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カテゴリー「725 三国志」の3件の記事

2012年6月17日 (日)

天下三分の計

三国志の逸話で名高い。三顧の礼によって軍師に迎えられた諸葛亮が、劉備に説いた策。華北の魏、江南の呉に対抗して劉備は四川に拠ることで、魏呉蜀の3国鼎立状態を志向せよという考え方だ。3国の中でももっとも強大な魏でさえも単独で天下を統一する力は無かったことに乗じて、四川盆地の天然の要害に依存しながら蜀で身を立てよということだ。

1866年普墺戦争前夜のことだ。バイエルン宮廷を追われスイスに逃れた後もなお、バイエルン王ルートヴィヒ2世と交友があったリヒャルト・ワーグナーは作曲と同様、政治的感覚もすぐれていた。バイエルンを奉じてのドイツ統一を夢見ていたワーグナーは、プロイセンとオーストリアの対立を好機と捉えていた。バイエルンは今こそ、毅然たる態度でオーストリアとプロイセンの仲裁役となり、両者と対等の立場を維持しつつドイツ統一の主役になるべきだとルートヴィヒ2世に書き送る。ワーグナーの狙いは、「オーストリア」「プロイセン」の対立に乗じて「バイエルン」の影響力を維持することだ。まさに「天下三分の計」だ。

ルートヴィヒ2世は、議会を強引に丸め込むほどの影響力は発揮できず、オーストリアとプロイセンの関係悪化のペースについてゆけなかった。何も影響力を行使できないうちに普墺戦争があっという間にプロイセンの圧勝で終わり、天下三分は夢と帰す。

プロイセンのビスマルクは、バイエルン王ルートヴィッヒ2世に対するワーグナーの影響力に注目することになる。

2012年2月 2日 (木)

Paukarzt

パウクアルツトと読む。学生同士の決闘に立ち会う医学部系学士会員のこと。貴族の子弟が多く所属する学士会は騎士道の精神に影響されて決闘規約を持っている場合がある。そうした規約において決闘への立会いが規定されている。決闘によって負傷した場合、麻酔無しで処置を受けねばならないとされている。

三国志には華陀に腕の処置をさせておいて、空いた腕で悠々と碁を打ち続けた関羽のエピソードがある。関羽の豪傑振りを強調するエピソードだが、処置をした華陀は、名医とされているから、医学部系学士会員のような医者の卵とは訳が違う。処置の腕前もさることながら、感染症も心配だ。

我が大学オケにはもちろん決闘規約など無かったが、コンパで名誉の酔いつぶれという場面には頻繁に出くわした。パウクアルツトはいなかったが、医学部、看護学部、薬学部などの学生も多く手厚い介抱が期待できた。

2008年11月 8日 (土)

美髯公

「びせんこう」と読む。出典は三国志だ。主人公劉備玄徳と義兄弟の契りを交わした関羽雲長のニックネームだ。

三国志の登場人物の中では諸葛亮と並ぶ人気者だ。武勇と知略を兼ね備え義理堅く信義に厚い。目上の者や同輩には横柄だったが、部下には優しく接した。一方敵方の曹操からも手厚く遇された。臨沮で敗死した関羽の遺骸を諸侯に準ずる儀礼をもって葬ったという。正史の記載でもその英雄ぶりは明らかだが、羅貫中の三国志演義における活躍ぶりは群を抜いている。その人気は現代にまで及び、商売の神様ととして華僑たちの守り神になった。世界各地のチャイナタウンには関羽を祭った祠つまり関帝廟がある。

その関羽はアゴと頬に見事なヒゲをたくわえていた。だから美髯公といわれているのだ。髯というのは頬のヒゲのことだ。アゴヒゲは鬚と書くらしい。関羽は髯に加えて鬚も自慢だったという。

晩年のブラームスの肖像にも見事なひげがある。アゴヒゲとホホヒゲの境界もわからぬくらいだ。つまりブラームスも豊かな鬚と髯を持っていた美髯公である。

武勇と知略を兼ね備え義理堅く信義に厚いという関羽となんだかキャラが重なって見える。当時「天下二分の計」によってワーグナーと論争していたという訳ではない。

話題の映画のせいで三国志の注目度が上がっているから、こういう記事をアップしておくとアクセスが増えるかもしれないという「苦肉の策」である。

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