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    2012年3月28日から4月4日まで、次女の高校オケのドイツ公演を長男と追いかけた珍道中の記録。厳選写真で振り返る。

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    自分で買い求めて賞味したビールの写真。ドイツとオーストリアの製品だけを厳選して掲載する。

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カテゴリー「710 よろこび」の37件の記事

2024年12月 4日 (水)

大奇遇

職場のオケの話だ。

練習後の飲み会が半ば恒例となっている。練習に出た人はかなりの確率で飲み会に流れる。8時半からまとまった人数の入れるお店を探す事務局の苦労をよそに盛り上がる。座席は自由席である。来た順に奥に詰める。だから毎回ランダムだ。

先日の飲み会私の隣にはうら若い女子。女子の比率が高いのでそれ自体は珍しくない。彼女は最近入団のホルン奏者だ。しかも高く見積もっても我が家の娘らの世代。多分若いんだと思う。

話が弾むうちに、出身大学を聞いて驚いた。私の後輩だった。所属がオケではなく吹奏楽団だったが奇遇だ。音楽そっちのけで地元ネタで盛り上がった。あまりメジャーな大学ではないので社内では見かけないが、まさかオケでとは。

これもまたアンサンブル。

2023年8月13日 (日)

座卓

新しく自室が確保されるにあたっては、ステレオの購入がそのプランの柱だが、そのステレオをおく台も重要な案件だった。

某古ショップをうろついてた3月に、店頭で見つけてひとめぼれして即買いした座卓がそこに収まった。3月に買いはしたものの、次女が嫁いで部屋が空くまでは置き場に困る。お店にお願いして5か月間預かってもらっていた。次女の引っ越しの翌日いそいそと取りにでかけて、さっそくに自室に置いた。

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色といい、高さといい、質感といい、機能といい、寸法といいどれも満足。木材の種類は不明。おそらく国産。30年から50年位前の品物だとか。脚に施された細工も気に入っている。

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ひとまず座卓ということなのだが、実際に私が座ってデスクワークするには低すぎる。ステレオの台とは目的外使用ながら、おさまりがいい。

大満足の10000円だ。

2022年5月14日 (土)

形見の香炉

この度の大整理に伴う廃棄を免れた品物のお話。父の形見の香炉だ。父と一緒に買いに行ったと母が言っている。在宅スペースで私が使うことにした。雨の日には香を焚く習慣のある母のことだから、梅雨時には出番が多くなる。香を焚きながら在宅勤務も悪くない。

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2022年3月 3日 (木)

譜読みの友

「ブラームスの辞書」は書籍もブログも譜読みのためにある。

感動する箇所を楽譜上で特定し、必ず存在するに決まっている感動理由を探索する果てしない旅のガイドブックとして読まれたい。指揮者Aの演奏では感動するのに指揮者Bの演奏では感動しないというケースはもしかするとその理由は楽譜上にないかもしれない。けれども誰の演奏でも感動するなら、その源泉は楽譜に求めざるを得ない。

作曲家は、およそ古典派以降、作品が自らの死後も長く愛好されることを願っていたに決まっている。そのためにはあらゆる情報を楽譜に盛り込んだはずだ。それを楽語の切り口から読み込んでみたいとするのが「ブラームスの辞書」の譲れぬスタンスである。

内容には不備も手抜かりもあるに決まっているが、少なくとも議論のキッカケくらいの役には立てると、自らを鼓舞している。

2022年3月 2日 (水)

譜読みは楽しい

クラシック音楽に親しみ始めた頃まで遡る話だ。私は作品を気に入れば気に入るほど、楽譜を参照したくなる傾向があった。もちろん弾く気はないし歌う気もない。それでも作品を気に入ると楽譜が見てみたい方だった。感動するその場所の楽譜がどうなっているのか見たいのだ。感動の源泉が楽譜上に存在するに決まっているからだ。

音楽を介在させずに作曲家の意図に浸りたいと感じることが多々ある。演奏には弾き手歌い手の解釈が必ず混入してしまうのに比べ、楽譜は1歩だけ作曲家に近い。注意すべきは校訂者と出版社の癖だけになる。中学の頃にはさすがにそこまでは考えていなかったが、今になって振り返るとそういうことかと思う。

