メッシーナの花嫁
シラー作の戯曲のタイトルだ。呪われた王家をめぐる悲劇の物語だそうだ。
内容に感銘を受けたロベルト・シューマンはこれを元にしたオペラの構想を練った。最終的にはオペラ化は断念され序曲だけが作曲された。1851年のことだ。
時は巡って1855年5月7日。ブラームス22歳の誕生日を祝って、ロベルト・シューマンは序曲「メッシーナの花嫁」の自筆譜を献辞付きで贈った。ブラームスがこれに驚喜した手紙が伝えられているらしい。
よくよくその日付を見て欲しい。1855年5月といえば1854年2月27日つまりライン川への投身の後だ。一命を取り留めたシューマンは家族と離れてエンデニヒの病院に収容されていたはずだ。つまりこのプレゼントは収容先の病院からブラームスに贈られたものなのだ。
これがシューマンからブラームスに贈られた最後の誕生祝いである。







最近のコメント