父生誕90年
本日4月3日はブラームスの命日であると同時に亡き父の誕生日だ。2025年はブラームス没後128年なのだが、父の生誕からみると90年のメモリアルイヤーにあたる。存命なら90歳ということ、つまり母と同い年である。1997年というブラームス没後100年の年に62歳で他界してから28年、母は父の代わりに家族を見守ってきた。
父の冥福を祈ると同時に、残された母の健康と長寿に思いをはせる日。
本日4月3日はブラームスの命日であると同時に亡き父の誕生日だ。2025年はブラームス没後128年なのだが、父の生誕からみると90年のメモリアルイヤーにあたる。存命なら90歳ということ、つまり母と同い年である。1997年というブラームス没後100年の年に62歳で他界してから28年、母は父の代わりに家族を見守ってきた。
父の冥福を祈ると同時に、残された母の健康と長寿に思いをはせる日。
昨日2月1日は亡き妻の命日だ。毎年このあたりで墓参を欠かさぬ生活を続けてきたが、今年は特別だ。
一昨日限りで42年10ヶ月におよぶ会社生活が終わったことを墓前に報告する意味がある。妻の命日の前日が最終勤務という偶然を味わう。
父と妻にそのことを報告するとともに、妻には巨大ヴィオラのお礼もせねばならぬ。「あなたが買ったに等しいヴィオラが豊かに鳴ります」と。
母の健康長寿。おまけにかわいい孫の成長。願い事ばかりで気が引ける。
網膜剥離の手術が決まったとき、真っ先に知らせたのが母だった。88歳の今も現役でバリバリと家事をこなす母は、思ったより冷静だった。もともと昔から、家族の誰かが病気になると気合が入るたちだったせいもある。「見ててなんだか目を気にする素振りだったから気にはしていた」とのたまう。自らが61歳のときに白内障の手術を経験したこともあって、息子である私の仕草を観察していたということなのだ。この手のカンの冴えは50年前と変わらぬ。
1日に入院が決まり、6日の入院までの5日間、そりゃ入院準備が事細かであった。入院当日や手術当日に自分が立ち会うと言い出さんばかりの勢い。「コロナの影響で今は立ち合いも見舞いも制限されている」と家族総出でなだめた。
入院中は毎日電話で様子を知らせた。毎日仏壇に2倍の線香を上げてお祈りしているとか。
思いのほか、早く退院できたのは亡き父のご加護かもしれぬ。そう今日11月17日は父の命日だ。
長女が結婚のため我が家を巣立ってからちょうど1年が過ぎた。2月26日に挙式披露宴も終え、車で1時間の新居で元気にやっている。おばあちゃんにもマメに電話をくれる。
そして今日はブラームスの命日。没後126年である。
さらに加えて父の誕生日。生きていれば88歳になっていたはずだ。
1997年に父を失ってから今日で丸25年となる。今や私はその父の享年を過ぎた。
展開中の実朝特集は生誕830年の記念にと始めた企画だが、実は父没後25年の記念碑でもある。父はブラームスよりは実朝を含む和歌特集を喜ぶだろう。父のお気に入りはおよそ下記。
私は下記。
ブラームスネタで一献酌み交わすよりはこちらのが盛り上がる。
鎌倉五山の一つ。
1971年8月5日、今は亡き父に連れられて小学校6年の私は、鎌倉を訪問した。夏休みの自由研究の取材旅行でもあった日帰りハイキングの主目的が鶴ケ丘八幡宮と寿福寺だった。そう父は私に歴史の名場面を語るのを楽しみにしていた。実朝暗殺の舞台とその墓所が、旅のメインになるのは必然でさえあった。
北条政子と実朝の母子が眠るという場所、あまりのオーラに暑さを忘れて立ち尽くした。昨日のことのようだ。
が、しかしそこに埋葬されているのは実朝の胴体だけだとあとで知った。
実朝を討った公暁は首をはねていた。暗殺に成功した証とするためである。それを「やりました」とばかり持ち込んだ先で。あるいは持ち込む途中で殺されたという。「やりました」は「言われた通りやりましたのでほめてください」の意味だろう。持ち込んだ先の人から唆されていた。確かにそれは北条氏ではないし、鎌倉幕府の正史たる吾妻鏡も沈黙している。そりゃ「北条氏が唆して」とは筆を滑らすはずもない。「甥が叔父を討った」つまり「源氏内部の内輪揉め」である方が好都合に決まっている。
人の口に戸は立てられないのは何もネット社会だからではないのだ。庶民は薄々というパターンだ。
父が没したのは1997年11月17日だ。私が妻を亡くしてから1年9か月後。子供たち3人をなんとかいつくしんできた矢先に父も失ったということだ。長男5歳、長女3歳、次女2歳を抱えて母はそこからさらに子育てにまい進する。悲しんでいる暇なんぞなかったというのが実情だった。
