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カテゴリー「102 楽譜」の96件の記事

2026年4月16日 (木)

難易度

ブログへのアクセス解析機能で遊んでいる。どのような言葉をキーにたどり着かれたのかが解るのだ。

 

「難易度」という言葉とブラームスの作品が「and検索」されることが多い。ほとんど毎日見かけるくらいだ。明らかに演奏者の立場からの検索だと思う。作品理解の難易度というニュアンスも皆無ではなかろうが、やはり演奏の難易度と解するのが自然だ。つまりブラームスの個々の作品の演奏の難しさについての情報をネットで調べるというニーズが少なからず存在するということに他ならない。一般の解説書は演奏の難易度が切り口になっていないから無理も無いところだ。

 

演奏の難易度など、実際に楽譜を見て演奏して実感するものだとばかり思っていたが、そうでも無さそうだ。限られた時間で今度取り上げる曲を決定するためには、ショートカットも必要なのだろう。

 

演奏の難しさなどネット上の文章で説明されて理解出来るのかどうかは別として、私のブログがその点では役に立たないことは確かである。

2026年1月14日 (水)

暗譜隠し

暗譜の話題はブログ「ブラームスの辞書」の中でしばしば現れる。今までは演奏家の立場からの話だった。今回は指揮者の立場から見た暗譜の話だ。

音楽之友社刊行の「ブラームス回想録集」第2巻148ページと153ページ付近。ホイベルガーの回想に現れる。

ブラームスはベートーヴェン作品の暗譜を容易だと述べている。同時にハイドンは難しいと仄めかしている。作曲家によって暗譜の難易度が違うという認識だ。ブラームス自身はドヴォルジャークの新世界交響曲を暗譜していたことが判る。ホイベルガーはブラームスの指揮が大抵暗譜だったことを明言しているが、指揮台にはありあわせの楽譜が置かれていたと証言している。「カッコをつけていると思われないため」というブラームスの見解も添えられている。

暗譜で指揮をしていると、「カッコをつけていると思われる」ことがあると判る。

2025年12月26日 (金)

五線紙

五線があらかじめ引かれた用紙。小学生用の3段程度ものからオーケストラのスコア用の20段を超えるものまで様々な種類がある。ピアノ用にと上下2段一組になっているタイプ。独奏とピアノ伴奏用にと3段一組のものなどバリエーション豊富だ。

才能の有無にかかわらず五線紙は必須のアイテムである。

作曲家のエピソードでも五線紙に関わるものも少なくない。幾人かの作曲家は五線紙も満足に買えない程の貧乏の中で作曲したとされている。バッハの作風研究では紙のすかし模様が決め手になるという。

ブラームスにもある。

ある程度有名になってからのエピソードだ。今をときめく大作曲家に自作を聴かせようと試みる自称作曲家は少なくなかった。大抵は門前払いなのだが、たまたま御前演奏にこぎつけた幸運な男がいた。ピアノの大熱演が終わると、ブラームスは譜面立てから楽譜をつまみ上げて一言。「この五線紙上等だなぁ。どこで買ったの」

少し詳しい伝記には大抵書かれている話だ。きつ~い皮肉という側面ばかりが強調されるが、五線紙にもグレードがあり、上物はブラームスにとっても興味津々だったのだ。

パソコンやAIの普及で五線紙の重要性が下がりはせぬかと心配になる。

2025年8月24日 (日)

オクターブ下げの編曲

バッハヴァイオリンソナタのヴィオラ版の楽譜をなんとか手に入れた。上下二巻で合計12000円強。しかも、インターナショナル社。米国の出版社だ。私のようなドイツ好きからすると、課題も多い反面、価格が数段リーズナブルだ。そのほかドイツのメジャー出版社ではあり得ない企画もときどき目に付く。スコアのドーヴァーと並んでとても無視はできない。

