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2025年9月23日 (火)

マインドシェアの可視化

昨日の記事「ギガバイトランキング 」の続き。

これをやろうと思うのだから世の中涼しくなってきたということかと申すと、そうでもない。もう2年半くらい前からなので、暑さに関係なくやっていた。じっくりじっくりパソコンにCDをアップロードも一段落したということだ。

所感をいくつか。

  • 覚悟は出来ていたがブラームスがバッハに負けている。ブラームスもバッハも全作品がほぼ自宅にある。だから漏れがないよう全て収録した。バッハに同曲異演の収録は最小限だ。ブラームスでは、室内楽や管弦楽でかなりな数、同曲異演が入っていてこの数値だから、バッハはよっぽどのことだ。
  • これはマイカーで聞きたくなるという切り口に絞っての常用USBだがそこを配慮してもこの二人はすごい。
  • 私の脳内作曲家ランキングがどうなっているか、定量的に語る切り口がなかったが、これは一定の物差しになる。
  • マイカーにUSBを差し込んで、目的の曲にたどり着くには、さまざまなモードがある。「入れた順」「アルバム」「ファイル」が用意されているが、「入れた順」はそのUSBに取り込まれた順番だ。「アルバム」はアルバムのアルファベット順。この2種類、実は全く役に立たない。いれた順なんぞ覚えてられないし、スクロールが大変。アルバムのアルファベット順にしても、アルバム名が不規則過ぎてどうにもなん。
  • でもって頼みの綱は「ファイル」これが使える。これこそが使える。アップロード時にUSB内部に自動生成される。そのアルバムの名称を修正して、事前に作成した作曲家毎・作品毎のファイルにドラッグする。これにてギガバイトの合計値も楽々である。本機能がなかったら、「ギガバイトランキング」なんぞ思いつかなかった。
  • ブラームスとバッハの異常値は、想定内だ。むしろその2人に次ぐ3位が気がかりだったが、ハイドンというのが意外であった。交響曲、ピアノソナタ、弦楽四重奏、ピアノ三重奏これら、全て入っているので、同曲異演なんかゼロだがこうなる。
  • それから、やっぱりヴィヴァルディだ。これは四季だけの仕業ではない。まさかドヴォルザークの上に来るとは!
  • で、ブクステフーデ、パッヘルベル、テレマンも上位だ。

自分でもよくわからんかった、自分のマインドシェアの記念碑として貴重だ。

もしかして、これって相当おバカか。

2025年9月22日 (月)

ギガバイトランキング

さてさて、我が家のCDおよそ2000本の中から、マイカーでの鑑賞のためにとUSBを準備した。256GB4本組である。

そりゃあ2000枚には同じ曲を違う演奏でという目的でかなりな枚数がかさんだが、この度それらを吟味した。絶対に聞かないと決めたものはUSBへの収録をしていない。マイカーで聞くかどうかだ。自室で聞く分には何ら問題はない。そういう意味で、常用USB化という企ては有意義だった。

結果何が起きたかというとギガバイトランキングである。4本のUSBのファイルをパソコン画面に表示する。そこには作品で1つのバイト数が表示される。それを複数合計した数値も簡単に表示される。つまり全ての作曲家について、作品数ではなく収録した合計バイト数が表示される。

