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カテゴリー「720 日本史」の108件の記事

2021年8月22日 (日)

隠岐ご遷幸800年

承久の変といえば、その後650年におよぶ武士の支配を決定づけた戦いとされている。もしかすると中学受験でさえ必須の知識かもしれぬ。戦いの始まりは5月で決着は7月だ。結果、隠岐の島に配流される後鳥羽上皇が都を発つのが8月13日とされている。失意の旅の果て、一行が隠岐に着いたのが22日のことらしい。だから今日は800年目のメモリアルデーだ。

記事の枯渇が後鳥羽院の祟りかとも書いた 。供養のための記事を狙っていたからまたとないタイミングだ。

2021年8月 5日 (木)

実朝墓参50年

1971年8月5日。亡き父は小学校6年生の私を鎌倉に連れて行ってくれた。私にとっては生まれて初めての鎌倉だ。

  1. 円覚寺
  2. 建長寺
  3. 明月院
  4. 寿福寺
  5. 鶴ケ丘八幡宮
  6. 白幡神社
  7. 頼朝墓
  8. 鎌倉宮
  9. 鎌倉大仏

徒歩と江ノ電。父はまだ30代半ばだから、暑さも全く苦にならなかった。元々父は歴史好きで、日本史の名場面を見てきたように話して聞かせててくれたものだ。長男の私が歴史に興味があると知ってたいそう喜び、歴史トークは日常だった。鶴ケ丘八幡宮で公暁に襲われて落命した源実朝の話をいったい何度聞いただろう。実際に現地を訪ねて大銀杏の現物を見て寿福寺に墓参するのがメインだった。

あれから今日で50年だ。記事の枯渇が実朝の祟りかもしれぬと書いた 。だから供養代わりの記事。

 

2021年5月14日 (金)

承久の変800年

承久3年5月14日、後鳥羽上皇は流鏑馬を口実に兵を集めた。すでに北条義時討伐の院宣が発せられていたから、これは事実上の挙兵だ。承久3年は西暦に直すと1221年だから今年はちょうど800年にあたる。

結果は幕府方の勝利。その後650年におよぶ武士の支配を決定付けた戦いと評価されている。

後鳥羽院好きの私には切ない戦い。師匠・源実朝の暗殺が遠因とする学者もいる。一連の歌曲ネタをぶった切ってでも触れて起きたいネタである。

これに言及する音楽系ブログは多くはあるまい。

2021年1月23日 (土)

磐井のトリオ

BWV525から始まる一連のオルガンのためのトリオの3番目BWV527ニ短調のこと。6曲の中で好きな方だ。

古代史に結びつけやすいオルガン作品の筆頭だ。西暦527年を筑紫の国造磐井の乱と記憶する。日本書紀、風土記、古事記の記載が微妙に違うことでいろいろ取り取り沙汰されている。4世紀中ごろに大和朝廷が国土を統一していた立場からすると厄介この上ないのだろう。大和朝廷に対する磐井の謀反ということにしないと辻褄が合わないからだ。大和vs九州の国同士の戦争で、味方の振りをして近づいた物部某が、九州領域内でいきなり襲い掛かった奇襲だったと解することですっきりする。つまり磐井は被害者。当時の城塞の遺構「朝鮮式山城」が瀬戸内海方向に向いている例があるのは東に敵がいた証拠だとか。

この人の辞世の句でもあればいいのだが、日本書記は沈黙する。奇襲で勝った側だからそうは書きにくい。

2021年1月21日 (木)

大化の改新

今では実在に疑問符がついているとも聞くが、私の頃は日本史を学ぶ学生には必須のイベントだった。西暦645年の出来事だとされている。「大化」という元号が定められたとされているが、ここから「令和」まで途切れずに続くわけではない。元号が途切れるという現象は、とても座りが悪いせいか、歴史の授業ではスルーされがちだ。

バッハは、自作カンタータの中からお気に入りの単一楽章を6つ選んでオルガン独奏用に編曲して出版した。1746年以降のことと推定されている。出版社の名前に因んで「シュプラーコラール」と呼ばれている。

このうち最も名高いのが「目覚めよと呼ぶ声が聞こえ」BWV140の第4曲のテノールのアリアだ。三位一体節第27主日のためのカンタータだった。イースターが3月26日以前の年にしか出現しないレア祝日。1723年5月22日にトマスカントルに就任したのだが、1731年にやっと実現した。だから愛着もひとしおなどと勘ぐっている。

オリジナルの冒頭、弦のユニゾンが深々と立ち上がるアウフタクトの美しさは格別なのだが、どうしてどうしてこのオルガン編曲も心にしみる。当時の慣習に従って6曲一組の曲集の冒頭に置かれためBWV645となった。

 

 

 

 

2021年1月20日 (水)

日本史枠

元号は確かに日本の文化である。がしかし、受験勉強の日本史では、西暦も併用される。応仁の乱、文永の役など元号由来の事件名も暗記となるとそれぞれ、1467年、1274年などと紐づけされる。

