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2019年10月23日 (水)

シューマン家の音楽会

ご機嫌なCD。シューマンの声楽アンサンブルのCDを探査していて発見。原題は「Hausmusik zu Gast bei Clara und Robert Schumann」という。シューマン家の音楽会程度の意味。ツヴィッカウのシューマンコンクールをキッカケに頭角を現した彼らにピッタリの意図。以前にも言及したCalmus ensembleのアルバム。思うだに意欲的。ドイツ伝統のホームコンサートの再現を意図したことは明らかで、さらにその舞台をシューマン家に設定している。シューマン夫妻の作品が主体なのだが、それ以外に2人の作曲家の作品が加えられている。一人はバッハ。「アンナマグダレーナの音楽帳」からクラヴィーア伴奏付きのコラールやアリアが6曲。この作品自体妻アンナを含めた家族での演奏を意図したものだから、アルバムの主旨にピタリと収まる。

5番目に収められた「野ばら」は特筆ものだ。今のところ最高の演奏だ。それからラストに定番の「流浪の民」。声楽アンサンブル版で、輪郭くっきり。「魔王」が聞きたくなる。

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そしてそしてもう一人がブラームスだ。ブラームスは1853年デュッセルドルフでの初訪問以降、夫妻はもとより子供たちからも暖かく受け入れられてきた。シューマン家でのコンサートでブラームス作品が演奏されたとしてなんら違和感はない。収録作品は以下の通り。

  1. O susser Mai op93
  2. Fahr wohl op93
  3. Waldesnacht op62

見ての通り全てロベルト没後の作品。つまりこのホームコンサートにはロベルト本人は立ち会えないなどという屁理屈は邪魔なだけだ。何より上記2の「Fahrwohl」は、1897年4月6日ブラームス本人の葬儀の際に楽友協会で演奏されたいわくつきの作品。本CDのプロデューサーがどこまで知っているのか不明ながら看過できない。

シューマン本人の作品は合唱または重唱の作品ばかり。「流浪の民」や「野ばら」などを中心に、品のいい作品が手際よくまとめられている。クララの作品はアルバム中唯一のピアノ独奏作品だが、収録に用いられたピアノが1848年プレイエル社製造の貴重品。鳴り方が現代のコンサートピアノとは明らかに違う。カドの取れた響き。考えたら当たり前でホームコンサートなのだから、シューマン家といえどもスタインウェイのグランドピアノでは具合が悪かろう。

そしてもちろんクララの作品もある。「3つのロマンス」op21から1番イ短調だ。

2019年9月30日 (月)

CD配置レイアウト

完成なったCDラックに収納した。左右に二分されて11段。片側一段に68枚の収納だ。概ね左側薄水色部分がバッハエリアだから、作曲家不記載はバッハ。右側黄色に塗ったのがブラームスエリアとし、作曲家不記載はブラームスとする。

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横長サイズになっているのは、下記のようにCD陳列エリアに収めるための工夫だ。

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ショップの陳列棚ではないので、目安程度で十分に機能する。こうして見ると左はバロックゾーンでもある。右側ドヴォルザーク、シューマン以外の作曲家が、最下段に押し込まれている。各々の棚の内部は、作曲家または演奏家のアルファベット順に収納した。棚各段に少々の空きがあるとはいえ、思ったよりギッシリだ。

2019年9月27日 (金)

収納こそ命

完成間もないラックにCDを収めた。

わがままてんこ盛のオリジナルラック。収納もまた楽しみだった。

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いやはや壮観。これにより既存のラック5本を処分した。プラスチックのおかたずけボックスに一時避難していた分も全て収まった。もっと余裕かと思ったが意外と満杯になった。一部廃棄か売却も真剣に考えねばなるまい。

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右端に飛び出した白い板は、仕切り板兼ストッパー。こうしておくと蓋をあけっぱなしにできる。全棚に1個準備した。

何よりもこれにより、目的のCDを探す時間の短縮になるのが大きい。大工さんありがとう。

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2019年9月26日 (木)

大工仕事

大工さんのお仕事のこと。今回のCD収納棚制作をお願いした 大工さんは、お若くてイケメンで、何より腕が確か。こちらの要望をじっと聞いていたかと思うと、矢継ぎ早に質問。やりとりの中からこちらの本音をくみ取り、もう脳内にイメージが出来ている。このほど待望のCDラック据え付けとあいなった。彼の職人芸を隅々まで見せていただいた。

