フラジオレット
弦楽器の奏法の一つ。弦の振動の節に触れることによって澄んだ高い音を出すことが出来る。これをフラジオレットと呼んでいる。弦の長さの「整数分の1」の場所に軽く触れることで出すことが出来る。きれいな音を出すには触れる位置に加えて触れる強さも大切だ。初心者は得てして強く押さえすぎているという。さらには右手側にも協力が求められる。弓と弦の接する位置や力加減も重要だ。
自然フラジオは開放弦に対して「整数分の1」の場所を触る。ところがこれに対して左手の1の指で弦を押さえて、残る指で弦に触る「技巧的フラジオ」もある。
ヴァイオリンの超絶技巧を披露する場合、これらのフラジオレットがちりばめられることがある。音色がきれいで澄んでいるから作曲家が意図的にフラジオレットを指図する場合も少なくない。
さてさて原則としてブラームスは作品上にフラジオレットを自ら指図していない。2つのコンチェルトにあったかどうか。気になりだすと落ちつかない。
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