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2019年5月20日 (月)

オルガン目線

店頭でCDを購入する場合の思考順序に変化が現れた。

  1. 作曲家
  2. 作品
  3. 演奏家
  4. 収録場所
  5. 使用楽器

作曲家切り口で聴きたい方だからこうなる。使用楽器は最も下に来る。無理もない。収録場所でさえ、優先順位は低い。

バロック特集中に経験したドイツ旅行では、教会に出かけてオルガン演奏会を聴いた。帰国後所有するオルガン音楽のCDを取り出して、収録会場と使用楽器を見直した。実際に今回訪ねた教会で見たオルガンの演奏を収めてあるものがいくつかあった。ブックレットに載っている写真が、見たままのオルガンで嬉しかった。

それ以降、店頭オルガン曲売場でCDを手に取ったとき、どこの教会の演奏かを見るようになった。オルガン音楽ならではの視点だ。上記の序列でいうなら、3番の演奏家より、4番5番の方が重要だということだ。オルガンはとりわけ4番と5番が密接不可分だ。

正直言えば、現代の最先端の壮麗な音楽ホールに据え付けられたオルガンより由緒正しい教会のオルガンに惹かれている。

 

 

 

 

 

 

2019年5月 3日 (金)

ブクステフーデオルガン作品全集

いやはや楽しめる。リューベック聖マリア教会オルガニストにして当代随一の作曲家の貫禄。我が家には以下の3種類がある。どれも楽しい。

  1. Simone Stella
  2. Ulrik Spang-Hanssen
  3. Bine Bryndorf

このうち1は最初に買い求めたもの。イタリアのオルガン1台で演奏されている。2,3はドイツおよび北欧の名物オルガンの聞き比べになっている。残念ながらリューベックの聖マリエン教会のオルガンが収録されていない。

 

 

2019年4月15日 (月)

無伴奏ガンバのためのファンタジー

テレマンのお話。無伴奏楽器のために作品を残している。ヴァイオリンやフルートのための作品が名高いのだが、実は今世紀に入って「無伴奏ヴィオラダガンバのためのファンタジー」の楽譜が発見されたらしい。

ひょんなことからそのCDを入手した。ガンバ独特のモワっとした感じに慣れさえすればとても親しめる。

なにせテレマンの作曲数は膨大で、まだまだ新発見が後を絶たないという。

 

 

 

 

2019年4月11日 (木)

装え我が魂よ

ブラームス作品番号の最大値「122」を背負う「オルガンのための11のコラール前奏曲」の5番目に「Schmuecke dich,o liebe seele」(装え我が魂よ)がある。バッハのBWV654も同じコラールがベースになっており、メンデルスゾーンやロベルト・シューマンも気に入っていた。

この程ほくほくと入手したテレマンの「鍵盤楽器作品全集」のブックレットを見て驚いた。TWV31:19-20を背負ったコラール前奏曲が、同じ「Schmuecke dich,,o liebe seele」(装え我が魂よ)をベースにしていた。

聴いてみて驚きは感動に変わった。ブラームスのコラール前奏曲に近い。オリジナルの旋律が素人にも聞き取れる。装飾がシンプルでサラリと耳に入る。ブラームスよりはずっとリズミックで楽しい。バッハのBWV654は、オリジナルのコラール定旋律が長い音符に割り付けられているので慣れないと旋律を聞き取れない。素人を多数含む会衆への旋律の提示として疑問が残る。コラールに直接触れ合うならカンタータ180番のフィナーレ第7曲の方がおすすめだ。

三人の中で一番律儀なのはブラームスかもしれない。

同じコラールで、バッハ、テレマン、ブラームスがわくわくと比較できる。

 

 

 

 

2019年4月10日 (水)

テレマン鍵盤楽器作品全集

折角ブラームスがオルガン用コラール前奏曲を残してくれたのだから、それらをバロックの先輩作曲家たちの作品と比較したくてCDを集めている。

作曲家兼オルガン奏者という位置づけにある人たち、バッハ、パッヘルベル、ブクステフーデとオルガン作品全集が集まり、ブックレットから情報を吸い上げている。このほどテレマンにありついた。ご承知の通りテレマンは多作家で、ありとあらゆる楽器を用いて膨大な数の作品を残しているのだが、世の中に流布するCDとしては、相対的にオルガンやチェンバロ用の独奏作品は手薄だが、鍵盤楽器独奏作品全集を入手した。チェンバロとオルガン用独奏作品が網羅されて5枚組だ。

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特にオルガンだ。音色の使い方がバッハとは違う。リコーダーが入ってるかと思ったりトランペット風だと感じたりいろいろ多彩だ。オルガン特有の壮大感、音圧という部分はあまり強調されない。その点、バッハ、パッヘルベル、ブクステフーデなどの教会専属のオルガニストたちとはまた感じが違う。テレマン独特のタッチとでも申すべきなのだがちっとも伝わるまい。コラールベースの作品の場合、コラールの旋律を中音域ではっきりと示す一方で、細かで特徴ある音形リズムパターンで主旋律を刺しゅうするかのようだ。フーガなどオルガン自由曲は、文字通り相当自由で、1曲の短さが目立つ。

