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カテゴリー「077 ドイツ史」の437件の記事

2018年11月10日 (土)

生誕535年

今日11月10日はマルティン・ルターの誕生日。1483年だから生誕535年である。

ブログ「ブラームスの辞書」が展開する「バロック特集」準備の過程で、ルターと宗教改革は避けて通れぬ情報群となっていたが、浅学無信仰の私ごときが不用意に言及するのは、はばかられる存在だ。

しかし、今日は敢えて誕生日を祝福する。

ゆかりの街アイゼナハのブログ上報告を終えたばかりのタイミングでこの日がきたことを喜んでいる。ライプチヒを出た列車がベルリンに向かう途中でもうひとつルターゆかりの街を通る。

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1517年10月31日、同地の教会の扉にルターが95箇条の論題を貼りだしたことから宗教改革が始まった。つまり宗教改革発祥の地だ。だから「Lutherstadt」となっている。

2018年11月 9日 (金)

旧東独

第二次世界大戦の終結からおよそ40年続いた分断ドイツのうちの東側の方。統一から30年が過ぎようとしている今も、東西の格差が話題になる。

今回のドイツ旅行9泊のうち、4泊が旧東独だった。ライプチヒ3泊、アイゼナハ1泊だ。かれこれ5日過ごした。まったくの偶然なのだが、これはバッハの活動範囲がほとんど旧東独に収まってしまうことと関係がある。

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今回の行程でいうと8月10日ニュルンベルクからライプチヒに向かうとき、19時ころエアフルトの南コブルク付近で旧東独域内に入り、8月14日13時頃リューネブルクの北ビュッヘン付近で抜けるまで、90時間くらい旧東独域内にいた。

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旅行者目線で申せば何不自由なかったと、セバスチャンが申している。

2018年11月 5日 (月)

Bundesmutter

直訳すれば「連邦の母」だ。先月末ドイツ・メルケル首相は政界引退を表明した。12月の党首選に不出馬の意向を示したということだ。首相の座には任期切れの2021年までとどまるものの、その後は政界引退だという。

呆然とした。

自国第一主義、民族差別、難民、テロなど極端な報道が後を絶たない中、毅然と鎮座する母のような存在。それがメルケル首相の印象だった。それを一言で「ブンデスムッター」と表現してみた次第。

私が彼女を贔屓にする理由は3つある。

一つは、彼女が大のサッカー好きだということ。彼女が生観戦したときの代表チームの勝率はとても高いらしい。

次は、彼女の経歴だ。2005年11月22日、ドイツ史上初の女性首相に就任したのは、ブログ「ブラームスの辞書」創設の5か月半後だ。そこから13年、ブログ「ブラームスの辞書」が歩んだ日々はそのままメルケル政権下だった。その間私は3度ドイツを訪れ、ますますドイツに傾倒した。

三つ目は、彼女がハンブルク出身であるということだ。ブラームスと同郷だ。

ブログ「ブラームスの辞書」は、ここに予言する。

彼女はハンブルク名誉市民に列せらるに違いない。1889年ブラームスはすでにハンブルク名誉市民になっている。おそらくは政界引退後になるだろうが、きっと彼女はハンブルク名誉市民になる。

実現のあかつきに、本日のこの記事にドヤ顔でリンクを貼るために、展開中の旅行レポートをためらわずに中断する。

ただただ寂しい。

メルケルさんありがとう。

2018年11月 4日 (日)

観光資源

アイゼナハという街について考える。

観光都市としての素材に恵まれている。さして広くないが古びていて懐かしい街。この際、広くないことは利点である。隅々まで徒歩で観光できる。マルクト広場周辺に見せ場が集中する。何よりバッハ生誕の地であるという重みは大抵のテーマパークをかすませる。加えてワルトブルク城がバスで15分の至近。

プロテスタントの聖地とバッハ生誕地というだけで観光資源としては十分だ。料理もビールもうまい。

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ルター像。

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気に入った。

2018年10月22日 (月)

ルターシュトゥーベ

追われる身となりながら、聖書の独訳をした部屋。ルターシュトゥーベ(ルターの部屋)と言われている。

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空気を読まないセバスチャンの乱入を許したものの、この部屋のオーラは只事ではなかった。実際にルターがここで仕事をしたのだという空気感はすさまじい。浅学無信仰の私でさえそう感じたのだから、信仰篤き者にとってどれほどの説得力なのか計り知れない。プロテスタント随一の聖地に違いあるまい。