実際にその6曲をヴァイオリン用からヴィオラ用に移すにあたってどのような措置が講じられているのか、ざっと確認した。

ヴィオラ用への移調のポイントは当然オクターブ下げだ。高すぎて弾けないところをオクターブ下げている。元々ヴァイオリンの低い音域で弾かれている4番の3楽章はいじっていない。ハ音記号に変えてあるだけ。一方で6番の冒頭はオクターブ下げてくれても良さそうだがこれは頑としてオリジナルのままだ。大抵は高すぎて弾けないだけをよりどころに、難所をオクターブ下げただけのような気もする。これらヴァイオリンの名曲をヴィオラに編曲するなら、ハイポジション大得意の名人なら何も編曲しないでそのままオリジナルを弾けばいいのだ。

で、問題はピアノ譜。これオリジナルのヴァイオリンソナタ版と同じだ。ピアノ譜面に付与される弦楽器パートはヴァイオリンのままだ。ヴィオラに移すに当たって発生するオクターブの移動には、関係なく伴奏はオリジナルのままである。いいのか悪いのか。

同曲大好きだからヴィオラ版があるだけでありがたいのだが、気になり出すととまらない。

2025年8月21日 (木)

ヴァイオリンソナタのヴィオラ版

バッハの話。

大事なのは調。無伴奏ヴァイオリンの諸作品はヴィオラ版に移すにあたって5度下の調に移調されている。チェンバロの伴奏を伴うヴァイオリンソナタでそのあたりをどう処理するのか興味深い。

バッハのヴァイオリンソナタは全6曲。BWV番号でいうと以下。

  • BWV1014
  • BWV1015
  • BWV1016
  • BWV1017
  • BWV1018
  • BWV1019

そもそも大好きなので、ヴィオラ版が出ていないか物色していた。このうち前半3曲を収めた1巻をWEB上で見つけた。思いあまってショップに直行して後半の2巻は無いのかきいてみたところ取り寄せならと言われて即、予約。値段も聞かずにだ。これがかれこれ2ヶ月前の話。このほど入荷したとあってそそくさと取りにいった。

20250802_202249

満足。

2025年3月16日 (日)

定点観測としての書き込み

第三次令和の大整理と大仰にふりかぶって、自室整理を進めている。サラリーマン生活42年10ヶ月の垢落としに加え、自室の練習室化、そして楽譜の整理。レッスンが決まったこともあって精が出る。

その楽譜の整理はいろいろ興味深い。

昔ヴィオラで弾いた楽譜が出てくる。あれっていうような曲もある。いつ弾いたかわからぬ楽譜は室内楽に多い。書き込みまで消えずに残っている。ヴィオラの放置が15年だったので、もっとも新しくて15年前の書き込みだ。

書き込みの内訳はおよそ下記。

  1. ボウイング ボウイングは奥深い。アップとダウンの二種類ながら、凝り出すと無限。ダウンとアップのあの記号がパソコンで打てないのは私の技量のせいか。
  2. フィンガリング 「0:開放弦」「1:人差し指」「2:中指」「3:薬指」「4:小指」など左手への指示だ。
  3. ポジション 第一ポジション以外のポジションについてその始まりやおわりに目印。
  4. メガネ印 指揮者を見ろという目印。
  5. 五度印 早いテンポで連続する完全五度音程へ目印だ。一つの指で隣り合う2本の弦を同時に押さえねばならぬというサイン。
  6. ぐりぐり 重要な音や楽語に丸印。
  7. その他 「コンマス見ろ」「チェロ聞け」とか。

懐かしい。考古学的興味もある。当時の自分の技量や意識がパラレルに反映している。今見て見るとおやっとおもうこともある。当時は開放弦が忌避されていたような気がする他、A線回避目的のポジション変更も目立つ。巨大ヴィオラ購入前か後かで変わってもいよう。