その母から生まれた私は今日62歳7か月と14日に到達する。父の亡くなった時の年齢に追いついた。追いついてみると若い。そりゃあ基礎疾患のデパートだし、あちこち無理も利かなくなってもいるが、死ぬほどではない。この年齢で愛する家族を残して逝った父の無念を改めてかみしめる。
私にできることは限られている。1つはこうしてブログで言及すること。
もう1つは87歳で健在の母を大切にすること。
両立可能。
001 用語解説 002 ドイツ旅行① 003 ドイツ旅行② 004 ドイツ旅行③ 050 空席状況 051 お知らせ 052 総集編 053 アラビアンナイト計画 054 セバスチャン 055 令和百人一首 056 拾葉百首 060 ブラームス神社 061 縁起 063 賽銭 070 ドイツ分室 071 地名辞書 072 地名探検 073 地名語尾辞典 074 地名語尾 075 ドイツ語 076 ドイツ方言 077 ドイツ史 078 ハプスブルク 079 人名辞典 080 イベント 081 謝恩クイズ 082 かるた 083 のだめ 084 お盆 085 中国出張 086 英国研修 087 ブログ出版 088 意訳委員会 089 ドヴォルザークイヤー総集編 090 ドヴォルザーク作品一覧 091 平均律与太話 092 暦 093 バロック 094 ドイツバロック 095 イタリアンバロック 096 65の手習い 100 作曲 101 編曲 102 楽譜 103 音符 104 楽語 105 テンポ 106 音強 107 拍子 108 調性 109 奏法 110 演奏 111 旋律 112 音型 113 リズム 114 和声 115 対位法 116 形式 117 編成 118 ヘミオラ 119 テキスト 120 ベースライン 121 再現部 122 微調整語 123 語彙 124 表情 125 伴奏 126 ジプシー音楽 140 ソナタ 141 変奏曲 142 フーガ 143 ロンド 144 コラール 145 間奏曲 146 スケルツォ 147 ワルツ 148 レントラー 149 緩徐楽章 150 セレナーデ 153 カプリチオ 154 トリオ 155 序奏 156 シャコンヌ 157 メヌエット 158 舞曲 159 カンタータ 160 ブラームス節 161 分布 162 引用 170 楽器 171 ピアノ 172 ヴァイオリン 173 ヴィオラ 174 チェロ 175 コントラバス 177 オーボエ 178 クラリネット 179 ファゴット 180 ホルン 181 トランペット 182 トロンボーン 183 チューバ 184 ティンパニ 185 トライアングル 186 チェンバロ 187 オルガン 190 鍵盤楽器 191 弦楽器 192 木管楽器 193 金管楽器 194 打楽器 195 メゾソプラノ 196 アルト 200 作品 201 ピアノ曲 202 歌曲 203 器楽 204 室内楽 205 交響曲 206 協奏曲 207 管弦楽曲 208 合唱 209 重唱 210 民謡 211 オルガン 212 オペラ 213 カノン 214 連弾 215 練習曲 216 学生歌 230 ドイツレクイエム 231 交響曲第1番 232 交響曲第2番 233 交響曲第3番 234 交響曲第4番 235 大学祝典序曲 236 ヴァイオリン協奏曲 237 ピアノ協奏曲第1番 238 ピアノ協奏曲第2番 239 二重協奏曲 248 弦楽六重奏曲第1番 249 弦楽六重奏曲第2番 250 ピアノ五重奏曲 251 クラリネット五重奏曲 252 弦楽五重奏曲第1番 253 弦楽五重奏曲第2番 254 弦楽四重奏曲第1番 255 弦楽四重奏曲第2番 256 弦楽四重奏曲第3番 257 ピアノ四重奏曲第1番 258 ピアノ四重奏曲第2番 259 ピアノ四重奏曲第3番 260 ピアノ三重奏曲第1番 261 ピアノ三重奏曲第2番 262 ピアノ三重奏曲第3番 263 ホルン三重奏曲 264 クラリネット三重奏曲 265 ヴァイオリンソナタ第1番雨の歌 266 ヴァイオリンソナタ第2番 267 ヴァイオリンソナタ第3番 268 チェロソナタ第1番 269 チェロソナタ第2番 270 クラリネットソナタ第1番 271 クラリネットソナタ第2場 272 FAEソナタ 300 作曲家 301 バッハ 302 シェーンベルク 303 ドヴォルザーク 304 ベートーヴェン 305 シューマン 306 メンデルスゾーン 307 モーツアルト 308 ショパン 309 シューベルト 310 ワーグナー 311 マーラー 312 チャイコフスキー 313 Rシュトラウス 314 リスト 315 ヘンデル 