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カテゴリー「765 長女」の127件の記事

2024年10月 8日 (火)

初宮参り

一昨日の日曜日、初孫の初宮参りだった。車で45分の神社まで母を連れて行った。本来生後33日目らしいが、猛暑を考慮して延期していた。目論見通りの涼しさで安堵した。本人は140ccのミルクを一気飲みの後、「ややこしい儀式はお断り」とばかりに60分ほど豪快に寝込んだ。

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抱き手が代わろうが、太鼓が響こうがぐっすり。おでこに魔除けのお印を貼ってもらうも熟睡。

ここでもまた曾祖母の威光は絶大。6700gのひ孫を悠々と抱いて感激の記念撮影。眠り続ける赤子に代わって主役級の位置付けだった。

両家が一同に会するのは昨年の結婚披露宴以来だが、「孫、超かわいい」で一致。

2024年8月21日 (水)

背筋も凍る

ちょうど1ヶ月前の話だ。17時過ぎて母は台所に立つ。夕食の支度だ。甘酢和えを作るためにきゅうりを包丁で薄切りにしていた。急に「きゃー」と悲鳴。急いで駆けつけると包丁で左手の人差し指を切ってしまった。絆創膏で応急処置をしてソファで休ませた。

主婦歴65年のベテランだ。刻み物をしていて指を切るなどほぼない人なのになんとしたことだ。その日は仕方なく私が刻んだきゅうりを使ったがどうにも様にならぬ厚切りだ。止血に成功して痛みも治まったので18時くらいから夕食を食べ始めた。

と、そのとき長女の婿からライン。「どうも生まれそうなので入院させました」「私は一旦帰宅させられましたが、いよいよの時はまた呼び出される」云々。そこからおよそ6時間後7月22日になって24分後に初孫が誕生したということだ。

7月27日初対面にと長女宅に行って、当日の話をあれこれ聞いた。7月21日は朝からおかしかった。陣痛めいたものもあるので産院に電話したところ、痛みが5分間隔になったら入院と言われた。5分間隔にならないのに破水が始まってしまい、驚いて電話し指示されるままに入院したのが17時20分だという。

背筋が凍った。母が包丁で指を切った時刻だ。

孫娘の破水を神様が母に知らせたのだ。

2024年7月23日 (火)

Urgrossmutter

記事「起源接頭辞Ur 」で述べた通り、「Ur」は、様々な語頭について意味を遡らせると書いた。その続きだ。

ドイツ語で「Grossmutter」が祖母(おばあちゃん)で、これが「Urgrossmutter」になると曾祖母ひいおばあちゃんになる。これだけなら、まだしも「Enkel」は「孫」なのだが「Urenkel」で「ひ孫」になる。

つまり「Ur」には「おばあちゃん」を「ひいおばあちゃん」にしたり、「孫」を「ひ孫」にしたりする機能があるということだ。孫をひ孫にするとは意外な効果だ。単なる起源の遡りではなく、奥深さやスケールの増強と捉え直さねばなるまい。

昨日、私の母が「ひいおばあちゃん」になった。長女が男の子を産んだということ。

 

2024年1月 3日 (水)

正月の集まり

 一昨日、嫁いだ娘らが婿殿を伴って帰省した。元日の集結が決まって以来、母は心待ちにして周到に準備を重ねた。23日と30日には、歳末商戦で込み合うデパ地下に買い出しに出かけ、ごった返す中を悠々とスラロ―ムして食材を買い求めた。

31日は朝からお節料理の仕込みに没頭した。かれこれ半日はキッチンに立ち続ける母を私はただ、サポートするだけ。最早それが元気の秘訣だ。話し相手がいてこそ忙しい中でも余裕が出る。事細かな指図は30年前と変わらぬ。

元日、リビングの清掃と食卓の準備は私の仕事。母は盛り付けに忙しい。

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婿殿2人は、たくましい食欲を見せて、それが母の励みにもなっていた。食事中も、お酒だお茶だお代わりだと忙しい。かくて孫たちは婿も含めて89歳のおばあちゃんの手料理を堪能した。

やがて座はみんなでゲームに流れる。「あつ森」「桃鉄」「ウイイレ」と立て続けだ。降り番の孫が交代でばあちゃんの話相手になる。腹が減ったら火鉢でお餅という王道。私は餅奉行に徹して「磯辺」「つけ焼き」「雑煮」を受注生産して期待に応え続けた。

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「嫁の実家状態」を堪能して娘ら夫婦が引き上げたのは19時30分を回っていた。

 

 

2023年12月30日 (土)