これはすごい。

以下に全てを記す。生年、GB、名前の順だ。

  1. 1098 0.25GB ヒルデガルド・フォン・ビンゲン 
  2. 1496 0.33GB ヨハン・ワルター
  3. 1570 0.11GB シーマ
  4. 1571 0.77GB プレトリウス
  5. 1583 0.53GB シュッツ
  6. 1589 0.11GB テュリー
  7. 1616 1.01GB フローベルガー
  8. 1619 0.30GB ローゼンミューラー
  9. 1620 0.44GB パンドルフィ
  10. 1630 0.47GB フォンタナ
  11. 1632 0.29GB ヴィターリ
  12. 1637 5.78GB ブクステフーデ
  13. 1642 0.04GB ヨハン・クリストフ・バッハ
  14. 1643 0.41GB ラインケン
  15. 1645 2.55GB ビーバー
  16. 1648 0.03GB ヨハン・ミヒャエル・バッハ
  17. 1650 0.31GB ワルター
  18. 1653 1.94GB コレルリ
  19. 1653 4.93GB パッヘルベル
  20. 1657 0.39GB エルレバッハ
  21. 1658 0.34GB トレッリ
  22. 1659 0.38GB パーセル
  23. 1671 0.56GB アルビノーニ
  24. 1676 0.01GB ヨハン・ベルナルド・バッハ
  25. 1678 13.00GB ヴィヴァルディ
  26. 1679 1.14GB ゼレンカ
  27. 1681 1.81GB シュメルツァー
  28. 1681 9.53GB テレマン
  29. 1685 108.00GB バッハ
  30. 1685 1.50GB スカルラッティ
  31. 1685 1.65GB ヘンデル
  32. 1687 0.98GB ジェミニアーニ
  33. 1687 0.84GB ピゼンデル
  34. 1690 1.09GB ヴェラチーニ
  35. 1692 0.92GB タルティーニ
  36. 1695 1.78GB ロカテッリ
  37. 1695 0.32GB サンマルティーニ
  38. 1695 0.01GB ヨハン・ローレンツ・バッハ
  39. 1697 1.03GB レクレア
  40. 1714 1.12GB CPEバッハ
  41. 1722 0.30GB ヨハン・エルンスト・バッハ
  42. 1732 26.9GB ハイドン
  43. 1735 1.04GB JCバッハ
  44. 1756 22.4GB モーツアルト
  45. 1770 20.70GB ベートーヴェン
  46. 1782 2.06GB パガニーニ
  47. 1786 0.73GB ウェーバー
  48. 1797 18.2GB シューベルト
  49. 1803 0.21GB ベルリオーズ
  50. 1809 3.21GB メンデルスゾーン
  51. 1810 0.26GB ショパン
  52. 1810 2.58GB シューマン
  53. 1811 0.11GB リスト
  54. 1813 0.36GB ワーグナー
  55. 1824 0.24GB ブルックナー
  56. 1824 0.90GB スメタナ
  57. 1825 0.25GB ヨハン・シュトラウス
  58. 1833 62.5GB ブラームス
  59. 1833 0.17GB ボロディン
  60. 1835 0.23GB サンサーンス
  61. 1838 0.39GB ビゼー
  62. 1839 0.16GB ムソルグスキー
  63. 1840 1.54GB チャイコフスキー
  64. 1841 11.5GB ドヴォルザーク
  65. 1860 0.29GB マーラー
  66. 1865 0.14GB シベリウス
  67. 1873 0.27GB ラフマニノフ
  68. 1875 0.22GB ラヴェル
  69. 1908 0.61GB ショスタコーヴィッチ
  70. 1918 0.64GB バーンスタイン

総勢70名。ひとまず目立つところを赤文字にしておいた。

62.5GBブラームスが、バッハに負けている。しかもバッハが一人100GB超えだ。

2025年9月21日 (日)

常用USBという企て

自宅貯蔵のCDがマイカーで聴けないトラブルに対応するにはUSBしかない。なんと256GBのUSB1本用意してブラームス全作品を取り込んだ。

となると次は、他の作曲家だ。こちらも落ちはUSBという一点で共通している。

  1. ブラームス
  2. バッハ
  3. バロック
  4. その他

結局上記の4本立てに落ち着いた。ブラームスに次いでバッハも256GBのUSB1本をあてる。3番目はバロック。これはイタリアとドイツに分けてファイル化し、作曲家の生年をキーにソートした。もちろん256GB1本だ。

4番のその他もまた256GB1本。

  • ベートーヴェン
  • ドヴォルザーク
  • ハイドン
  • モーツアルト
  • シューベルト
  • ヴィヴァルディ

この6名に独立ファイルをあてた。のこりは「その他」でくくった。で作曲家という切り口では分類に困るCDたちはまた「オムニバス」として別途ファイルをあてる。例えば「宗教改革」「クリスマス」「ドイツ民謡」「学生歌」などなど。

