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カテゴリー「762 母」の106件の記事

2024年5月13日 (月)

パリの川上貞奴

昨日は母の日。我が家に母がいるのは私だけなので、プレゼントを用意した。

「パリの川上貞奴」という絵。守谷多々志画伯の作品。この人はブラームス題材に作品を残している関係で興味を持った。歴史上の出来事を題材にその場に居合わせたかのような絵を描く人だ。オーストリア駐在日本大使夫人が琴の名手で、彼女の演奏をブラームスが聴いていたという伝承を絵にした。実物を見るためのわざわざ愛知県岐阜県の大垣市に行ってきたほどだ。

母に贈ったのは、そうした趣向の川上貞奴版だ。

フランスに赴いて大統領に舞を披露したエピソードに基づく。母は絵に描かれた彼女の帯を見るなり「娘道成寺」だと断言。

 

2024年1月17日 (水)

医者よりデパート

母は、孫娘夫婦の正月のもてなし以降体調を崩していた。一昨日の伯母訪問 が本当に実現するのか、気を揉んだ。伯母に持ってゆくカーディガンを探しにデパートに行くと様相は一変。人影まばらなアパレルフロアをさくさくと見て回っている。

息切れで満足に立てない日もあったのがうそのようだ。

14日の伯母訪問とその準備が気がかりで自律神経が過剰反応していたというのが、私の見立てだ。つきあいが長いからこの手の取説が堆積している。いくらそう説明しても頑として納得せず落ち込んでいた母だが、伯母訪問を終えた昨日、微塵も症状が出なかった。つまり私の見たて通りだ。

気の持ちよう、つまり「医者よりデパート」ということだ。母に伝えると「お医者さんは1割負担だが、デパートは全額負担だけどね」とは仰天のリアクション。頭がいいのか悪いのかわからぬが、元気だけは戻った。

これはさすがにバッハのお導きとこじつけもできない。そう伯母のお導きでいいではないか。

2024年1月16日 (火)

老人ホーム

一昨日、母を連れて伯母を見舞ってきた。母の実姉で今年91歳になる伯母は、昨年8月に老人ホームに入居していた。長く一人暮らしが続いていたたが体力の衰えもあってお世話になることになった。身の回りの世話をしてくれるスタッフが24時間いてくれる安心感は何よりありがたい。

母は一度は顔を見に行きたいと願っていたが、私の目の手術もあってのびのびになっていた。なんせお互い歳なので会っておかねばという差し迫った思いに半ば取り衝かれていたが、とうとう実現した。

穏やかな好天に恵まれ、小田原まで車で2時間のドライブとなった。

伯母には私も世話になった。子供のころよく遊びに行ったので、母と思いは同じだった。「だるま」で食事をして、籠清でかまぼこを買い、報徳二宮神社で初詣までの小ドライブをセットした。

あたたかな日だまりの中、こぎれいな建物が立っていた。事務所に見舞いの趣旨を申し出ると親切に案内してくれた。恐る恐る扉をあけると伯母がいた。そりゃあ91歳ではあるが、伯母は伯母だった。実の妹の訪問がすぐに呑み込みきれないかんじ。母が手土産のカーディガンを差し出すと「こんなにいいものもったいない」と涙くんでいる。母は構わずボタンをはずして伯母に着せた。スマホで撮影して「ほら」と見せると、明らかに顔つきが変わった。「ありがとう」と母の手を握って、話が弾み始めた。

日頃、電話のやりとりが嚙み合わず「ボケているのでは」という母の心配は杞憂だった。耳が遠いことを除けば問題はない。母との会話を聞く限りちゃんとしている。一人ぐらしが長く、こうして人が訪ねて来てくれて嬉しいというのがひしひしと伝わってくる。

30分の濃密な会話。立ち去り際に母と並んで写真を撮った。固く固く手を握り合って肩を寄せて一枚。後でスタッフの人に送るから見てねというと、深々とうなずく。私が「また来てもいいかな?」と手を取りながら聞くと「うん。待ってる。がんばる」と手を強く握り返してきた。このやりとりはもう痴呆のお年寄りのそれではない。

母を連れて来よう。伯母のために、そして母のためにと心に決めた30分であった。

 

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2024年1月15日 (月)

今年の大河

大河ドラマのことだ。今年の主人公は紫式部。やれ源平だ、戦国だという題材が多いのだがこれは異色だ。さっそく初回放送の視聴率が取り沙汰されていたが、我が家にとっては、こちらの方がなじむ。

紫式部をはじめ登場人物の何人かが百人一首に出てくる。百人一首をほぼそらんじている母は、作者までは記憶しておらず、紫式部は「めぐりあいて」だとよ伝えると即「雲隠れ」かと切り返してきた。小学生の私に百人一首を教えてくれたときのままだ。藤原道長が百人一首にいないことを残念がっていた。いくさが前面に出ないから平和なのかと短絡してはいけない。かえって陰湿と思わねばなるまい。この先、お歌やお香がどうからんでゆくのか楽しみである。

