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カテゴリー「720 日本史」の76件の記事

2017年12月11日 (月)

島原の乱

寛永14年10月25日、九州天草で代官所が襲撃された。これが島原の乱の勃発である。事の起こり自体は重税が原因とされ、必ずしも信仰のためではなかったが、首謀者側の結束にキリスト教信仰が寄与していた。

ここでいうキリスト教徒はカトリックである。当時日本の人口の10%にも届くかという試算もあるくらい、無視しえぬ勢力であった。

勃発の日を新暦になおすと1637年12月11日であるから、今日は島原の乱勃発からちょうど380年になる。

外交史的には、日本が鎖国を完成する過程になる。1639年にポルトガル人を追放して完成することになるいわゆる「鎖国」は、その過程が欧州での三十年戦争の期間にピタリと符合する。

音楽史的に申すなら初期バロック時代となる。

2017年12月 8日 (金)

鎖国

江戸幕府の外交政策のこと。外交と貿易の幕府独占という意味かと思われる。薩摩藩や松前藩など例外もある。諸外国とのつきあいをやめたため、科学技術の進歩という面で遅れをとった原因というイメージが過剰に強調されている感じもする。

我がブログ「ブラームスの辞書」は、いい歳をした大人が管理しているにも関わらず、世の中の動きに敏感に反応するとは言い難い。サッカーについてのトピックに控え目に言及する程度だ。

季節、天変地異、政治、事件との連動をむしろ意図的に避けている。私個人の身の回りの出来事への感想が記事になることもない。世間様の動きに背を向けている姿は「鎖国」にも似ていよう。その手の話は私がブログで話題にしなくても皆が話題にする。ブラームスネタへのこじつけに成功しない限りは積極的に取り上げることはない。

例外は家族の話題だ。とりわけ子供たちの話は時々記事のネタになる。ブラームスネタの濃度が低下する一因ではあるが懲りる様子は無い。将来子供たちのカテゴリーを順に振り返ると事実上の育児日記になっていると思われる。つまり鎖国体制の中、わずかに開かれた出島のようなものだ。

2017年11月26日 (日)

ドイツ橋

資料館からほど近い大麻比古神社の境内に、俘虜たちが住民の求めに応じて建設した小さな橋が2つ残っていて、「ドイツ橋」と呼ばれている。

建設された10のうち現存するのは2つだけだという。

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モルタル不使用の精巧な代物。100年を経た現在も実用中。

ただならぬオーラだ。キリスト教を信仰していたに違いない俘虜たちなのだが、収容所に隣接するこの神社にお参りし無事の帰国を祈っていたようだ。

100年前の日独交流を考えさせられる。

2017年11月25日 (土)

バラッケ

俘虜たちが収容されていた建物の呼び名だ。捕虜解放後、牛小屋として使われていた一棟が修復移築されて道の駅に転用されていた。

大きな建物ではないのだが、歴史込みで、そりゃあもうあたりを圧する風格だ。

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地場の特産品に交じって、ドイツ製のお菓子やビール、ワインなどが目を見張る品ぞろえで並んでいた。

2017年11月24日 (金)

ドイツ資料館

坂東俘虜収容所の跡地が公園として整備されている。近くにはドイツ資料館が建っている。

鳴門市は姉妹都市になっているドイツ・リューネブルク市とともに、周辺一帯を世界記憶遺産にするよう準備中らしい。資料館に立ち寄るとその理由がわかる。俘虜たちと地域住民の交流が事細かに展示されている。

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100年前の日独交流を思うと心が温まる。その要の位置に第九交響曲がある。音楽の底力をまざまざという形だ。

人道的な扱いを受け心を開く俘虜たちと地域住民の交流は奇跡的だ。館内展示物の律儀な説明は日本語とドイツ語で英語抜きというのがほほえましい。俘虜たちを第九初演に走らせたモチベーションが、俘虜の日常を活写する中から自然と伝わる仕組みだ。想像を絶する精緻なガリ版印刷の技術だけでも一見の価値がある。

我々日本人にとっても、いやおそらく縁あって訪れるすべてのドイツ人にとっても心洗われる場所に違いあるまい。

2017年11月23日 (木)

