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    2012年3月28日から4月4日まで、次女の高校オケのドイツ公演を長男と追いかけた珍道中の記録。厳選写真で振り返る。

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    自分で買い求めて賞味したビールの写真。ドイツとオーストリアの製品だけを厳選して掲載する。

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カテゴリー「767 恩師」の12件の記事

2014年9月19日 (金)

共通点

日本代表MF香川真司が復帰したボルシア・ドルトムントは、今シーズンのチャンピオンズリーグ初戦を、香川抜きで快勝した。マンチェスターユナイテッド時代は、不出場があると「冷遇」と感じたが、ドルトムントだと「温存」と感じるから不思議だ。

2010年、香川を応援したくて見始めたドルトムントなのだが、そのサッカーの魅力に取りつかれて、いつしかチーム全体を応援するようになった。育てた選手が頻繁にビッグクラブに引き抜かれながら、魅力的なサッカーが維持されている。

娘を見るために追いかけ続けていたら、その高校オケの魅力にはまってしまったのと似ている。メンバーは2年で完全に入れ替わるのに、演奏の質は微動だにしないところまでそっくりだ。娘が引退した今も気になる存在だ。

さらに決定的な共通点は、どちらも優秀なコンダクターに率いられている。

本日、この記事を公開したことにより、2005年5月30日のブログ開設から、3400日連続記事更新を達成した。私も優秀な管理人だ。

2013年5月16日 (木)

マエストロ

娘らのオケの顧問でもある指揮者は、高校の音楽の先生。音楽家であるのと同等かそれ以上に優秀な教育者。部活動という性格上、2年でメンバーが完全に入れ替わってしまうオケを、毎度毎度高みに導いてくれている。代それぞれにメンバー数も、生徒のキャラも違う中、多感な乙女たちを纏め上げ、まばゆいゴールに到達する。

メンバー全員に向かうべき頂上を指し示す。生徒は一人ひとりの立場からそれぞれの方法で頂上を目指す。生徒の自主性に任せ緩やかに穏やかに目を光らせる。時に家父長であり、時に担任であり、そしてもちろん指揮者。そしてかなりのアイデアマン。何かのサプライズをいつも考えている感じ。生徒は慣れたものだ。少々のハプニングがあっても「また先生のサプライズか」くらいに動じない効果もあるらしい。

彼が次女たちオケに着任して最初に指導したのが30代だったというから、教え子の数も増えてきた。我々が先日味わったようなコンサートが7年連続しているということだ。その7年を支えたメンバーの中から先般のコンサートでは、78名がOGオケとして演奏を披露した。ホルストの「火星」と「木星」。手の内の知り尽くした仲間が集まったクラス会のノリなのだが、演奏は素晴らしい。「現役と違って練習時間が短いから」とメンバーは謙遜するが、演奏には大人の香りも備わっていた。たった7回の合奏練習だったと聞いて驚いた。常設のオケではないのがもったいないくらい。大学オケの水準を軽々超えて見せて、振り返ってウインクかます感じ。過去4回聴いた中では最上の出来だったと思う。現役の演奏とはまた一味違う味わいがあった。

すべてマエストロのお人柄。

2013年5月 6日 (月)

準決勝反省会

一昨日、娘らのオケは準決勝を戦った。次女の通う高校の音楽系サークル4つが集う合同定期演奏会だった。オーケストラ部以外は、一昨日で3年生引退となるのだが、オーケストラ部は、その翌週に単独でコンサートを開く習慣になっている。準決勝の1週間後に決勝戦があるようなものだ。

だから、その準決勝の後、反省会になだれ込んだ。主役は娘らではなく、お父様たちだ。単なる飲み会の口実でもある。正月、クリスマス、新年会、送別会など大人の世界では数限りない飲みの口実がある中、娘らの演奏を肴に飲めるというのは、本当に幸せなことだ。合同定期演奏会を反省し、一週間後のスペシャルコンサートに向けて気合を入れる。父親が気合を入れてもどうなるものでもあるまいが、そこはご愛嬌だ。

メンバーの父親ばかり10名にサプライズなスペシャルゲストを加えた計12名で、しこたま飲んだ。36代のお父様方は既にいつも演奏会で顔を合わせる常連だ。先日のふくだもな壮行会のメンバーも3名いる。娘らオケの後援会は、とかくお母様中心の色合いが濃いので、父親同士の付き合いは貴重。早くに妻を亡くした私はいわば両性具有で、お母様方中心の後援会役員もやりつつ、お父様の飲み会にも顔を出す両面待ちだ。

