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カテゴリー「207 管弦楽曲」の71件の記事

2023年7月10日 (月)

エグモント序曲の場合

ベートーヴェン版余白コレクションのトリは「エグモント序曲op84」これはアマチュアオケ時代に演奏に参加したことがある。

  1. 1958年 フリッチャイ/ベルリンフィル
  2. 1960年 クリュイタンス/ベルリンフィル
  3. 1966年 セル/クリーヴランド管弦楽団
  4. 1967年 シュミット-イッセルシュテット/ウィーンフィル
  5. 1970年 カラヤン/ベルリンフィル
  6. 1972年 ベーム/ウィーンフィル
  7. 1974年 ケンペ/ミュンヘンフィル
  8. 1986年 ショルティ/シカゴ交響楽団
  9. 1989年 ノリントン/ロンドンクラシカルプレイヤーズ
  10. 2009年 シャイー/ライプチヒゲヴァントハウス管弦楽団

思い入れもなく集まってしまうだけのことはある。コリオラン、レオノーレ、フィデリオ、エグモントすべて9曲前後。ブラームスの3曲の方が断然好きだとわかる。交響曲より極端だ。

2023年7月 9日 (日)

フィデリオ序曲の場合

余白コレクションの続き。本日は「フィデリオ序曲op72b」である。

  1. 1955年 ライナー/シカゴ交響楽団
  2. 1957年 フリッチャイ/ベルリンフィル
  3. 1961年 クリュイタンス/ベルリンフィル
  4. 1962年 クレンペラー/フィルハーモニア管弦楽団
  5. 1967年 セル/クリーヴランド管弦楽団
  6. 1971年 ベーム/ウィーンフィル
  7. 2009年 シャイー/ライプチヒゲヴァントハウス管弦楽団

オペラのタイトルと同名なのに地味なイメージ。9種類だったらどうしようかと思った。レオノーレの3番はもちろんコリオラン序曲よりも短い。6分台の演奏が多い。

2023年7月 8日 (土)

レオノーレ序曲の場合

昨日の続き。「レオノーレ序曲第3番op72a」で試みる。

  1. 1958年 フリッチャイ/ベルリンフィル
  2. 1959年 ワルター/コロンビア交響楽団
  3. 1963年 クレンペラー/フィルハーモニア管弦楽団
  4. 1966年 カラヤン/ベルリンフィル
  5. 1971年 ベーム/ウィーンフィル
  6. 1974年 ケンペ/ミュンヘンフィル
  7. 1986年 ショルティ/シカゴ交響楽団
  8. 1989年 チェエリビダッケ/ミュンヘンフィル
  9. 2009年 シャイー/ライプチヒゲヴァントハウス管弦楽団

コリオラン序曲と同じ9種類になるとは軽い衝撃。実はベートーヴェンの余白系管弦楽曲では一番気に入っている。演奏時間は14、5分なのでハイドンの主題による変奏曲よりは少し短いけれど、コリオランの倍近くとなる。

 

2023年7月 7日 (金)

コリオラン序曲の場合

メインの余白であるがゆえ、知らずに集まってしまう管弦楽作品を話題にした。ブラームス申せば、ハイドンの主題による変奏曲op56a、大学祝典序曲op80、悲劇的序曲op81がこれにあたる。しからばとばかりにベートーヴェンはと考える。本日はコリオラン序曲op62について抽出を試みた。

  1. 1959年 ワルター/コロンビア交響楽団
  2. 1959年 ライナー/シカゴ交響楽団
  3. 1959年 クリュイタンス/ベルリンフィル
  4. 1963年 クレンペラー/フィルハーモニア管弦楽団
  5. 1966年 カラヤン/ベルリンフィル
  6. 1972年 ベーム/ウィーンフィル
  7. 1987年 アバド/ウィーンフィル
  8. 1989年 ノリントン/ロンドンクラシカルプレイヤーズ
  9. 2007年 シャイー/ライプチヒゲヴァントハウス管弦楽団

以上9種類。古色蒼然には最早驚くまい。演奏時間は8分程度なので余白充填用には重宝するかもしれぬ。ブラームスで抽出した3曲より短い。

 

2023年7月 6日 (木)

悲劇的序曲の場合

昨日の記事「余白コレクション」で、CDへの収録としてはブラームスの管弦楽曲が交響曲の付録扱いになると書いた。悲劇的序曲のコレクションについてこれを検証する。録音年、指揮者、オケを列挙する。