習志野を振り返る

坂東のドイツ資料館で衝動買いした書物「第九と日本-出会いの歴史」に、気になる記述がある。

坂東と同じく俘虜収容所があった習志野への言及がある。60ページには「その後ほどなくして久留米でも習志野でも第九が演奏された」と断言されている。

私は毎年11月にその習志野で開催されるドイツ俘虜の慰霊祭に参列している。先日も参列して次女の後輩たちの献身をレポートしたばかりだ。習志野にはハンスミリエス率いるオケがあったことは知っていたが第九を演奏していたとは。

初演の威力はことほどさように大きいのか。習志野が第九初演の地だったらもっと盛り上がっていただろう。

坂東の古い慰霊碑の傍らに建つ新しいほうの慰霊碑は、全国に分散収容中亡くなった俘虜の名前が明記されている。

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スペイン風邪に襲われた習志野31名も漏れなくだ。31名という人数は他の収容所に比べて抜きん出て多い。

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俘虜たちの冥福を改めて祈る次第である。

2017年11月22日 (水)

俘虜慰霊碑

徳島坂東が第九の日本初演の地、ドイツ俘虜の組織するオケの演奏だった。その俘虜収容所の跡地が、公園として整備されている。近所には資料館も併設されている。

行ってみて驚いた。千葉県の習志野にあった収容所跡は、ここ坂東ほどは整備されていない。収容中に落命した俘虜たちの慰霊碑が、仲間たちの手によって建立され、その現物が今も残り供養されている。

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強烈なオーラを感じた。まさにパワースポットだ。

戦争の爪痕と形容するには抵抗を感じる。ドイツ人の音楽への思い、故郷への思い、歴史のかなた確かにここに千名のドイツ人が生きていたというオーラ。そして現代まで供養を欠かさぬわれら日本人。その証としての第九。

2017年11月20日 (月)

豊福丸

第一次大戦で日本の捕虜になったドイツ将兵たちが本国に帰還する際に乗った船。1919年12月30日に神戸を出港し、56日間の航海ののちドイツ・ヴィルヘルムスハーフェンに帰還した。

彼らは日本での収容地徳島において、1818年6月にベートーヴェン第九交響曲を演奏した。これが同曲の日本初演であることはよく知られている。第一次大戦のドイツ捕虜たちの音楽活動の中でブラームスが演奏されていないか調べているがなかなかわからない。ベートーヴェンではいくつかの交響曲やエグモント、レオノーレの序曲、あるいはヴァイオリン協奏曲が演奏されたらしいのだが、ブラームスが確認出来ない。

ところが、帰国船豊福丸の船内でのミニコンサート、1920年2月1日に開催された「歌曲の夕べ」全11曲の中にブラームスの子守唄があった。帰国およそ3週間前のひととき、彼らはブラームスを含むドイツ愛唱歌を楽しんだ。

2017年11月14日 (火)

青木周蔵邸

次女の卒業旅行で興味深いところに立ち寄った。明治の外交官青木周蔵の別邸跡だ。屋敷が保存されその周辺もろともが道の駅になっている。

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説明はこちらに任せるが、重要なのは青木周蔵が明治きっての親独派だということだ。ビスマルクを育んだプロイセン特有の荘園貴族「ユンカー」に憧れ、そのままそれを日本で実現した。

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娘たちの関心はけして高くないが、私の趣味で無理やり立ち寄った。館内には古いベヒシュタインのグランドピアノがあったり、何かと退屈しない。



2017年11月 9日 (木)

大政奉還

現代日本の経済誌では、ある企業が創業者一族を社長にいただく方向に転換したとき「大政奉還」などと比喩されることがある。受験生必修の「大政奉還」は慶應3年10月14日、15代将軍慶喜が、政権の返上を申し入れ翌15日に明治天皇がこれを受諾した事件を指す。鎌倉時代から続いた長い長い武士の支配を終わらせる出来事だ。

慶應3年10月14日は旧暦だ。新暦に直すと1867年11月9日に相当する。本日はつまり大政奉還150周年の記念日である。

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