迂闊な断言
一昨日の記事「微調整」で交響曲第4番について管弦楽版とピアノ連弾版における楽章冒頭の発想記号の差異について述べた。
本日もまたその系統の話題である。
「ハイドンの主題による変奏曲」には管弦楽版に加え2台のピアノ版がある。これにもまた興味深い楽語使いの差異が存在する。
- 第1変奏 Poco piu animato→Andante con moto
- 第2変奏 Piu vivace→Vivace
- 第4変奏 Andante con moto→Andante
- 第5変奏 Vivace→Poco presto
- 第8変奏 Presto non troppo→Poco presto
いやはや難攻不落だ。「管弦楽をピアノ版に移植すると得てして不必要に早くなりがち」というブラームスの見解が反映しているとはとても断言できない。
さらに書籍「ブラームスの辞書」では「Poco presto」についてショパンのエチュードop25-2を編曲した作品の冒頭に存在するだけだなどどいう迂闊な断言をしてしまっている。お恥ずかしい話である。ショパンの編曲は1862年だから「ハイドンの主題による変奏曲」よりもおよそ10年古い。何か関係があるのだろうか。







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