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カテゴリー「840 販売の周辺」の34件の記事

2017年8月 9日 (水)

自分を売り込む

就職して初めて配属された職場は営業部門だった。営業マンになった訳である。先輩から言われた言葉は数多いが今でもよく覚えているのが、「営業とは自分を売り込むことである」というものだった。当時はもちろん腹に入っていなかった。

著書「ブラームスの辞書」の宣伝・販売を目的としたブログの管理人として12年が経過した今になって、そのことが身にしみている。

書籍の内容と価格を示し、購入方法を示し、商品の画像を公開するだけでは売れやしないのだ。素人の自費出版本など、ちっとやそっとでは売れないのはお約束だ。幸い売れないことが死活問題になったりはしないから、いい気なモンだが売れるに越したことはない。A4版400ページ4300円の自著をどうしたら買ってもらえるかに知恵を絞る。

12年前に私が選んだ唯一の販売ルートがブログだ。この選択は今でも正しかったと思っている。このブログ上でやることは、「ブラームスの辞書を何卒よろしく」と連呼することではない。「こいつなら詐欺などやるまい」と読者に思わせることだ。これがなかなか難儀だ。すぐには信用してもらえぬのが世の中というものである。結局は単に記事を積み重ねることでしか示せない。記事の内容と配置でしか示せないということだ。私という人間のキャラをよく知ってもらうことに尽きる。知ってもらうことでただちに売れる訳ではないが、知ってもらうことなしには売れないと思う。

2017年8月 7日 (月)

需要予測

この先どの程度必要とされているかの予測。鳴り物入りで始まったイベントや、施設などが赤字であると報道される際、「需要予測の甘さ」が原因として指摘されることが多い。天気よりは予測が難しそうだ。計画が承認されそうな数値を先に作り上げて、需要予測をそれに合わせるという手法も時には用いられているらしい。

笑ってばかりもられないのが、自分の足下の話だ。今書籍「ブラームスの辞書」の手持ち在庫は100冊ほどだ。ここ5年間の傾向として、お買い上げ頂くのが年間5冊程度で、知人への贈与をいれれば10冊程度が私の許を離れる。単純計算としてあと10年で「ブラームスの辞書」の在庫が底を突くことになる。

一方ブログ「ブラームスの辞書」は2033年5月までの継続を目標にしている。表向きの名目は書籍「ブラームスの辞書」の宣伝であるにもかかわらず、最後の10年は販売用の手持ち在庫無しということになる。これは何気なく厄介な問題だ。「重版刷ります」となればカッコいいのだが、そうもいかない。

「年間10冊」という見込みが大甘で、年間5冊になってくれればなんとか凌ぐことが出来る。

2017年8月 2日 (水)

出荷管理

「ブラームスの辞書」は、自費出版本だ。そりゃあもう極端に露出が少ない。「ネット販売限定」というともっともらしいが、実際には「売っていない」に等しい。小部数の自費出版を逆手にとっていろいろ工夫はしているのだが、あまり売れ行きは期待できない。

それでも、売るにしろ提供するにしろ、他人様にお届けするのは実に気持ちのいいものだ。これも小部数を逆手に取った工夫のひとつだが、私の手許から離れてゆく「ブラームスの辞書」を記録している。

「出荷順」「出荷日」「出荷先」「opus番号」「送料」「売上金額」が一冊ごとに記録されている。エクセルに打ち込んでいるので、「粗利」「在庫数」はリアルタイムで把握できる。もちろん「opus番号」の管理もしていて、何番がどこの誰に手渡されたかがクリアになっていて、空き番号も一目でわかる。月末になれば倉庫側の在庫数と付き合わせることも行っている。

こうしたことが出来るのも書店においていないからこそなのである。

しがない自費出版の癖にこういう点だけは凝っているという訳だ。

2017年7月25日 (火)

