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独逸日記

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    2012年3月28日から4月4日まで、次女の高校オケのドイツ公演を長男と追いかけた珍道中の記録。厳選写真で振り返る。

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    自分で買い求めて賞味したビールの写真。ドイツとオーストリアの製品だけを厳選して掲載する。

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カテゴリー「577 ライプチヒ」の29件の記事

2018年9月25日 (火)

バッハムゼウムLeipzig

トマス教会から見て、広場を挟んだ向かい側にある。

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お叱り覚悟で申すなら、流してもいい。憧れに憧れた念願のトマス教会が目の前にあるのに、展示を丹念に眺めるのは気が進まなかったと告白しておく。ドイツらしい堅実で丁寧な展示ではあったのだが、説明がドイツ語と英語になっているのも影響している。貴重な自筆譜と分かってはいても、バッハ像や教会の実物の迫力に触れた後ではいささか淡白と映った。

そしてショップだ。教会直営のトマスショップと合わせて、バッハが商売になっていることをよくも悪くも実感させられた。Tシャツ、マグカップ、エコバッグ、絵葉書、ハンカチ、ネクタイ、チョコレート。黙っていても世界中から愛好家が押し寄せることが前提のマーケティングが勝っている。

特にCDの品ぞろえは、日本のショップと大差ない一方で、トマス教会での演奏を収録したCDが少なくて面食らった。

2018年9月24日 (月)

ロコモティヴライプチヒ

2年前同行した長男は今回留守番。代わりにサッカーグッズを要望された。出来るだけレアなチームがいいという。

トマス教会のそばで、思いもよらぬショップを発見した。

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ロコモティヴライプチヒのファンショップだ。ここ2年ブンデスリーガ1部に所属するRBライプチヒは、日本でも報道に接することが多いけれど、こちらは無名。「ロコモティブ」は旧共産圏でよく見かける名称だ。店員に訪ねるとなんと4部所属らしい。

なるべく無名なところという長男の希望にピタリだ。4部のクラブとは思えない豪華なショップで、Tシャツとタオマフをホクホクと購入した。

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こちらは強いほうRBライプチヒのショップ。せっかくなのでこちらでもTシャツとタオマフをゲットしておいた。

2018年9月23日 (日)

三位一体の地

この度の旅行の3大テーマ「鉄道」「音楽」「ビール」を一か所の訪問先が満たしているケースは多くない。8月11日午後ライプチヒでその希少な経験をした。

森鴎外の「独逸日記」1885年6月10日ライプチヒのバイエルン方面駅にてコンサートを聴いたという記述が出て来る。バイエルンとザクセンを結ぶ鉄道の駅だ。現在そこは駅として使用されていないものの、跡地が保存されてレストランになっており、自家製のビールが供されている。鉄道とビールという条件を満足しているのだが、ここに音楽を加えうると証言しているのが大文豪鴎外の日記だ。

ドイツ国立図書館を後にして、市電で2つめだ。

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心躍るばかりのアプローチ。8月11日のランチはここでと狙っていた。

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好天は何よりのご馳走だ。

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ザクセン・バイエルン国営鉄道と解しうる。

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これがレストランの入り口。線路4つの頭端式の駅の待合室がそのままレストランになった感じ。

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原料のモルツがさりげなく、あるいはこれみよがしに通路に積まれている。

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これが目的のLeipziger GosePils⑦だ。白濁したピルスという感じの見た目なのだが味わいはすこぶる個性的。ベルギー産の自然発酵ビール・ランビックを思わせる痛快な酸味が、ほぼ冷やさずに提供されることで意図的に強調される。見ての通り超きめ細かな泡とともに癖になる味だ。

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コースターがおしゃれで特筆もの。蒸気機関車の煙突がジョッキになっている。

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無難の定番シュニッツェルを注文した。皮を除去したレモンの輪切りは気が利いている。いかんせんセバスチャンより大きいそのサイズに驚かされた。

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客車コンパートメントを模したトイレもおしゃれ。青はバイエルンの象徴だ。ここからバイエルンに行けるぞというオーラが充満ししている。

2018年9月22日 (土)

嫁ぎ先訪問

「ブラームスの辞書」をドイツ国立図書館に寄贈した話はすでにしておいた。その所在地はライプチヒだ。娘の嫁ぎ先を初めて訪問する親の心境だ。

8月11日午後の大切な用事。地下鉄と市電を乗り継いで20分くらい。

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その名も「NationalBibliotek」というそのものズバリの停留所で下車。

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見えてきた。

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ドイチュブッヘライだ。間違いない。

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思い切って執務室に突撃。寄贈した時にいただいた礼状の現物を示して、事情を話した。

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蔵書になっていることがたちどころに検索されたが、現物を取り寄せるのに3時間かかるということで対面は諦めた。代わりに蔵書データを出力してくれた。ドイツ国民の税金で元気に暮らしているとわかった。

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2018年9月20日 (木)

トマス教会見参

8月11日の早朝。旅行先恒例の朝の散歩。不意に姿を見せたトマス教会。

足がすくんだ。一生に一度は来てみたいと願った念願の場所。
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1723年以降1750年までバッハはここで働いていた。言葉にならない。

15時からコンサートでまた訪れる。内部はそのとき見る。



2018年9月19日 (水)

朝の散歩Leipzig

8月11日の朝。時差ぼけというものか早く目覚めるのをいいことに5時前にホテルを出て散歩。駅を再度じっくり見てから市内に繰り出す。

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見ての通り人影まばら。地図だけを見ていたのではわからない微妙な傾斜と街並み。石畳と重厚な建物。やがて不意に目の前にニコライ教会である。

