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カテゴリー「071 地名辞書」の17件の記事

2018年8月13日 (月)

ブラウンシュヴァイク

本日の行程。

  1. 00.0 Salzgitterbad
  2. 05.5 Lobmach
  3. 03.0 Barum
  4. 03.0 Immendorf
  5. 06.0 Lindenberg
  6. 06.0 Runingen
  7. 09.0 Braunschweig

本日の32.5km踏破で全行程の中間だ。

2016年7月16日 (土)

バッハ事典

某古書店にて発見した。音楽の友社が1993年に刊行した「バッハ事典」だ。1985年バッハの生誕300年を機会に企画されたが刊行までに9年かかったということだ。

注意しておきたいのは「作品事典」ではないということだ。たとえば「ブランデンブルク協奏曲」という語は収載されているが、切り口が作品解説になっていない。

早い話が読んでいて楽しい。必要な言葉を引くのではなく最初から丸ごと読んでいる。収録の内容は「人名」「地名」「音楽用語」「研究用語」など多岐にわたる。「ブラームス」も載っている。ブラームスとバッハの関係が記述される。

定価6500円のところ3700円とはお買い得だ。

さて楽しいことは楽しいのだが、読んでいるうちに悲しくなってきた。このノリで「ブラームス事典」はないものか。マッコークルは「作品事典」だからノリが少し違う。

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2013年3月12日 (火)

森の分類

「森」という漢字の成り立ちを見るだけで「木」の集合だと判る。木が集団で繁茂する場所だ。日本語でもヴァリエーションがある。「林」「木立」「茂み」などだが、森の国ドイツではさらにたくさんの言い回しがあり、それらが地名語尾に反映している。本日はそれらを列挙してみる。

  1. bog ブランデンブルク州「Juterbog」。デンマーク語で「ブナ」の意味がある。
  2. bok シュレスヴィヒホルシュタイン州「Ahrensbok」。スウェーデン語で「ブナ」の意味がある。
  3. buche ドイツ語でブナの意味がある。
  4. busch 北部ドイツに5箇所あるが木の集合というにはやや無理か。
  5. forst これといった特色も無く3箇所。「wald」は原生林だがこちらは「人の手が入った森林」という感じ。英語の「forest」に通じる。
  6. gau 33箇所。中央ドイツを空白にしたドーナツ型分布。「水辺の森林」の意味だが、ゲルマン人の土地統治単位だったという説もあるので要注意。
  7. hag 森、木立。地名語尾「hagen」の一部はこちらに起因するのではとも思う。
  8. hain 「gau」の空白区を埋めるようにも見える。中央ドイツに39箇所。「囲いのある林」の意味。
  9. hau 3箇所。森林の中の伐採区を指す。
  10. heide 荒地・原野を指すが、未開墾地という意味では森をも含む。森が乱伐された結果としての荒野でもある。
  11. hoe シュレスヴィヒホルシュタイン州「Jurrishoe」1箇所。
  12. holz 丸太。森そのものとはいえないが密接不可分。
  13. horst ザクセンアンハルト州を南限として北部に集中。「forst」からの転訛か。
  14. loh 12箇所が北部に分布。ザクセン神話の「聖林」に相当する。
  15. lohe もちろん「loh」と同一で5箇所。
  16. lohn これも「loh」の変化形で3箇所。全てニーダーザクセン州。
  17. tann バーデンビュルテンベルク州「Buhlertann」1箇所。「樅の木」あるいは「鬱蒼たる森林」の意味。
  18. tanne ザクセン州「Lichtentanne」1箇所。
  19. thann 3箇所全てバイエルン州。もちろん「tann」の変形。
  20. wald 43箇所。ほぼドイツ全土。原生林でとりわけ山に近い意味もある。
  21. walde 36箇所。原則として北部。エルベの東に分布するが無視しえぬ例外もある。申すまでも無く「wald」の変形。

いやはや多彩。「開墾地」の16箇所を上回る。ブタの放牧地でもあり薪の供給元でもある。人々の生活になくてはならない森だからその土地ごとに言い回されてきたと判る。

2013年1月21日 (月)

独逸日記地名辞書vol3

独逸日記地名辞書第3弾。1回目2回目で除外されていた国名を五十音順に列挙する。

  1. アメリカ 「米国」
  2. イギリス 「英国」または「英吉利」
  3. イタリア 「伊太利」
  4. エジプト 「埃及」
  5. オーストリア 「墺国」または「墺太利」
  6. オランダ 「和蘭」
  7. ギリシャ 「希」に難しい漢字が続くため打てない。
  8. ザクセン 「索遜」「薩遜尼」の2通りの標記が混在する。
  9. スェーデン 「瑞典」
  10. スイス 「瑞西」
  11. スコットランド 「蘇核蘭」
  12. スペイン 「西班牙」
  13. ドイツ さすがにこれら諸国の中では最大の言及頻度。標記は「独逸」で統一。
  14. トルコ 「土耳格」
  15. バイエルン 「拝焉」
  16. ハンガリア 「匈牙利」
  17. フィンランド 「分蘭」ただし「分」には草冠をつける。
  18. フランス 「仏蘭西」または「仏国」という標記。
  19. ブルガリア 国名としては唯一漢字表記なく原文スペルのみ。
  20. プロイセン 「普魯西」または「普魯士」という標記。
  21. ポーランド 「波蘭」という標記。
  22. モナコ 「模拿姑」という標記。
  23. ロシア 「魯西亜」または「魯国」

鴎外はこれら国々の名前は漢字で標記するだけにとどめ原文のスペルを添えていない。これが大きな特徴だ。私が国名を別に集約した理由もそのあたりにある。

2013年1月20日 (日)

独逸日記地名辞書vol2

昨日の記事「独逸日記地名辞書vol1」で用いた抽出条件に、いわゆる街中地名語尾「strasse」「gasse」「weg」「platz」「markt」「allee」「brucke」「bahnhof」を除外するという一項があった。昨日の扱った地名数は130少々。1日の記事としては限界に近いため、やむなく分割することにした。その場合のキーとして「街中地名」を選んだ。

「~通り」「~街」「~広場」「~市場」「~橋」「~駅」などの類。本日は昨日除かれたこれら街中地名を、都市別に収載する。地名に続く日付は「独逸日記」で言及される日付。赤文字はウムラウト。

<ベルリン>

  1. Altberlin 87/06/15 旧ベルリン地区。
  2. Altmoabit 85/05/27 旧モアビット地区。
  3. Anhalterbahnhof 84/10/18から87/09/16までに5回言及。ベルリンの表玄関駅。
  4. Artilleristrasse 85/05/30と86/02/21の2度。
  5. Austelungspark 85/05/27 公園。
  6. Friedrichkarlufer 87/07/18 河岸。
  7. Friedrichstrasse 86/02/22と88/04/01 通り。
  8. Gesundbrunnen 87/06/04 泉。
  9. Greifswaldestrasse 87/11/16 通り。
  10. Grosseprasidentenstrasse 88/04/01 宮殿通り。
  11. Haacke'schesstrasse 88/04/01 通り。
  12. Invaridenstrasse 85/05/27 通り。
  13. Karlsplatz 84/10/12と86/08/09 広場。
  14. Karlsstrasse 84/10/15と88/04/01通り。
  15. Klosterstrasse 87/10/15 通り。
  16. Leipzigerstrasse 87/08/07 通り。
  17. Luisenstrasse 87/05/08 通り。
  18. Marienstrasse 87/04/18 通り。
  19. Reichenbergerstrasse 87/12/02 通り。
  20. Schadowstrasse 84/10/12 通り。
  21. Scharnhorststrasse 84/10/19と87/08/19 通り。
  22. Schellingstrasse 88/04/01 通り。
  23. Unter der Linden 87/08/02 名高いベルリンの目抜き通り。
  24. Vossstrasse 84/10/12 通り。
  25. Zimmermannstrasse 84/10/19 通り。