常用USBの計4本組という枠組みと書いてあっさりと記事にしたが、これは相当大変だった。がしかし、実は楽しかった。時間がかかったというだけで、事前の準備に少々手間がかかったが、それとて趣味の内だ。

2025年9月19日 (金)

鑑賞室としてのマイカー

早いものでマイカーの交換からまもなく3年になる。そろそろ第一回の車検ですよという案内も舞い込み始めている。

前回の更新 で何が驚いたかと言って、「もう車でCD聴けません」という宣言だった。CDという媒体がLPに取って変わったころから、脳味噌が進歩していない。2000枚にも達するCDコレクションを、車で聴けないということだ。

これが大問題で、対応策をあれこれ考えたが、聴きたいCDをUSBに落としておくという他に、具体策はなかった。2000枚のCDを順にパソコンでUSBに取り込むということだ。

あれから、2年半。

右往左往したが、ほぼその枠組みが固まった。簡単ではなかったがやってみてよかった。「自室では従来通りCD」「マイカーではUSB」と棲み分けが出来ている。

2025年6月18日 (水)

二度見三度見

ディートリヒ・フィッシャー・ディースカウ先生の伝記の話。巻末にディスコグラフィーが載っている。

バッハ、ブラームス、シューベルトの記述が膨大でさすがに先生ならではだと感心していたらあっと驚く記述。

ブラームスの最後の項目に「交響曲第4番」とある。1976年2月の録音。オケはチェコフィル。ディースカウ先生の指揮ということだ。二度見三度見とはこのこと。我が家のコレクションにはない。

よくよく読むと、出てくる。

  • 1973年2月 シューベルト5番、8番 ニューフィルハーモニア管
  • 1974年1月 シューマンピアノ協奏曲 バレンボイムpf ロンドンフィル 
  • 1975年10月 シューマン2番、3番 バンベルク交響楽団

これら全てディースカウ先生の指揮だ。録音年を見るとブラームスが大トリかとも思える。ハイドン、ベートーヴェン、モーツアルトでは観察出来ない現象。あるいはバッハの膨大なレパートリーを見渡しても指揮はない。

そりゃ聴きたい。

2025年3月 9日 (日)

ジェラール・コセ

フランスの名高いヴィオラ奏者。この度の自室整理の収穫はなんと言ってもこれかと。

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書棚の隅から出てきた。いつ入手したかわからないから、何年放置とも言えない。日本語の解説はないけれど、名高いヴィオラ奏者のエラートへの録音の集大成というのは明らか。

全13枚に名高いヴィオラ音楽が集められている。ヴィオラコンチェルトやヴィオラソナタの他にも、ヴィオラのある室内楽まで入っている。以下に取り上げられている作曲家を五十音順に列挙する。

  1. ウェーバー
  2. グラズノフ
  3. クルークハルト
  4. シューベルト・フランツ
  5. シューベルト・ヨゼフ
  6. シューマン
  7. ショスタコーヴィッチ
  8. チャイコフスキー
  9. バッハ
  10. ブラームス
  11. ブルッフ
  12. ブロッホ
  13. フンメル
  14. ベートーヴェン
  15. ヘルツォーゲンベルク
  16. ベルリオーズ
  17. ヘンデル
  18. ホフマイスター
  19. メンデルスゾーン
  20. モーツアルト
  21. ラフマニノフ
  22. リスト

とりあえず、このリストを見るだけで楽しいと分かる。テレマンの抜けが気になる程度。ヨゼフ・シューベルトとは紛らわしい。共演者もヴァイオリンのデュメイが嬉しい他、オーボエにシェレンベルガーもいる。ブラームスの2曲のヴィオラソナタの余白にop91の2曲がある。アルト向けの歌曲にヴィオラ伴奏がついている作品で、アルト独唱がナタリー・シュトゥッツマンだ。このCD集を入手した理由はこれかもしれない。

この先、老後の楽しみとしてヴィオラに親しむにあたり、座右に置くのもありかと。

2024年11月20日 (水)