目指しているのは、事実上片っ端から譜読みして、演奏しないで放置する状態だ。つまり私はこの状態を「積ん読 」に含めたくないということだ。

2014年10月31日 (金)

神様がくれた10月

大抵の地域で、10月には神様がいない。けれどもこの10月、私の隣にはずっと神様がついてくれていた。

まず、仕事。ちょっとしたプロジェクトで一定の成果が確定した。地味に嬉しい。それから家族のこと。近い親戚に体調を崩した者が2人いた。心配したがどちらも無事退院。

次女たち後輩のオケは、コンクール千葉県予選を突破し、全国大会で演奏を披露した。おかげさまで金賞と、福島県教育長賞を獲得した。彼女たち独特のトーンで張りつめたコンクールをコンサートに変えてくれた。

乙女らを追いかけて保護者の一部が観光バスを仕立てて福島県まで応援に出かけた。諦めかけたバス移動だったが、ささやかな奇跡が立て続けに起きて復活した。乗り越え甲斐のある課題を片付けて行く中からかけがえのないチームワークが生まれた。

とてもとても大切な再来年のドイツ公演も話の進展を見た。地味にすごい。

公私共に多忙を極めた。他にもここには書けないさまざまなハプニングが目白押しだったのだが、結果は全て吉。代償は、ブログの記事をほとんど思いつかなかったことくらい。

何かに導かれてとしか思えないとき、古来、人はそれを神様のせいにする。

だから「神様のくれた10月」。この記事はそれを一生記憶するために書いた。

2010年3月 5日 (金)

17の春

本日長男が高校を卒業した。

最後の1年は無念の皆勤賞になった。妹たちがインフルエンザにかかったために、本人の罹患にかかわらず強制的に出席停止になってしまうのだ。皆勤賞の資格を失うことはないが「無遅刻、無欠席、無早退、無忌引き、無出席停止」のいわゆる「完全皆勤」にはならなかった。本人はとうとうインフルエンザにならなかったから無念だ。とはいえ中学の3年間を加えて6年連続の皆勤を達成した。本人は「バカは風邪をひかないから」といってカラカラと笑い飛ばしている。

長男の通う高校には、精勤賞の表彰は無い。3年皆勤のみが表彰の対象だ。それでも卒業生が500人もいるから、皆勤賞の受賞者は80人ほどになる。式典では皆勤賞を含む表彰の対象者が別席に座ることになる。我が家にとって何よりの勲章だ。

毎度のことながら、まだ18歳にならないうちの卒業である。

2010年1月13日 (水)

極上の時

一昨日の夕方だった。次女が机で何か書き込んでいる。のぞき込むとそれはトロンボーンの楽譜だった。「何してんの」と訊くと、「譜読みだよ」という返事。実はこれだけで、舞い上がってしまった。「譜読み」という言葉が次女の口から当たり前のように発せられたからだ。

新しく配られたセカンド・トロンボーンのパート譜に、いろいろ書き込みをしているのだ。ややこしいところは、スライドのポジションを書き入れておくと言っている。他にもいろいろな縦線や記号が書かれている。

私が冒頭のAllegro vivaceを指して「これどういう意味?」と訊くと「はて」というアクション。「譜読みならこういう用語は全部調べろよ」というと「そうだね」と言う反応。今までは先輩から教わっていたらしい。「今年は3年生になるンだから自分で調べて後輩に教えないとマズイでしょ」というと真顔で「わかった」という。

「パパ、何か辞典持ってない?」と「ブラームスの辞書」の著者に思うつぼの質問が飛んできた。ここで「ブラームスの辞書」を薦めてはドン引きされかねないから、手持ちの音楽用語辞典をサラリと渡した。