<ドレスデン>

  1. Altstadt 85/10/12 旧市街。
  2. Augstusbrucke 85/10/13 橋。
  3. Carolasee 85/05/13 湖。
  4. Grossebrudergasse 85/10/14 小路。 
  5. Glosseklostergasse 85/10/13 小路。
  6. Landahausstrasse 85/12/12 通り。
  7. Losnitzstrasse 85/12/01 通り。
  8. Neustadt 85/11/14 新市街。
  9. Ostraallee 85/12/15 街路。
  10. Pillnitzerstrasse 85/12/13 通り。
  11. Postplatz 85/12/11 通り。
  12. Schlossstrasse 86/01/26 通り。
  13. Seestlasse 86/01/11 通り。
  14. Waissenhausstrasse 85/12/12 通り。
  15. Wilsdruferstrasse 85/12/15 通り。

<カールスルーエ>

  1. Herrenstrasse 87/09/19 通り。
  2. Karlfriedrichstrasse 87/09/18 通り。

<ライプツィヒ>

  1. Bayrishebahnhof 85/06/10と85/08/22 バイエルン方面駅。
  2. Dredenerbahnhof 85/03/21 駅。ドレスデン方面駅。
  3. Katharinstrasse 85/04/29 通り。
  4. Kramerstrasse 85/09/28 通り。
  5. Liebigstrasse 84/10/23と84/10/24 通り。
  6. Petersteinweg 85/07/30 道。
  7. Peterstrasse 85/12/23 通り。
  8. Reichsstrasse 85/09/30 通り。
  9. Sternwartestrasse 85/12/23 通り。
  10. Sudstrasse 85/07/30 通り。
  11. Thalstrasse 84/10/23 通り。
  12. Zeitzerstrasse 85/07/30 通り。

<ミュンヘン>

  1. Akademiesstrasse 86/03/25 通り。
  2. Amalienstrasse 86/05/29 通り。
  3. Dachauerstrasse 86/03/10と86/08/18 通り。
  4. Frauenstrasse 86/03/08 通り。
  5. Gartnerplatz 86/03/08 広場。
  6. Glockenstrasse 86/03/08 通り。
  7. Heustrasse 86/03/11 通り。
  8. Landwehrstrasse 86/08/15 通り。
  9. Luitpoldstrasse 86/03/14 通り。
  10. Maximilianstrasse 86/06/13 通り。
  11. Nymphenburgerstrasse 86/03/10 通り。
  12. Residenzstrasse 86/03/10 通り。
  13. Schwanthalerstrasse 86/04/18から86/09/30まで計4回。
  14. Sendlingsthorplatz 86/09/17と86/09/30 広場。
  15. Sonnenstrasse 86/10/04 通り。

<ウィーン>

  1. Remweg 87/10/04 道。

<ヴュルツブルク> 

  1. Kaiserstrasse 87/09/17 通り。

私が詳細な都市地図を持っているのは上記のうちドレスデンだけだが、記載全ての地名が確認できる。他の都市でも地名の保存率は高いと感じると同時に、鴎外の地名標記が大変正確だと確信した。

2013年1月19日 (土)

独逸日記地名辞書vol1

本日は森鴎外の誕生日。これを祝って「独逸日記」に現れる地名を一覧化した。ルールは以下の通り。

  • 国名を除く。イタリア、フランス、ハンガリー、ロシア、プロイセン、ザクセンなど。
  • またいわゆる街中地名語尾「strasse」「gasse」「weg」「platz」「markt」「allee」「brucke」「bahnhof」を除外する。
  • 独逸日記での出現日を青色で記載。
  • 赤文字はウムラウト。

