もう一つの44年ぶり
弦楽六重奏曲第1番の第一楽章が44年ぶり だと書いた。大学4年の夏以来ということだが、もう一つ44年ぶりがあった。大学4年の6月の演奏会で取り上げた「新世界交響曲」だ。私がヴィオラのパートリーダーで臨んだ最後の作品。
自室整理したとき書棚からパート譜が出てきた。
全体に伴奏音型が多いけれど時々、おいしいカ所も出てくる。これがどの程度弾けるのかで、腕前の復旧度を客観的に計れそうだ。
例えば第3楽章のラスト。ここなどは弾ける弾けないより、度胸が試される。小節を6で割る、5で割る、4で割る、3で割るの連続。どうせ聞こえやせんというのが癪なのか、救いなのかわからぬ。
こちらは第4楽章の中程。目立つと言う意味ではかなり。C線の第三ポジションにしがみついて、「ff」から「p」というダイナミクスの急降下が難儀。練習番号7の2小節前まで行けば、解放弦が使える分ましになる。12小節間の辛抱と思うか、たった12小節の見せ場と思うかで、出る音も変わるかと。
なつかしい。
最近のコメント