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カテゴリー「790 コレクション」の10件の記事

2016年10月20日 (木)

メンデルスゾーン管弦楽作品集

メンデルスゾーン作品へのアンテナが高まっている。CDショップを徘徊中にお宝を発見した。メンデルスゾーンの管弦楽作品が手際よく収められた6枚組CDだ。

興味深いのはその収録曲。

弦楽のための交響曲が12曲全て入っている。協奏曲はピアノ協奏曲2曲と真打ヴァイオリン協奏曲、「真夏の夜の夢」「フィンガルの洞窟」「静かな海と穏やかな航海」という定番がキッチリと押えてある。それでいて交響曲は3番「スコットランド」と4番「イタリア」だけだ。声楽入り2番はともかく1番と5番が抜けているのが意表をついている。

気になるお値段は1680円の20%引きだった。1344円で1枚あたり224円だ。

ノータイムで購入を決めた。

2016年2月14日 (日)

ジプシーアンサンブル

ご機嫌なCD手に入れた。

ラオシュ・ホルバート2世率いるハンガリージプシーアンサンブルが演奏するハンガリア舞曲だ。ハンガリア舞曲の原型を垣間見る思いがする。編成はヴァイオリン、ツィンバロン、ピアノ、コントラバスだ。ジプシー四重奏の基本編成なのだと思う。解説書にも興味深い話満載だ。超絶技巧ヴァイオリンはハンガリージプシーのお家芸で、名人の系譜は16世紀にまで遡るらしい。そしてその系譜の最後に位置するのがブラームスの相棒、エドゥワルド・レーメニだという。ブラームスはレーメニから正当なハンガリージプシーの語法を吸収したと考えられる。

これをもとにブラームスがピアノ4手用に編曲したのが名高いハンガリア舞曲なのだと思い知らされた。誤解を恐れずに言えばアクが抜かれている感じだ。市民社会の台頭とともに一般家庭に急速に普及したピアノを念頭にと申しては刺激が無さ過ぎる。彼等の演奏に比べればヨアヒムが編曲したヴァイオリン&ピアノ版もおとなしいものだ。

1番、2番、4番、5番、6番それに17番の6曲だけというのが残念だ。ドヴォルザークのスラブ舞曲10番が入っているのがご愛敬でもある。この編成でピアノ四重奏第1番のフィナーレが聞いてみたい。

2016年2月 5日 (金)

アルバムの曲順

ブラームスの室内楽はどのジャンルも最高で3曲にとどまっている。CDに収録するのにはたいそう都合が良い。1枚のCDに1ジャンルが大抵全部収まるからだ。特に二重奏ソナタは、大抵の演奏家がセットで録音している。

収録は番号の若い順というのが基本だ。つまり1番2番の順である。

ところがクラリネットソナタだけはどうも勝手が違う。2番を先に収録しているCDがやけに目立つのだ。我が家にあるCDだけをとってみると2番が先というのは下記の通りだ。

  1. Stephanie Jutt フルート
  2. Sabine Meyer クラリネット
  3. Kim Kashkashian ヴィオラ
  4. 今井信子 ヴィオラ
  5. Henri Xereb ヴィオラ

バシュメット、ウラッハ、ライスター、ズーカマン、ミンツ、ガンデルスマンの6名は1番が先である。偶然か2番を先に収録しているのは女性が多い。

想像するに1番はピアノのイントロに続いてクラリネットが合流するが、2番は冒頭いきなりクラリネットが第一主題を奏する。この入りの違いがポイントだろうか。女性の奏者たちが、立ち上がりいきなり独奏楽器のアマービレを聞かせたいと考えたのかもしれない。あるいは2番のフィナーレより1番のフィナーレの方がラストに相応しいから、1番を2曲目にしたいという可能性も考えられる。

ヴァイオリンソナタのアルバムで3番からという例は記憶にない。チェロソナタも2番が先のアルバムは無いだろう。どちらの曲にも女性演奏家のCDが無視しえぬ数存在するといのに収録順の逆転はない。

この種のどうでもいい話を放置しないのがブログ「ブラームスの辞書」である。

お気づきの通り、最後の室内楽、クラリネットソナタ第2番の話題に入った。

2015年6月29日 (月)