  1. 1960 ワルター/コロンビア交響楽団
  2. 1961 カラヤン/ウィーンフィル
  3. 1964 シューリヒト/ロンドン交響楽団
  4. 1966 セル/クリーヴランド管弦楽団
  5. 1968 バルビローリ/ウィーンフィル
  6. 1975 ベーム/ウィーンフィル
  7. 1982 バーンスタイン/ウィーンフィル
  8. 1988 ムーティ/フィルハーモニア管弦楽団
  9. 1990 ノリントン/ロンドンクラシカルプレイヤーズ
  10. 2012 シャイー/ライプチヒゲヴァントハウス管弦楽団

ベルリンフィルがない。10種のうちウィーンが4種もある。1880年12月26日に同曲を初演したのがウィーンフィルであることを考えるとほっこりする。

2023年7月 4日 (火)

ハイドンヴァリエーションの場合

イニエスタネタを挟んで余白コレクション話は続く。「ハイドンの主題による変奏曲」について我が家のコレクションを調べてみた。

  1. 1950 フルトヴェングラー/ベルリンフィル
  2. 1959 シューリヒト/南西ドイツ放送交響楽団
  3. 1959 ドラティ/ロンドン交響楽団
  4. 1960 ワルター/コロンビア交響楽団
  5. 1966 セル/クリーヴランド管弦楽団
  6. 1968 バルビローリ/ウィーンフィル
  7. 1972 ザンデルリンク/ドレスデン国立歌劇場管弦楽団
  8. 1973 ケルテス/ウィーンフィル
  9. 1975 ケンペ/ミュンヘンフィル
  10. 1982 バーンスタイン/ウィーンフィル
  11. 1990 ジュリーニ/ウィーンフィル
  12. 1990 ザンデルリンク/ベルリン交響楽団
  13. 1990 ノリントン/ロンドンクラシカルプレイヤーズ
  14. 2012 シャイー/ライプチヒげヴァントハウス管弦楽団

いやはや驚いた。14種もあるとは。「悲劇的序曲」や「大学祝典序曲」よりもぐっと多い。あくまで偶然であって好き嫌いがパラレルに反映しているわけではないと言い訳に力も入る。ザンデルリンクがドレスデン国立とベルリン交響楽団の2種あるおかげで、指揮者としては13人になる。今はやりの「ハイドンヴァリエーションの13人」という秀逸なオチが実現した。丹精していると、たまにはこうした気の利いた偶然に出会う。

 

 

2023年7月 2日 (日)

余白コレクション

ブラームスの交響曲・協奏曲以外の管弦楽曲は以下の通り。

  1. セレナーデニ長調 op11
  2. セレナーデイ長調 op16
  3. ハイドンの主題による変奏曲 op56a
  4. 大学祝典序曲 op80
  5. 悲劇的序曲 op81

最初の2曲は初期だが、長いこともあってCD収録上の扱いはメインになる。ラスト3曲は完成度知名度ともに格上だが、短いこともあってもっぱら交響曲の余白に収録される。これら目当てでCDを探すにしても、本体の交響曲がもれなくついてきてしまう。

逆に交響曲を集めているといつのまにか集まってしまう。「余白コレクション」とはこの現象をさす私の造語だ。交響曲のコレクションには指揮者やオケに対する私の好みが反映してしまうのに対しこれら余白コレクションは偶然が少なからず入り込むのでかえって興味深い。

2023年6月 1日 (木)

リカルド・シャイー

昨日の記事「パズル交響曲の13人 」で、ベートーヴェンとブラームスの交響曲全13曲について、「我が家所有のCD」「指揮者重複なし」「オケ重複無し」をルールに13曲を13の指揮者、オケで選定した。

リカルド・シャイーはライプチヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団を率いてベートーヴェンの1番での選定。私のコレクションでは最年少。1953年生まれだから私より7歳年長で最年少。職場では若い人に囲まれながらの仕事は大好きなのだが、演奏家はそうはいかない。困ったものだ。

ベートーヴェンとはいえ初期なんで、重たいテンポは合わない。シャイーはすっきりと流れる。

一方彼のブラームス交響曲全集は芸が細かい。全3枚組で4つの交響曲は2枚目までに収まってしまっているのに、わざわざ3枚目が追加された形だ。「ハイドンヴァリエーション」「大学祝典序曲」「悲劇的序曲」が加わるのはメジャーな話なのでさしたる驚きはないものの、さらに以下が添えられる。

