何たる見落とし
先のドイツ旅行で、リューベック・マリエン教会のコンサートが気に入った。帰国後、我が家のCDコレクションをオルガン目線で見直した。そうしたらあっとおどろくことを発見した。我が家所有のCDのうち、リューベック・マリエン教会のオルガン演奏が収録されているのは、たったの一枚だった。
その一枚とは。
ブラームスの第4交響曲のオルガン編曲版だった。以前にブログで取り上げたこともあるのに、そのことを見落としていた。脳みそが反応しなかったといいうのが正確だ。見えているのに見ていない。
先のドイツ旅行で、リューベック・マリエン教会のコンサートが気に入った。帰国後、我が家のCDコレクションをオルガン目線で見直した。そうしたらあっとおどろくことを発見した。我が家所有のCDのうち、リューベック・マリエン教会のオルガン演奏が収録されているのは、たったの一枚だった。
その一枚とは。
ブラームスの第4交響曲のオルガン編曲版だった。以前にブログで取り上げたこともあるのに、そのことを見落としていた。脳みそが反応しなかったといいうのが正確だ。見えているのに見ていない。
1678年リューベックのオルガニスト在任中のブクステフーデは、前任者のトゥンダーが創始したアーベントシュピールを発展させる形でアーベントムジークを始めた。日曜日の夕方のお祈りから、市場が開店するまでの間、会衆の退屈を埋める手立てとも見える。
開会は年五回、三位一体節の次とその次の日曜日。待降節の次の日曜日から3回連続の日曜日だ。バッハがはるばる訪れた1705年は12月8日、15日、23日であった。この年は神聖ローマ帝国皇帝の交代の儀式が12月1日と2日に開催され、ここでもブクステフーデが演奏会を仕切ったはずだ。これも聴いたと考えられている。8日にアーベントムジークを聴いたバッハが、翌週とよく翌週も聴きたいと願うのはむしろ自然だ。さらに3度目のアーベントムジークが終われば、翌日はすぐクリスマスイヴとあって、1月6日の顕現祭まで滞在したいに決まっている。アルンシュタットへは2月21日には戻っていた記録があるから、帰国の途についたのは2月に入ってからという可能性さえある。
現地リューベックを訪れた経験から申して、無理もないと思う。
前回のドイツ旅行の時、訪問先のプラハをカテゴリーに追加した。
お気づきの通り今回もリューベック、ニュルンベルク、アイゼナハを追加する。ハンブルク、ライプチヒは元々あった。これで今回宿泊の5都市全てにカテゴリーを付与することになる。
さあ最終日8月18日(土)の報告。
朝食中にどうしても気になるものを発見した。
朝食バイキングの会場に置かれていたはちみつサーバーだ。左のレバーを下向きに押すと下に置かれた小皿にはちみつが注がれる。もちろん盛り放題。ヨーグルトにかけて食べた。本当においしい。それはそれで特筆ものだけれど、話題の主眼はそこではない。
はちみつサーバーの上に鎮座したミツバチのぬいぐるみが気になって仕方がない。お尻の部分に重りが入っていてちゃんと座りが安定するよう工夫されている。フロントで尋ねたところ、ホテルチェーンのシンボルキャラで「パウルくん」という名前だと説明があった。
これが土産になっていたので思わず購入してしまった。9.99ユーロおよそ1350円とはいい値段だ。
上記の写真は元日の記事で紹介した2019年のカレンダーでは8月の写真になっている。「ハチ」と「8」である。
ラーツケラーは「Ratskeller」と綴る。「市庁舎ビアホール」とでも理解すればいい。いわゆる「市営」なのかは確信がないけれど、大抵は市庁舎至近の位置で、市庁舎の建屋の内部ということも少なくない。
旅行最後の夕食はリューベック市庁舎併設のラーツケラーでとった。
いやあ、「ハンゼザール」とはおしゃれだ。「ハンザホール」の意味だ。ここはハンザシュタットだった。
まずはホルステンのピルス㉒だ。ハンブルク産の有名なブランドだ。瓶や缶なら日本でも割と飲める。樽ナマの味わいはいかにと所望したが、これが当たりだった。揺り越すばかりの泡立ちで感激した。この旅行中賞味したビールの中では苦味最高だ。食欲をそそるし、渇きをいやすという効果は大きい。料理が来る前に飲み干せた。
次はと注文したのが以下。
今や多国籍企業デンマークのカールスバーグピルス㉓である。先の52分のデンマーク訪問で飲み損ねた敵討ちである。旅行中唯一ドイツ以外のビールだが、ここの酵母はミュンヘンのシュパーテン由来なので良しとする。日本で飲むのとは別物の超正当なピルス。
頼みもせんのにシュペッツレが出てきたのかと思いきや付け合わせだ。いわば麺状マッシュポテト。山盛りだ。おいしいので食べられたのは幸いだった。
バニラとナッツのアイスクリーム。キャラメルソース付きをミットザーネで。これもおいしかった。生クリームが甘くないので別腹に拍車がかかる。
壁にかけてあった装飾。皮製の前掛けだろう。ラーツケラーマイスターと書いてある。何とか土産にと食い下がってはみたものの残念ながら非売品だった。
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