少々長くなるがアルファベット順に列挙する。

  1. Ambach 86/09/10 シュタルンベルク湖東岸。9月3日から18日までのシュタルンベルク湖畔滞在中に立ち寄る。
  2. Ammerland 86/09/10 シュタルンベルク湖東岸。9月3日から18日までのシュタルンベルク湖畔滞在中に立ち寄る。1873年ブラームスの避暑地トゥツイングの対岸。
  3. Ammersee 86/04/10 シュタルンベルク湖の西にある湖。
  4. Andechs 86/04/10 アムメル湖の辺。独逸日記にはシュタルンベルクから徒歩3時間と書かれている。
  5. Andernach 86/02/22 友人の婚約者の出身地として。ライン川沿いコブレンツの北西およそ20km。
  6. Augsburg 87/04/14 ミュンヘンの北西およそ70kmの都市。離任に挨拶に行ったが軍医総監がアウクスブルクに出かけていた話。
  7. Aussendorf 86/02/27 軍陣衛生学の講演の打ち上げ会場。不詳。ベルリン近郊だと思われる。
  8. Badenbaden 87/09/25 国際赤十字総会の期間中の休暇に訪問。巴丁巴丁と標記される。
  9. Berlin 独逸日記中最多の56回言及。伯林、伯霊府と標記される。帝国の首都。
  10. Bonn 86/07/29 友人の留学先として言及。
  11. Braunschweig 85/11/08 鴎外の軍服がブラウンシュヴァイク風と言われる。ハノーファーの東およそ75km。
  12. Brosen 85/08/29、85/09/01、85/09/05  の3回言及される。ザクセン王国の軍事演習会場。場所不詳。グリンマの東およそ7kmにある「Brohsen」と思われる。
  13. Budapest 86/11/13 友人がブダペストから戻ったと記述。ハンガリーの首都。
  14. Cannewitz 85/09/04 ムルデ東畔の平原で行われたザクセン軍演習に参加した一コマ。ネルハウの東北東およそ4kmの位置。他の隊とここで落ち合った。
  15. Calorasee 85/05/13 ドレスデン市内グロサーガルテンの中にある池。軍医研修会参加のために訪れた初日に散歩。
  16. Cassel 85/09/28 カッセルのこと。昔はCで始まったらしい。ドイツ婦人会の参加者カルム夫人の出身地として。
  17. Charite 85/05/27 ベルリン市内のどこか。地名ではない可能性もある。病理学試験場の所在地。
  18. Chemnitz 85/01/27、85/11/29、85/11/30 ドレスデンの西南西およそ80km。旧カールマルクスシュタット。木越大尉の居住地として言及。
  19. Connewitz 85/07/30、85/08/16 ライプチヒの南5kmヴァイセエルスター河畔の町。
  20. Dachau 86/08/05 ミュンヘンのカフェの気のいいウェイトレス・アンナの出身地。ミュンヘンの北西およそ20km。
  21. Daisenhofen 86/06/06 テーゲルン湖に列車で遊びに行く途中の街。ここにミュンヘン府水道の貯水池があると言っているが単なる通過地。 
  22. Deditz 85/08/31 ザクセン陸軍の演習の途中。
  23. Doben 85/08/31、85/09/05、85/09/07 これも演習の途中。
  24. Drachenfels 86/09/06 友人長松の滞在地。「竜の岩」の意味。
  25. Dresden 言及は30回に及ぶ。ザクセン王国の首都。
  26. Eger 86/08/06 エルベ川支流の名前。
  27. Elbe ドイツを代表する大河。ドレスデンを貫流する。「易北河」として5回言及されている。
  28. Erlangen 86/08/15 ニュルンベルクの北およそ20km。ビールの名産地。
  29. Erzgebirge 85/05/12 ドイツ東南部の山地。ムルデ川の水源として言及。
  30. Firenze 86/12/22 ご存知イタリアのあのフィレンツェ。
  31. Galgenburg 85/08/31 ザクセン陸軍演習での陣地。「磔柱山」
  32. Gastewitz 85/09/04以降9日までに6度言及がある。演習の途中で。
  33. Geneve 87/09/24 87/09/27 計4度の言及。これはもちろんスイスのジュネーヴ。
  34. Genua 87/07/02 こちらは同じくイタリアジェノア。
  35. Gmund 86/06/06 テーゲルン湖畔の街。友人と遊びに来た。
  36. Gohlis 85/05/07、85/06/27 ライプチヒ市街の一地区。
  37. Gottingen 87/11/12 名高い大学都市ゲッティンゲン。
  38. Gottwitz 85/09/08 ザクセン陸軍の演習地。
  39. Greschwitz 85/09/05 ザクセン陸軍の演習地。
  40. Grimma 85/09/6、85/09/11に計3度言及。陸軍演習の中心都市。
  41. Grosshessellohe 86/05/22、86/06/06、87/07/05 ミュンヘンの南12km。テーゲルン湖方面行きの列車はここでイザール川を渡る。
  42. Grottewitz 85/09/03 ザクセン陸軍の演習地。
  43. Haag 85/05/27 オランダのハーグ。
  44. Halle 84/11/01、85/12/24 ヘンデルの故郷のあのハレ。
  45. Hamburg 87/01/02 説明不要ブラームスの故郷だが、鴎外は行っていない。
  46. Haubitz 85/09/01 に2度。これも陸軍の演習で。
  47. Heidelberg 84/11/12を筆頭に6度言及される。名高い大学都市。
  48. Heidhausen 86/12/20 ミュンヘン近郊マーガリン工場の所在地。
  49. Helriegelsgreuth 86/05/22 ここで学生の決闘を目撃する。
  50. Hersingfors 86/03/07 実はこれヘルシンキのこと。
  51. Hohenbaden 87/09/25 バーデンバーデン郊外の古城があるところ。
  52. Ieesewitz 85/09/08 陸軍の演習地。
  53. Isar 86/05/22から87/04/05までの間に5度の言及。ミュンヘンを貫流するイザール川のこと。
  54. Jena 85/04/12 イェーナは友人の居所なので鴎外は行っていない。
  55. Johannesthal 84/10/2485/06/24 ライプチヒ市街の一角。
  56. Karlsruhe 87/09/18,25,28 の3度。国際赤十字の総会開催地。
  57. Kollmichen 85/09/09 陸軍演習の途中で。
  58. Leipzig 84/10/13から86/11/1 の間29回言及。いうまでもなくライプチヒ。
  59. Lenne 85/05/12 ライプチヒ市街の一角。
  60. Leoni 86/09/02から86/11/14にかけて8回言及。シュタルンベルク湖東岸。ルートヴィヒ2世溺死の現場に近い。
  61. Lillienstein 85/05/12 ドレスデン市街から見える山の名。
  62. Lindau 86/09/03 ボーデン湖畔。友人の旅の目的地。
  63. London 84/12/28 英国の首都ロンドン。このときは友人の居所として登場するが、帰国の途中に立ち寄った。
  64. Loschwitz 85/12/06 ドレスデン近郊シラーの旧跡で著名。
  65. Losnitz 85/05/12 ドレスデン近郊ブドウ栽培の北限として言及がある。
  66. Lyon 85/08/19 フランスのリヨン。
  67. Machern 85/08/2785/09/05 陸軍の演習として。
  68. Maffei 86/09/13 旅先で知り合った家族のミュンヘンでの居所。