予定より30分以上早く店に転がり込んでウガイ代わりに瓶ビールを空けまくり、規定の開始時間には、腹の底まで消毒が進んでいた。定刻になってかねて準備の「オーケストラ型座席配置」に特製名札を持って移動。私はいつの間にか「隊長」と呼ばれている始末。先輩の発声で乾杯。やがて「自己紹介の輪切り」で雰囲気をほぐしてから娘にソロがあったお父様のスピーチ。タイミングよくゲストが時間差で到着するから、同じ話が回ってももたれない。

延々と「本日の演奏」を話題に盛り上がる。間もなく現役生活を終える36代の父5名のテンションは特大だった。他の代のお父様は聞き役にまわった感じ。ここらへん課題か。

最後、「クレッシェンド3本締め」でお開きだが、有志は2次会へ。これで決勝戦は盛り上がること間違いない。

スペシャルコンサートまであと6日。そして今日はブラスマスイブ。

2012年10月31日 (水)

逆転の秘策

ワールドカップにしろ欧州選手権にしろ、チャンピオンズリーグにしろ、サッカーの大きな大会は、グループリーグと決勝トーナメントの組み合わせで成り立っている。参加チームを複数のグループに分けて総当たり戦を行い、上位チームが決勝トーナメントに進むという仕組みだ。

ワールドカップで言うと上位2チームが決勝トーナメントに進むが、同じグループリーグのチームは決勝戦まで対戦しないように配慮される。決勝のカードが実は、グループリーグでも実現していたということは割と見かける。

1954年ワールドカップスイス大会優勝は西ドイツで、決勝の相手は当時最強と謳われたハンガリー。この両者はグループリーグでは対戦済みで、ハンガリーの圧勝だった。西ドイツは2位でグループリーグを通過して、決勝戦で再びハンガリーと対戦したということだ。グループリーグで敗れたリベンジを決勝で果たしての初優勝であった。

昨夜、次女たちのオーケストラのホール練があった。彼女らオケの本拠地とも呼ぶべきホールを借り切って6時半から密度高き2時間。全国大会を意識したトレーナー陣総出での音作りに立ち会ってきた。

いやはや感動的。客席後方の中央に陣取った指揮者とトレーナーがハンドマイクで指示を出す。バランスを見ては微調整を繰り返す。本番たった9分の演奏のために生徒、指揮者、トレーナーがゴシゴシと演奏を磨き上げて行く。保護者はその様子を生で見学できる。たとえば響きの質、クレッシェンドの傾き、パート間のバランスなどが見る間に修正されて行く。驚いたのは弦楽器のトレーナーの一言で、ガラリと音が変ったこと。

「みんなフォルテで弾いてても周りの音が聞こえなくて不安じゃない?」「でもみんなちゃんと弾けてるから勇気を出して一歩踏み出してみて」

この後出た音の瑞々しさを聴いて客席の保護者からため息がでた。たった10分前と全く別のオケだ。

休憩時間には個別にアドバイスをもらうためにトレーナーの周囲に生徒たちの輪が出来た。熱心にメモを取ってうなずき席に戻る。最後に1度通して演奏した後には、保護者、トレーナーから拍手が起きた。生徒代表が「全国大会でがんばってきます」と謝辞を述べてお開き。

素晴らしい2時間だった。しかし今日はそれを称えるだけの記事にはしたくない。コンクール前とあわせれば今回で2度目のホール練というのは、凄いことだ。これは来る全国大会への入念な準備。次女たちのオケは、全国大会にコマを進めはしたものの千葉県予選では2位の扱い。つまりグループリーグ2位通過だ。全国大会の舞台はいわば決勝トーナメント。グループリーグのリベンジは高いモチベーションになる。

サッカーの話にかまけた回りくどいエール。乙女たちのボロディンにブラームスのご加護を。

2012年5月27日 (日)

後援会

次女たちの高校オケには後援会なる組織がある。オーケストラ部所属の生徒の保護者の集まり。数人の役員さんの元、精力的な活動が継続的に行われている。子どもたちの演奏が素晴らしいというのは紛れもない事実だが、親のサポートも半端ではない。

名目上の活動目的は、子どもたちのサポート、顧問の先生への協力、ほぼ毎月あるコンサートや合宿での差し入れ、楽器運搬の応援、コンサートの応援。何よりもコンサートには気合を入れて駆けつける。コンクールでは審査員席に念を送る。そしてそして懇親会は先生を囲んで慰労と懇親。

大きな懇親会は年2度。何せ保護者の集まりだから、本当に盛り上がる。よその子まで本当に応援したくなる。難解なソロがあった子や、部長、副部長で苦労している子の保護者どうしで健闘を称えあう。親ばかをさらしても浮き上がらないというのが嬉しい。

