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カテゴリー「306 メンデルスゾーン」の30件の記事

2016年11月14日 (月)

メンデルスゾーン総集編

思ったほど記事数が伸びず年内で息切れ。

  1. 2016年10月16日 イタリア交響曲
  2. 2016年10月18日 メンデルスゾーン
  3. 2016年10月19日 それは神の思し召しのままに
  4. 2016年10月20日 メンデルスゾーン 管弦楽作品集
  5. 2016年10月21日 改宗
  6. 2016年10月25日 我ら人生の半ばにありて
  7. 2016年10月26日 本当の狙い
  8. 2016年10月27日 M.B.
  9. 2016年10月28日 交響曲ハ長調
  10. 2016年10月29日 マタイを贈られる
  11. 2016年10月30日 フィンガルの洞窟
  12. 2016年10月31日 怖い物を見たい
  13. 2016年11月01日 残念なこと
  14. 2016年11月02日 あてつけ
  15. 2016年11月03日 交響曲はお嫌い
  16. 2016年11月04日 メンデルスゾーン忌
  17. 2016年11月06日 庭師
  18. 2016年11月07日 カルタは無理
  19. 2016年11月08日  Letzte  Gluck
  20. 2016年11月09日  Im Waldes
  21. 2016年11月10日 銀行家パウル
  22. 2016年11月11日 会見の記録
  23. 2016年11月12日 メンコンの記憶
  24. 2016年11月14日 本日のこの記事。
昨日、同時多発テロから1年。フランスのために祈る記事を捧げた関係で一日遅れの総集編となった。特集と銘打ってたったの24本とはあんまりな惨状である。

2016年11月12日 (土)

メンコンの記憶

大学に入ってからオケに入団して、ヴィオラを始めた私のオケデビューは、冬の定期演奏会だった。入学から9ヵ月後の1979年1月7日のことだ。メインプログラムのブラームス第二交響曲が私のオケデビュウだ。

当時は中学時代から続いていたベートーヴェンラブの真っ最中だったので、「デビューがブラ2」という事実でさえ淡々と受け流していた。苦労もしたけど本当に感動した。でも「ベートーヴェンだったらもっと面白いはず」と真面目に思っていた。
大学オケの次の定期演奏会は6月。メインプログラムにベートーヴェンのエロイカ交響曲が選ばれたときはまじめに嬉しかった。このときオープニングに決まったのがブラームスの大学祝典序曲だった。これが運命を分けることとなる。練習を積み重ねていく過程で大学祝典序曲の面白さに気づいた。一方エロイカは不完全燃焼に終わった。この演奏会をきっかけにブラームスへの傾斜が決定的になった。
さて前置きが長くなった。この時のオープニング「大学祝典序曲」と、メイン「エロイカ」に挟まれたサブプログラムが「メンコン」つまりメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲だった。知らぬもののない超有名曲なのだが、ビギナーにはフィナーレのシャープ4個が厄介だった。
独奏ヴァイオリンは加藤知子先生。第一楽章の第二主題の下地に敷き詰めるヴァイオリンの伸ばしの美しさに呆然とした。
メンデルスゾーン特集が一度もメンコンに言及せずに終わるところだった。

2016年11月10日 (木)

銀行家パウル

フェリックス・メンデルスゾーンがハンブルクの裕福な銀行家の長男だということはよく知られている。しかし彼は家業を継がなかった。しからば誰がという疑問に答えるのが本日の主眼だ。

それはフェリクスの3つ年下の弟パウルだった。チェロの達者な弾き手でもあった。1854年2月ロベルトの投身により苦境に陥ったクララに真っ先に経済的援助を申し出た。銀行家らしく小切手を送ったのだ。間もなく生まれる夫妻の末子が、兄の名前を背負ったことも含め、兄フェリクスと夫妻の交友をよく知っていたものと思われる。

その後欧州中を駆け回って演奏会に明け暮れるクララは、銀行家パウルの顧客だったという。

2016年11月 9日 (水)

Im Waldes

メンデルスゾーンの作品47冒頭の1番。

いやはやおすすめ。美しいとしか言いようのないメロディ。ロマン派歌曲の頂点とも目される。人の声の美しさを再認識。時々出てくるウムラウトの美しさは特筆モノ。プラーテンの作によるテキストに情感を積み上げ。
声楽アンサンブルSingerPurの演奏で聴いている。

2016年11月 7日 (月)

カルタは無理

2010年1月6日の記事「カルタのノミネート」で今後カルタになりそうな人物を予想した。その中に第10位ながらメンデルスゾーンが入っていた。メンデルスゾーンで作れるくらいならば、ブログ「ブラームスの辞書」ゴールの2033年までの記事確保は安泰だと述べた。

