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カテゴリー「572 ハンブルク」の96件の記事

2017年7月 8日 (土)

G20

7日から2日間、ドイツハンブルクでG20首脳会議がある。2009年に始まって12回目だというのに、ブログ「ブラームスの辞書」で取り上げるのはこれがはじめてだ。

今回わざわざ話題にするのは、12回目にして初めてのドイツでの開催である。会場がハンブルク。つまりブラームスの生地であるほか、メルケル首相の出身地でもある。各国の首脳がハンブルグステーキでもてなされるとは思えないし、オープニングの祝典でブラームスが鳴りまくるとも思えないがつい。

2017年6月11日 (日)

ホルステン

ブラームスの故郷ハンブルク特産のビールだ。「HOLSTEN」と綴る。創業は1879年だから、ブラームスのウィーン進出のあとだが、演奏旅行などで帰郷した際には賞味することもできた。騎士が馬に乗っているイラストでおなじみ。

デンマークとの国境に近い北部一帯をホルシュタインという。「Holstein」だ。紹介したビールのブランド名に近い。それもそのはずで、「Holstein」とづつって「ホルステン」と読むのがハンブルク訛りなのだ。「ei」を「アイ」と発音するのがドイツ語の一般的なお約束なのだが、ハンブルクを含む北部では「ei」を「エ」と発音するということだ。つまり発音につられてスペリングに変化をきたしたという実例でもある。

このネーミングには地元「ホルシュタイン」の誇りが込められていると見るべきだ。

2017年5月28日 (日)

ふるさとの言葉

ドイツ語の方言について考えを深めている。ブログ「ブラームスの辞書」としては当然の疑問。ブラームスはどんな言葉を話していたのかである。

ブラームスの故郷ハンブルクで話されていた言葉は、西低地ドイツ方言に属する「平地ドイツ方言」だ。北ドイツの言葉の総称として用いられることがある程、北部では一般的な方言だ。中世以降隆盛を誇ったハンザ同盟の中核語というイメージが強く、ブレーメンやリューベックでも用いられた他、スウェーデン、デンマーク、ノルウェーといった北ゲルマン諸語に与えた影響は大きい一方、英語やオランダ語と共通する性格も持ちあわせている。

いくつかの単語について1.標準ドイツ語と2.平地ドイツ方言を比較する。

<座る>

  1. sitzen
  2. sitten

<作る>

  1. machen
  2. maken

<私は>

  1. ich
  2. ik

<リンゴ>

  1. Apfel
  2. Appel

<水>

  1. Wasser
  2. Water

<猿>

  1. Affe
  2. Aap

<村>

  1. dorf
  2. dorp

2016年6月18日 (土)

広重の死因

東海道五十三次で名高い歌川広重は安政5年9月6日に没した。次女の誕生日かと色めき立ったが、これは陰暦であって新暦に直すと同年10月12日に相当する。

死因はと聞いて驚くコレラ。

2011年6月11日の記事「コレラパンデミック」で、ブラームスが15歳デビューの年にハンブルクでコレラの流行があったと書いた。この流行がユーラシア大陸を横切って日本に到達したのが1858年だと記しておいた。つまり広重は一連のコレラ禍終着点の日本で、そのコレラにかかって亡くなったということだ。

2015年1月 6日 (火)

コーヒの浸透

コーヒーのドイツ社会への定着を推し量るとき、各都市におけるカフェの開業はよい目安になる。ついでだから欧州主要都市と比較して列挙する。

  • 1645年 ヴェネツィア
  • 1650年 オックスフォード
  • 1652年 ロンドン
  • 1659年 マルセイユ
  • 1663年 アムステルダム、デンハーグ
  • 1672年 パリ
  • 1679年 ハンブルク、ブレーメン
  • 1883年 ウィーン
  • 1686年 ニュルンベルク、レーゲンスブルク、プラハ
  • 1687年 ケルン
  • 1694年 ライプチヒ
  • 1697年 ヴュルツブルク
  • 1700年 ダンツィヒ、ヴィッテンベルク
  • 1708年 ハルバーシュタット
  • 1712年 シュトゥットガルト
  • 1713年 アウグスブルク
  • 1721年 ベルリン

北海経由と、ドナウ川経由を色分けしておいた。あくまでも最初のカフェの開業だから、コーヒーの伝播自体は少し遡ることは申すまでも無い。ドイツ最初のカフェはハンブルクだったとは。バッハが生まれる6年前の話である。

2014年8月26日 (火)

テーブルナンバー

トーマスクック社の時刻表を見ていて不思議に思うことがある。日本の時刻表では「東海道新幹線」「東海道本線」というような路線名が必ず明記されているのに、トーマスクックでは一切それがない。ドイツだけではなくてヨーロッパ全部がそうなっている。代わりに付与されているのがテーブルナンバーだ。ドイツには800番から949番があてがわれている。