営業マン

自社の製品やサービスを売る部署に属する人々のことだ。売上の中からコストを回収し、なおかつ利益を出さねばならない企業にあって、売上目標達成の根幹を担う人たちだ。同時に顧客との接点にあってコミュニケーションの主体となる。基本的には売りたい人たちだから、売れる話があれば夜討ち朝駆けで東奔西走し、少々の理不尽にもへこたれないよう訓練されているのが普通だ。

私は「ブラームスの辞書」の画像を刷り込んだ名刺を持っているくらいだから、「ブラームスの辞書」の営業マンにも見えるが決定的に違っているところがある。必ずしも「売りたい」とは思っていないのだ。売れれば嬉しいのは事実だが、売りたいわけではないという微妙な位置である。「ご縁があればお買上げいただくこともある」くらいのスタンス。

しばしばそこのところを勘違いしたような問い合わせに出くわして戸惑うことがある。もしかすると面食らっているのは相手の方かもしれない。

2016年12月28日 (水)

わくわく感

年の瀬のあわただしい中、都内の某古書店で、「ブラームスの辞書」を見つけた。音楽書の棚にチョコンと置かれていた。状態は美麗なのに、お値段も少々ディスカウンされている。

なんだか、くすぐったい感じがする。

売れ行きが気にはなる。時々のぞいてみようと思う。

2016年11月20日 (日)

クーリングオフ

通信販売や訪問販売に関連するトラブルから消費者を守るしくみのことだ。一消費者とすればありがたくて頼もしい制度だと思っていた。自分が本を売る立場になってしまった現在少々見方が変わってきた。

元々クーリングオフは深く考える時間を与えられないまま無理やり締結させられてしまった契約の解除が一定期間無償で出来てしまうという制度だ。消費者保護の代表格であるのだが、消費者自らが店舗に出向いた場合や、ネットショップに自らアクセスした場合には適用されないことになっているらしい。衝動買いのなんちゃって制度ではないのだ。一部の強引な売り手から消費者を守るための制度なのだろう。

我が「ブラームスの辞書」は強引な販売をしないので今まで売れた中ではクーリングオフされたことはない。注文が入ると「著者は専門の音楽家ではないので内容もそれなりですが、それでもいいのですか?」とお尋ねするという手順を欠かしていない。今までに数名の方がそうしたやりとりの中から注文を取り下げて下さった。これまで返品が無いということにはそうした対応も貢献している。

返品されても発生した送料は返って来ない等、返品のマイナス面はいくつか挙げられようが、「実際に届いてみたらさほどの本じゃなかった」ということかもしれないと思うと背筋が寒い。

そういう行き違いを最小限にするための工夫が実はブログ「ブラームスの辞書」なのである。

2016年8月29日 (月)

後の祭

「後悔先に立たず」を一言で言い切るとこうなる。私の場合かなり頻繁に訪れる。

最近もあった。

「ブラームスの辞書」は300部という小部数の自費出版であることを逆手にとって、1冊1冊に通し番号を打っている。122番目までは図らずもブラームスの作品と紐付けされることに他ならない。ただ付番するだけではなくて数字の前に「opus」を付与することで格段にお宝度が増す。このアイデアはとても夢があってよいのだが、落とし穴があった。123番目以降も同じ調子でopus123とやってしまったのだ。この調子でopus300まで続けてしまっている。

今になって思うことがある。122番まではそれでよいのだが、その次を「opus123」とせずに「WoO1」とすればよかった。「WoO」とは「作品番号無き作品」を意味する「Werke ohne Opuszahl」の略だ。現実のブラームス作品はWoO1のハンガリア舞曲に始まってWoO38までが実在する。どうせならこれらWoO番号も背負わせてあげたかった。「ハンガリー舞曲」「FAEソナタ」「51の練習曲」「ドイツ民謡集」などお好みの向きも多いと思う。

後の祭である。

2016年8月27日 (土)