久々のよい買い物。

 

 

2019年4月 4日 (木)

リコーダー

小学校の音楽の時間にテストがあったせいかトラウマになっていて、バッハのブランデンブルク協奏曲の4番には華麗な出番があるにも関わらず今一つ親しめなかった。

ところが風向きが変わった。

またまたビオンディである。テレマンのトリオソナタのCDだ。ヴァイオリンとリコーダーのためのトリオソナタ。ブリリアント社のグッドジョブ。トリプラコンコルディアというアンサンブルとビオンディが共演している形。2枚組のうちのDISC1がヴァイオリンとリコーダーでDISC2はオーボエとリコーダーだ。そういえばテレマンは、いくつかの楽器を演奏できたらしいが、リコーダーは名人だったといわれている。

細かいことはおいて、聴いてみる。

  1. ニ短調 TWV42:d10
  2. イ短調 TWV42:a1
  3. ヘ長調 TWV42:F8 元はフルートとヴァイオリン
  4. ヘ短調 TWV42:f2 元はフルートとヴァイオリン
  5. イ短調 TWV42:a4
  6. ヘ短調 TWV41:f1 リコーダーと通奏低音

基本的には緩急交代の妙を味わう構造。急の部分ではヴァイオリンとリコーダーの丁々発止のかけあいが楽しい。キリリ、キビキビ、ノリノリだ。ライブレコーディングだということでまた驚かされる。バッハとははっきりと違う味わいといいたいこところなのだが、この違いが作曲家起因なのかビオンディの個性なのか見極めきれていない。

 

 

 

 

2019年4月 3日 (水)

Telemannisches Gesangebuch

2013年に発売された恐るべきCDだ。

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1730年にハンブルクで刊行された「テレマンの賛美歌集」の実演である。当時帝国自由都市ハンブルクの音楽総監督の立場にいたテレマンの影響力は、5つあったプロテスタント派教会にも及んでいた。テレマンはハンブルク地区で歌われる賛美歌の収集整理出版にいそしんでいた。その数2000賛美歌500旋律に及んでいたという。その中から厳選30曲が「テレマンの賛美歌集」として刊行されたということだ。

見ての通り、ずっしりと重みあるジャケット。共通するコラールを多く含みながらバッハとは別の曲想。

なんとなれば今日はブラームスの命日だ。

2019年3月28日 (木)

無理もないが

テレマンの「ドンキホーテのブルレスケ」のCDの話。ファビオ・ビオンディ率いるエオウロパガランテのCDを発見して小躍りしながら買い求めたのは一昨年の9月28日だった。ちょうどビオンディのリサイタルの1週間後だった。存在は知っていながら長らく見つけられずにいたから本当にうれしかった。

収録されているのは下記の通り。

  1. 3つのヴァイオリンのための協奏ヘ長調 TWV53:F1
  2. 組曲「ドンキホーテのブルレスケ」 TWV55:G10
  3. ヴィオラ協奏曲ト長調 TWV51:G9
  4. 2つのヴァイオリンのための協奏曲ハ長調 TWV52:C2
  5. 組曲「変化」 TWV55:g10

このうち1番目と4番目の独奏者には、もちろんビオンディを含む。店頭で収録曲目を見たとき、ヴィオラ協奏曲を発見してほくそ笑んだ。まさかビオンディがヴィオラ持ち替えなどということはあるまいなと。

帰宅。着替えももどかしくブックレットを開く。がっかりだ。独奏ヴィオラはビオンディではなかった。ジョルディ・サヴォールとのブランデンブルク協奏曲第6番では、ヴィオラを弾いてくれていたから期待したが残念。学生時代以来のヴォルフラム・クリフト版とは違う。そりゃそうでこちらはピリオド楽器だ。テオルボまで加わっているからなおさらだ。

チェンバロは先般のリサイタルでも聞かせていただいたポンセさんだ。写真も載っていた。

2019年3月27日 (水)

ドンキホーテのブルレスケ

「TWV55:G10」を背負うテレマンの組曲。「Burlesque de Quixotte」という。「ブルレスケ」は「おふざけ」「滑稽」くらいの意味。

  1. 序曲
  2. ドンキホーテの目覚め
  3. ドンキホーテの風車攻撃
  4. ドゥルシネア姫によせる愛の溜息
  5. かつがれたサンチョパンサ
  6. ロシナンテのギャロップ
  7. サンチョのロバのギャロップ
  8. 眠りにつくドンキホーテ

ドンキホーテの愉快な一日をトレースしているとも思われる。ガリヴァーやドンキホーテなど文学作品を題材に求めた描写音楽が巧みだ。

2019年3月26日 (火)

ガンバ協奏曲

このほどまたまた興味深い掘り出し物があった。

テレマンの名高いヴィオラ協奏曲ト長調をヴィオラダガンバで弾いたもの。ヒレパールという女流演奏家のCDだ。

演奏者自筆のライナーノートでは、バッハのガンバソナタをあまたのヴィオラ奏者たちがCDにしているではないかと言い訳も忘れないウイットあふれる演奏。

 

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