  • 0-99 国際列車
  • 100-249 英国
  • 250-399 フランス
  • 400-449 ベルギー、ルクセンブルク
  • 450-499 オランダ
  • 500-578 スイス
  • 580-649 イタリア
  • 650-689 スペイン
  • 690-699 ポルトガル
  • 700-728 デンマーク
  • 730-769 スウェーデン
  • 770-787 ノルウェイ
  • 790-799 フィンランド
  • 800-949 ドイツ
  • 950-997 オーストリア
  • 1000-1099 ポーランド
  • 1100-1169 チェコ
  • 1170-1196 スロヴァキア
  • 1200-1299 ハンガリー

このうち580番にローマを含まないイタリアと、800番にベルリンを含まないドイツの2カ国を除いて、全て最小の番号は首都を通る路線になっている。この番号にない、スロヴェニア、マケドニア、クロアチア、ギリシャ、ブルガリア、ルーマニアなども最小の番号の路線は首都を通る。まさか第二次大戦の敗戦国だからというオチではあるまいな。

2014年5月19日 (月)

ミニチュアワールド

今やハンブルク随一の観光スポット。エルベ河畔の倉庫街の一角にある鉄道模型のテーマパークだ。HOゲージの鉄道模型の大ジオラマ。2002年のオープンだがまだ建設中で完成のあかつきには10000平米の規模になる。既に現時点で世界最大のジオラマの位置づけにある。

模型をとりまく精巧なミニチュアが売り物らしい。行ってみたい。

2014年5月15日 (木)

空飛ぶハンブルク人

戦前のドイツ国鉄の看板列車の愛称。ドイツ語では「Fliegender Hamburger」と綴る。列車を牽引した流線型ディーゼル車の愛称がいつしか列車の愛称に転化した。

1933年5月15日だからブラームスの生誕から100年と8日後に営業運転を開始した。ちょうど100年後だったら相当嬉しいのだが残念。ベルリン-ハンブルク間およそ300kmを2時間18分で結んだ。平均時速では当時世界最速の124kmであった。特筆すべきは、1830年に世界初の鉄道が英国に現れてから、営業運転の平均時速の世界記録はずっと英国とフランスが独占し続けていたのだが、これにより初めて世界記録保持者がドイツになった。さらにここでディーゼルが世界記録を書き換えて以降、今日まで蒸気機関車による世界記録が樹立されていない。

第2次大戦直前の1939年8月に運転が休止されるまでのたった6年間の運行に終わったのだが、現代のICEの所要時間が90分ということを考えると、相当な速度。鉄道の速度が国の威信に直結していた時代でもあった。

2014年5月13日 (火)

嗚呼ハンブルク

今日はサッカーの話。ドイツのサッカーリーグ「ブンデスリーガ」が現在の形になったのは1963年だ。およそ50年前の創設から、一度も2部リーグに降格したことが無いクラブが2つあった。一つはバイエルン・ミュンヘンで、まずは説明不要だ。

いま一つがハンブルガーシュポルトフェライン略してHSVである。1887年ハンブルクで創設されたクラブだから、ブラームスだって噂くらいは聞いていたかもしれない。

ところが、今年HSVは大不振でクラブ史上初の降格の危機にある。最終節まで終えて16位。2部3位との入れ替え戦に回る。ここで破れればブンデスリーガ創設以来の2部降格となる。

入れ替え戦は5月15日と18日。ブラームスのご加護が要る。

2014年5月 7日 (水)

開通式

ブラームスの生きた時代、とりわけ少年時代において鉄道の開通式は、国家的行事だった。閣僚や元首の参列はむしろ当然でさえあった。予め日取りを定めて万全の準備で当日を迎えるのが常だった。

ハンブルク初の鉄道ハンブルク-ベルゲドルフ間16.5kmの開通式は1842年5月7日と決められていた。まさに我がブログ的にはもってこいの日取り。ブラームス9歳の誕生日である。この日はハンブルク開港記念日でもあるので、まさに周到な日程調整の賜物であるに違いない。

ハンブルクからエルベ北岸を遡った位置にあるベルゲドルフ駅だが、これがベルリンに延伸される際には、駅の直前で左にカーブして急激にエルベ川から遠ざかるルートが採用された。そのカーブからおよそ10kmほどのところに、ビスマルクの屋敷があったフリードリヒスルー駅がある。

ハンブルク初の鉄道が9歳のブラームスへの誕生祝になればよかったのだが、肝心な開通式は予定通りに挙行されなかった。2日前の5月5日にハンブルク大火が発生したからだ。あらかた街を焼き尽くし死者20000人とも言われる大火が鎮火したのは5月8日だった。だから開通式どころではなかった。さっそく避難者を輸送したと伝えられるが、平常運行への復帰は17日となり、そのときには開通式は行われなかった。

本日はまさにそのブラームスの誕生日だ。

37代引退公演・第21回スペシャルコンサートまであと4日。→こちら

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