昨日、年に一度の総会があった。

その席上、私が今年度の役員の末席を汚すことがきまった。立候補こそしていないが、新入り保護者の分際で昨年から随分目立っていたから案の定という気もする。母親がいない分ですという言い訳が全く通らぬくらいののめり込み。今後さらに学校を訪れる機会が増え、娘の活動の様子を覗けるという下心だったが、娘から「役員やってもいいけど、練習場をうろつかないでね」と先回りの釘が刺さった。付き合いが長いせいか完全に読まれている。娘たち36代をキッチリと見守る準備が整った。

2012年5月17日 (木)

健立千葉女子高等学校

タイトルにいきなり誤植かとご心配の向きも多かろう。「健立」ではなくて「県立」でしょと。いややっぱり「健立」だと思ってくれる人はおそらく身内。

本当は1900年創立の県立高校。これこそが今次女が通う学校。2011年4月の入学と同時に所属するのが同校のオーケストラ部。それ以来ブログ「ブラームスの辞書」では、主役のブラームスネタとほぼ同格の扱いで、娘の高校オケネタを発信してきた。

お気づきの人もいるに違いない。今まで発信した高校オケネタ数十本の中では、「千葉女子高等学校」という学校の実名を伏せてきた。そこに学ぶのが女子だけであることも注意深く言及を避けてきた。最初の2、3本をそういう枠組みにしたから、何となくそういう流れになった。

その結果学校名で検索しても我がブログ「ブラームスの辞書」はヒットしなかった。娘らの演奏会を事前告知する機能さえ自ら封印していたということだ。記事の内容を手がかりに少し調べれば、娘の通う学校を突き止めるのは難しくないが、それこそがブログで親バカを振り回すにあたっての、自主規制になった。ごく近い身内、「健立」という洒落が通じる人々だけに読んでもらえればいいと思っていたのが、このほど少々考えが変わった。

本日発信のこの記事に学校名が含まれることをもって、おそらく今後学校名で検索されてもヒットするようになる。優秀なクローラーのおかげだ。本日のこの記事に辿り着いてもらえれば記事内のリンクから、同校オーケストラ関連のカテゴリーにアクセス出来る。ブログ運営上けしてささやかとは言えない方針転換。

今後も、個人名、団体名についての取り扱いのほか、画像の公開についても従来通りに慎重を期す。

アクセスはこちらから。

して何故「健立」なのか。最上級の謝意。そうとでもしなければ気持ちがすまないからとだけ申せば、関係者には説明不要だろう。

2012年4月23日 (月)

顧問の先生

学校の部活動には顧問の先生がいる。大きな所帯になると複数の教師が駆り出されることもある。次女のいるオーケストラ部にはたしか5人だった。校内での練習はもちろん学外に出る場合には引率となる。

そしてオーケストラの演奏に不可欠の指揮者も、顧問の先生が務めている。次女の高校の音楽の先生で仮にK先生とでもしておこう。指揮と声楽を学んだ経歴がある。先生のモットーは、「音楽はハート」「部活動は情操教育」というものだ。口先だけでない証拠に、子供たちからの信頼は分厚い。確固たる信念と音楽性で生徒たちを導いている。演奏を聴けばその信頼関係が万全であることはすぐに判る。過酷な練習を生徒たちに課す一方で、礼儀、勉強への指導も忘れない。ときどきオヤジギャグを挟んで和ませる。生徒たちだけではなく、保護者からの信頼も厚い。私も心から尊敬し共感している。子供を安心して預けている。おそらく一生の肥やしだと思う。無理やり「巨人の星」で申せば伴宙太と天野先生を足して二乗したくらいの存在。

一連のドイツ公演の記事で、いやそれどころか昨年の入学以来、K先生に対する直接の言及は抑えてきた。ここで一気に放出するためだ。私が生で観た中では最高の指揮者だとあえて断言する。つまりそれはショルティより上ということをも意味する。この1年間のオケの活動に接してみて人柄音楽性を心から尊敬する。高校オケ2年間をK先生と過ごす次女の幸せを心から嬉しく思う。

ドイツ公演のヤマ場で図らずも作動し始めたスプリンクラー。動揺する客席の雰囲気が否応無くステージにも波及しかねない状況で、敢然とした姿勢を貫いて子どもたちを動揺から守りきった無言の指導力は見事の一語。彼の精神力やとっさの機転を称賛するには日本語の語彙はあまりに不完全だ。

