大種明かし
昨年6月28日から7月28日まで実施した「謝恩クイズ」の答えが「オペラ」だった。本日はその裏話だ。今頃になって何故という方も多いと思うがご辛抱いただく。
昨年9月8日に立ち上がり、現在開催中の企画「ドヴォルザーク」の記事は一昨年2008年の初頭から備蓄が始まった。あちらこちらの調べ物がとても楽しかった。意外なことにドヴォルザークのことを深く知ろうとするとワーグナーに立ち入らざるを得ない。初期ドヴォルザークあるいはオペラについての記述には、ワーグナーの影響を指摘する表現が多い。2009年9月11日の記事「ある方程式」はその代表例である。
そうした下調べの過程で図らずもオペラに関連する記事が蓄積してしまった。当時はカテゴリー「オペラ」が無かったから、カテゴリーの付与に苦慮した。ブラームスはオペラを遺していないことが私自身の先入観として頭にこびりついていた。ある日、それこそ蹴つまずいた拍子にカテゴリー「オペラ」を作ってしまえばいいのだと気が付いた。
一度思いつくとブラームス系ブログにカテゴリー「オペラ」があるという違和感が自分でも気に入った。いっそクイズにしてやれとなった。2009年7月には慶事が多く、記念企画を考えていたのでまさに渡りに船となった。当時採用中の旧カテゴリー体系で28番が欠番になっていることを利用した謝恩クイズの骨格は程なく固まった。ブラームス系のブログではおよそ縁遠い「オペラ」というカテゴリーを、鳴り物入りで立ち上げるための企画が「謝恩クイズ」だった。正解者が出る出ないはあくまでも時の運だと割り切った。あとはどこかでしゃべってネタバレにならぬよう注意していたということだ。
書き溜めたオペラネタのうち、ドヴォルザークに関係がないものを選んで昨年8月のオペラ月間用とした。残ったドヴォルザーク系オペラネタについて去る7月28日から粛々と公開し始めたという訳だ。
ふと気が付くと本日はブログ「ブラームスの辞書」開設の日から1900日目に相当する。初の年間企画「ドヴォルザークイヤー」のグランドフィナーレまでもう1ヶ月を切った。
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