  69. Magdeburg 87/10/08、87/10/23、87/12/12 の3度。マグデブルク。
  70. Main 87/09/27 マイン川。
  71. Mecklenburg 85/02/13 現在のメクレンブルク州一帯。
  72. Meiningen 86/01/13 第四交響曲初演地で名高いマイニンゲンだが、鴎外は行っていない。舞踏会に招かれたメンバーの出身地の記述に現れる。
  73. Meissen 85/09/06 陶器で名高いあのマイセンだが、全くの別文脈。
  74. Merschwitz 85/09/09 陸軍の演習で。
  75. Mittelwald 86/08/31 友人原田の避暑地。カタカナで「ミッテルワルト」と標記してさらに「Mittelwald」とスペリングが添えられている。注には独墺国境付近の避暑地とある。実はこれ怪しい。
  76. Mittenwald 86/10/09  8月31日と同じ場所だ思われるのだが、カタカナ標記が「ミッテンワルト」になっている。困ったことにここに限ってスペリングの併記がない。現代の道路地図には「Mittenwald」なら独墺国境付近に存在する。ヴァイオリン製作のメッカでもある割と有名な街。鴎外の段階で「ミッテルヴァルト」と「ミッテンヴァルト」が既に混乱していた可能性もある。
  77. Moabit 87/08/17 ベルリンの一角。ユグノーの居住地だった。
  78. Mockern 85/05/12 陸軍の演習地。
  79. Monaco 86/11/06 もちろんフランスのモナコ。鴎外は行っていない。
  80. Mulde 85/05/12から85/09/06 の間に4度言及。エルベ川の支流ムルデ川のこと。
  81. Munchen 84/10/13から87/09/14まで27回言及。バイエルン王国の首都ミュンヘン。
  82. Mutzen 85/09/08から85/09/11までの間に8回言及。陸軍演習の地。
  83. Napoleonstein 85/02/07、85/08/16 ライプチヒ郊外の古戦場。対ナポレオン戦争でドイツが勝った場所。
  84. Nerchau 85/08/28から985/09/06 までの間に6度言及。陸軍の演習地。
  85. Neunietendorf 87/09/16 不明。スペリングの誤記が取り沙汰されている。
  86. Neustadt 85/11/14 ドレスデン市内の一角。劇場の所在地として。
  87. Nurnberg 85/12/27  87/04/15 の2回。列車で二度通過したニュルンベルク。
  88. Nymphenburg 86/07/18 ミュンヘン郊外。バイエルン王国の離宮があった。
  89. Oberhof 87/09/16 国際赤十字総会に行く途中の経過地として。
  90. Oosthal 87/09/25 バーデンバーデン近郊の景勝地。
  91. Oschatz 85/05/12 陸軍演習の地。
  92. Paris 85/08/19 から88/05/14 までの間に4度。フランスの首都。
  93. Plauen 85/09/2885/12/11に計3度。
  94. Pleisee 85/07/25、85/07/30 2度とも友人の滞在地として。
  95. Ragewitz 85/09/03から85/09/12にかけて5度。陸軍演習の要衝として。
  96. Regensburg 86/08/09に2回。ミュンヘンとベルリン間の鉄路。レーゲンスブルクだ。
  97. Reudnitz 85/08/08 ライプチヒ市内劇場の所在地として。
  98. Riesa 85/05/12 ライプチヒからドレスデンに向かう列車の経由地。
  99. Roma 86/12/12 イタリアの首都。鴎外は行っていない。
  100. Rosenthal 85/08/27 ドレスデンにてライプチヒを回想しながら。
  101. Rotteritz 85/09/04 陸軍の演習地。
  102. Rottmanshohe 86/09/07、86/09/08、86/11/14 シュタルンベルク湖畔レオニー近郊の景勝地。
  103. Rummelsburg 87/05/13 ベルリン近郊の湖畔の景勝地。
  104. Saloppe 85/12/03 ドレスデン近郊のエルベ河港。水源地視察の帰路。
  105. Salzburg 86/05/25 あモーツアルトの生地だが友人の出発地として。
  106. Sarka 85/09/04 陸軍の演習。
  107. Sasnitz 85/08/23 リューゲン島の避暑地。友人の滞在地として。
  108. Schaftlach 86/06/06 テーゲルン湖に遊びに行く途中、ここで列車を乗り換えた。ミュンヘンの南およそ45km。グムンド方面行きとの分岐点。
  109. Schmorditz 85/09/03 陸軍の演習地として。
  110. Starnberg 86/04/18から86/11/13までの間に6回。ミュンヘンから日帰り圏の湖畔の街。
  111. Starnbergsee 86/04/18から87/04/11までの間に4回。ミュンヘンの南の景勝地シュタルンベルク湖。
  112. Stettin 87/12/12に2度。オーデル河口の街で現在ポーランド領。友人の旅の目的地として。
  113. Stockholm 86/03/07 スウェーデンの首都。友人の出身地として。
  114. Stralau 87/05/13 ベルリン市水道の水源地視察。
  115. Strassburg 85/03/17から87/10/17までの間に5回。シュトラスブルク(フランス名シュトラスブール)は独仏国境の街。鴎外は行ってないが話の流れで登場する。
  116. Tegernsee 86/06/06 ミュンヘンの南およそ50kmの湖。友人と遊びに行った。
  117. Tharandt 85/12/09から86/03/07までの間に4度。ドレスデン近郊の小都市。友人の旅の目的地として。
  118. Theresienwiese 86/03/1786/10/02。オクトーバーフェストの会場。鴎外の下宿とは指呼の間。
  119. Thubingen 87/10/31 友人の居所として。
  120. Thuringen 87/09/16、87/10/23 国際赤十字総会出席のためカールスルーエに向かう途中で。
  121. Tirol 87/10/13、87/10/21 オーストリアの景勝地だが話だけで行っていない。
  122. Trebsen 85/08/28 陸軍の演習地。
  123. Triest 85/05/07、85/12/24 アドリア海に面するイタリアの港町。鴎外は行っていない。
  124. Veitshochheim 87/09/17 に2度。ヴュルツブルク近郊の小村。
  125. Venezia 86/07/15  86/09/12 もちろんイタリアだが鴎外は行っていない。
  126. Wagelwitz 85/09/07 に2度。陸軍演習にて。
  127. Weimar 86/01/13 名高いワイマールだが、友人の出身地として言及。
  128. Wien 85/03/31から87/11/21までの間に7度。オーストリアの首都ウィーン。
  129. Wolf 86/11/21 ミュンヘン近郊の地名と思われるが不明。
  130. Wurmsee 86/06/13から86/07/30までの間に4度。シュタルンベルグ湖の別名。
  131. Wurschwitz 85/08/30 陸軍演習にて。
  132. Wurzburg 85/03/30から87/09/18までの間に8回。言及は多いが、立ち寄りはカールスルーエの赤十字総会の際の経由地としてのみ。
  133. Zschoppach 85/09/5 陸軍演習にて。
  134. Zurich 86/08/30  86/12/17 スイスのチューリヒだが鴎外は行っていない。

