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    2012年3月28日から4月4日まで、次女の高校オケのドイツ公演を長男と追いかけた珍道中の記録。厳選写真で振り返る。

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    自分で買い求めて賞味したビールの写真。ドイツとオーストリアの製品だけを厳選して掲載する。

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カテゴリー「721 日本人」の37件の記事

2016年6月18日 (土)

広重の死因

東海道五十三次で名高い歌川広重は安政5年9月6日に没した。次女の誕生日かと色めき立ったが、これは陰暦であって新暦に直すと同年10月12日に相当する。

死因はと聞いて驚くコレラ。

2011年6月11日の記事「コレラパンデミック」で、ブラームスが15歳デビューの年にハンブルクでコレラの流行があったと書いた。この流行がユーラシア大陸を横切って日本に到達したのが1858年だと記しておいた。つまり広重は一連のコレラ禍終着点の日本で、そのコレラにかかって亡くなったということだ。

2016年3月25日 (金)

おすすめホテル

森鴎外の「独逸日記」は1884年から1888年にドイツ留学時の記録。超一流の文豪が残したドイツの風物の描写。本日はその中に登場するホテルを抜き出して列挙する。どこか1箇所くらいブラームスも泊まったかもしれないと妄想が膨らむ。

<ベルリン>

  1. 1884年10月12日 Hotel Garni zum Deutschen Kaiser 
  2. 1886年02月19日 Hotel Sansouci 莫愁客館 ホテル・サンスーシか。
  3. 1886年02月20日 Hotel Imperial 帝国客館
  4. 1886年08月09日 Toepfer's Hotel トヨプフェルス客館
  5. 1887年04月16日 Toepfer's Hotel トヨプフェルス客館
  6. 1887年07月17日 Hotel Kronprinz 太子客館
  7. 1887年08月31日 Toepfer's Hotel トヨプフェルス客館
  8. 1887年10月18日 Toepfer's Hotel トヨプフェルス客館
  9. 1887年11月27日 Toepfer's Hotel トヨプフェルス客館
  10. 1887年12月09日 Kronprinzen Hotel 皇太子客館

<ライプチヒ>

  1. 1884年10月22日 Hotel Stadt Rom
  2. 1885年07月30日 Hotel zu StadtDresden 徳停客館 徳停はドレスデンのこと。
  3. 1885年08月25日 Hotel zu Stadt Dresden 徳停客館
  4. 1885年12月23日 Hotel de Russe 魯国客館 

<ドレスデン>

  1. 1885年05月12日 Hotel zu den vier Jahreszeiten 四季客館
  2. 1885年10月11日 Hotel zu den vier Jahreszeiten 四季客館
  3. 1885年10月11日 Hotel de Saxe 索遜客館 索遜は「ザクセン」
  4. 1886年02月17日 Hotel Stadt Peterburg 彼得堡客館

<ネルハウ>Nerchau ザクセン陸軍の演習に臨む。

  1. 1885年08月28日 Gasthof zu Sonne 太陽客館

<グリンマ>Grimma ザクセン陸軍の演習に臨む。

  1. 1885年09月06日 Gasthof zum goldenen Lowen 金獅客館

<ミュンヘン>

  1. 1886年03月08日 Hotel Deutscher Kaiser 独帝客館
  2. 1886年07月28日 Bayerischer Hof 拝焉客館 拝焉は「バイエルン」だ。
  3. 1886年10月15日 Bamberg Hof バムベルク客舎
  4. 1886年12月22日 Grunwaldhof グリュンワルド客館

