開戦6周年
音楽之社刊行の「ブラームス回想録集」第1巻111ページ。ブラームスがリューゲン島で過ごした1876年夏の様子が友人のヘンシェルによって語られている。その中1876年7月15日の記述が興味深い。
ブラームスとヘンシェルの2人はリューゲン島のホテルでシャンパンを開けたとされている。その名目が「普仏戦争開戦6周年記念」だということになっている。たしかに普仏戦争の宣戦布告は1870年7月15日だったから、ちょうど6年目だ。2人は愛国的な話題でたいそう盛り上がったらしい。
ブラームスは当時を思い出して、「とりあえず女所帯だったクララのところに駆けつけよう」と思ったと回想する。開戦後プロイセンの旗色が悪かった時期、真剣に志願しようとしたとも言っている。形勢が逆転してくれて助かったと結ぶ。ヨーロッパ史的には、普仏戦争はプロイセンの圧勝だったのだが、個別の会戦では勝ったり負けたりだったということが裏付けられる。
プロイセン国内の報道では、負け戦も伝えられていてブラームスが心を痛めていたと判る。







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