「陸軍の演習」については記事「ムルデの東」を参照。およそ4年のドイツ留学の間に記した日記に、これほどの量の地名が記されているばかりか全てに原文のスペリングが併記されている。それでいて、それらが正確だというこだわりが嬉しい。

2013年1月17日 (木)

ムルデの東

「独逸日記」の1885年8月27日から9月12日までの間、ザクセン軍の演習に参加した鴎外がその様子を詳しく記録している。ライプチヒ東方ムルデ川東一帯に広がる平原がその舞台。鴎外の4年に及ぶドイツ滞在はほとんどが都会在住だったから、演習に出向いた田舎の光景を大変珍しがっている。

その17日間に登場する地名を全て列挙する。例によってウムラウトは赤文字。

<8月27日>

  1. Machern ライプチヒの東およそ16kmの駅。ドレスデンからここまで列車で繰り出した。到着は正午ドレスデンからはおよそ30分の位置。地元有力者の居館に宿泊。

<8月28日>

  1. Trebsen 宿舎を出た鴎外は午前9時にこの地で予定通り第一大隊と合流。Machernの南東およそ20km。ムルデ川に接す。
  2. Nerchau 午前10時半に同地の宿舎に投ずる。Trebsenの南南東およそ3km。Trebsen同様ムルデ川の畔。しばらくここに宿泊。鴎外はここで十字架会に勧誘される。

<8月29日>

  1. Brosen Nerchauを徒歩で午前7時に出て9時につく。Nerchauの南およそ5kmだが、現代の道路地図ではBrohsenになっている。ここで演習参加予定の全大隊が集結。

<8月30日>

  1. Wurschwitz 日曜で演習は休み。Brosen近郊に散歩だが、現代の地図では確認できない。徒歩圏内だと思われる。 

<8月31日>

  1. Deditz Brosenの北およそ2km。
  2. Galgenburg 仮想敵の陣地がある山。Deditz近郊。
  3. Doben 陣地に同行した婦人の出身地として出てくる。ちくま文庫の注にはライプチヒの東北約30kmの温泉地と書かれているが、大疑問。鴎外の原文は「Doeben」と書かれ「o」のウムラウトである旨強く示差されているが、注においては「Duben」と勝手に読み替えているように見える。愛用の道路地図では、注の言う位置に確かに「Bad Duben」があるけれど鵜呑みは危険だ。スペルの違いを、安易に鴎外の誤記と断じているようで気持ちの良い注ではない。

<9月2日>

  1. Brosen 8月29日に既出。朝徒歩でここまで来さらにHaubitzへ。
  2. Haubitz 国王来観の演習。午後1時着。Brosenの東南東2km。この地で野営。

<9月3日>

  1. Ragewitz 午前9時30分、当地に設営された仮設敵陣の襲撃訓練。野営地Haubitzから小さな川にそって東北東に3kmの位置。
  2. Grottewitz RagewitzからNerchauに帰る途中の経由地。Ragewitzの北西2km。
  3. Schmorditz Nerchauに帰る経由地。Grottewitzの西北西3kmのムルデ河畔。