とりわけ無伴奏チェロ組曲ヴィオラ版やガンバソナタ、あるいはブランデンブルク協奏曲第6番に取り組むとき、今の自分との意見の違いが浮上する。

70,80と歳を重ねると今の書き込みも古くなるかもしれない。

2024年12月11日 (水)

ドプリンガーのゴールドベルク

「3パートインヴェンション」に続いてまたまた衝動買い。バッハのゴールドベルク変奏曲の弦楽三重奏版だ。

20241201_072031

シトコベツスキーのアレンジとあって飛びついた。マイスキー先生のCDの楽譜だ。今井信子先生のヴィオラということもあって長く脳内に君臨してきた録音。その楽譜が見たいと思っていたから飛びついた。3パートインヴェンションとちがってスコアはついていない。ヴァイオリンとヴィオラそしてチェロのパート譜だけだ。見ての通りウィーンのドプリンガー社からの刊行。

超絶過ぎて弾けないと諦めていたが、場所によってはなんとかなる。第30変奏クオドリベートの出だしだけで満足だ。

細かいことを言うなら楽譜に用いられた紙がしっかりし過ぎていて、ブライトコップフに比べて譜めくりが難儀だ。

2024年6月15日 (土)

ドーヴァーの7と11

「7と11」などと申すと、どこぞのコンビニかとも思われかねない。今回の話題ドーヴァーは米国の出版社だ。廉価版の楽譜には本当にお世話になっている。先般「バッハ作品目録2022」は、ドーヴァー社の刊行するバッハのカンタータのフルスコアのお取り寄せをお願いしてスタッフがあれこれ手続きをしている間、店内をうろついていて発見した。お取り寄せの楽譜そっちのけで衝動買いに走った経緯はすでに述べてある。

このときに入手したの2冊が「7つのカンタータ」と「11のカンタータ」だ。

何につけ鑑賞のお供に楽譜を参照したい性分なのだが、バッハのカンタータ全200曲を取りそろえるとなると負担も大きい。だからひとまず毎度毎度のドーヴァーとあいなった。

20240608_102723

このうち7つの側に収録されているのはBWV番号でいうと下記。

20240608_102914

で11の方はこちら。

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ドーヴァー社がこの18曲を代表的カンタータと考えている証拠かと思える。商売となれば楽譜の売れ行きが最大の関心事だろう。

「Ich habe Genug」BWV82があってよかった。

 

 

 

 

2024年6月13日 (木)

リヒターの見た楽譜

カール・リヒター先生のバッハカンタータ全集のブックレットには、収録にあたり参照された楽譜が記載されている。以下の通りだ。

  • Bach-Gesamtausgabe,Breitkopf&hartel,Leipzig1851-1899
  • J.S.BAch NeueAusgabe Samtlicher Werke,Barenreiter-Verlag Kassel

前者は通称「旧バッハ全集」で、後者が「新バッハ全集」である。収録全75曲のうちどれが旧参照で、どれが新参照かは、明記されてはいない。手練れの者ならわかるのかもしれないが私には無理だ。

このうち旧バッハ全集はメンデルスゾーンらによって立ち上げられたライプチヒバッハ協会の出版で間違いない。「1851-1899」とあるように時間をかけて全巻が出そろった。ブラームスは第1巻をクララ・シューマンから贈られて以降、全巻を予約購読した。1897年の没年に間に合わなかったのはごくわずかである。見ての通りブライトコップフだ。

一方の新バッハ全集は1950年バッハ没後200年を契機にベーレンライターから刊行された。現代重宝しているBWV番号はこのとき付与されている。

 

 

2024年4月25日 (木)

マウスパッド

某楽譜ショップをうろついて発見した。

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ドイツの楽譜出版社ブライトコップフのマウスパッドだ。ブルー基調の爽やかなデザイン。物憂げな天使は同社のトレードマーク。楽譜の表紙を飾るあの天使だ。

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使用中のパソコンがブルー系ということもあり、衝動買い。数百円でこの満足感はお買い得だ。

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