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2024年2月25日 (日)

ピアノ伴奏はいかが

記事「やっぱりアメリンク」でアンナマグダレーナバッハの音楽帳にBWV82「Ich habe Genug」の第2曲第3曲が収められているとまくしたてた。実は愛聴盤がもう一種ある。ジェイムズマドックスというピアニストが入れていて、ソプラノはイングッド・シュミットヒュッテン。そりゃあアメリンクには一歩譲るけれど、家庭でポロリポロリと弾いている感じがしておさまりがいい。

さらにこちらは2枚組で、同音楽帳の全曲が入っている。ドライブや在宅勤務のおともに好適。

2024年2月 8日 (木)

カウンターテナーまで

昨日の記事でBWV82「Ich habe genug」がコントラルト独唱で歌われて違和感がないと書いた。

実はルネ・ヤコブスというカウンターテナー歌手も歌っている。「アルトカンタータ集」という試みの中で、この作品が平然と取り上げられている。教会に女性の立ち入りが制限されていたバッハの時代、カウンターテナーは今よりもっと自然だったはずだから、このトライに説得力が宿る。

コントラルトのシュトゥツマンより高い声という感じ。ポンと聞かされたら「あれっ」と思う。女声のアルトとも決定的に違う。なんか変という感じ。聴き進むとそれは不慣れのせいだとわかる。

2024年1月19日 (金)

Bach without words

ご機嫌なCDの名前。2016年ハルモニアムンディから発売されたもの。新品で1800円というお手頃価格。バッハのコラールを室内アンサンブルで演奏するというコンセプトだ。収録は26曲で「歌の無い賛美歌」のノリである。

最高に楽しい。素材はバッハのカンタータなりオルガンコラールなりに求めて、彼らのセンスで編曲しているほか、CDへの収録順にも配慮がされている。

ほんのり教会暦順なので、三位一体節第27日曜日用の「目覚めよと呼ぶ声が聞こえ」がトリという大定番。

しかし18番目の「Mein Tage im Leiden」が素晴らしい。BWV150のフィナーレ第7曲から合唱を抜いたヴァージョンだ。同曲は、ブラームスの第4交響曲のフィナーレの主題のベースとなった作品だ。合唱抜きのバロックンサンブルで聴かされると低音主題がよりクリアになる。

 

 

 

 

2023年12月20日 (水)

入院の友パート2

網膜剥離の手術をした前回は長期入院に備えてポータブルCDプレイヤーを買い求めて、CD48枚を持ち込んだ。今回はわずか3日だけれど、少々のCDを選んだ。前回持ち込みのCD以外の中から選んだ。

今回は教会暦をバッハのカンタータで辿るという企画の真っただ中ということもあって、カールリヒターのカンタータ全集を持ち込むことにした。すべて持ち込むと24枚になってしまい、入院期間内に聞き終わらないことは明らかなので、聴くのはそのうちディートリッヒ・フィッシャーディースカウ先生が出演している作品に絞ることとした。

12月はバッハが似合うような気がする。

2023年12月13日 (水)

カンタータコレクション

そりゃあ私は、ピリオド楽器台頭前の録音たちが脳内に刷り込まれているせいで、バッハのカンタータのコレクションもそうした傾向になっている。カール・リヒターやヘルムート・リリンクを筆頭に、まずはトマス教会に敬意を払い、フィッシャーディースカウ、アメリンク、シュライヤー、プライといった歌手陣、そして時折ヴィンシャーマンやアンドレなどの管楽器を切り口に楽しむ。

とはいえ一般的には広く親しまれている下記のような演奏家のCDも断片的に楽しんでいる。

  1. アクーンクール
  2. レオンハルト
  3. ガーディナー
  4. バッハコレギウムジャパン
  5. トンコープマン
  6. ヘルヴェッヘ

この先1年、バッハのカンタータで教会暦を辿る準備だけは怠るまいということだ。

2023年12月12日 (火)

カール・リステンパルト

ドイツの指揮者。

第二次大戦後結成されたアメリカ軍占領地区放送局が発足し、そこに付属合唱団が創設された際に指揮者として参画した。RIAS室内合唱団だ。

なんと、彼は1949年から1952年にかけて、バッハのカンタータを録音している。

BWV4、BWV19、BWV21BWV22、BWV76、BWV31、BWV32、BWV37、BWV38、BWV39BWV42BWV47、BWV52、BWV56、BWV58、BWV73BWV76BWV79BWV82BWV88BWV106BWV108BWV127BWV140、BWV160、BWV164、BWV176、BWV178、BWV180、BWV199そしてBWV202と続く全31曲。

このときディートリヒ・フィッシャーディースカウが参加している。思えば同放送局向けに1948年1月にシューベルトの「冬の旅」を録音したことが、彼のキャリアのスタートだったことが、この大役の引き金かとも感じる。

全31曲のうち彼の出番は赤文字にした17曲。BWV56やBWV82などバリトン主役のカンタータでも歌っているので、彼に期待する高い役割が見て取れる。そりゃあモノラルではあるけれどフィッシャーディースカウ20代の貴重な録音である。

 

 

2023年12月 9日 (土)