<シュタルンベルク湖>

  1. 1886年09月03日 Bayerischer Hof 拝焉客舎 ミュンヘンのと同名かも。

<レオニー>シュタルンベルク湖畔

  1. 1886年09月 Gasthof Leoni レオニイ客舎

<ヴュルツブルク>

  1. 1887年09月16日 Hotel National 国民客館

<カールスルーエ>

  1. 1887年09月18日 Hotel Germania 日耳曼客館

<ウィーン>

  1. 1887年09月28日 Hotel Victoria 勝利客館
  2. 1887年09月29日 Tegethof テゲット客舎

ご覧の通り漢堡ハンブルクが無い。よくよく調べると4年の留学期間中に鴎外はハンブルクに立ち寄っていない。またライプチヒに「ホテルドレスデン」がある。誤植ではない。

本日のこの記事はブログ「ブラームスの辞書」開設以来4000本目の記事となる。

2016年3月11日 (金)

あれから5年

東日本大震災から今日で5年。

2015年1月19日 (月)

鴎外とカフェ

19世紀後半のドイツでどれほどカフェが繁盛していたかの一端を示すために、森鴎外の「独逸日記」に出現するカフェを一覧にしておく。「骨喜」は「コーヒー」のことだ。

  1. 1885年05月29日 ベルリン バウエル茶店 Cafe Bauer
  2. 1885年11月28日 ドレスデン 中央骨喜堂 Cafe Zentral
  3. 1886年02月20日 ベルリン 国民骨喜店 Cafe National
  4. 1886年07月29日 ミュンヘン 英吉利骨喜店 Englisches Cafe 
  5. 1886年08月05日 ミュンヘン フィンステルワルデルのコーヒー店
  6. 1886年08月11日 ベルリン バウエル骨喜店 Cafe Bauer 1と同じ店。
  7. 1886年08月15日 ミュンヘン ミネルワ骨喜店 Cafe Minerva 言及のみ。 
  8. 1886年08月18日 ミュンヘン 東洋骨喜店 Cafe Orient
  9. 1886年08月30日 ミュンヘン 王国骨喜店 Cafe Royal
  10. 1886年12月20日 ミュンヘン カルル門骨喜店 Cafe Karlsthor
  11. 1877年01月01日 ミュンヘン 英骨喜店 Cafe l'Anglais
  12. 1887年04月20日 ベルリン 大陸骨喜店 Cafe Kontinental
  13. 1887年05月28日 ベルリン クレブス氏骨喜店 Cafe Krebs
  14. 1887年10月23日 ベルリン シルレル骨喜店 Cafe Schiller
  15. 1887年11月01日 ベルリン クレブス氏骨喜店 Cafe Krebs
  16. 1887年11月19日 ベルリン ヨスチイ骨喜店 Cafe Josty
  17. 1887年12月10日 ベルリン ヨスチイ菓子店 Conditrei Josty 16と同じか。
  18. 1888年01月29日 ベルリン シルレル骨喜店 Cafe Schiller 14と同じ。

日本初のカフェは1886年頃開業したらしいので、渡独中の鴎外は知る由もない。その代わりドイツでカフェに開眼したこと上記の通りである。困ったときの一覧ネタでもある。

鴎外の誕生日は2月17日だ。実はこのたびのコーヒー特集は、その前に終わってしまうから、本日の記事を誕生祝いに出来ない。2月17日は旧暦で申せば1月19日なので、苦し紛れに本日の公開とした。

2014年9月28日 (日)

鴎外とオリエント急行

森鴎外の「独逸日記」1887年9月28日には、オリエント急行への言及がある。鴎外自身がドイツ・カールスルーエからオーストリア・ウィーンまで乗車したのだ。カールスルーエを早朝に出発して、ウィーンにはその日の夕方に着いたとある。

オリエント急行は1883年10月4日の開業以降、しばらく週一回の運転だったが、1885年には毎日運行になっていた。それにつれて当初夜中にウィーンに着くダイヤだったのが、夕刻着に切り替わったと思われる。

鴎外は、10月8日までウィーンに滞在した。この年ブラームスが夏の避暑地トゥーンから戻ったのは9月12日だから、鴎外とニアミスの可能性もある。

2014年3月14日 (金)

