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カテゴリー「636 クリスマス」の40件の記事

2021年1月 6日 (水)

朝の空の妙なる星よ

原題は「Wie Schoen leuchtet der Morgenstren 」という。8大コラールの一つ。つまりバッハ、ブクステフーデ、パッヘルベル、テレマンが採用している。下記の通りだ。

  1. バッハ BWV739,763,764
  2. ブクステフーデ BuxWV233
  3. パッヘルベル P46,501,502
  4. テレマン TWV31:37

古来ドイツでは「賛美歌の女王」とたたえられてクリスマスに歌われてきた。4名全てからの支持を集めて堂々のフルマークだ。

作詞作曲はウンナという人口5000ほどの小さな街の牧師さんだったフィリップ・ニコライという人。カトリックとプロテスタントの勢力争いの真っただ中1596年に赴任し翌年に街はペストに襲われた。わずか半年の間に1500人が落命したという。埋葬にあけくれる中、住民を慰めようと賛美歌を2つ作曲した。このうちの一つが本日話題の「朝の空の妙なる星よ」だ。詩人でも音楽家でもないニコライさんがただただ人々を慰めたいと作ったと伝えられる。猛威を振るうコロナ禍の中でこそふさわしい。

バッハのBWV1を背負った受胎告知日用カンタータ第一番のフィナーレを皮切りに計6曲のカンタータ、4曲のオルガン作品に出現するモニュメンタルなコラールだ。

現代では1月6日公現祭で歌われている。

さらに記憶しておきたいことがある。2つ作った賛美歌のもう片方のことだ。シュプラーコラール第一番BWV645としても親しまれる「目覚めよと呼ぶ声が聞こえ」である。

たった2つの作品しか残していないのだが、どちらも歳月を超えて生き延びた。すごい歩留まりだ。

 

 

2021年1月 5日 (火)

クリスマスマニア

バロック特集のおかげで、すっかりクリスマスに関する認識が変わった。

こてこての日本人である私は、クリスマスは12月25日できっちり終わって、およそ一週間後には、初詣も解禁される。かと思うと、ほどなく、ヴァレンタインの喧騒に巻き込まれるという希薄な宗教意識の中に生きてきた。バロック特集の仕込みに着手した時点でさえ、大差なかった。

ところが、バッハを筆頭にドイツバロックに深く触れるうちに、やがてルターに興味が広がり始めた。信仰の対象としてではなく、知的興味の対象として「宗教改革」に親しんだ。

クリスマスプレゼントをもらう立場ではなくなって以来、興味が薄れてきていたクリスマスが、みるみる脳内シェアを上げた。ドイツバロックの作曲家たち、とりわけ教会オルガニストたちは、クリスマスを題材にさまざまな作品を残している。教会歴上のイベント毎にふさわいい音楽が規定されてきた。クリスマスはその代表格だ。

 

 

 

 

2020年12月31日 (木)

トマスのクリスマス

ライプチヒ、トマス教会合唱団のクリスマスキャロル集のCDだ。

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バッハがカントルを務めたあのトマス教会ということでテンションが上がる。1982年ということはつまり、ドイツ統一前東ドイツ時代の収録だ。1曲だけカール・ズスケのヴァイオリンがさしはさまれる。指揮はハンス・ヨアヒム・ロチュ。当時のトマスカントルだ。惜しむらくは録音場所がトマス教会ではないことだ。

その埋め合わせかどうか最初と最後にトマス教会の鐘が置かれている。

除夜の鐘替わりに。

2020年12月30日 (水)

バッハのクリスマス

このほど中古CDショップをうろついていて、興味深いCDを購入した。

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バッハの残したカンタータのうちクリスマス関連の作品を集めた4枚組だ。収録は以下の通り。

  1. BWV001 Wie Schoen leucht der Morgenstern 降誕祭第1日12月25日用
  2. BWV061 Nun komm,derHeiden Heiland 待降節第1主日用
  3. BWV036 Schwnicht freudig euch empor 同上
  4. BWV132 Bereitet die Wege,Breitet die Bahn 待降節第4主日用
  5. BWV063 Christen,atzet diesen Tag 降誕祭第1日12月25日用
  6. BWV091 Gelobet seist du,Jesu Christ 同上
  7. BWV110 Unser Mund sei voll Lachens 同上
  8. BWV121 Christum wir sollen loben schon 降誕祭第2日12月26日用
  9. BWV133 Ich freude mich in dir 降誕祭第3日12月27日用
  10. BWV122 Das Neugeborne Kinderlein 降誕祭後第1主日12月27日用
  11. BWV190 Singer den Herrn ein neues Lied  新年1月1日
  12. BWV153 Schau,lieber Gott,wie meine Feind 新年1月6日