<9月4日>

  1. Nerchau この日に宿を引き払う。午前6時45分に徒歩で出発。
  2. Cannewitz Nerchauの北北西2kmのこの地で他隊と合流する。
  3. Sarka 合流後Cannewitzの南1kmの当地で敵軍と交戦演習。ただし現代の地図ではSerkaと標記されている。
  4. Gastewitz 正午に当地の宿に投ず。Sarkaの南東およそ2km。
  5. Mutzen 晩餐のためにGastewitzから出かける。Gastewitzの東北東およそ2km。現代の地図ではMutzschenと標記されている。

<9月5日>

  1. Gastewitz 当地には1泊。
  2. Ragewitz 3日の項に既出。Gastewitzからは南西におよそ3km。南を正面に陣を立てる。仮設敵を演ずる。
  3. Zschoppach ここから発した軍と交戦訓練。Ragewitzの南東およそ3kmの位置。
  4. Brosen 9月2日に既出。Dobenへの経由地。
  5. Greswitz Dobenへの経由地。Brosenの西2km。
  6. Doben 注を鵜呑みにすれば8月31日のDobenとは別の場所であるかと受け取れる。ここに投宿。8月31日に登場したDobenをライプチヒ東北約30kmとした注は誤りだろう。愛用の道路地図でも鴎外の原文通りの「o」ウムラウトになっている。31日のDobenもむしろこちらのDobenだった可能性は低くないと見る。演習地域の地元の有力者夫人が陣中見学に訪れたと見る方がなんぼか自然だろう。校注者の手元の地図にこちらの「Doben」が無かったので、ライプチヒ東北30kmの「Duben」に無理やり当てたのだと思う。他の記述の精度から見て鴎外にスペリングの誤記は考えにくい。
  7. Machern DobenがMachernと似ていると言及。8月27日に既出。

<9月6日>

  1. Nerchau Dobenでの散策の途中北の方向の川向こうにNerchauが見えたと記述。この日演習はなし。
  2. Grimma Dobenの西3kmの地。日曜に同地のホールで国王主催の晩餐会があり鴎外も馬車で出かける。
  3. Gastewitz 9月5日のGastewitzで招待状を受けたとある。

<9月7日>

  1. Doben 早朝宿を引き払う。
  2. Wagelwitz Dobenの北東およそ6km。夜明けにDobenを発ってここで交戦演習。
  3. Mutzen 演習を終えてこの地に宿泊。9月4日に既出。Wagelwitzの東南東およそ3km。

<9月8日>

  1. Gottwitz Mutzenの東1km小湖に接する村で休憩。
  2. Rotteritz GottwitzからIeesewitzへの途上と思われるが確認できず。
  3. Ieesewitz Gottwitzの南南西およそ2km。現代の地図ではJeesewitzと標記。
  4. Mutzen 本日の宿泊地。

<9月9日>

  1. Mutzen 既出。
  2. Kollmichen 行軍の休息地。Mutzenの南およそ3km。
  3. Merschewitz 場所確認できず。
  4. Gastewitz 既出。
  5. Mutzen 既出。

<9月11日>

  1. Mutzen 宿を引き払う。
  2. Grimma 行軍の目的地。既出。Mutzenからは南西におよそ20km。
  3. Ragewitz Mutzenからの経由地。既出。この日は露営。

<9月12日>

  1. Ragewitz Grimmaへの経由地。
  2. Grimma 行軍の目的地。既出。

以上。見ての通り大変精密だ。鴎外の記述に従って現代の道路地図で探すと、次々と当該地名に辿り着く。魏志倭人伝の記述をもとに邪馬台国の謎解きをする考古学者の気分になれた。現代の道路地図と見合わせながらの探索から彼の記述が大変正確だとわかる。「~itz」という地名語尾が大挙して現れることも特筆してよかろう。鴎外は陸軍の演習への公式な参観者だ。当日の動きは逐一説明され、軍の用意した地図を見ながら、地名のスペリングを忠実に日記に反映しているに違いない。ブラームスと同時代の地名が現代まで高い確率で保存されているということの証明になる。ベルリンやミュンヘンなどの著名な大地名が残存するばかりでなく、道路地図の索引からも脱落するような小字程度の地名もほぼパーフェクトに残っていて嬉しくなる。

2008年9月24日 (水)

ブラームス地名辞書

ブラームス関連地名辞書の完成だ。

昨日全8回に及んだブラームス関連地名リストの公開が一応の完結を見た。それらの記事は新しいほど上に表示されるブログレイアウトの設定を考慮し「ワ行」から「ア行」という順で公開した。さらに本日のこの記事は「ア行」に先行するトップページの意味合いを持つことになる。これら合計9つの記事は、地名辞書としての使い勝手に配慮し、カテゴリー「72 地名辞書」に集約した。一般の地名ネタはカテゴリー「71 地名探検」でという具合に棲み分ける。

位置およびスペルが不明の項目が全部で約30ある他、漏れや誤りあるいは心得違いもあると思われる。それらが判明し次第順次加筆修正してゆく。

カタカナ標記青文字を基本にアルファベット名を緑文字で添え、ウムラウトは赤文字で示した。ドイツ、イタリアなどの国名は対象外とした。

<最新更新日> 2009年10月14日

<収録地名数> 352

<WHAT’S NEW> 

  • 2009年10月14日 ギンメルヴァルトのスペル判明。
  • 2009年05月08日 シュタインバッハを新規収載。
  • 2009年03月16日 ピンネベルクを新規収載。
  • 2008年11月 6日  ザンゴタール峠を新規収載。
  • 2008年10月20日 ヴィアドリーナを新規収載。
  • 2008年10月 8日 ノヴァラガッセ、チェルニンガッセ、ウンガーガッセを新規収載。
  • 2008年10月 5日 ミリウスシュトラーセの位置とスペルが判明。
  • 2008年10月 2日 ブランデンブルクを新規収載。

ア行> 62項目

カ行> 56項目

サ行> 42項目

タ行ナ行> 44項目

ハ・ヒ> 27項目

フ・ヘ・ホ> 54項目

マ行ヤ行> 31項目

ラ行ワ行> 36項目

<参考文献>

  1. 「ブラームス」音楽之友社 カール・ガイリンガー著山根銀二訳
  2. 「ブラームス」白水社 ジョゼ・ブリュイール著本田脩訳
  3. 「作曲家◎人と芸術ブラームス」音楽之友社 西原稔
  4. 名曲ライブラリー「ブラームス」音楽之友社
  5. 「ブラームス」音楽之友社 門馬直美著
  6. 「ブラームス」新潮社 三宅幸夫
  7. 「ブラームス回想録集」第1巻 音楽之友社 天崎浩二編訳
  8. 「ブラームス回想録集」第2巻 音楽之友社 天崎浩二編訳
  9. 「ブラームス回想録集」第3巻 音楽之友社 天崎浩二編訳
  10. 「ブラームス歌曲対訳全集」第1巻 音楽之友社 志田麓訳
  11. 「ブラームス歌曲対訳全集」第2巻 音楽之友社 志田麓訳
  12. 「ブラームス作品目録」ヘンレ社 マッコークル著
  13. 「ドイツ・オーストリア鉄道の旅」 ダイヤモンド社 地球の歩き方編集室
  14. 「スイス鉄道の旅」 ダイヤモンド社 地球の歩き方編集室
  15. 「地球の歩き方-ドイツ」 ダイヤモンド社 地球の歩き方編集室
  16. 「真実なる女性-クララ・シューマン」ダヴィッド社 原田光子著
  17. 「REISEATLAS-DETSCHLAND im Detailmassstab」FALK社
  18. 「Tourist and Motoring Atlas-Germany」MICHELIN社
  19. 「City map-Vienna」freitag & berndt 社
  20. 「StadtPlan-Hamburg」ADAC社
  21. 「ブラームスの辞書」 石川書房 中野達哉著

