渭城の朝雨
唐の詩人・王維の「元二の安西に使いするを送る」という七言絶句がある。李白作「黄鶴楼に孟浩然の広陵に之くを送る」と並び称される絶唱。こちらも古来送別の席で歌い継がれてきた。
元二の安西に使いするを送る
渭城の朝雨 軽塵を裛し
客舎 青青 柳色新たなり
君に勧む 更に尽くせ一杯の酒
西のかた 陽関を出づれば故人無からん
「あっち(新任地)に行ったら友達もいないんだから、まあ飲め」という意味。
次女のオーケストラ36代を、ともに追いかけたブラボー班創設のメンバーが、本日新任地に旅立つ。既に送別会は終えている。大切な仲間が転勤になるたびに送別の歌を記事にするが、これで2回目。栄転とはいえさびしい。
彼は宴会場の探索確保交渉を一手に引き受けてきた重鎮。会場の雰囲気と経済性を両立させる嗅覚は天性のものか。要所要所での重要な宴会の度に発起人となり続けた熱意が皆を引っ張ってきた。奥様はこれまた欠かすことのできない名会計係でもある。
そしてそして何よりも特筆すべきは、お嬢様のソロ。肝っ玉の座った吹きっぷりが今までもこれからも語り草だ。我々の飲み会のたびに永遠に語り継がれるべき極上のソロだった。
ブラームスのご加護を。
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