ドイツバッハゾリステン

なんだか名前がかっこいい。だからというわけではないが彼らの手によるバッハ・カンタータ集を持っている。

指揮はヘルムートヴィンシャーマン。超かっこいいオーボエ奏者なので、おいしいところは吹いている。

この企画の魅力は歌手だ。ソプラノにエリーアメリンクがいる。BWV51やBWV199などのソプラノ必修の演目を歌ってくれている。リヒターの録音ではリーディングソプラノはマティスだったが、アメリンクに代わっていたら最高だった。

それからバリトンにヘルマンプライだ。BWV82を歌わせてもらっていないのが欠点。しかしBWV32とBWV57では、アメリンクとの共演が実現していて興味深い。

驚くべきはトランペット。見せ場の多いBWV51、BWV128、BWV191でなんとモーリス・アンドレが吹いてくれている。オーボエのヴィンシャーマンと並ぶ嬉しい見せ場。

 

 

2023年12月 8日 (金)

リヒターの威光

リヒターのカンタータ集に満足している。バッハの教会カンタータはおよそ200曲くらい伝えられているうち、76曲が収録されている。一連の録音に参加した歌手は下記の通りである。出演している曲数を添えておいた。

  1. エディット・マティス sop 44
  2. シェイラ・アームストロング sop 1
  3. ロッテ・シェードル sop 1
  4. ウルズラ・ブッケル sop 3
  5. ヘルタ・テッパー alto 10
  6. アンナ・レイノルズ alto 26
  7. トルゥデリーゼ・シュミット alto 11
  8. ユリア・ハマリ alto 11
  9. ペーター・シュライヤー ten 50
  10. エルンスト・ヘフリガー ten 10
  11. ジョン・ファン・ケステレン ten 2
  12. ディートリヒ・フィッシャーディースカウ bar 53
  13. テオ・アダム bar 8
  14. クルト・モル bar 3
  15. キース・エンゲン bar 5

ため息が出るばかりの華麗さだ。フィッシャーディースカウの53曲が全体の1位だ。数分のレチタティーボだけの出演でも1とカウントしているが、それは他の歌手も同じだ。

ソプラノのマティス、テノールのシュライヤーにフィッシャーディースカウを加えた3人を軸にした企画とみていい。この3人すべてに出番のある作品は、29曲。

独唱を1パートしか要求しない作品は下記の通り7曲ある。

  • BWV4 ディートリヒ・フィッシャーディースカウ
  • BWV51 エディット・マティス
  • BWV55 エルンスト・ヘフリガーten
  • BWV56 ディートリヒ・フィッシャーディースカウ
  • BWV82 ディートリヒ・フィッシャーディースカウ
  • BWV158 ディートリヒ・フィッシャーディースカウ
  • BWV199 エディット・マティス

これらは出演歌手の見せ場になる曲だ。BWV55がシュライヤーでないのが惜しい。

昨今のピリオド楽器台頭後のCDでは、この華麗な顏ぶれは望むべくもない。古楽器の好みは別として、歌手たちを味わうという意味において、これらの歌手を集められるリヒターの威光にひれ伏すばかりである。

2023年12月 7日 (木)

ヘルムートリリンク

リヒターさんのカンタータ集にぞっこんではあるのだが、いかんせん抜けも多い。網羅性という点ではヘルムート・リリンクさんの全集を聴いている。要所ではフィッシャー・ディースカウ先生も起用されているので安心だ。

なんでもバッハのカンタータ全集という分野では草分け的存在だ。もちろん古楽器が台頭するずっと前の録音。私にはその方がしっくりとはまる。教会カンタータだけではなく、世俗カンタータも網羅されていて貴重である。

2023年12月 5日 (火)

新幹線の友

先日所用で博多まで行ってきた。往復新幹線。片道およそ5時間だ。退屈対策にポータブルCDプレーイヤーをと思い立った。入院時の暇つぶしに効果があったからだ。

今回は全部で10時間程度なので、最近あたためていた趣向を実行に移した。

バッハのゴールドベルク変奏曲だけを持ち込むという企画だ。

  1. グスタフ・レオンハルト(チェンバロ)
  2. カール・リヒター(チェンバロ)
  3. キース・ジャレット(チェンバロ)
  4. スコット・ロス(チェンバロ)
  5. ランドフスカ(チェンバロ)
  6. グレン・グールド(ピアノ)1955版
  7. グレン・グールド(ピアノ)1959版
  8. グレン・グールド(ピアノ)1981版
  9. アンドラーシュ・シフ(ピアノ)
  10. アンドレイ・ガブリロフ(ピアノ)
  11. ヤアラ・タール(2台のピアノ)
  12. ミシャ・マイスキー(弦楽三重奏)
  13. ツィメルマン(弦楽三重奏)
  14. ロイ(バロックアンサンブル)
  15. アレサンドリニ(バロックアンサンブル)
  16. シュトゥットガルト室内管(弦楽アンサンブル)
  17. ホルヘ・ヒメネス(ヴァイオリン独奏)
  18. パダムアンサンブル(声楽アンサンブル)

意外と多くて困った。10時間では聴き終わらなかった。眠くなるかと思ったがそうでもなかった。

 

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