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17時からのコンサートで来るのだが場所の確認をかねて来てみてよかった。6時を告げる鐘の音を聞きながら、ほぼ独り占め状態の写真が撮れる。バッハも演奏経験がある由緒正しき教会だ。

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こちらはゲーテ像。

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そして地下鉄のマルクト広場駅である。

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メンデルスゾーン像。

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歩き回るうちにクララの生家跡のプレートを発見。

2018年9月17日 (月)

ムゼウムグライス

「Museumgleis」と綴る。ライプチヒ中央駅には24本の線路があるのだが、駅として実用に供されているのは23番線までで、24番線には昔の車両が展示されている。これが「ムゼウムグライス」だ。たった今入って来たかのように止まっている。

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いきなりSLのお出迎えだ。

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セバスチャンがいるのだが・・・・・。

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戦前のディーゼル特急。

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「Reichsbahn」とは「帝国鉄道」である。華麗な装飾だ。

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いやいや、歴史的車両が、歴史的駅舎のホームに実際に停まっているのは、計り知れない説得力がある。








2018年9月16日 (日)

ライプチヒ中央駅

「Leipzig Hbf」と書いた方がいい。位置的な中央の意味よりも主要駅あるいは中枢駅の意味が色濃いのだが、慣習に従って今後も「中央駅」と標記する。

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前置きはさておき凄い駅だった。愉快なDB職員さんとのやりとりですっかりリラックスして、ライプチヒ中央駅に着いたのは20時を回っていた。24本の線路が6つのアーチに抱かれて櫛形に並ぶ頭端式の極致だ。生まれてから見た駅の中で比較さえはばかられる圧倒的最高と断言する。1915年に建てられた。吹き抜けのファサードにはただただ圧倒される。人口50数万人の都市の表玄関だということをしばし忘れさせる。

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いやはやこの奥行き!高さ!

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ドイツ鉄道の父、フリードリヒ・リストの胸像。

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これは翌朝。早朝で人もまばらなコンコース。

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愉快な普通列車。

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第二次大戦中の犠牲者を悼むモニュメント。

2018年9月14日 (金)

ICE最後尾

ニュルンベルクを立ったのは8月10日18時05分。ICE1504号である。

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私は最後尾の12号車のそのまた最後尾に首尾よく着席した。あらかじめ車両編成を調べて最後尾と決めていた。乗務員室窓越しに後方の景色が見える。乗務員室が無人であるばかりか周囲に他の乗客もいない。

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この列車はベルリン行きで、ライプチヒは終点ではない。ライプチヒ中央駅は頭端式なので、同駅でスイッチバックが起きる。もう間もなくライプチヒという時間になって、DBの職員がやってきたと思ったら、カギを開けて乗務員室に入った。間もなくのスイッチバックに備えての準備だと直感した。

しばらくして出てきた彼は、私の隣のリュックを見て話しかけてきた。英語だ。「どこで買った?」という意味だと直感した。ミュンヘン中央駅の旅行カウンターだと伝えると、「いくら?」と聞いてきた。「75ユーロ」と答えると首をすくめるしぐさだ。「おれも持ってる」「ただし会社から支給された」という。つまり私愛用のリュックはDBの乗務員の装備だということだ。

「あんたは鉄道好きなのか?」と聞いてきた。そりゃばれるわな。普通の人が持ってるはずない。「イエス、オフコース」と答えた。きっとどや顔だったはずだ。「イッヒコメアウスヤパン」とつけ加えた。「Do you know Shinkansen?」と訊いてきた。「新幹線ってしってるか?」というニュアンスだ。「オフコースアイノウ」と即答。俺は日本に行ったことないが乗り心地は?と立てづづけだ。そこから新幹線の最高速度や専用軌道だという話になって盛り上がった。

トルコ系だが生まれはハンブルクらしい。

あっと言う間にライプチヒについた。彼は交代運転手とハグすると、こちらを向き直って撮影を促した。駅の職員にシャッターを押すよう頼むと私と並んで立った。

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20時過ぎてこの明るさだ。来たぞライプチヒ。

2018年7月 8日 (日)

ハインリッヒ・ヘルツォーゲンベルク

Heinrich von Herzogenberg(1843-1900)グラーツで生まれたオーストリアの作曲家。

彼の愛妻リーズルは、ブラームスから贈られた作品の草稿をもとに、しばしば鋭い批評を展開しブラームスを喜ばせた。晩年のクララは、自分の優先順位が下がったと感じヘソを曲げたとも言われている程だ。

op69以降の諸作品について議論した2人の往復書簡は、研究家垂涎の第一級の資料になっている。ブラームスは彼女の批評を元に作品を改訂したことは滅多になかったが、批評を乞うことを止めようとはしなかった。彼女とのやりとりそのものが楽しかった感じである。

彼女との文通で厄介なことが一つだけあった。ブラームスが作品を送ると、ときどき亭主ハインリッヒの作品が送られて来ることだった。もちろんコメントを求められているのだ。出来る限りスルーを決め込んでいたブラームスだが、やむにやまれず不器用なコメントを返した。対位法の大家ブラームスといえどもこれは難儀だったと見えて、リーズルの機嫌を損ねないでやり過ごすのに汲々としてしていたらしい。

ブラームスは楽譜を見ただけで作品の価値をたちどころに見抜いていたし、その作者の才能の奥行きまでも読み切っていたことは疑い得ない。称賛ばかりがとどまらぬドヴォルザークとハインリッヒの差は歴然である。

そうはいっても、彼は記念碑委員会の発起人の一人であり、ライプチヒ・バッハ協会の芸術監督まで務めた大物だ。ブラームスがライプチヒ訪問の度に夫妻に会っていたくらいの関係である。

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