この度の彼のキャンバスはこちら。

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ささやかな自室の150cm*230cmの壁面だ。問題はドアの横に見えている電灯のスイッチである。据え付けが始まる。

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周到な段取りに脱帽した。「段取り八分」を実感したがご本人はこともなげだ。

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完成。昔、小学校の木造校舎で見かけた「鎧張り」みたいなイメージ。狙い通りだが、実物の迫力に圧倒された。防塵を第一に考えた結果の総木製カバー付き。蝶つがいで上に開くこととし、結果として「鎧張り状」の見た目が実現した。カバーをガラスやアクリルにしないことで地震の際の安全も考慮したつもりだ。

課題の電灯スイッチは以下の通り。

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元の壁面からコードを伸ばしラック側板からスイッチを露出させた。配線が悪さをせぬよう白い板で覆った。この部分CD10枚ほど収納量を犠牲にするが、あざやかな処理っぷりにただただ敬服した。

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中央3段にだけ、CDディスプレーを付けた。常用CDの置き場になる。

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直径4mm程度の金属パイプを穴あきの角材間に張ったアイデアの勝利。

左右対称の片側1棚に68枚。これが11段あるので748枚。左右あって計1496枚収納だ。電灯線の配線部分カバーのため10枚程度減じられて1486枚といったところ。最上段の活用、ボックス、紙ジャケ、複数枚組で誤差も生じるが目安になる。

ブラームスもお喜びだ。

2019年9月12日 (木)

CD収納考

たまりにたまったCD。置き場に困るだけならまだしも、大切なはずのCDが必要なときに即座に取り出せないという困った現象にお悩みの向きは多かろう。市販のラックを買い足すばかりのつぎはぎ対応には限界もある。

熟考の末、自室の空いた壁面に収納棚を据え付けることとした。幅150cm高さ230cmの壁面を全てCDラックとする。大工さんに頼んでオリジナルの収納棚を制作してもらう。

大工さんをお招きして、現場を見ながらあれこれこちらの要望をお伝えした。同時に専門家の観点からいろいろな質問もいただいた。全体の色合い。棚板のピッチや角度。防塵対策、地震対策などなどだ。ガラスまたはアクリルの蓋をつけるのか否か。最上段の取り回し。壁面にある電灯スイッチの扱いなど、いろいろ現実に即したやりとりをした。

 

2019年8月14日 (水)

チェンバロでシャコンヌ

バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番のフィナーレに置かれたシャコンヌは、ヴァイオリニスト以外の演奏家の心を揺さぶるのか、ヴァイオリン以外の楽器で演奏されたCDも数多く見かける。チェロ版、ヴィオラ版などの弦楽器はもちろんだが、ピアノ版や管弦楽版だってポピュラーだ。バッハが後期バロックつまりチェンバロの全盛期を過ごした巨匠であることを思うときチェンバロ版にはそこはかとない説得力を感じている。我が家所有のチェンバロ版シャコンヌのCDを録音年順に列挙する。

  1. 1975年 グスタフ・レオンハルト 
  2. 1993年 スキップ・ゼンペ
  3. 2004年 曽根麻矢子
  4. 2014年 ジャン・ロンドー
バランスよく年代がばらけている。レオンハルトだけがト短調に移調されている。またレオンハルトはパルティータ全曲が収録さている。バッハのオリジナルにはところどころ、和音だけが記載されてアルペジオの形態は演奏者に負かされている部分がある。そこでは演奏者はつまり編曲者になる。聞き比べは大変興味深い。ましてや最新のロンドーはブラームス編曲版を弾いてくれている貴重版だ。

 

2019年8月13日 (火)

いやはや貴重

ブラームスがバッハのシャコンヌを左手ピアノ用に編曲してクララに捧げた話はよく知られている。CDも数多く出回っていて、そのうち5種類ほど持っているのだが、バッハが後期バロックのチェンバロ全盛期の作曲家であることを考えると、チェンバロ版も悪くないと思っていたこのほどめでたく入手した。

ジャンロンドーという演奏家が2014年に録音していた。
我が家所有のチェンバロ版3種と比較するとありがたみが身にしみる。バッハは時に和音だけを楽譜上に記して、アルペジオへの転写は演奏家任せとする場合がある。そこでは演奏者はつまり編曲者になる。ブラームス版はそうしたアルペジオ解釈もろとも楽譜に記されているから、演奏家はそれを音にするだけだ。
左手使用にこだわり右手の参加を封じたブラームス版最大の特徴は、原曲と同じニ短調を踏襲しながら、左手用にとばかりに音域をオクターブ下げている。最初の和音が打ち鳴らされた瞬間、その音の低さが腹の底に響く。ライナーノートには必要に応じて右手も使っていると断りが入れてある。正直というか良心的というか、好感が持てる。聞いていてもどこで右手を使っているかはさっぱり判らないとだけ告白しておく。

