アンテナの劣化
昨日も話題にした本「クラシックCD異稿・編曲のたのしみ」についてもう少々。主要作曲家の作品について、異稿や編曲物の音源を紹介するコンセプトだ。昨日の記事ではブラームスの章から未入手のCDを列挙したが、取り上げられている作曲家は以下の通りだ。
- モーツアルト
- ベートーヴェン
- シューベルト
- メンデルスゾーン
- シューマン
- ブルックナー
- ブラームス
- チャイコフスキー
- ドヴォルザーク
巻頭であらかじめ宣言しているのは、小品の編曲物は対象からはずされている。「キリがない」というのがその理由。「トロイメライ」や「アヴァマリア」「子守唄」なんぞ想像するのも恐ろしいから、あらかじめ非対象にするのも納得だ。
もちろん律儀に最初から読んだ。自分の側に対応する引き出しがあるかどうかで面白さが変わる。ブラームスは言及される全ての作品が頭で鳴るばかりか、多くのCDを持っていた。だてに30年以上ブラームスラブを継続させているわけではないと判った。次にホルホルと反応したのはベートーヴェンではなくてドヴォルザークだった。ドヴォルザークはこうしたCDがそもそもあまり出ていないから、我が家のコレクション程度でも、ほとんど所有状態だった。アメリカ四重奏曲の木管五重奏版をなんとか入手したいと願うくらいだ。他の作曲家は概ね「へぇ~」とか「ふ~ん」くらいなレベル。教えられることは凄く多いのだけれど、「CD欲しい」に直結しない。
唯一悲しかったのはベートーヴェン。中学高校とあれほどのめりこんだのに、本書の細かな言及に脳味噌がついて行かない。読みながら作品が脳内を走らないのだ。ブラームスは言うに及ばず、すでにドヴォルザークにも及ばない。感性のアンテナが著しく劣化しているということだ。








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