しばらくして「この本くれる」と訊いてきた。「いいよ」と答えた。調べ物が終わってもずっと眺めている。「こういうの調べるのって大事だろ」と話しかけるとコックリだ。「メンバー全員が知っているのと知らないのとでは、出る音が違うと思わないか?」とカマをかける。鉄が熱くなり始めている。「何も全部暗記する訳じゃない」「調べて楽譜に書いておくだけでいいんだ」「楽譜もらって最初のパー練は、その確認だけに費やしてもOKだよね」熱いうちにたたみかける。

この後の次女の反応は極上だった。

「それをやっておいたら、去年のコンクール、金賞に届いたかもしれない」

私が「ブラームスの辞書」を書いた本当の理由に迫るやりとりだった。一緒に歩いて行けそうだ。

2009年3月10日 (火)

五年皆勤

長女が中学を卒業した。

お兄ちゃんと同じく「3年間無遅刻、無欠席、無早退、無出席停止、無忌引」の完全皆勤賞だった。これで小学校5年の時から5年連続の完全皆勤である。

卒業式というのは毎度毎度感動的だ。祖母は在校生たちのリハーサルから涙腺が緩みっぱなしだった。

完璧な答辞を読んたのは、部活動のバドミントンで苦楽をともにしたパートナー。母校にはじめて県大会進出をもたらした原動力・第一ダブルスの相棒だ。相棒の涙に、涙無しを豪語していた長女の涙腺もあっけなく決壊した。

そして4月から晴れて高校生。昨年の今頃にはどう見ても難関と思われていた無理目の県立高校に特色化選抜で滑り込むという離れ業を演じ、本番に強いところを見せてくれた。家計にも優しい親孝行だ。7月部活動引退後の勉強への取り組みはヴァイオリンをやめただけのことはある気迫に満ちたものだった。

昨年8月学校説明会に行ってすっかり気に入ってしまい、偏差値無理目にもかかわらず第一志望に掲げ続けた。課題の掘り起こし、目標の設定、進捗のチェック、方針の修正など私自身の大学受験の最後の3ヶ月に似た取り組みを半年継続した。突き詰める性格、実は私似である。

親は子供の喜ぶ顔に弱い。

受験科目にもちろんブラームスは無かったのでブラームス神社に祈願していない。だからブラームスのご加護など無かったに違いない。つまりは彼女の実力。そして単なる親バカ。

2009年1月 6日 (火)

しみじみ嬉しい

しみじみと嬉しいことがある。

ストリートビュウで話題にもなっている大手の検索エンジンで、「ブラームス」と検索してみるといい。我がブログ「ブラームスの辞書」が最初のページに表示されるようになった。上位10位以内ということだ。もちろん「ブラームスの辞書」と検索すればトップに表示されるのだが、「ブラームス」単独での検索だと分が悪かった。

検索エンジンでの表示順序は、各社秘中の秘である。ユーザーの役に立つにはどうしたらよいかというロジックが幾重にも構築されている。SEOとのいたちごっこという側面もある。頻繁にロジックの手直しが行われているらしい。

なんだかんだでその順位が10位以内というのは嬉しい。データは10件で次のページに繰り越される。10位以内に入るとめくり無しで見ることが出来るのだ。よほど切羽詰まった検索でも無い限り、ユーザーにとってページをめくるのは面倒だ。だからめくり無しでアクセス出来る位置というのは、弱小ブログにとっては天国である。実は昨年末からどうもそんな感じだった。

「ブラームス」について調べようと思い立った人が「ブラームス」という言葉で検索するのは自然だ。だから「ブラームス」と検索された場合の表示順こそが重要だ。ブログ立ち上げ当初は100位にも入らなかったから感慨深い。検索するたびに微妙に順位を変えるがここ3週間程10位以内だ。ロジックの手直しで、また圏外に落ちるということもあるギリギリの位置。なんだか箱根駅伝のシード権争いみたいだ。

昨年末は7位か8位だった。ぬか喜びは恥ずかしいので様子を見ていたが、圏外に落ちないうちにカッコをつけずに喜ぶことにした。

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    はじめての自費出版作品「ブラームスの辞書」の姿を公開します。 カバーも表紙もブラウン基調にしました。 A5判、上製本、400ページの厚みをご覧ください。
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