激動の2023年

なんだかんだで忙しい1年だった。

私にとっても、我が家にとっても大ニュースが続いた。

  • 1位 次女 結婚(8月)
  • 2位 長女 結婚披露宴(2月)
  • 3位 私 網膜剥離手術(11月)
  • 4位 母 左足の小指骨折 (9月)
  • 5位 長男 左足の中指骨折 (7月)
  • 6位 私 マイルーム実現 (8月)
  • 7位 私 マイカー更新 (2月)
  • 8位 私 職場にオケ発足 (11月)
  • 9位 私 マイコプラズマ肺炎 (1月)
  • 10位 秘密

娘らの結婚系は歓迎なのだが、ケガや病気も目立つ。用心せねば。

2023年11月19日 (日)

子等の結束

私の入院手術が決まってすぐ、子供たちにはラインで報告した。もともと私と子供ら3人のライングループが作ってあったのだが、それがそのまま便利に活用できた。

最初私が、「入院中おばあちゃんのサポートをくれぐれも」と問題提起すると、長女の発案で「交代でばあちゃんをサポートしよう」という話になり、平日休めそうな日を各自が申告しだした。11月6日から2週間だれかが必ず家に駆け付けるようにできないかの調整だ。その2週間で誰も駆け付けができないのは20日だけと分かった。ばあちゃんは「あたしゃ一人で2週間くらい大丈夫」と言いたい性分なのだが、「嫁いだ孫娘の顔が見られるんも悪くないわい」ととっさに算盤をはじいている。

日ごろマイペースな子供らなのだが、私の入院を一大事と察して、ばあちゃんのアシストに結束してくれた。「よい子に育ってくれた」とまんざらでもないばあちゃんだった。

何のことはない。術後の経過がよくて、駆け付けができないと懸案だった20日より前に退院となった。

2023年9月 4日 (月)

嫁にやるということ

一昨日、甥っこの結婚式に行ってきた。結婚のため我が家を巣立った娘2人と久々の再会となった。都心ながら絶好のロケーションを楽しんだ。最大の衝撃は、挙式披露宴に先立つ親族紹介の場面でやってきた。

新郎が身内を次々に紹介してゆく。血縁の濃い順に紹介がすすみ、新郎の伯父にあたる私の後、従姉妹にあたる我が家の娘たち番になった。我が家の苗字で呼ばれなかった。

ああ。

嫁にやるとはこういうことか。当の娘らは、そう紹介されても微動だにせず笑顔で会釈している。

 

2023年8月21日 (月)

長女の助け

一昨日彼を連れて長女がやってきた。夏休みの旅行の土産を渡しにというのは名目で、次女が去ってさびしくしているおばあちゃんを見舞いにきたのだ。

猛暑日ものかはのにぎやかな一日、だらだらと近況報告が続いた。夕食のカレーライスを楽しんでから去りがたく帰っていった。

ばあちゃんには、ありがたい一日となった。

2023年4月 3日 (月)

3重の節目

長女が結婚のため我が家を巣立ってからちょうど1年が過ぎた。2月26日に挙式披露宴も終え、車で1時間の新居で元気にやっている。おばあちゃんにもマメに電話をくれる。

そして今日はブラームスの命日。没後126年である。

さらに加えて父の誕生日。生きていれば88歳になっていたはずだ。

2023年3月 6日 (月)

集大成の余韻

昨日の話の続きを少しだけ。

このたびの挙式披露宴はすべて新郎新婦が手作りしたもの。一日がかりのオペラみたいなものだ。彼らはその演出家。会場の選択にはじまって、招待者の選定、挙式披露宴のコンセプト、細かな進行、役割分担。引き出物選定、衣装などなどあらゆるものが自分たち理想の披露宴につながっていた。

我々家族とて例外ではない。彼らの理想の披露宴を形作るピースかもしれない。とはいえ嫁に出す側の新婦の家族として我々は心底一日を楽しんだ。だからそこに込められた新郎新婦の意図があらゆる場面でひしひしと伝わってきた。母代わりの祖母にとっては子育ての集大成でもあった。長男と次女は、長女の結婚を心の底から祝う一方で、祖母にも固く寄り添った。特に次女は祖母を新婦に次ぐ重要な位置にづけと理解し、忙しい祖母に寄り添って献身した。トイレには必ず同行し、テーブルではまめに気を配った。立ち上がるときには手を貸し、歩くときは腕を組んだ。

長女は披露宴最後を飾る「家族への感謝の手紙」に余すことなく思いのたけを盛り込んだ。母代わりとなって27年の祖母を3人の孫たちが、それぞれの立場から感謝を表明し続けた一日だった。祖母にそれらの思いが伝わったからこそ、祖母は一日中号泣し続けた。「よい子に育ってくれた」と。

祖母渾身の27年におよぶ子育てが少しだけ報われた一日。このことの記述に2日費やすことを咎めるベートーヴェンとは思えない。

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