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カテゴリー「794 書籍」の63件の記事

2018年8月 3日 (金)

バッハの旅路

バッハ65年の生涯のうちで、最大最長の旅はと問われれば、1705年11月の徒歩旅行と唱えても誤りとはなるまい。当時の任地アルンシュタットから、尊敬するブクステフーデのいるリューベックへの徒歩旅行だ。リューベック聖マリア教会のブクステフーデは当時最高のオルガニストだ。

一方のバッハは、二十歳。1703年8月9日にアルンシュタット新教会のオルガニストになったばかり。つまりブクステフーデは当代最高の同業者ということになる。リューベックは、アルンシュタットの真北、直線距離でおよそ350kmの位置にある。勤務先に4週間の休暇を申し出て徒歩でリューベックを目指した。

先に紹介した「バッハの街」の313ページに驚くべき記述がある。このときバッハのたどったコースが通過した都市名を添えて詳細に紹介されている。

せっかくなので、手持ちのドイツ道路地図をたよりにバッハの旅路を再現してみる。

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見開きに掲載の地図で、アルンシュタットとリューベックの位置関係を確認しておく。

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現代の地図ではアウトバーンが地形に関係なく張り巡らされているからわかりにくいが、アルンシュタットの北方は、ハルツ山地が横たわっている。これを直線的に突き抜けるコースは取れないから、図の直線はあくまでも目安となる。

2018年7月 7日 (土)

五十音順の奇跡

欧米系の言語で辞書を作ろうと思ったら単語の配列はアルファベット順だ。日本語だと間違いなく五十音順になる。「あ」から始まる。

バッハ事典は、欧米系の言語で書かれる限り、アルファベット順で固く、日本語なら五十音順で自然だ。バッハ事典の先頭は「アイゼナハ」が来る。これを奇跡と呼ばずになんとする。1685年3月21日にバッハはアイゼナハで生まれた。アイゼナハは生まれ故郷だ。ドイツ語での綴りは「Eisenach」だからアルファベット順だと先頭に来るはずがない。バッハ事典が生まれ故郷の記述から始まる日本語版はなんだか感慨深い。

2018年7月 5日 (木)

記念碑委員会

記事「バッハの街」で紹介した本の話題。巻末に人名索引がある。そこにブラームスがたった一度だけ出てくる。228ページに駆け込むとそこはライプチヒの項目。バッハ臨終の地で、生涯を捧げたトマス教会の所在地。

ハッハ没後100年の1850年にバッハ記念碑造営の計画が持ち上がり、1869年になって記念碑設置委員会が組織されたという。発起人の一人がブラームスの友人のハインリッヒ・ヘルツォーゲンベルクというより、リーズルの夫だ。だからという訳でもなかろうがブラームスは組織委員会に関与し始めたという。
言及はここ一箇所だが、何だか嬉しい。モーツアルトもベートーヴェンも、ワーグナーも言及がない。メンデルスゾーンやシューマンに混じってブラームスはバッハ本の常連なのだ。

2018年7月 4日 (水)

バッハの街

ご機嫌な書物のタイトル。マルティン・ベッツォルト著「Bachstaetten」という本の和訳版。2005年に刊行されている。

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生地アイゼナハ、没地ライプチヒを筆頭とするバッハゆかりの街々をバッハの人生とともに書き記した好著。何と言っても都市が切り口になっている。バッハとのかかわりに軸足を置きながら、観光ガイドの目的も忘れていない。

著述の姿勢は圧倒的な細部へのこだわりと網羅性。原語スペリングへの配慮と和訳のバランス。作品や人生との接点を折り目正しく丁寧に辿る。持ってドイツに行きたい。出来れば地図もだ。
そしてそして読後におそってくるのは、ブラームスで同じことをした本はないのかという切迫した気持ち。鉄道の興隆によって拡大したブラームスの行動範囲をつまびらかにした本は現地ドイツでは出されていないのか。
都市とバッハというコンセプトが優れていればいるほど、無いものねだりが止まらない。同時にブログ上で「バッハ地名辞書」という企画を展開する意味が消滅させられている。

