奏曲、ピアノ三重奏曲第2番、弦楽五重奏曲第1番、ヴァイオリンソナタ第3番、クラリネットソナタ第1番

<土曜日>弦楽六重奏曲第1番、ピアノ四重奏曲第1番、ピアノ四重奏曲第2番、チェロソナタ第1番、弦楽四重奏曲第2番、ヴァイオリンソナタ第1番、クラリネット三重奏曲、クラリネット五重奏曲

室内楽は土曜日が人気だ。オケと違って日曜日が空白になっている。

2015年12月21日 (月)

ブダペスト

ブダペストはハンガリーの首都。オーストリア・ハンガリー二重帝国にとっては重要な街。音楽的にもけして田舎ではない。ブラームスの室内楽のいくつかが初演されている。この街に達者な演奏家がいるということが大きな要因だ。

1888年12月21日ヴァイオリンソナタ第3番がブダペストで初演された。フーバイのヴァイオリンに作曲者ブラームスのピアノだ。

これでヴァイオリンソナタ全3曲は、室内楽ツアーの言及期間に、初演日が収まることになる。ツアーコンダクターたるものこうした小さな配慮は大切だ。

2015年12月 2日 (水)

初演の舞台

1886年12月2日ウィーン楽友協会小ホール。ヴァイオリンはヨーゼフ・ヘルメスベルガーシニア、ピアノは作曲者ブラームス本人。

楽友協会の小ホールは今ではブラームスザールと呼ばれている。その舞台に立つのは、ウィーンフィルのコンマスと作曲者。

押しも押されもせぬブラームスの位置づけが透けて見える。ヴァイオリンソナタ第2番の言及期間にまんまとやってきた初演記念日。

2015年11月26日 (木)

パガニーニヴァリエーション

正式には「パガニーニの主題による変奏曲」だ。クララ・シューマンをして魔女の変奏曲といわしめた難曲中の難曲。上下2巻から成立するブラームス変奏曲の極致で、これを最後にピアノ用の変奏曲は書かれなくなる。

初演は1865年11月25日だから昨日が初演150周年。チューリヒにてブラームス本人の演奏だった。つまりブラームスはこれが弾けたということだ。

昨日は私の25回目の結婚記念日と重なっていたので、一日遅れで言及する。

2015年11月 8日 (日)

切り上げ時

次女の名付けに関与しているからと、言い訳を重ねつつ展開してきたオプショナルツアー「雨の歌」は、間もなくお開きとなる。何故今日この記事なのかは、ささやかなこだわりだ。

1879年11月8日ボンにおいて、ヴァイオリンソナタ第1番が初演された。9月に始めたツアーを本日まで引き伸ばしたのはまさにこのため。
室内楽に限らず、管弦楽曲などの器楽は、作曲するそばから初演された。夏に作曲された新作が、秋から始まる演奏会シーズンに入ると、出版を待たずに手書き譜で初演されるというルーチンが出来上がっていた。5月に「室内楽ツアー」を始めたから、12番目の室内楽である弦楽四重奏曲第3番までは、ブログでの言及が初夏から夏になり、言及の期間に初演日がやってこない。
これ以降初演日が、室内楽ツアーでの立ち寄り期間の中にやってくる曲が出てくる。その都度華々しく紹介することにする。

2015年11月 7日 (土)

歌曲の初演

押しも押されもせぬシューベルトの後継者ブラームスの歌曲なのだが、それぞれの作品の初演はとなると、いささか心もとない。ピアニスト一人、歌手一人で演奏が成立してしまう歌曲は、初演の定義が難しい。

「完成後初めて通して演奏した」が初演の定義で、聴衆の有無は問わないとすると、ゲネプロはどうなるのか。管弦楽や室内楽はともかく小規模の作品は、公開の初演以前に全曲の通し演奏はあるに決まっている。あるいは、友人宅に集っての試演などは、初演にはカウントされない。だから仕方なく「初演」は「公開の初演」としないと座りが悪い。
ところが、その定義だと歌曲などはぎょっとする事態も起きてくる。
ヴァイオリンソナタ第1番の第3楽章に旋律がそっくり引用された歌曲「雨の歌」(Regenlied)は、1873年には完成している。ヴァイオリンソナタ第一番の6年前だ。さっさと公開の席で初演されたソナタに対して、歌曲「雨の歌」op59-3の公開の初演は1896年3月20日ウィーンを待たねばならない。作曲から実に23年だ。歌曲「雨の歌」はクララお気に入りだ。作曲から23年間一度も演奏されなかったはずがない。が、公式記録とは味気ないものだ。

2015年7月13日 (月)

メンデルスゾーン五重奏団

1866年10月に弦楽六重奏曲第2番を米国ボストンで初演したアメリカの団体。これを最後にブラームス作品の世界初演が米国で行われることは無くなるから、貴重なチャレンジだったことが判る。

もちろん作曲家メンデルスゾーンの名前を拝借したネーミングだ。メンバーは欧州出身の音楽家たちである。

微笑ましいエピソードが一つ。

ある日、とある人物がメンバーに向かって尋ねた。

「それで、この中の誰がメンデルスゾーンさんなんですか?」

無理目のメンデルスゾーンネタ。

2015年5月15日 (金)