所要時間

ブラームスの時代に鉄道が急速に普及し、音楽家の活動範囲が目に見えて広がったことは、よく知られている。ドイツ国内はおろか欧州での移動時間が目覚しく短縮したのだが、実際にどれくらいの時間がかかったのかはよくわからない。当時の時刻表を入手出来ればいいのだが、そうもいかない。

森鴎外の「独逸日記」の記述はそういう点でも貴重だ。4年間の在独期間中に精力的に国を飛び回っているばかりか、その全てが鉄道でしかも几帳面に発着の時刻が記載されている。本日はその全てを一覧化してみる。

  1. 1884年05月22日 ベルリン発14時30分→ライプチヒ着17時35分 3時間05分
  2. 1885年05月12日 ライプチヒ発08時30分→リーザ着10時15分 1時間45分
  3. 1885年05月12日 リーザ発10時25分→ドレスデン着12時00分 1時間35分
  4. 1885年05月14日 ドレスデン発20時00分→ライプチヒ着22時15分 2時間15分
  5. 1885年05月26日 ライプチヒ発11時00分→ベルリン着15時30分 4時間30分
  6. 1885年05月30日 ベルリン発14時30分→ライプチヒ着17時30分 3時間00分
  7. 1885年08月27日 ライプチヒ発11時25分→マッヘルン着12時00分 35分
  8. 1885年10月11日 ライプチヒ発18時15分→ドレスデン着20時30分 2時間15分
  9. 1885年12月30日 ライプチヒ発18時15分→ドレスデン着? 自宅まで2時間とある。
  10. 1886年02月19日 ドレスデン発14時15分→ベルリン着17時30分 3時間15分
  11. 1886年02月23日 ベルリン発17時30分→ドレスデン着20時30分 3時間00分
  12. 1886年03月07日 ドレスデン発21時→ミュンヘン着翌08日11時00分 10時間
  13. 1886年08月09日 ミュンヘン発07時30分→ベルリン着翌10日12時 28時間30分
  14. 1887年03月15日 ミュンヘン発18時15分→ベルリン着翌16日12時 17時間45分
  15. 1887年09月16日 ベルリン発08時00分→ヴュルツブルク着20時00分 12時間00分
  16. 1887年09月18日 ヴュルツブルク発10時→カールスルーエ着16時 6時間00分
  17. 1887年09月24日 カールスルーエ発10時→バーデンバーデン着12時 2時間00分
  18. 1887年09月28日 カールスルーエ発早朝→ウィーン着夕方 およそ12時間か
  19. 1887年10月08日 ウィーン発21時00分→ベルリン着翌09日12時 15時間

以上。以下に若干の考察を試みる。

  • ①ベルリン→ライプチヒとライプチヒ→ベルリンでは所要時間が違うのか?上記1と5の比較ではそう見える。
  • ②上記1と6の比較から出発日がわずか8日違いで同じ列車の所要時間が5分ずれている。(上記1と6)
  • ③上記8および9からライプチヒ→ドレスデンは2時間15分と読めるが、上記2と3の合計値よりも1時間早い。優等列車か。
  • ④上記10と11から、ベルリン-ドレスデンは下りのほうが所要時間が短いと読める。
  • ⑤13番のミュンヘン発ベルリン行きの所用時間28時間は異常値かもしれない。出発が朝7時30分と書かれているが夜7時30分の誤りかもしれない。同14番と比較するとよくわかる。
  • ⑥12~15、18、19は夜行だ。

ブラームスの壮年期真っ只中の本当に貴重な情報だ。

2014年2月18日 (火)

国境のトンネル

「国境の長いトンネルを抜けるとそこは雪国だった」と始まる名作がある。今この作品や作者について薀蓄をぶちまけるほどの知識は持ち合わせていないが、最近妙に鉄道漬けになった脳味噌で、別に考察を試みる。