鎌倉の右大臣の弟子としては、しっくりとくる。

2024年1月 3日 (水)

正月の集まり

 一昨日、嫁いだ娘らが婿殿を伴って帰省した。元日の集結が決まって以来、母は心待ちにして周到に準備を重ねた。23日と30日には、歳末商戦で込み合うデパ地下に買い出しに出かけ、ごった返す中を悠々とスラロ―ムして食材を買い求めた。

31日は朝からお節料理の仕込みに没頭した。かれこれ半日はキッチンに立ち続ける母を私はただ、サポートするだけ。最早それが元気の秘訣だ。話し相手がいてこそ忙しい中でも余裕が出る。事細かな指図は30年前と変わらぬ。

元日、リビングの清掃と食卓の準備は私の仕事。母は盛り付けに忙しい。

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婿殿2人は、たくましい食欲を見せて、それが母の励みにもなっていた。食事中も、お酒だお茶だお代わりだと忙しい。かくて孫たちは婿も含めて89歳のおばあちゃんの手料理を堪能した。

やがて座はみんなでゲームに流れる。「あつ森」「桃鉄」「ウイイレ」と立て続けだ。降り番の孫が交代でばあちゃんの話相手になる。腹が減ったら火鉢でお餅という王道。私は餅奉行に徹して「磯辺」「つけ焼き」「雑煮」を受注生産して期待に応え続けた。

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「嫁の実家状態」を堪能して娘ら夫婦が引き上げたのは19時30分を回っていた。

 

 

2023年12月30日 (土)

激動の2023年

なんだかんだで忙しい1年だった。

私にとっても、我が家にとっても大ニュースが続いた。

  • 1位 次女 結婚(8月)
  • 2位 長女 結婚披露宴(2月)
  • 3位 私 網膜剥離手術(11月)
  • 4位 母 左足の小指骨折 (9月)
  • 5位 長男 左足の中指骨折 (7月)
  • 6位 私 マイルーム実現 (8月)
  • 7位 私 マイカー更新 (2月)
  • 8位 私 職場にオケ発足 (11月)
  • 9位 私 マイコプラズマ肺炎 (1月)
  • 10位 秘密

娘らの結婚系は歓迎なのだが、ケガや病気も目立つ。用心せねば。

2023年11月18日 (土)

母方の家系

網膜剥離の手術を受ける私をやけに心配した母だった。

今を去ることかれこれ55年ほど前、母は実母の手術に付き添ったという。網膜剥離の手術だったと言っている。私から見たら母方の祖母にあたる。手術も大変だったが、術後も大変だったと、まるで昨日のことのよう。そして母自身も1996年の秋に白内障の手術を受けた。そして今回の私となると、こりゃもしかして遺伝かと疑いたくもなる。

亡き父も晩年に網膜剥離の手術を受けた。がしかし、父の場合は顔面強打によるものなので、遺伝とは思えない。

母はこの手の遺伝系の話をまことしやかに語るのが大好きだ。いわく「誰に似たのかねぇ」となんでも遺伝に根拠を求める。

目の手術は大変だとため息をついてはいたが、気を取り直したように「でも、うちの家系はガンにならないから」と噛んで含めるかのようだ。

2023年11月17日 (金)

母の気概

網膜剥離の手術が決まったとき、真っ先に知らせたのが母だった。88歳の今も現役でバリバリと家事をこなす母は、思ったより冷静だった。もともと昔から、家族の誰かが病気になると気合が入るたちだったせいもある。「見ててなんだか目を気にする素振りだったから気にはしていた」とのたまう。自らが61歳のときに白内障の手術を経験したこともあって、息子である私の仕草を観察していたということなのだ。この手のカンの冴えは50年前と変わらぬ。

1日に入院が決まり、6日の入院までの5日間、そりゃ入院準備が事細かであった。入院当日や手術当日に自分が立ち会うと言い出さんばかりの勢い。「コロナの影響で今は立ち合いも見舞いも制限されている」と家族総出でなだめた。

入院中は毎日電話で様子を知らせた。毎日仏壇に2倍の線香を上げてお祈りしているとか。

思いのほか、早く退院できたのは亡き父のご加護かもしれぬ。そう今日11月17日は父の命日だ。

 

2023年9月19日 (火)

敬老の日に

昨日は敬老の日だった。満88歳で迎える敬老の日とあって、市や町内会からお祝いも届いた。我が家は毎年ケーキなのだが、やはり88歳という区切りとあって、記念の品を贈った。

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赤いコーヒーカップ。毎朝必ずコーヒーを飲む母にと選んだ。こう見えて笠間焼である。100歳まで使ってもらう。

2023年9月 6日 (水)

本人不在の誕生日

次女が巣立って初めての誕生日。

いつもならケーキやプレゼントをそろえて待つのだが、勝手が違う。口には出さぬがみんなさびしく思っている。これが嫁に出すということだ。

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