室内楽の初演

ひとまず、室内楽作品全24曲の初演データを掲載しておく。これを先に掲載することで後の記事から適宜参照することが出来て便利。

  1. 1855年11月27日 ピアノ三重奏曲第1番初版 ニューヨーク・Dodsworth's Hall。演奏者:William Mason(pf).Theodor Thomas(Vn),Karl Bergmann(Vc)
  2. 1860年10月20日 弦楽六重奏曲第1番 ハノーファー・Saal des Museum。演奏者:J.Joachim(Vn),Th.Eyertt(Vn),K,Eyertt(Va),Prell(Va),A,Lindner(Vc),Herner(Vc)
  3. 1861年11月16日 ピアノ四重奏曲第1番 ハンブルク・Kleiner Wormescher Saal。演奏者:Clara Schumann(pf),J,Boie(Vn),F,Breyther(Va),L,Lee(Vc)
  4. 1862年11月29日 ピアノ四重奏曲第2番 ウィーン・Musikvereinsaal。演奏者:J,Brahms(pf),J,Hellmesberger(Vn),F,Dobyhal(Va),H.Rover(Vc)
  5. 1865年11月28日 ホルン三重奏曲 チューリヒ・Grosser saal des Kasino。演奏者Brahms、Friedrich Hegar(Vn)、Glass(Hr)
  6. 1866年6月22日 ピアノ五重奏曲 ライプチヒ・Konservatrium。演奏者:不詳
  7. 1866年10月11日 弦楽六重奏曲第2番 ボストン会場不明・演奏者:WilliamSchulze,KarlHamm,ThomasRyan,EduwardHeindl,RudluphHening,AlexanderHeindl
  8. 1871年01月14日 チェロソナタ第1番 ライプチヒ・Gewandhaus、演奏者:EmilHegar(vc),KarlReinecke(pf)
  9. 1873年10月18日 弦楽四重奏曲第2番 ベルリン・Singkakademie、演奏者:JosefJoachim,H.DeAhna,E.Rapoldi,W.Muller
  10. 1873年12月11日 弦楽四重奏曲第1番 ウィーン・Musikvereinsaal。演奏者:JHellmesberger sen,JHellmesberger jr,S.Bachrich,H.Rover
  11. 1875年11月30日 ピアノ四重奏曲第3番 ウィーン・Musikvereinsaal。演奏者:JBrahms,JHellmesberger sen,S.Bachrich,H.Rover
  12. 1876年10月30日 弦楽四重奏曲第3番 ベルリン・Singkakademie、演奏者:JosefJoachim,H.DeAhna,E.Rapoldi,W.Muller
  13. 1879年11月08日 ヴァイオリンソナタ第1番 ボン・SaalzumGoldenStern。演奏者:MarieHeckman(pf),RobertHeckmann(vn)
  14. 1882年12月29日 ピアノ三重奏曲第2番 フランクフルト・Saalbau。演奏者:Brahms,HugoHeermann,ValentinMuller
  15. 1882年12月29日 弦楽五重奏曲第1番 フランクフルト・Saalbau。演奏者:HugoHeermann,NaretKoning,ErnstWelcker,FlitzBassermann,ValentinMuller
  16. 1886年11月24日 チェロソナタ第2番 ウィーン・KleinerMusikvereinsaal。演奏者:Brahms,RobertHausmnn
  17. 1886年12月02日 ヴァイオリンソナタ第2番 ウィーン・KleinerMusikvereinsaal。演奏者:Brahms,JHellmesberger sen
  18. 1886年12月20日 ピアノ三重奏曲第3番 ブダペスト・会場不詳。演奏者:Brahms,J.Hubay,DavidPopper
  19. 1888年12月21日 ヴァイオリンソナタ第3番 ブダペスト・会場不詳。演奏者:Brahms,J.Hubay,
  20. 1890年11月11日 弦楽五重奏曲第2番 ウィーン・SaalBosendorfer。演奏者:ArnoldRose,A.Siebert,S.Bachrich,Fr.Jelinek,R.Hummer
  21. 1891年12月12日 クラリネット三重奏曲 ベルリン・Singkakademie、演奏者:Brahms,RichardMuhlfeld,RobertHausmann
  22. 1891年12月12日 クラリネット五重奏曲 ベルリン・Singkakademie、演奏者:RichardMuhlfeld,JosefJoachim,H.DeAhna,Em.Wirth,RobertHausmann
  23. 1895年01月08日 クラリネットソナタ第2番 ウィーン・SaalBosendorfer。演奏者:Brahms,RichardMuhlfeld
  24. 1895年01月11日 クラリネットソナタ第1番 ウィーン・SaalBosendorfer。演奏者:Brahms,RichardMuhlfeld

2014年4月28日 (月)

謝肉祭

ドヴォルザークの作品番号92を背負う序曲。「自然と人生と愛」と命名された序曲三部作の一角を為す。アメリカに渡る直前1891年にヴィソカーの別荘で成立したと目され、プラハ大学への名誉博士号の返礼とされた。

何よりも次女たちのオーケストラの後輩37代がコンクールに取り上げたというだけで、特別な位置づけになっている。一年間をかけて磨き上げた最愛の一品である。コンクール、オーケストラフェスタ、欧州公演という具合に完成度を高めてきた。

そして鉄道特集の真っ只中で、本日このことに言及するには訳がある。1892年4月28日、序曲「謝肉祭」は作曲者自身の指揮によりプラハで初演された。スペシャルコンサートまでおよそ2週間のこの時期に作品の記念日があるというのがありがたい。律儀に言及しておくことで、ドヴォルザークのご加護を特盛で当てにする次第である。

Believe teacher,Believe friends and Believe music!

37代引退公演・第21回スペシャルコンサートまであと13日。→こちら

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