2018年10月21日 (日)

バリトンガイド

10時からのガイドツアーの案内役はナイスガイだった。アーセナルのベンゲル元監督に似てる感じがする。もちろんドイツ語だ。意味はわからんがお客がよく笑う。ウイットに富んでいるのだろう。メリハリの利いたガイドっぷりだ。声の抑揚や張りが制御されている。よくとおる上質のバリトンである。

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ワルトブルク城主フリードリヒ3世。この人がかくまうことでカトリック側もうかつに手出しができなくなった。相応の敬意が払われている。

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城内の礼拝所。城主の居館でもあったから、お城に礼拝スペースは必須だったらしい。

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けして古いものではなさそうだが端正なオルガン。

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歌合戦の間。

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大広間と彼の名調子が続く。

2018年10月19日 (金)

シャトルバス

7時56分アイゼナハ着。8時20分チェックイン。つまりホテル前を9時02分の10番のバスワルトブルク行きに乗るという目論見が実現した。

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無理を承知のプランだがうまくいった。

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木陰で待つこと数分でバスがきた。

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これがバスの終点「ワルトブルク城」だ。ここからシャトルワゴンに乗る。ワゴン車が5分でお城まで行ってくれる。シャトルワゴンに乗る行列の中でちょっとしたハプニング。私のすぐ後が老夫婦だった。運転手込みで9人乗りのシャトルワゴンに私が乗ろうとしたところ、私が乗ってしまうと残席が1席になることに気付いた。

すぐ後ろは老夫婦だから、どちらかは乗れない。とっさに私は後ろの夫婦に席を譲って1台待った。喜んでくれた。何事も徳の積み重ねだ。

2018年7月20日 (金)

第二次ウィーン包囲

シュメルツァーのヴァイオリンソナタに「トルコ軍に勝利するキリスト教徒」という作品がある。シュメルツァーと言っても息子のアンドレアス・アントン・シュメルツァーの方。父の弟子と目されるビーバーのロザリオのソナタ第10番の盗用という話題もついて回る。

二か月におよぶ包囲に耐え抜いた喜びを作品に盛り込んだとみるが、横着して盗用したわりには包囲終了3年後の完成と言われている。

アンドリュー・マンゼのCDを買い求めて楽しもうと思ったら、その前後に収録されていたシュメルツァーのソナタが美しくてはまっている。

2018年5月 5日 (土)

GWマルクス

「GW」はゴールデンウィークではない。

1849年16歳のブラームスが「ロシアの思い出」と題するピアノ連弾作品を出版にこぎつけた。このときは本名を名乗らず、「GWマルクス」というペンネームを用いた。なぜこの名前を選んだのだろう。「マルクス」は恩師「マルクセン」に関係があるのだろうか?

今試しに「GWマルクス」でグーグル検索してみるといい。若きブラームスのペンネームなどヒットしたりはしない。資本論で名高いマルクスの「GWの公式」が大量にヒットする。「GWのGはお金、Wは商品云々」だ。「GWマルクス」は「Marks」であり、資本論のマルクスは「Marx」だが、デューデンの苗字辞典には「Marks=Marx」と書いてある。偶然なら相当怖い。

カールマルクスは1818年5月5日生まれだから、生誕200年のメモリアルデー。

迷った末バッハのトマスカントル就任の記事を前日に押しやっての言及だ。

2017年12月11日 (月)

島原の乱

寛永14年10月25日、九州天草で代官所が襲撃された。これが島原の乱の勃発である。事の起こり自体は重税が原因とされ、必ずしも信仰のためではなかったが、首謀者側の結束にキリスト教信仰が寄与していた。

ここでいうキリスト教徒はカトリックである。当時日本の人口の10%にも届くかという試算もあるくらい、無視しえぬ勢力であった。

勃発の日を新暦になおすと1637年12月11日であるから、今日は島原の乱勃発からちょうど380年になる。

外交史的には、日本が鎖国を完成する過程になる。1639年にポルトガル人を追放して完成することになるいわゆる「鎖国」は、その過程が欧州での三十年戦争の期間にピタリと符合する。

音楽史的に申すなら初期バロック時代となる。

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    はじめての自費出版作品「ブラームスの辞書」の姿を公開します。 カバーも表紙もブラウン基調にしました。 A5判、上製本、400ページの厚みをご覧ください。
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