「三角帽子」5曲目をエンディングに導いた後、彼は少しだけ客席後方のスプリンクラーを見遣るものの、オケのメンバーはその方向を見ようとするものなど一人も無く、ただ指揮者の次の指示を待つ。この瞬間に私は生徒たちとK先生の間の信頼関係の厚みを深く思い識った。K先生が意を決したようにメンバーに向き直るとき、私はその先生の表情を正面から見る位置にいた。あのキリリとした表情を私は一生忘れないだろう。緊張で固い表情とも違う。「恐れるな行くぞ」という静かな決意の乗った表情。家父長的ダンディズム。同年代の男としてうらやましい限りだ。

さあK先生のその決意が生徒らに伝わらぬハズがない。タクト一閃とともに始まった「終幕の踊り」は「スプリンクラーをねじ伏せた演奏」としてずっと後世に語り継がれるべきものだ。音楽とはまことに不思議なもので一致団結のオケの気迫は、あっけなくドイツ人にも伝わってしまう。演奏後に発生した大喝采は異質ともいえる分厚さだった。

演奏会で3度もらったスタンディングオベージョンは、指揮者K先生なくしてはあり得ない。

2009年3月11日 (水)

マルキーレン

ヘルムート・ドイチュ先生の著書「伴奏の芸術」を読んではじめて知った言葉だ。

楽譜に従って音をなぞって歌うことらしい。ソルフェージュとは区別されるし、歌手ほどの厳密さも要求されないらしい。けれどもオペラを学ぶ過程では必須だそうだ。

テキストと旋律がある作品についてそれをマイペースでトレースすることだと拡大解釈している。厳密さが要求されないとなると途端に私の出番が多くなる。いわゆる鼻歌だったら日常茶飯である。テキストがない室内楽、管弦楽および器楽曲、の冒頭旋律は全部歌える。ワルツとハンガリア舞曲には少々あやふやな作品もあるが現在修行中である。歌曲もかなりこなせると思う。おかげで街中で、ふとしたはずみでブラームスの旋律が聞こえる時があるが、瞬時にタイトルに結びつく。

マルキーレンを「鼻歌」と訳しては申し訳なさ過ぎるが、私の中では区別がつきにくい。

2006年10月 8日 (日)

花束の大きさ

早いものであれから1年が過ぎた。

コンサート後の楽屋に突撃して「ブラームスの辞書」をヘルムート・ドイチュ先生ご夫妻に手渡した「秋川の奇跡」が昨年の10月8日だった。そして10月10日には初めての海外出張で中国に旅立った。

中国出張があったせいで、ヘルムート・ドイチュ先生に著書を受け取っていただいた感激に浸っていられた時間がやけに短かった。あの日の先生の反応は昨年10月8日のブログに詳しいが、お礼にといただいた花束の大きさは今もこの腕の感覚が鮮明に記憶している。鮫島有美子先生を慕って楽屋まで集まった熱心なファンの羨望の視線が心地よかった。お金を出して買ったら相当な金額になったに違いない、見たこともないような立派な花束だった。それを惜しげもなく見ず知らずで飛び込んできた私に「持ってゆけ」といって手渡してくださったドイチュ先生を一生忘れることは無いだろう。

あのとき手渡した「ブラームスの辞書」opus121とopus43が、今もお二人の手許にあるのだと思うと気が引き締まる。

2006年5月 1日 (月)

続・伴奏の藝術

ヘルムート・ドイチュ先生の著書「伴奏の藝術」の28ページに背中を押されて、「ブラームスの辞書」が執筆された話は、既に述べた。

ドイチュ先生は歌曲伴奏の泰斗であるが、一方で器楽とのアンサンブルもこなしているという。最近、そうしたCDの一つを入手した。元ウイーンフィルのコンサートマスターであったゲアハルト・ヘッツェルさんと競演したブラームスのヴァイオリンソナタ全集だ。92年にヘッツェルさんが急逝する直前の録音で、これが遺作となったというエピソードつきのCDだ。この後、モーツアルトやベートーヴェンも録音する予定だったと聞く。ウイーンフィル歴代屈指のヴァイオリン奏者が、初のソロCDにと選んだのがブラームスだというのが、感激である。

ヘッツェルさんの最後の録音という切り口もさることながら、私は「伴奏の藝術」の著者が、歌曲でない室内楽のアンサンブルをどのようにするのかとても興味を感じていた。ずっと探し続けていたがやっと入手した。

唐突だが、対馬の海を思い出した。地元の食堂の女将さんが「ここいらは何にもなくてねぇ」と言っていた。その何も無いがどれほど素晴らしいか。景色もさることながら、こんなにキレイな海があるのに「何もない」と言い放ってしまう感覚まで景色のうちだと思った。

具体的な演奏家の名前を挙げない方針の当ブログで、ゴールドベルグ、バルビローリ、ヘルムートドイチュに続いてゲアハルト・ヘッツェルも例外の一人となった。

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