2008年9月23日 (火)

地名リスト【ア行】

  1. アーヘン Aachen リーダーターフェルコンクール開催地。リナルドを出品。
  2. アーノルトシュタイン Arnoldstein オーストリア・ペルチャッハの西約35km。エジソンの発明した蝋管蓄音機についてホイベルガーとの話の中に現われる。
  3. アーレ川 Aare トゥーン湖から流れ出す川。トゥーンのブラームス邸の前を流れていた。首都ベルンを経てライン川に至る。
  4. アイガー Eiger 標高3975m。オーバーラント三山を形成する名峰。1800mにも達するそそり立つ北壁が有名。ブラームスはグリンデルワルト、シェイデックあたりから眺めたことは確実。
  5. アグリジェント Agrigento イタリア旅行で立ち寄った。シチリア島南西部の街。
  6. アッシジ Assisi イタリア旅行で立ち寄る。聖フランチェスコ聖堂を見学か?
  7. アッター湖 Attersee オーストリア・イシュルの北西約10kmにある湖。1896年6月アイベンシュッツは、カルベック夫妻のイシュル到着を「アッター湖経由で」と記述する。イシュルへは鉄道が一般的だが、カルベック夫妻が鉄道を使わずに現われた意外感を「アッター湖経由」という言い回しに込めたと思われる。
  8. アットナング Attnang グムンデン北西約20kmにあるAttnang-Puchheimのことか。1896年最後のイシュル滞在の折ランチに立ち寄ったことは確実。
  9. アムステルダム Amsterdam オランダの首都。1878年第2交響曲オランダ初演。
  10. アポステルガッセ Apostelgasse ウィーン市内。ジーメンス&ハルスケ社ハプスブルク帝国支社長リヒャルト・フェリンガーの屋敷があったところ。チェロソナタ第2番、ヴァイオリンソナタ第2番、ピアノ三重奏曲第3番の私的初演の地だ。街の中央シュテファン教会から東南東に直線距離で2150m。ブラームスの家から見るとほぼ真東に1820mの位置。
  11. アルスター Alster ハンブルク市内に横たわる湖。南端の湖畔にアルスターパヴィリオンがあり、父が楽団に所属していた。
  12. アルタウス湖 Altaussee オーストリア・イシュルの南東約15km。湖畔にあるワーグナー博士邸でピアノ三重奏曲第2番op87と弦楽五重奏曲第1番op88の試演があった。
  13. アルテフリードホフ Altefriedhof 旧墓地くらいの意味だから地名というのは心苦しいものがある。ボン駅から北西500m。シューマン夫妻の墓があるところだ。1856年にロベルト、1896年にクララ、ブラームスはここで埋葬に立ち会った。
  14. アルテンブルク Altenburg ワイマール郊外。リストの本拠地。ワイマールのアルテンブルクという言い回しをされるが、ケムニッツの西40kmのところにもアルテンブルクがあるので紛らわしい。
  15. アルトナ Altona 恩師マルクセンの生地。ハンブルク市内。現在大きなターミナル駅がある。ここから、ベルリン、ライプチヒを経てミュンヘンに至る特急列車に「クララ・シューマン号」という愛称がつけられているらしい。
  16. アルトレンバッハ 不明。1887年ホイベルガーと夏の予定を相談する中でホイベルガーが言及。チューリヒの真北50km。スイス国境に程近いLembach近郊か。
  17. アルフェルト Alfold ハンガリーの南東部一帯ドナウ川沿岸の低地を指す。ジプシーの歌op103-6の歌詞の中に現われる。
  18. アルプス Alps 欧州を東西に横切る山脈。ドイツ語ではAlpenだ。
  19. アンコーナ Ancona ヴィトマンとのイタリア旅行で立ち寄る。
  20. イーゲルガッセ Igelgasse  ウィーン市内ホイベルガーの居所。ブラームスの家からは南南西に約1250mのあたり。現在のヨハン・シュトラウスガッセだ。
  21. イエナ Jena ワイマールの東約35km。友人で指揮者のナウマンの居所。
  22. イシュル Bad Ischlオーストリアの保養地。ザルツブルクの東約50km。晩年の夏はここに決めていた。クララの訃報をここで受け取った。
  23. インターラーケン Interlaken スイス・トゥーン湖とブリエンツ湖の間に位置する。アルプス観光の拠点。グリンデルワルトへの登山口。忠犬アルゴスが通ったかも。
  24. ヴァーンフリート スペル不詳。ビューローの娘の居住地。バイロイト近郊か。
  25. ヴァイトリンク Weitling ウィーン市外から北北西に10kmの地域。ホイベルガーを伴ってしばしばハイキングに立ち寄った。
  26. ヴァイトリンクバッハ Weitlingbach ドナウ川の支流。ウィーンの森に端を発しヴァイトリンクを通ってドナウ川に注ぐが、ヴァイトリンクの南西5kmのところにヴァイトリンクバッハという集落もある。ホイベルガーとのハイキングで立ち寄った。
  27. ヴィースバーデン Wiesbaden フランクフルトの西約40km。ライン川沿いの保養地だ。第3交響曲を仕上げた場所。
  28. ウィーン Wien 35年の長きにわたってここに住んだ。
  29. ウィーン通り Wiengasse 夏の避暑地ミュルツスラークでブラームスが借りていたのはウィーン通り2番地の家である。
  30. ヴィアドリーナ Viadrina ブレスラウを流れるオーデル川の別名。当地の大学から哲学博士の学位を授与されたブラームスが、その返礼にと作曲したのが「大学祝典序曲」だ。作品のタイトルをあれこれ考える中、「ヴィアドリーナ」が候補に上がっていたとされている。
  31. ヴィルトバート スペル不詳。1878年クララ一家がオーストリアの避暑地バードガシュタインで過ごした際に借りた家のあった場所。
  32. ヴィルトプレットマルクト Wildpretmarkt ブラームス行き付けのレストラン「赤いハリネズミ」の所在地。旧市街中心のシュテファン寺院の北端からブラントシュトラーセを北西に120m程進んで右折したあたり。
  33. ウィルヘルムスハーフェン Wilhelmshaven オルテンブルクの北約40kmの港町。幼馴染リースヒェンの結婚後の居住地。1868年夏アルバート・ディトリヒと連れ立って軍港を見学している。
  34. ヴィンゼン Winsen 父のヤーコプの友人ギーゼマンの招待で不健康な生活から解放された街。リースヒェンとの思い出とともに。
  35. ヴィンタートゥール Winterthur スイス・チューリヒの北東約15km。友人キルヒナーの住居。ドイツレクイエム6、7曲の作曲地。
  36. ヴェネチア Venezia イタリア旅行でしばしば訪れた水の都。ワーグナー死去の地。
  37. ヴェルス Wels リンツの西約40km。クララの訃報を受けフランクフルトに急行するブラームスはここでフランクフルト方面行きに乗り換えるはずだったが、車掌が起こすのを忘れたという失態のあった駅。
  38. ヴェルター湖 Worthersee 第2交響曲を作曲したペルチャッハがこの畔にある。
  39. ヴェローナ Verona イタリア旅行で訪れた。ブレンナー峠を越えてイタリアに入る場合の交通の要衝。イタリア旅行でたびたび訪れた。
  40. ヴェンゲン Wengen 有名なアイガーの中腹にある集落。忠犬アルゴスの通り道。ブラームスと友人のヴィトマンはアプト式鉄道で通ったハズ。
  41. ヴォージェ山系 Vogue フランス・アルザス地方の山並み。フローレンス・メイがリヒテンタールの自室からの景観を自慢する話の中に出て来る。
  42. ヴォルガ Wolga ロシア西部を流れてカスピ海に注ぐ大河。op3-2「リート」のテキストに現われる。
  43. ウディーネ Udine イタリア旅行で訪れた。
  44. ヴュルテンブルク Wurttemburg フェリンガーの母自慢の料理の記事の中に現れる。バーデン地区とともにバーデン・ヴュルテンブルク州を構成する。シュワルツヴァルト及びその東を指す。
  45. ウルム Ulm 1854年8月、ユリウス・オットー・グリムからアルバート・ディートリヒへの手紙で、ブラームスがシュヴァルツヴァルトからウルムに戻ったとある。高さ160mのウルム大聖堂で有名。
  46. ウンガーガッセ Ungargasse 音楽大学東側を南北に走る通り。1870年2月にここの2番地に転居した。
  47. エーベルンブルク スペル不詳。ミュンスターアムシュタイン近郊。クララ一家が滞在する温泉の近所。ブラームスとアルバート・ディートリヒが共同で借りた家がある。ここでディートリヒは、第一交響曲の草稿を見せられた。1862年の夏だ。
  48. エールツゲビルゲ Erzgebirge エールツ山脈。ザクセン州とチェコの国境に横たわる山脈。アルバート・ディートリヒの家族が住んでいたらしい。
  49. エシネン湖 Oschinennseeスイス屈指の景勝地。トゥーンの南約30km。カンダーシュティークの東5kmだ。ヴィトマンとともに訪れた。
  50. エストウエストシュトラーセ Ostweststrasse 文字通りハンブルクの市街をエルベ川に平行して東西に貫く目抜き通り。ブラームスが洗礼を受けた聖ミヒャエル教会は、この通りに面している。
  51. エッセン Essen 演奏会でしばしば立ち寄る。
  52. エッチェ Ecce イタリア。1882年夏。イタリアで休暇を過ごすクララ一家を豪雨が襲う。ミラノからヴェネチアに向かう途中ヴェローナ近郊のエッチェで氾濫寸前の川を列車で渡ったとオイゲーニエが証言している。
  53. エルサレム Jerusalem カンタータ「リナルド」のテキストは「開放されたエルサレム」である。イスラエルの首都。
  54. エルバーフェルト Elberfeld デュッセルドルフの東25km。演奏会でしばしば立ち寄る。
  55. エルベ Elbe チェコ北部に発し、チェコおよびドイツを貫流して北海に注ぐ国際河川。ブラームスの故郷ハンブルクはその北岸に栄えた港湾都市ということになる。
  56. エルレンバッハ Erlenbach スイス・チューリヒの南東10km。チューリヒ湖畔の街。フェルディナンド・ポールの手紙に、くつろぎまくるブラームスの様子が現れる。
  57. エンデニヒ Endenich ボン近郊。ロベルト・シューマンが収容された病院。ロベルト・シューマンの没したところ。
  58. オース渓谷 Oostal フローレンス・メイとブラームスの景色自慢に現われる。オース渓谷とはオース川の流れる渓谷で、ドイツ屈指の保養地バーデンバーデンはこのほとりにある。
  59. オーバージーベリンク Obersievering ウィーン市街から北西に13km。マーラーの墓があるグリンツィンクのすぐ西隣だ。もちろんブラームスがハイキングで訪れたときはまだマーラーの墓は無かった。
  60. オステンデ Ostende ベルギー・ブリュッセルの北西約120km。北海に面した港町。1854年5月クララが塩水浴療法に向かったことがグリムの手紙からわかる。
  61. オルヴィエート Orvieto イタリア旅行で立ち寄った。ペルージャのすぐ南だ。
  62. オルデンブルク Oldenburg ブレーメンの西約50km。親友アルバート・ディートリッヒの居所。しばしば演奏旅行で訪れる。 

