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カテゴリー「782 駅伝」の2件の記事

2008年1月 3日 (木)

駅伝の舞台裏

日本人は駅伝が好きだ。「駅伝」という言葉の持つ語感も何だか重々しくていい。律令時代の駅家制度にも遡る言葉だ。恐らく「リレー」が好きなのだと思う。運動会でもリレーは花形競技である。個人が速いことも大事だがそれだけでもないところが日本人向きである。中でもバトンパスの優劣はしばしば勝負を分ける。100mのタイムでは劣る日本が400mリレーになるとアメリカあたりといい勝負になることも多い。そのバトンは駅伝では「たすき」になる。「たすきがつながる」ことは駅伝を象徴している。個人競技ならとっくにリタイアしてしまうようなアクシデントに見舞われたランナーが、無茶を承知で完走を目指すのは、ひとえにこの「たすき」のせいだ。チームへの帰属意識は否応なくはねあがる。

作曲家たちを国別に分けるという単なるお遊びに、駅伝の要素を無理矢理加味してしまったのが、本年1月1日の記事「8カ国対抗駅伝」だ。昨年のカルタに続いて何か正月らしいことを探していて思いついた。

やってみるとこれがなかなか面白い。いきがかり上、ドイツを本命にしたが、フランスやロシアは何だか強そうである。イタリア、オーストリアがそれに続く。欧州選抜には侮れない雰囲気が充満している。アメリカ、イギリス、日本はやや苦しい。何をもって「強い」とするのかという定義が全く無いのだが、雰囲気は十分伝わる。

今年もまたがんばろうという決意表明に代わる企画だが、「元日はおバカな企画」という流れが出来上がってしまったことが今後の課題である。

2008年1月 1日 (火)

8ヵ国対抗駅伝

あけましておめでとうございます。

新春といえば駅伝ということで、ECU(Europe Composer Union)欧州作曲家連合主催の駅伝のスタートである。

<大会概要>イギリス、イタリア、オーストリア、ドイツ、フランス、ロシアの6ヵ国に特別招待のアメリカと開催国日本、さらには各国の有力選手を集めた欧州選抜の9チームが参加し箱根駅伝と同じコースを使って順位を争う。

<出場チーム>

【アメリカ】監督:バーンスタイン

  1. バーバー
  2. ガーシュイン(キャプテン)
  3. コープランド
  4. フォスター
  5. グローフェ
  6. コルンゴルト
  7. アンダーソン
  8. ケージ
  9. アイブス
  10. ウイリアムス

【イギリス】監督:バルビローリ

  1. ヘンデル
  2. エルガー(キャプテン)
  3. ブリテン
  4. ホルスト
  5. マッカートニー
  6. ディーリアス
  7. ウォルトン
  8. ケテルビー
  9. フィールド
  10. パーセル

【イタリア】監督:トスカニーニ

  1. パガニーニ
  2. ヴェルディ(キャプテン)
  3. スカルラッティ
  4. レスピーギ
  5. モンテベルディ
  6. プッチーニ
  7. ボッケリーニ
  8. コレルリ
  9. ヴィヴァルディ
  10. ロッシーニ

【オーストリア】監督:カラヤン 注意▲

  1. シェーンベルグ
  2. モーツアルト
  3. ベルグ
  4. ハイドン(キャプテン)
  5. ブルックナー
  6. ヴォルフ
  7. Jシュトラウス
  8. ウェーベルン
  9. マーラー
  10. シューベルト

【ドイツ】監督:フルトヴェングラー  本命◎

  1. シューマン
  2. ベートーヴェン(キャプテン)
  3. ウェーバー
  4. ヒンデミット
  5. Rシュトラウス
  6. ワーグナー
  7. テレマン
  8. メンデルスゾーン
  9. バッハ
  10. ブラームス

【日本】監督:小沢征爾

  1. 水野修好
  2. 武満徹
  3. 山田耕筰
  4. 近衛秀麿
  5. 滝廉太郎(キャプテン)
  6. 伊福部昭
  7. 芥川也寸志
  8. 小山清茂
  9. 団伊久麿
  10. 黛敏郎

【フランス】監督:ミュンシュ 対抗○

  1. ベルリオーズ
  2. ドビュッシー(キャプテン)
  3. サティ
  4. ビゼー
  5. サンサーンス
  6. プーランク
  7. クープラン
  8. メシアン
  9. フォーレ
  10. ラベル

【ロシア】監督:ムラヴィンスキー 注意▲

  1. ショスタコーヴィッチ
  2. チャイコフスキー(キャプテン)
  3. ハチャトリアン
  4. リムスキーコルサコフ
  5. ムソルグスキー
  6. ストラヴィンスキー
  7. ボロディン
  8. スクリャービン
  9. プロコフィエフ
  10. ラフマニノフ

【欧州選抜】監督:クライバー 穴×

  1. リスト
  2. ドヴォルザーク
  3. ニールセン
  4. コダーイ
  5. フランク
  6. スメタナ
  7. バルトーク
  8. グリーク
  9. シベリウス
  10. ショパン(キャプテン)

<大会展望>ドイツ、フランス、ロシアが3強を形成する。この3チームは初日2日目ともに勝負の出来るメンバーを揃えている。ドイツは3本柱のうち2人を2日目に回す余裕の布陣である。アルプス慣れしたRシュトラウスを5区山登りで起用し万全を期し本命視されている。これに対抗するのがフランスだ。本命のドイツと全く遜色の無いメンツが揃った。フォーレ、ラベルの9区10区で最後の勝負も可能だ。フランス同様僅差でドイツを追うのがロシア。1区から10区まで隙がない。はげ山得意のムソルグスキーが5区山上りの箱根山でブレーク出来れば面白い。

3強を追うのが、イタリア、オーストリア、欧州選抜だ。まずイタリアだ。モンテが名前につくからというだけで5区を任されるモンテベルディがベテランだけに心配の種。松並木に強いレスピーギと東海道は相性がいい。初日2日のバランスもいいので、パガニーニが悪魔と話をつけて駅伝に棲む魔物を抱き込めれば大化けもあり得る。オーストリアの登録メンバーを見ればどこのチームにも引けをとらないが、残念ながら控えの選手層が薄い。モーツアルトは各組エースが揃う花の2区でも抜けた存在だけに、ここで貯金しアクシデントなくマーラー、シューベルト勝負に持ち込めれば面白い。欧州選抜は不気味な存在である。川下りが専門のスメタナを山下りに起用する策も余裕の現れと見える。

さて残るアメリカ、日本、イギリスは先の6チームに比べるとやや見劣りする。3位なら上出来だろう。アメリカは前半に勝負をかける。グランドキャニオンで鍛えた5区グラーフェの山登りが見物だ。バーンスタイン監督の現役復帰も取り沙汰されている。イギリスもまた初日に勝負をかける。あっと驚くマッカートニー起用でギャンブルに打って出た。迎え撃つ開催国日本は、バランスがとれたまとまりのいいチームだが、絶対的なエースが不在で苦戦は免れない。ここは天下の険・箱根八里を知り尽くした滝廉太郎を起用する5区山登りに期待したい。

まもなくスタートの時間である。

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