「メンデルスゾーンいろはガルタ」を元日にアップできればカッコいいのだが、正直なところ無理だ。生煮えのまま無理矢理数を合わせてもお里が知れるだけだ。

ネタの源泉となる情報が決定的に不足している。愛情の不足も疑わねばならない。カルタを作りきってしまったドヴォルザークはよっぽどのことなのだ。

2016年11月 6日 (日)

庭師

記事「フィンガルの洞窟」の中で作品17に属する4曲の合唱曲について、その珍しい編成について述べた。

その周辺を調べていてお宝情報を発見した。先日言及した「フィンガルの洞窟」op17-4のひとつ前に「庭師」という作品がある。アイヒェンドルフによるこの作品のテキストはメンデルスゾーンの女声合唱曲と同じものだ。

作品17は女声合唱の伴奏をハープと2本のホルンにさせていることが特色だが、メンデルスゾーンとの関連を疑わせる作品が2つも混入していた。

2016年11月 4日 (金)

メンデルスゾーン忌

1810年生まれのメンデルスゾーンがなくなったのは1848年11月4日だ。つまり今日は命日。

ブラームス愛好家にとって11月4日は特別な日でもある。1876年11月4日にカールスルーエで第一交響曲が初演されたからだ。

メンデルスゾーン特集の期間中にこの日が訪れるようささやかな配慮が心地よい。

2016年11月 3日 (木)

交響曲はお嫌い

ブラームスは3シーズン足かけ4年、ウィーン楽友協会の芸術監督の座にあった。楽友協会主催の演奏会の曲目決定権を持っていた。

1873年1月5日にメンデルスゾーンのカンタータ「もうひとつのワルプルギス」を取り上げ、1875年1月10日には歌劇「カマーチョの結婚」序曲を取り上げた。メンデルスゾーンの作品はこの2曲だけだ。

ヴァイオリン協奏曲も交響曲もさしおいて取り上げるという感覚は、現代の愛好家のそれとは隔たりがある。

この現象はメンデルスゾーンに限ったことではない。交響曲そのものが何故か忌避されている。ブラームス自身の交響曲はまだ1曲も完成する前だから仕方ないとして、ベートーヴェン、シューマン、シューベルト、モーツアルト、メンデルスゾーンの交響曲が全滅だ。彼等の作品は交響曲に限定しなければ取り上げているから、やはり交響曲を避けたのかもしれない。もちろんドヴォルザークもチャイコフスキーもない。唯一取り上げたのがハイドンの44番だけというところが渋い。

この手の渋めのチョイスが当時の聴衆の好みかというと、どうやらそうでもない。ブラームスの選択を水面下で批判する声は大きかったようだ。ブラームスらしく入念に準備された演奏ばかりだったようだが、選曲がこれでは客は呼べないという営業サイドからのブーイングがあったのは確実だ。

2016年11月 2日 (水)

あてつけ

まずは以下の文章をお読みいただく。

メンデルスゾーンは常に純粋な様式の模範であり続け、際立った音楽的個性の持ち主として一般に認められるだろう。その個性はベートーヴェンのような天才の前では確かに見劣りするだろうが、ドイツの職人的音楽家の群れからは遥かに際立っている。

これがどうやらチャイコフスキーのメンデルスゾーン評らしい。チャイコフスキーはおそらく、この文章でメンデルスゾーンを誉めたいのだ。この発言がいつのものなのか確認中だ。

「ドイツの職人的音楽家の群れ」という言い回しが気になっている。ブラームスを念頭に置いた発言のような気がする。

2016年10月26日 (水)

本当の狙い

ジョン・エリオット・ガーディナーという指揮者がいる。合唱の業界では名前の知られた人物だ。彼の率いるモンテヴェルディ合唱団は高く評価されている。我が家にもブラームスの合唱曲のCDがいくつかある。その彼がブラームスの第一交響曲を録音したCDが出ている。発売の時には話題になったからご存知の方は多いと思う。

「Bramhs Symphony 1」

「Gardiner」

とだけ書かれている。だからこのCDの目的は第一交響曲を聴かせることなのだと思う。お店で見かけて何気なく手にとって裏を見た。「ありゃ」ってなモンだ。

ブラームスの第一交響曲の前に3曲が収められている。

  1. ブラームス:埋葬歌op13
  2. メンデルスゾーン:「我ら人生の半ばにありて」
  3. ブラームス:運命の歌op54

ブラームスの合唱作品にメンデルスゾーンのアカペラの合唱曲を挟んでいる。この曲、記事「我ら人生の半ばにありて」で言及した通り、ウィーンジンクアカデミーの演奏会でブラームス自ら取り上げている。いわばブラームスゆかりの合唱作品だ。第一交響曲の前座としてやり過ごすには、あまりに意味深だ。一連の経緯を知らずして、この選曲に到達するはずがない。

CDを聴いてみたら、本当の狙いはメンデルスゾーンのアカペラ合唱曲なのではないかと思えてきた。

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