2018年4月 3日 (火)

ルターと賛美歌

良い本に出合った。

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ルターの賛美歌厳選12作の詳細な解説。読み進めるうちに、宗教改革の歴史や、ルターの人柄など、基本的な情報が会得できる仕組みになっている。昨年の刊行だからおそらく宗教改革500年を意識しているのだろう。このような本を店頭で手に取って購入してしまうのだから、私も変わった。相変わらずの浅学無信仰なのだが、ドイツバロック音楽への理解を深めようと思うと、プロテスタント賛美歌の知識は必携だ。深みと奥行きが違う。

本日ブラームスの命日に合わせて本記事を公開するとともに、カテゴリー「421ルター」を開設する。

2018年3月 6日 (火)

ビバルディ伝

偕成社1998年のヴィヴァルディの伝記の第二版が2015年になって刊行されていた。

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青少年向けという建前らしく、ふりがなが丁寧につけてある。読みやすい上にカラー写真が満載で楽しい。とてもよいシリーズで他にはドヴォルザークも所有しているのだが、どうしたことかブラームスがシリーズがから漏れている。

2018年3月 5日 (月)

ヴィヴァルディ伝

マルク・パンシェルという人が著したヴィヴァルディの伝記だ。

ながくながく探していたがこのほどとうとう入手した。1986年の刊行だからもう31年前の本。黄ばんでいるけれど、お宝。ヴィヴァルディの伝記はブラームスに比べて層が薄いから本当に貴重だ。音楽之友社刊行の「作曲家別作品解説ヴィヴァルディ」の参考文献に挙げられていた。日本に流布するヴィヴァルディ情報のソースになっている。

2018年2月11日 (日)

パイプオルガン入門

春秋社刊行、椎名雄一郎著「パイプオルガン入門」という本がある。

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オルガンの歴史、構造に始まってオルガン音楽の流れ、作曲家、名曲、名器、演奏家などさまざまな切り口でディープな割には読みやすくて貴重だ。

「オルガン入門」ではなく「パイプオルガン入門」とせねばならぬのは苦肉の策かとも思われる。ここ日本で断りなく「オルガン」と言ったら足踏みオルガンを想起する人も多かろう。

2018年2月 8日 (木)

バッハのコラールを歌う

またまた書籍のタイトルだ。キリスト教新聞社刊行の「バッハのコラールを歌う名曲50選」という。昨日紹介した「コラール・ハンドブック」と甲乙つけがたい。

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「コラールの名曲を歌ってしまいましょう」というコンセプトで貫かれている。どちらも歌いやすい楽譜付きだけれど、コラールハンドブックは網羅性が売りで総数150だ。こちらは50曲に絞ってある代わりに曲目ごとの解説が細かい。本当に詳しく書いてある。コラダス収載の143曲のうち、33曲が載っている。反対に言うと50曲のうち三分のニがコラダスに載っているということだ。

そして2枚のCDで収載されているコラールがオルガン演奏で聴ける仕組みだ。4200円だがコストパーフォーマンスはよい。

2018年2月 7日 (水)

コラール・ハンドブック

書籍のタイトル。2011年春秋社刊行だ。大村恵美子&大村健二著。

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ただただ素晴らしい本だとしか言えない。

このたびの「コラダス」の企画を思い立ったのはこの本のおかげだ。著述の主体はカンタータに採用されたコラールを網羅することにあるものの、オルガンコラールと共通することが多く、索引情報が本当に素晴らしい。「同一旋律別テキスト」の紐付けが完璧だ。バッハは同じ旋律でもテキストが違う場合に、オルガンコラールに転写する際にキチンと反映させているから、この情報は貴重だ。

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    はじめての自費出版作品「ブラームスの辞書」の姿を公開します。 カバーも表紙もブラウン基調にしました。 A5判、上製本、400ページの厚みをご覧ください。
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