指揮はヘルムート・リリンクさんで、テノールにペーター・シュライヤーがいる。つまり古い録音だということだけれどとても満足だ。どの曲もフィナーレが「さあみなさんご一緒に」と言わんばかりのシンプルなコーラスになっている。

これで700円だからたまらん

2020年12月29日 (火)

ブラームスのクリスマス

いくらなんでも、本企画にぴったりのCDが出ているはずもなく、仕方なく手持ちの音源を編集してプライヴェートCDを作成した。ジャケットまで手製である。

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さすがにクリスマスそのものという作品は多くない。クリスマスっぽく聴ければよしとばかりに少々強引に集めてみたから説明が要る。

  1. これはヴィオラとピアノを伴奏に従えたアルト独唱。れっきとしたクリスマスキャロル「愛しきヨーゼフ」である。
  2. 説明不要
  3. これもずばりクリスマスなので。
  4. 名高い名高い子守歌だ。
  5. こちらも子守歌「砂の精」。
  6. 民謡だ。「静かな夜に」なので。
  7. これはまったくあさっての「別れの歌」だけれどしみじみとするから無理矢理。
  8. 「一輪の薔薇が咲いて」という名高いクリスマスキャロルを基にブラームスがオルガンコラールにした。
  9. これも全くあさってだが、しみじみできることは保証付きだ。

2020年12月28日 (月)

Es ist ein Rosentsprungen

「Es ist ein Ros'entspungen」という。ブラームスの最後の作品「オルガンのための11のコラール前奏曲op122」の8番目に出て来る。古いクリスマスキャロルだ。様々な形でアレンジされているものを1枚のCDに焼いて楽しんでいる。

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ジャケットも作り込んだ。

各トラックのタイトルは演奏家を表している。オルガンは先のブラームスのコラールだ。そのピアノ編曲は6番と15番で6番がソロで。15番が連弾。残りは声楽アンサンブルと合唱。

しみじみする。

2020年12月27日 (日)

マリアは茨の道を行く

原題は「Maria durch ein Dornwald ging」という。マリア様の苦難を思いやる歌。クリスマスによく歌われはするのだが、深々とした短調なのが大きな特徴。悲しいというより清らか。大好きなので手製CDで味わっている。

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ジャケット上のタイトルは演奏者の名前になっている。こんなにあったかという感じ。気持ちを洗い清めたいときに24分少々の自己ミサ。

 

 

2020年12月26日 (土)

天の彼方から

オリジナルは「Vom Himmel hoch,da komm ich her」という。由緒正しきルター作のクリスマス用コラールだ。

  1. バッハ BWV606,700,701,738,769
  2. パッヘルベル  P478,479

ブクステフーデとテレマンには引用がない。

クリスマスコラールの決定版という位置づけと申してよい。その証拠にバッハのクリスマスオラトリオには何度となく登場する。日本での喧騒は12月25日で終わるが、ドイツでは年明け1月6日までがクリスマスで、ツリーは6日までは維持される。

2020年12月25日 (金)

クリスマスオラトリオ

BWV248を背負うバッハの代表作。1734年の完成とされている。

クリスマスオラトリオと一括で呼びならわされてはいるが、事実上6曲の教会カンタータの集合体とみなし得る。全6部の合計演奏時間は3時間弱だ。我が家のCDは3枚組になっている。1回の演奏会で全てというのはいささかもたれる。1日で全部通して演奏されることが前提になっているわけではない。初演ではキリストのお誕生日つまりクリスマスから翌年の1月6日までに6日に分けて途切れ途切れに演奏されたらしい。

1863年5月にウイーンのジンクアカデミーの指揮者に就任したブラームスは、翌年3月の演奏会で、このオラトリオから1,2,4,6部を抜粋して演奏している。何とこの演奏がクリスマスオラトリオのウイーン初演であった。ブラームス在職中のジンクアカデミーは、メンデルスゾーンによるマタイ受難曲の蘇演を契機に始まったバッハ再評価運動の推進役となった。ブラームスがその重要な牽引役だったことは言うまでもない。

クリスマスネタではあるけれど、どうにも渋い話題である。

2020年12月24日 (木)

ドイツバロック聖なる音楽

またとない企画CD集だ。クリスマス音楽でたどるドイツバロックの150年という触れ込み。7枚組とはいえ6000円とは、微妙だが踏みとどまれずに購入。

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プレトリウス、シュッツ、ブクステフーデ、トゥンダー、ヴェックマン、シャイデ、ヘルマンシャイン、シャイト、ハッマーシュミット、パッヘルベル、ゼレ、そしてバッハ。彼らが入れ替わり立ち代わり現れてはクリスマスの物語を奏でる。全部再生すると7時間を超える。

時間のあるときに少しずつゆっくりと。

 

 

 

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