ドイツの鉄道は果たして何箇所で国境を越えているのだろう。頼もしい「ドイツ鉄道地図」で調べてみた。ドイツの北に接するデンマークから時計回りに列挙する。

  1. デンマーク 2箇所。
  2. ポーランド 14箇所。他に廃止された路線に12箇所。全て川を越える。
  3. チェコ 16箇所。他に廃止された路線に8箇所。
  4. オーストリア 8箇所。廃止された路線では1箇所。
  5. スイス 10箇所。廃止路線はなし。
  6. フランス 8箇所。廃止路線上には5箇所。
  7. ルクセンブルク 1箇所。廃止路線はなし。
  8. ベルギー 2箇所。廃止路線上に5箇所。
  9. オランダ 8箇所。廃止路線上に11か箇所。
  10. 合計 69箇所。廃止路線上に42箇所。

現役の路線で69箇所、これに加えて42箇所が廃止路線だから合わせて111箇所ということになる。さてさて、この111箇所の国境越え路線のうち、トンネルはとなるとわずか一箇所、アーヘンの南西に接するゲメニッヒャートンネル(870m)だけだ。トンネルを抜けるとそこはベルギーというノリである。廃止路線を含めて111箇所の国境のうち、トンネルがあるのが1箇所だった。しかもだ。たった1箇所のそのトンネルは貨物専用線上にある。一般の旅客列車はここを通らない。

いやはや意外な結末。ドイツでは旅客が国境のトンネルを抜けることが出来ない。

2013年12月 9日 (月)

猫の死因

森鴎外と並び称される文豪・夏目漱石の代表作「我輩は猫である」の主人公は猫だ。猫の視点から人間模様を描写するという構成になっている。物語の最後で主人公たる猫は、瓶にはまって死んでしまう。

その直前、猫はビールを飲んでいる。ご主人を含む数名の宴会で供されたビールの飲み残しを飲んだという設定だ。これが原因で本来ならはまるはずのない瓶にはまったかの因果関係を感じさせる。

漱石自身があまり酒に強くなかったらしく、彼の創作する人物の描写にもそれが反映する。ドイツに留学した森鴎外が、「独逸日記」の中で盛んにビールに言及するのとは大きな違いだ。

今日12月9日は漱石の命日にあたる。

2013年10月 1日 (火)

利尿作用

ビールを飲むとトイレに立つ頻度が多くなることはみなわかっている。それを学問めかしていうとこうなる。

森鴎外は、ミュンヘンでペッテンコーファー教授の指導を得ながら「Uber die diuretische Wirkung des Biers」という論文を書き上げた。日本語で「ビールの利尿作用に関する研究」という。5人の被験者空腹時にビール、アルコール水、ホップ液、水を飲ませて尿の量を比較したものだ。鴎外は「利尿作用」は「ビール特有」ではなくて、アルコールの作用だと結論つけている。指導講師レーマンが学会でこれを発表し喝采を得たと明治19年11月29日の「独逸日記」で自慢している。

2013年9月25日 (水)

テレジア牧

森鴎外は1885年からドイツへ留学している。陸軍軍医としての留学だが、これが彼の文学作品に反映していること周知の通りである。彼の死後しばらくして刊行された「独逸日記」は興味深い逸話の宝庫だ。

1887年3月、ミュンヘンに居を移した鴎外は、下宿からの眺めを記述する。そこに出てくるのが「テレジア牧」だ。実はこれが現代世界最大のビール祭り「オクトーバーフェスト」の会場「Theresienwiese」のことを指す。彼の下宿はペッテンコーファー通り。ミュンヘンの地図を見るとなるほどTheresienwieseとは指呼の間だ。

そして翌年10月3日の日記にはオクトーバーフェスト最終日の賑わいが証言されていて地元の人々の飲みっぷりに驚いている。12リットル半を一晩で飲む輩も珍しくないとする一方で、自らは1.5リットルが限界だと告白する。

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