 

 

 

2019年8月11日 (日)

アルヴァニス

ルイス・ドメトリウス・アルヴァニス(Louis Dometrius Alvais)は英国生まれのピアニストだ。英国生まれなのに、ラテン系のお名前だ。

 

我が家に驚異的なCDがある。バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第二番のシャコンヌのブラームス編をCDにしてくれている。この人が貴重なのは、シャコンヌだけではなく、シャコンヌを含む「5つの練習曲」すべてを収録してくれていることだ。超レアだ。

 

ブラームス編の「左手のためのシャコンヌ」の録音自体が数多いという訳ではない上に、「5つの練習曲」全曲ということになると学術的にも貴重な音源だ。

 

 

 

 

2019年8月 2日 (金)

オノフリ

エンリコ・オノフリさんはイタリアのヴァイオリニスト。ビオンディ、カルミニューラとならぶイタリアンバロックヴァイオリンの三羽烏だと思っている。本領はイタリアンバロックにあるのだが、バッハにも貴重なCDがあった。無伴奏ソナタとパルティータのうち、ト短調ソナタとニ短調パルティータ、ホ長調パルティータが収録されている。添付されているライナーノートには自作の解説が記されている。もちろん和訳したものだ。一連のバッハの無伴奏作品に関する考えが赤裸々に語られている。

名高いシャコンヌの中間部、ニ長調に転じるとろこの冒頭を、シャコンヌの権威ヨアヒムがピアニシモで弾いたことが現代に至るも踏襲されていると。ヨアヒムへの敬意を慎重に強調しながらも、決然と異を唱える。当時の状況をもっと反映させた演奏をというすさまじい意欲が感じられる。

なんとなんと、ブラームスによるシャコンヌの左手ピアノの編曲に言及する。シャコンヌのオリジナルには、楽譜上では和音で書かれながら、実際にはアルペジオと指定された箇所の処理について、ブラームスの実直な編曲がとても参考になったと告白している。いやはやうれしい。

 

 

 

 

2019年7月18日 (木)

ブラームス室内楽インデックス

いわば、ブラームス私家版室内楽全集だ。最近体調不良も伝えられるメルケルさんにささげる。手もちのCDから選りすぐりの演奏をチョイスした。お大事にメルケルさん。

  1. ピアノ重奏曲第1番ロ長調op8 
  2. 弦楽六重奏曲第1番変ロ長調op18
  3. ピアノ四重奏曲第1番ト短調op25
  4. ピアノ四重奏曲第2番イ長調op26
  5. ピアノ五重奏曲ヘ短調op34
  6. 弦楽六重奏曲第2番ト長調op36
  7. チェロソナタ第1番ホ短調op38
  8. ホルン三重奏曲変ホ長調op40
  9. 弦楽四重奏曲第1番ハ短調op51-1
  10. 弦楽四重奏曲第2番イ短調op51-2
  11. ピアノ四重奏曲第3番ハ短調op60
  12. 弦楽四重奏曲第3番変ロ長調op67
  13. ヴァイオリンソナタ第1番ト長調op78
  14. ピアノ三重奏曲第2番ハ長調op87
  15. 弦楽五重奏曲第1番ヘ長調op88
  16. チェロソナタ第2番へ長調op99
  17. ヴァイオリンソナタ第2番イ長調op100
  18. ピアノ三重奏曲第3番ハ短調op101
  19. ヴァイオリンソナタ第3番ニ短調op108
  20. 弦楽五重奏曲第2番ト長調op111
  21. クラリネット三重奏曲イ短調op114
  22. クラリネット五重奏曲ロ短調op115
  23. ヴィオラソナタ第1番ヘ短調op120-1
  24. ヴィオラソナタ第2番変ホ長調op120-2

24枚組にした。つまりCDをけちらずに1曲1CDにしたということだ。プレーヤーにセットして再生ボタンをおすと必ず頭出しになるという工夫だ。開いてみたところ。48枚収納のホルダーを用い、上段に見出し、下段にCDを収めた。

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