今日本史ネタに走っている。バッハの作品番号BWVは、年号との紐付け遊びが出来て楽しい。ブラームスの作品番号は最大122なので、弥生時代で終わってしまう。

ドリアントッカータは仏教伝来で、聖アンもまた仏教伝来。「目覚めよと呼ぶ声が聞こえ」は大化の改新だ。

2021年1月19日 (火)

判官びいき

いやはやおそらく歳のせいだろう。大げさに申せば歴史観が変わってきている。父の影響を色濃く受け継いでいる私の歴史観は強者大好きだった。いわゆる「巨人大鵬卵焼き」である。おそらくここにはベートーヴェンも入る資格がある。

アメリカ映画大好きの父の影響で「アメリカ>ドイツ」だったのが、ベートーヴェンをきっかけに逆転したことはすでに述べた。同様な例を以下に列挙する。

  1. 源氏と平家 もとは源氏大好きだったけど今や平家。
  2. 蘇我氏と物部氏 最近物部氏。
  3. 大海人皇子 のちの天武天皇だがいろいろ怪しい。
  4. 頼朝と実朝 いまや断然実朝
  5. 足利義政 応仁の乱の遠因とされたらしいがいろいろ尊敬すべき。
  6. 武士と貴族 どうして大河ドラマは武士ばかり取り上げるのだろう。
  7. 後鳥羽上皇 承久の変の敗者としてしか習わぬが…
  8. 磐井 筑紫の国造ではなく九州王朝の王なのでは? 
  9. 今川義元 桶狭間の
    敗者としてしか語られぬが…
  10. 朝倉義景 越前一乗谷はなかなかのもんだ。
  11. 関ヶ原の西軍 維新の原動力たちでもある。

きりがない。

 

2021年1月18日 (月)

境界としての奈良時代

西暦で申せば710年の平城京遷都から、794年の平安京遷都までを、便宜上「奈良時代」という。この奈良時代はなにかと興味深い。ひとまず聖武天皇による仏教鎮護国家ということになっている。受験歴史では必須だ。

古代、日本側の史書が日本書記と古事記に限られる時代に中国の史書に現れる日本の記述はとても貴重だが悩ましくもある。日本の史書の記述が中国側の記述と合わないことがときどきある。日本側の記述が万世一系の大和王権による日本列島の支配を前提に書かれているのに対し、中国側の記述は「んなこた知らん」とばかりに百花繚乱を示唆する。

日中両者の記述がピタリと合ってくるのが、奈良時代からなのだ。覚えておきたい。

2021年1月17日 (日)

正当性のアピール

大人の世界ではよくあることのなのだが、とかく正確性より整合性が重んじられる。大義名分が何より重視される。歴史もそうだ。正当性が何かと珍重される。歴史書は得てしてその正当性のアピールの道具になる。国の正史ともなるとまさにだ。とりわけ古代は、天子の交代後に、前の時代の歴史が書かれる。現役の天子が前任時代の歴史を著述するのだ。

とりわけ王朝の交代のあったときは眉唾ものだ。ある天子の悪業が列挙されている場合、それは後任による印象操作の可能性を考えておいた方がいい。同時代に複数の書物を参照可能な場合はともかく、時代が古くなるほど参照可能な書物は減るのが普通だ。

歴史はいつも勝者が書く。成功した侵略は「侵略」と書かれないものだ。得てして「悪辣な支配者の征伐」という大義が強調される。アピールせねばわかってもらえない程度の正当性だという可能性は心にとめておきたい。

2021年1月16日 (土)

地味に九州説

唐突で申し訳ないが私は「邪馬台国は九州」だと思っている。九州のどこかは一旦保留するとしてだ。「九州説」は文字通り「邪馬台国が九州にあった」という説なのだが、「大和説」という有力な陣営の対抗勢力としての位置づけが透けて見える。19世紀ドイツ音楽界を席巻した「標題音楽vs絶対音楽」の論争にも似ている。ブラームスは絶対音楽側の首領という位置づけだ。当時は大論争だったにしても21世紀も20%経過した今となっては「微笑ましい」という感覚だ。私は議論の余地なく絶対音楽派であるが、それと同じくらい九州説支持である。

魏志倭人伝の里程記事と少々の遺物くらいしか判断の根拠はない。意地悪く言えば、いいとこ取りでどこにでも持っていける。

邪馬台国の後継が、直系かどうかは別にして磐井のいた九州王朝。4世紀中ごろに大和朝廷による国土の統一があったというのは捏造で、うーんと譲歩して九州王朝と大和政権の並立。いわゆる「磐井の乱」は両者の衝突。4世紀中ごろに統一済みという建前だと「磐井くんの反乱」でなければ都合が悪かろう。両者が並立していたからその両者の中間の地域を「中国地方」と呼んだのではあるまいなと毎度のお叱り覚悟である。

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