316 ヴィヴァルディ 317 ヴェルディ 318 ヨハン・シュトラウスⅡ 319 ビゼー 320 ブルックナー 321 ハイドン 322 レーガー 323 ショスタコーヴィチ 324 テレマン 325 ブクステフーデ 326 パッヘルベル 327 シュメルツァー 328 フローベルガー 330 プレトリウス 331 シュッツ 350 演奏家 351 クララ 352 ヨアヒム 353 ミュールフェルト 354 アマーリエ 356 ビューロー 357 クライスラー 358 ヘンシェル 362 シュットクハウゼン 400 人物 401 ファミリー 402 マルクゼン 403 ジムロック 404 シュピッタ 405 ビルロート 407 ビスマルク 408 ハンスリック 409 フェリクス 411 マンディ 412 ヴィトマン 416 カルベック 417 ガイリンガー 418 エルク 419 グリム兄弟 420 森鴎外 421 ルター 422 源実朝 431 アガーテ 432 リーズル 433 マリエ 434 ユーリエ 435 オイゲーニエ 436 ベルタ 437 リースヒェン 438 オティーリエ 439 シュピース 440 トゥルクサ 441 バルビ 442 シシィ 443 メルケル 500 逸話 501 生い立ち 502 性格 503 学習 504 死 505 葬儀 506 職務 507 マネー 508 報酬 509 寄付 510 顕彰 511 信仰 512 友情 513 恋 514 噂 515 別れ 516 こだわり 517 癖 518 読書 519 リゾート 520 旅行 521 鉄道 522 散歩 523 食事 524 ワイン 525 タバコ 526 コーヒー 527 趣味 528 手紙 529 ジョーク 530 習慣 531 住居 532 恩人 533 指揮者 534 教師 535 暗譜 536 美術 537 ビール 550 楽友協会 551 ジンクアカデミー 552 ハンブルク女声合唱団 553 赤いハリネズミ 554 論争 555 出版社 556 初版 557 献呈 558 伝記 559 初演 560 校訂 571 ウィーン 572 ハンブルク 573 イシュル 574 トゥーン 575 デトモルト 576 ペルチャッハ 577 ライプチヒ 578 デュッセルドルフ 579 フランクフルト 580 ベルリン 581 アイゼナハ 582 リューベック 583 ニュルンベルク 590 イタリア 591 イギリス 592 チェコ 600 ブログMng 601 運営方針 602 自主規制 603 アクセス 604 検索 605 カテゴリー 606 記事備蓄 607 創立記念日 608 ブログパーツ 609 舞台裏 610 取材メモ 611 マッコークル 612 シュミーダー 613 一覧表 614 課題 615 カレンダリング 616 ゴール 617 キリ番アクセス 618 キリ番記事 630 記念 631 誕生日 632 命日 633 演奏会 634 正月 635 ヴァレンタイン 636 クリスマス 637 ブラームス忌 638 ブラスマス 639 クララ忌 641 愛鳥週間 642 ランキング 699 仮置き 700 思い 701 仮説 702 疑問 703 お叱り覚悟 704 発見 705 奇遇 706 区切り 707 モチベーション 708 演奏会 709 感謝 710 よろこび 711 譜読み 712 音楽史 720 日本史 721 日本人 722 日本語 723 短歌俳句 724 漢詩 725 三国志 727 映画 728 写譜 730 写真 731 数学 732 レッスン 733 ビートルズ 740 昔話 741 仲間 742 大学オケ 743 高校オケ 760 家族 761 父 762 母 763 妻 764 長男 765 長女 766 次女 767 恩師 768 孫 780 スポーツ 781 野球 782 駅伝 783 バスケットボール 784 サッカー 785 アントラーズ 786 バドミントン 790 コレクション 791 CD 792 ipod 793 楽譜 794 書籍 795 グッズ 796 愛器 797 職場のオケ 800 執筆の周辺 801 執筆の方針 802 ブラダス 803 校正 804 譜例 807 パソコン 808 ネット 809 ドボダス 810 ミンダス 820 出版の周辺 821 パートナー 822 契約 823 装丁 825 刊行記念日 840 販売の周辺 841 お買上げ 842 名刺 860 献本 861 ドイツ国立図書館
最近のコメント