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カテゴリー「571 ウィーン」の45件の記事

2016年12月26日 (月)

シシィ特集総集編

エリザベート皇后シシィ特集の総集編だ。

  1. 20161214 皇妃エリザベート
  2. 20161215 巡洋艦カイゼリンエリザベート
  3. 20161216 いとこ 
  4. 20161217 シシィの隣
  5. 20161219 イシュルの恋
  6. 20161220 姉の嫁ぎ先
  7. 20161221  ヘルメスヴィラ
  8. 20161222 ロイヤルウェディング
  9. 20161223 カイザーヴィラ
  10. 20161224 同じ誕生日
  11. 20161225 フォーティフ教会
  12. 20161226 本日のこの記事

2016年12月25日 (日)

フォーティフ教会

1853年2月18日だからブラームスがデュッセルドルフにシューマン邸を訪ね、長い滞在を切り上げた後の大事件のあった日。この日ウイーンで皇帝フランツ・ヨーゼフ1世暗殺未遂事件がおきた。

皇帝は武官一人をお供に従えて散歩に出た。現在の国立歌劇場のあたりで暴漢に襲われた。幸い怪我は軽くて程なく回復した。これを祝して建てられたのがフォーティフ教会だ。

実は事件当日の夜宮廷主催の舞踏会が予定されていた。招かれた賓客の中に、皇帝の母ゾフィーの妹バイエルン公后ルドヴィカとその長女ヘレーネがいた。23歳の皇帝フランツ・ヨーゼフの見合いが設定されていた。当然事件のために見合いは中止となり、翌年夏にイシュルに延期された。イシュルの見合いでは、皇帝がヘレーネの妹エリザベートに一目ぼれしてしまうこととなる。このエリザベートこそがシシィ皇后である。

もし、暗殺未遂事件が無かったら、フォーティフ教会が建てられることはなかったことは確実なのだが、欧州一の美貌を誇ったエリザベート皇后も誕生していなかった可能性が高い。

2016年12月17日 (土)

シシィの隣

当時欧州一といわれた美貌の皇后エリザベートは、姑との確執からかウィーンを不在にしがちだったが、1873年は少々事情が違った。開催中のウィーン万博を訪れる外国からの賓客をもてなす席には欠かせない存在だったからだ。

ものさしで量ったように日本から岩倉使節団がウィーンを訪問した。1873年6月8日皇帝フランツ・ヨーゼフ1世に謁見し明治天皇からの国書を拝呈する。同日皇帝主催の晩餐会が開かれ后妃も出席した。美貌の后妃の隣に座ったのが使節団の団長というべき全権大使の岩倉具視だった。

使節団の公式報告書たる「米欧回覧実記」には、晩餐会のことは詳しく書かれていない。使節団の目的や、公式報告書の位置づけからも、オーストリアの皇后が美人だったとは書きにくいのだろう。ビスマルクの演説を絶賛しているというのに、エリザベート后妃のことは、スルーしている。他国での歓迎晩餐会の様子も似たり寄ったりだから仕方がない。

2016年7月 9日 (土)

恋人の名前

元婚約者アガーテの名前が音名に分解されて主題に採用されている話はしばしば出てくる。そんなことをされているのはアガーテだけだが、ヨハン・シュトラウス2世ともなるとなかなか華麗である。妻3人婚約者13人という話はけして大げさではない。このことが作品のタイトルにも反映している。

  1. アニカ・カドリールop53
  2. アデーレ・ワルツop424
  3. ヨゼフィーネ舞踏曲
  4. ファニー行進曲
  5. オルガポルカop196
  6. チェチーリエポルカ
  7. エリーゼポルカop151
  8. ヘレーネポルカop203

こうした華麗な遍歴は皇帝の覚えめでたきにはつながりにくい。暗殺事件の現場に居合わせて、皇帝を助けた勲功で肉屋を貴族に列したりしているのにヨハン・シュトラウス2世は宮廷舞踏音楽監督官止まりだった。当時皇帝の次に有名なオーストリア人は彼であった可能性が高いにもかかわらず、皇帝は貴族への取立てに同意しなかった。

2016年5月15日 (日)

ラデツキー行進曲

新春恒例のニューイヤーコンサートのラストで演じられる名高い行進曲。手拍子によってステージと客席が一体になる感じが心地よい。

1848年2月パリに始まった革命は、3月にはドイツ各地に飛び火した。ハプスブルク帝国内も同様でウイーンでも市民が蜂起したくらいだから、地方の主要都市は軒並みだった。当時ハプスブルク帝国の支配下にあったイタリアでも事情は似ていた。市民勢力の勢いは大したものだったが、悲しいかな横の連携が取れていなかったから、体制側はそこに付け込んで各個撃破して鎮圧した。

イタリアはベネチアの革命勢力を鎮圧したのがオーストリアのラデツキー将軍だった。申すまでもない。ラデツキー行進曲は見事ベネチアを鎮圧した将軍に対する讃歌だったということだ。

次女の高校オケでは、スペシャルコンサートで必ずアンコール曲となる。引退する3年生と1年生が唯一協演する。演奏後ステージ上で3年生から1年生まで入り乱れてハイタッチになることもある。わずか1ヶ月しか重ならない1年生と3年生の絆を象徴する作品だ。