  1. 第4交響曲第一楽章の別バージョン
  2. インテルメッツォop116-4の管弦楽版
  3. インテルメッツォop117-1の管弦楽版
  4. 愛の歌op52管弦楽版
  5. 第1交響曲第二楽章の初稿
  6. ハンガリア舞曲1番
  7. ハンガリア舞曲3番
  8. ハンガリア舞曲10番

以上。2,3はブラームス自身の編曲ではない。4は「木管五重奏+弦楽合奏版」だ。この3曲の音源は我が家でこれだけだ。

ハンガリア舞曲からこの3曲を選んでいるのは、これらだけがブラームス自身の編曲だからに違いない。

ブラームスやベートーヴェンの研究成果が盛り込まれているとでも申すべきか。

2023年5月25日 (木)

オーケストレーション

「管弦楽法」と訳されるか。管弦楽作品を書くための技法のこと。管弦楽作曲家は是非持っていたほうがいい技能だ。あらゆる音楽系の知識の総動員が求められる上に、そこそこの経験もはずせない要素だ。

元来上記の通り概念なのだが、しばしば半ば意図的、半ば無意識な使い分けがされてきた。

<オーケストレーションを誉められる側の人々>

  1. ベルリオーズ
  2. リムスキー・コルサコフ
  3. ラベル
  4. ドビュッシー
  5. ワーグナー 多分こちらなのだと思う。

<オーケストレーションを誉められない人々>

  1. バッハ 二管編成の確立以前に活躍したから誉められなくて当然。
  2. モーツアルト とりたててオーケストレーションだけが誉められる訳ではない。
  3. ハイドン モーツアルトに同じ。
  4. シューベルト 旋律は誉められる。
  5. ドヴォルザーク 旋律は誉められる。
  6. ショパン そりゃあそうだろう。
  7. リスト 誉める人もいるか。
  8. シューマン 希に「下手」と言われてしまう。
  9. ブルックナー 「独特な」と形容されることはある。
  10. ブラームス 残念ながらブルックナーと同じでしばしば「独特な」と言われる。
  11. マーラー 長いとは言われる。

つまり、色彩感溢れる管弦楽曲を書く人、あるいは管弦楽から様々な音色を導き出す人が誉められる傾向がある。パレットに絵の具が色数多く用意されている人だけが誉められているような気がする。水墨画の大家は「独特な」と評されることはあっても「オーケストレーションの達人」とは言われない。この用法によればブラームスは誉められない側なのに、古来から演奏家たちの帰依を勝ち取ってきた。現代のCDショップやコンサートホールでの人気ぶりも周知の通りだ。「オーケストレーション」という言葉がこのような使われ方をする限り、ブラームスは誉められたいとは思っていないだろう。

さてベートーヴェンはどちらだ。

2022年3月 5日 (土)

ディヴィジョン

管弦楽曲弦楽器の楽譜中にあって、同時に発するよう記された音をパート内で手分けして弾けとする指示。記譜上では重音奏法と変わらぬ表示になる。手分けの数だけ五線の段を別にすれば明快確実なのだが、諸般の事情でそうも行かない場合「div」という略号を音符に添える。ちなみに「div」の解除には「unis.」と記される。「ユニゾン」の意味だ。

複数記された音を、手分けして単音として弾いてオーケストラ全体で帳尻を合わせた場合と、個人個人が全部重音奏法をした場合では、結果として得られる響きに違いが出る。重音がキッチリはまった時にあごに感じる心地よい響きは格別だ。これがパートの人数分増幅されるのだから効果は絶大だ。作曲家たちは当然それを知っている。

「ブラームスの辞書」ではこの「div」はカウントの対象にしていないが、「div」にはいろいろな疑問点もある。たとえば最大の関心事は「div」は作曲家の意図かどうかである。学生時代の経験では、指揮者から重音にこだわって音程が悪くなるより「div」にして確実に音を捉えるように言われることが多かった。後世のある段階でのそうした指示が楽譜上に混入している可能性もあるかもしれない。

絶対に「div」にして欲しくない場所にはしばしば「non div」という書き込みが現れる。これもまた作曲家本人の意思かどうか怪しい場合もあろう。

複数の音符が記載されいいて、かつ「div」とも「non div」とも書かれていない場所はいったいどういう位置付けになるのだろう?物理的に重音奏法が不可能な場所は当然「div」としても、現実的でないくらい難しい重音になる場合でさえ、「何が何でも重音を」という作曲家の意図である可能性もあって悩ましい。気になりだすと落ちつかない。

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