思いつくペース

ブラームスについての自分の脳味噌の働きぶりを考える。

この先私が年齢を重ねて行くことになるが、それにつれてネタを思いつくペースが鈍るのかどうか注目される。会社生活の終焉まで4年と少々の間は、現在と変わらぬペースで思いつきそうな手応えがある。

今まで、ブログ「ブラームスの辞書」は次々と頭に浮かぶブラームスネタの備忘メモ代わりとして思いつくままに記事を書き、先付公開記事にしてきた。実は最近それが少々悩ましいと感じ始めている。

私が記事を書けなくなってもしばらく記事がアップされる。その記事にアクセスした読者の反応を見ることが出来ないのは寂しい。内容に自信のある記事ほど読者のリアクションが楽しみなのだ。記事の備蓄が増えることは、生前に公開出来ない記事が増えることに繋がりかねない。全部公開されるまで長生きすると、その間にまた記事を思いつくからイタチごっこだ。だから思いつくペースは緩やかに鈍る方がいいのかもしれない。

2016年3月13日 (日)

ブラームス好きにはたまらん

物やサービスの情報が、広告媒体を通さずに人から人へと伝わって行くことを「口コミ」と呼んでいる。一度体験したユーザーが、「これはいい」と感じた場合、他の誰かにオススメするという行動に出る。自分だけのために内緒にしておく層と、誰かに言わずにはいられないという層とが混在するのだとは思うが、直感では誰かに言いたい人の方が多いのだと思う。

口コミの送り手と受け手の仲が緊密であるほど効果は高い。親子、兄弟姉妹、親友、師弟などの関係なら磐石だ。昨今猛威を振るうネット検索は、手軽さでは相当なものだが、その一方で情報量が多過ぎてかえって混乱を招く場合もある。賢い人たちはネット検索と口コミを併用していると思われる。

「ブラームスの辞書」の生命線はこの細々としたブログと口コミだ。「ブラームスの辞書」が口コミに乗ってジワジワ広がって行くことをいつも念じている。そのとき口コミの送り手が「ブラームス好きにはたまらんぜ」くらいのメッセージを発してくれるようなブログになることが理想である。「ブラームス好きには」の部分、「他の作曲家については、からきしだが、ブラームスについてはお墨付き」くらいなニュアンスがこもることが大切だ。

騙されたつもりでブログ「ブラームスの辞書」にアクセスした訪問者が、その次の瞬間口コミの送り手になってしまうような記事を積み重ねたい。

2016年3月10日 (木)

足下を見る

相手の弱味を突いた駆け引きをすることだ。交渉を有利に導く常套手段でさえある。

ところが我々小市民は悲しいことに「足下を見られる」という具合に受け身形で用いることが多い。何かと世知辛いのだ。

弱小自費出版本「ブラームスの辞書」が、世間様に打って出ようと思えば、大なり小なり「足下を見られる」ことになる。大部数を印刷してしまって、巨大な在庫プレッシャーがかかると、それに拍車がかかる。訳のわからぬ商品を売りに走れば足下を見られるのだ。

値引きは要求されるは、送料負担や銀行の振り込み手数料こちら持ちも当たり前になる。返品さえも当然のごとく発生する。一定の比率で代金回収不能のケースも現れよう。

そういう意味で、「ブラームスの辞書」の印刷部数300は絶妙だと言わざるを得ない。在庫プレッシャーが全くかからない。それどころか私が生きているうちに品切れになるのは寂しいとさえ思っているくらいだ。この先知り合うことになる音楽系の知り合いに名刺代わりに配るという用法が、販売以上に大切と感じている。

それでも100人の方にお求めいただいた幸福を味わっている。

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ブラームスの辞書写真集

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    はじめての自費出版作品「ブラームスの辞書」の姿を公開します。 カバーも表紙もブラウン基調にしました。 A5判、上製本、400ページの厚みをご覧ください。
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