本日14時開場15時開演のスペシャルコンサートのラストナンバーになる。恐らく18時を過ぎてからの演奏になるはずだ。

2015年7月23日 (木)

聴衆の無関心

後にブラームスザールと改称されることになる楽友協会小ホールの「こけら落とし」公演にクララ・シューマンが出演した話を昨日しておいた。そこで、当日のプログラムの冒頭がブラームスのホルン三重奏曲変ホ長調op40だと書いてはしゃいだ。

ところが、クララは後日友人に「聴衆には全く受けなかった」と書き送っている。クララ自身はこの三重奏曲を「真に精神性に溢れ、どこから見ても全く持って興味深い作品」と評価している。それなのに聴衆の反応が冷たいと嘆いているのだ。

ある程度は仕方が無い。当時クララは欧州最高のピアニストの位置にあった。シューマンとベートーヴェン作品の当代一の解釈者という位置づけだ。その彼女が満を持して杮落とし公演にのぞむのだから、ましてそのプログラムに冒頭には、絢爛豪華で華麗な作品を期待するのが人情というものだ。

ホルン三重奏曲は、1870年1月の同公演の段階で、ピアノ入りの室内楽としては最新の作品だ。クララの意気込みも判らぬでもないが、聴衆の期待するカリスマピアニスト、クララという価値観を存分に反映する演目とは言えない。クララの思いと聴衆の期待が完全にずれている。しかしクララの手紙には半ば想定内という諦めも見え隠れする。

後世の愛好家である私は、聴衆の好みとのズレも省みず、こけら落とし公演の冒頭にホルントリオを持ってきたクララの英断に心から拍手を送るものである。

申し遅れた。昨日8番目の室内楽ホルン三重奏曲にたどり着いた。

2015年7月22日 (水)

こけら落とし

劇場やホールのオープン公演のことだ。

1870年1月19日が、ウィーン楽友協会小ホールのこけら落としだった。現在ではブラームスザールと呼ばれているあのホールのことだ。

私も新婚旅行でウィーンを訪れた際に出かけたことがある。ヘルマン・プライのシューベルトの夕べだった。演奏もなのだが、トークが面白い感じのリサイタルだった記憶がある。その会場に上る階段踊り場に、クララ・シューマンの胸像が置かれていて嬉しかった覚えがある。

実は、ブラームスザールと後に命名されることになる、ウィーン楽友協会小ホールの杮落とし公演に出演したのは、他でもないクララ・シューマンだったのだ。後にブラームスの名前が奉られるなどとは誰も思っていなかったに違いないが、その動機のひとつになったような気がする。

今と違って、さまざまなジャンルがごちゃ混ぜのプログラムなのだが、最初の演目がブラームス作曲のホルン三重奏曲変ホ長調op40だった。ピアノを受け持ったのはもちろんクララだ。ブラームスザールの最初の演目が、ブラームスの室内楽で、あろうことかクララが出演していたというだけで半端無い由緒を感じる。

2015年1月23日 (金)

コンディトライ

「Konditorei」と綴る。「お菓子とケーキでお茶するお店」の意味。本来カフェとは厳格に区別される。何よりも客層だ。カフェはブラームスの生きた時代原則として女人禁制だ。コンディトライは女性もOKだった。ウィーンにはデーメルやザッハーなど名物店も多い。私のハネムーンの際にはコンディトライに通った。デーメルにもザッハーにも行った事がある。この両者、名物「ザッハトルテ」の本家争いをしたことがあるらしい。

ブラームスのような甘いもの好きの男性は両方に通っていたと思われる。

2015年1月21日 (水)

グリーンシュタイドル

これもカフェの名前。王宮前のミヒャエル広場北西の畔にある。1847年創業の超有名カフェだ。ウィーンの三月革命はこのカフェの前で始まったとも言われている。

ある日オペレッタの作曲に行き詰まったホイベルガーが、店にたむろしていたヴァイオリニスト・クライスラーと作曲家フーゴー・ヴォルフの前にやってきて相談を持ちかけた。無茶なテキストをワルツの旋律に乗せろという注文に頭を抱えていたのだ。クライスラーとヴォルフから解決のヒントをもらい、ピンチを切り抜けたホイベルガーは後日2人にモカをおごったという。

ホイベルガーは、ブラームスの親しい友人でウイーンにいるときはしょっちゅうつるんでいたから、ホイベルガー贔屓のカフェになら1度や2度は出没した可能性が高い。

創業から50年目の1897年1月21日をもって閉店した。営業最終日の賑わいを今に伝える新聞のコラムが残っている。ブラームスが没する2ヶ月半前の話である。ブラームスの晩年の日常を詳細に報告したホイベルガーの手記には同日の記事があるもののこの店の閉店については言及されていない。ブラームスの病状が抜き差しならない域に達していたのだ。

2015年1月20日 (火)

ドムマイヤー

またまたウィーンのカフェの話。ウイーン西郊21区というよりシューンブルン宮殿のそばと申した方がいいかもしれない。シュトラウスのワルツを中心としたコンツェルトカフェとして名高いのがドムマイヤーだ。

日本映画「フーテンの寅さん」のロケがこの店の裏庭で行われたらしい。その縁でウイーン21区は東京都葛飾区と姉妹都市になっているそうだ。

葛飾区に移住するといいことがあるのだろうか。

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