ソートキー不全

昨日、我が家のブランデンブルク協奏曲の第6番のコレクションをとりまとめた。

録音年順に列挙したが、ひとまず「演奏団体名」をキーに表示しておいた。しかしソリストがジギスワルト・クイケンの演奏には団体名の記載がない。著名なピリオド楽器奏者の集まりでの演奏という事情もありそうだ。

そうした目で見てみると、ブランデンブルク協奏曲第6番の演奏は「演奏団体」「指揮者」「ヴィオラ奏者」の3つどれで表そうとも、最低1つは「不明」の演奏が出てしまう。

そりゃバッハだから指揮者なしの演奏はあるに決まっているとして、演奏団体名は名はともかくヴィオラ奏者の名前も書かれていないこともある。これはあんまりだ。ブランデンブルク協奏曲全6曲のうち、ソリストの名前不記載があるのは6番だけだ。

かといってヴィオラ奏者の腕前の披露という楽曲でもない。ヴィオラ奏者の名前を前面に押し出しにくい事情も透けて見える。

 

2024年7月 1日 (月)

師弟競演

オーボエのマンフレートクレメント先生の出番集をUSB上に作った。

それを作る過程で、あっと驚くネタにたどり着いた。

リヒター先生のバッハカンタータ選集は全75曲が24のディスクに収められている。その中のディスク18を聴いていたときのことだ。オーボエの演奏家にハンスイェルクシェレンベルガーと書いてあるではないか。

この人ベルリンフィルの主席を務めた人で憧れのオーボエ奏者だった。たしかミュンヘンの生まれだった。シェレンベルガー先生はマンフレート・クレメント先生に師事していたのだ。どこかで聞いたことがあると感じたのはこれだった。

そう。カンタータ137番地と33番では、クレメント先生とシェレンベルガー先生の競演が聴ける。

もはやバッハそっちのけ。

 

2024年5月31日 (金)

皇帝賛歌アメリンク版

エリーアメリンクの出番集をUSB上で作成したことはすでに述べてある。

我が家のコレクションから丹念に拾ってゆく作業の過程で思わぬ掘り出し物。ハイドンの歌曲をエリーアメリンクが歌っているCDだ。全3枚組の3枚目の最後のトラックに「Gott erhalte den Kaizer Franz」とある。これがなんとあの皇帝賛歌の歌曲版だった。皇帝四重奏曲にこれを元にした変奏曲がある。いわば「ドイツ国歌の主題による変奏曲」状態でとてもなじみ深い。

テキストがついた歌曲版があるとは聞いてはいたが、アメリンク先生が歌ってくれているではないか。

そう、本日5月31日はハイドン先生の命日だ。誕生日ネタの連発を命日で締めくくる。

2024年5月 6日 (月)

アメリンク出番集

バッハのカンタータで1年を巡る試みは、カール・リヒターのカンタータ選集のCDがあっての企画である。ディートリヒ・フィッシャー・ディースカウ先生をはじめとする盤石の歌手陣が最大の魅力である。バスのディースカウ先生のほか、テノールのペーター・シュライヤー、ソプラノのエディット・マティスの両先生について、その出番だけを抜き出して専用USBを作成した。

こまったのはエリー・アメリンクだ。カール・リヒター盤に何の不足もないのだが、ソプラノがアメリンクでないのが本当に惜しい。先の3名に加えてアメリンクでも、出番抜き出しUSBの作成を試みる。

先の3名は、出所がリヒター盤限定なので割と簡単だ。アメリンク先生は我が家所有のCDだけでも指揮者が下記の通り割れる。

  1. ヘルムート・ヴィンシャーマン
  2. カール・ミュンヒンガー
  3. レイモン・レッパード
  4. エルネスト・アンセルメ

この人たちのCDに分散するアメリンク先生の出番を丹念に拾わねばならない。

独唱アリアは当然として、他の独唱者との二重唱まで取り出した結果、38トラックの大全集になった。全部再生すると2時間14分になる。

同じソプラノのマティス先生の46トラック3時間48分に比べてコンパクト。

何より興味深いのはときどきヘルマン・プライ先生とのデュエットがあることだ。

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