2008年9月20日 (土)

地名リスト【カ行】

  1. カールスガッセ Karlsgasse ウイーンの住居。楽友協会至近の一等地。
  2. カールスバート Karlsbad カールスルーエの南東約10km。空しい鉱泉療法がほどこされた街。一方現チェコ領カルロヴィ・ヴァリのドイツ語名もカールス・バードだ。病篤きブラームスが訪れるなら、ウィーンとの距離から見てこちらかもしれない。
  3. カールスルーエ Karlsruhe 第一交響曲初演の栄光。
  4. カーレンベルク Karlenberg 1887年春フェリンガーとの遠足先。ウイーン北西郊外の小高い山。
  5. カイトゥム Keitum デンマークとの国境近く、ユトランド半島付け根西側にヒョロリとT字を横倒しにしたように突き出た砂州状の半島シルト島の中央部にある。唯一の作曲の弟子グスタフ・イエンナーの出身地だ。
  6. カイロ Cairo エジプトの首都だ。1894年2月12日ここで友人で指揮者のハンス・フォン・ビューローがこの世を去った。
  7. ガシュタイン BadGastein オーストリアの保養地。ザルツブルクの南約80km。クララ一家が1878年夏を過ごした。
  8. ガストホーフ スペル不詳。オーストリアの保養地ミュルツシュラークの小地名だと思われるが、地名でない可能性もある。手品の興行を見物に出かけたようだ。
  9. カターニア Catania シシリア島東海岸の街。イタリア旅行で訪れた。
  10. カデナッピア スペル不明。マイニンゲン侯の別荘がある場所。客人としてブラームスが滞在した。イタリアか。
  11. カラカス Caracas 南米ベネズエラ・ボリバル共和国の首都。弟フリッツが一時滞在。
  12. カラブリア Calabria イタリア半島南端の地方の名。この地方の民謡にいくつか曲をつけている。
  13. ガリツィア Galizien 現在のウクライナ南西部を指す。ホイベルガーとの時事ネタの中に現われる。
  14. カルステンバッハ スペル不詳。ザルツブルクからシュタイナハ・イルトニングを結ぶザルツカンマーグート線の小さな駅。ここでホイベルガーはブラームスに医者にかかるよう薦める。1896年7月7日のことだ。
  15. カルテンロイトゲーベン Kartenleutgeben ウィーン市街から南西に15km。ホイベルガーとのハイキングで立ち寄った。
  16. カンダーシュテーク Kandersteg スイス・トゥーンの真南約40km。1887年夏のヴィトマン一家の保養地。ここにブラームスを招待して密かに肖像画を書かせる計略が失敗した記述にのみ現われる。
  17. キール Kiel ユトランド半島付け根東側にある港町。時々演奏会で立ち寄った。
  18. キプロス Cyprus トルコの南にある島国。1887年夏イタリア旅行からの帰還が遅れているヴィトマンについて、その夫人に「キプロスに行ったきり」とふざけて報告している。イタリアからの戻りが遅いことを、はるか東地中海のキプロスくんだりまで行っているからというニュアンスだと思われる。
  19. キュシュナハト Kusnacht スイス。チューリヒの南東5km。チューリヒ湖畔の街。1874年の夏を過ごすブラームスの様子がフェルディナンド・ポールの手紙で生き生きと伝えられている。
  20. ギンメルヴァルト Gimmelwald スイス・ミューレンからラウターブルンネンに下る途中のどこかだと思われる。ヴィトマンとブラームスはあまりの絶景に言葉を失う。
  21. グッビオ Gubbio イタリア旅行で訪れた。ペルージャの東隣。
  22. グムンデン Gmunden イシュルの北西20km。リンツの南西約40km。トラウン湖畔の街。ハンスリック生誕70年を祝った。
  23. クラーゲンフルト Klagenfurt オーストリア。ペルチャハのあるケルンテン州の州都。何度か演奏会で立ち寄る。
  24. グラーツ Graz オーストリア。ウイーンの南西約130kmの位置。1882年10月31日親友のベートーヴェン研究家、グスタフ・ノッテボームの臨終に立ち会う。葬儀費用を全額負担した。ノッテボームの遺品の膨大な古楽譜を相続した。
  25. グラートヴァイン Gratwein オーストリア・グラーツの北西10km。1873年4月ここにブラームスが夏用の別荘を借りたとホイベルガーが証言している。
  26. グラーフェンベルク スペルはおそらくGrafenberg.。1853年秋アルバート・ディートリヒがブラームスと遠出したと証言する。この話はブラームスのシューマン邸宅訪問直後のことだから、デュッセルドルフを起点に考えるのが自然だ。ニュルンベルクの南50kmにこの地名を見つけたが、デュッセルドルフから500km近く離れている。遠出とは言え本当にここなのか心配だ。
  27. グラーベン通り Graben ウィーン中心部シュテファン広場から北西に伸びる大通り。カール・ゴルトマルクがブラームスとの初対面を回想する中に現われる。
  28. グライヒェンブルク スペル位置不明。肺を病んだノッテボームの療養先。
  29. グラスゴー Glasgow 1878年ハンス・フォン・ビューローが第1交響曲を演奏。恐らくスコットランド初演だ。
  30. クラムパス スペル不詳。1876年7月の夏をブラームスとともにリューゲン島で過ごすヘンシェルの記述に現われるからリューゲン島内と思われるが20万分の1の地図では見当たらない。
  31. クリークバッハ スペル位置不詳。クリークラーハとの混同が起きている可能性大。
  32. クリークラーハ Kriglach オーストリア・ミュルツシュラークの南西10km。この地の詩人ローゼッカーの別荘を訪問した。1885年8月30日のことだ。
  33. グリンデルヴァルト Glindelwald スイス。1886年夏トゥーン滞在中にヴィトマンとハイキングに訪れた。氷河が有名。アルゴスの大冒険の起点。
  34. グルンドル湖 Grundlsee アルタウス湖の東約10km。アルタウス湖畔のワーグナー博士の家からの朝の散歩の目的地。1882年8月21日の朝だ。直線距離でこそ10kmだが、実際にはアップダウンもあり朝の散歩というにはいささか長距離だ。
  35. クレーフェルト Krefeld デュイスブルク南西15km。フォンデアライエンの本拠地。何よりも50歳のブラームスがここでヘルミーネ・シュピースと知り合った。
  36. クレモナ Cremona イタリア旅行で訪れた。ヴァイオリンの産地。
  37. クロイツナーハ Bad Kreuznach マインツの南西約30km。1862年夏。ここにクララ一家が滞在した。
  38. クロスターノイブルク Klosterneuburg ウィーン市街から北西に20km。ホイベルガーとのハイキングで立ち寄った。
  39. ケストヘイ Keszthely ハンガリー・ブダペストの南西180km。バラトン湖畔の街。友人カール・ゴルトマルクの生地。
  40. ケチュケメト Ketschkemet ハンガリーの首都ブダペストの南東約90km。ジプシーの歌op103-6で、この辺りには美しい娘が多いと歌われる。
  41. ゲッティンゲン Gottingen アガーテと知り合った街。ゲッチンゲン大学の講義を聴講。この地でブラームスの才能に触れた若きシュピッタは音楽学を志す。
  42. ケーニヒ湖 Konigsee ドイツ南東端、ベルヒテスガルテン近郊。ホイベルガーとのおしゃべりの中で言及される。
  43. ケーニヒスベルク Konigsberg 1880年第二交響曲を出し物とした演奏旅行で立ち寄った。現在ロシア領のカリーニングラードのこと。この街の橋は一筆書きの問題として有名。
  44. ケープタウン Capetown アフリカ大陸南端の喜望峰に近い南アフリカ共和国の都市。自署ハンターの一人はケープタウンから飽きずにピアノを注文してきたとヴィトマンが証言する。
  45. ゲミ山 Gemmipass カンダーシュティークの南西約12km。こっそり肖像を描かれているのを察したブラームスは、ゲミ山の山道を望むベランダに逃れた。ヴィトマンらの策略が破綻した話の中に現れる。南向きのベランダだということがわかる。「ゲミ峠」に近いニュアンスだと思われる。
  46. ケムニッツ Chemnitz ライプチヒの南東約70km。何を隠そう「宗教的な歌」op30の初演地だ。
  47. ケルン Koln ヴァイオリンとチェロのための協奏曲初演の地。この地で開催される音楽祭の常連だった。
  48. ケルントナー通り Karntner Strasse ウィーン・シュテファン広場からほぼ真南・国立歌劇場まで伸びる通り。1877年1月5日の演奏会に備えてこの通りに面したオーザー邸で合唱練習があったとホイベルガーが記述する。
  49. ゲンゼマルクト Genzemarkt ハンブルク市中心部の地区名。
  50. ケンブリッジ Cambridge 英国だ。ブラームスに学位授与を初めて申し出た大学がある。
  51. ゴイザーン Bad Goisern イシュルの真南約10。ホイベルガーが1893年の夏を過ごした保養地シュテークの説明の中で言及される。バードが省略されているので難解。
  52. コウチ もちろん日本。クリンガーのエッチング「ブラームスファンタジー」が県立博物館に所蔵されているという。
  53. コウベ もちろん日本。ヴァイオリニスト・レーメニが公演したことがある。
  54. コブレンツ Koblenz ボンの南東60km。ライン川沿いの街。1876年2月24日当地での公開練習で、ブラームスがシューマンのピアノ協奏曲を弾き、間違いがあったとヘンシェルが証言している。
  55. コペンハーゲン Copenhagen デンマークの首都。1868年3月の舌禍事件は有名。
  56. コンスタンチノープル Constantinople 現在のトルコ・イスタンブール。1886年ブラームスの家政婦を募集した際、遠くコンスタンチノープルからも応募があったという。

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