Verzeichnis
「Verzeichnis」は、ドイツ語で「目録」のことだ。またまた先ごろ買い求めたBWV3の話題だ。「Bach Werke Verzeichnis」で「バッハ作品目録」となる。楽譜そのものではないが、そそられるものがある。
およそ大作曲家とみなされている人物には、この手の目録が存在する。後世の音楽学者による詳細な研究成果が盛り込まれるのが普通だ。作曲、演奏、解釈、鑑賞とも違う音楽の一側面を形成し、総じて音楽学とくくられる。
我が家にはこのほど入手したバッハの他にブラームスがある。
見ての通り、美しい。ブラームスは赤、バッハは青だ。どちらも布張りの重厚な装丁。ブラームスはヘンレ社、バッハはブライトコップフ社というドイツを代表する楽譜出版社が、手塩にかけた逸品。楽譜とはまた違う趣きがある。ほれぼれとはこのことだ。
私ごときの素人の家に、これらがあるのも気後れするけれど、この先の嘱託生活からのリタイヤに備えるという側面も見え隠れする。
最近のコメント