弦楽五重奏曲ヘ短調

ピアノ五重奏曲ヘ短調op34は、成立の過程が複雑である。現在流布する形に落ち着く前に、弦楽四重奏+チェロの形だったことは大抵の解説書に書いてある。我が家にはその原型の編成で演奏されたCDがある。

もちろんブラームス自身による楽譜は現存しないから、ピアノ五重奏曲ヘ短調op34aや2台のピアノのためのソナタヘ短調op34bを元に後世の研究家が復元を試みたものだ。

アルバムのタイトルは「Brahms Rediscover」となっていて、真贋論争があるイ長調のピアノ三重奏曲とカップリングされている。日本語での説明はない。演奏者の紹介が五重奏と三重奏で入れ違っているという笑えないミスプリントがある。その周辺の怪しさも売りの一つなのかもしれない。

ピアノ五重奏曲に挑んでいたころ、帰宅途中の車内で次女にいきなり聴かせた。「何か違う。柔らかい感じ」というのが次女の第一声。23小節目からのフォルテシモがやけにまったりだと申している。「よ~く聴いてごらん」「何か違うから」と私。しばらくしてから「ひょっとしてピアノ抜けてる?」と次女が恐る恐る訊いてきた。それが正解だと話して事情を説明した。ピアノ2台のop34bはすぐに弦が無いよねと判るのに、ピアノが抜けているのには気づきにくかった。「ピアノが入ると響きの輪郭がキリッとするね」とは、なかなか感想だ。

2015年4月13日 (月)

読まれるコツ

息をするのにコツが要るわけではないのと同じく、私にとってはブログの継続にコツは要らない。元気に生きていれば勝手に頭の中でブラームスネタが湧く。毎日毎日均等に湧く訳ではないから、記事を切らさないために備蓄している。

お手上げだった「ブログを続けるコツ」に対して、「ブログを読まれるコツ」には議論の余地がある。考える価値があるとも言い換えられる。

日頃心がけていること以下に列挙する。

  1. 毎日記事がアップされること。
  2. 記事の内容が面白いこと。
  3. ネタのオリジナル度が高いこと。
  4. 他の作曲家の中傷記事がないこと。
  5. よそで読めないこと。
  6. 1本1本の記事が無駄に長くないこと。
  7. 文体が統一されていること。
  8. コメントに対するレスが早いこと。
  9. 誤りの指摘に耳を傾けること。
  10. 歓迎されざる乱入者にたいする対処が一貫していること。

細かく言えばいくらでも思いつく。私が心がけているだけであって、これらが本当に「読まれるコツ」なのか定かではない。アクセス数が順調に伸びている間は、これで正解だと思うようにしている。

スペシャルコンサートまであと26日。

2010年9月27日 (月)

コントラバスソナタ

えらいCDを見つけた。ブラームスのチェロソナタ第1番のコントラバス版だ。我慢は100%無理で、即購入。

転がり込むように帰宅してさっそく再生。

元がいい曲だから、弾けさえすれば形になるに決まっているが、フィナーレはどうするのだろうという怖い物見たさが先に立った。いやはや凄い。ほぼ全域でオクターブ下げられている。伴奏のピアノはオリジナルな音域だからそれだけで既に気分が違う。とりわけ第3楽章。コントラバスが弾いているところを想像するとそれだけでテンションがあがる。根を詰める仕事をしながらは聴けない。流して聴いたら失礼。

2010年4月12日 (月)

ブラームスハウス

「Brahmshaus」と綴る。今更和訳が要るとも思えない。ブラームスのゆかりの家のことだが、記念品が収蔵されていたりして、観光名所化していることも多い。

ドイツ南西部のバーデンバーデンにもある。リヒテンタールにクララの家があったから、ブラームスは何度かバーデンバーデンに滞在したという曰くつきだ。

次女のヴァイオリンの先生がこのほどバーデンバーデンに赴いた。昨日のレッスンの際にお土産をいただいた。次女にはかわいらしいチョコ。私には山ほどの写真だ。バーデンバーデンのブラームスハウスを見学したという。ブラームス行きつけのレストランにも立ち寄って、お気に入りの席の写真も撮影して来てくださった。

クララの3女ユーリエの結婚式が行われた教会でヴァイオリンを演奏したそうだ。

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ブラームスハウスのパンフレットとチョコレート。

2007年4月 8日 (日)

セレナーデ室内楽バージョン

本年2月10日の記事「九重奏曲ニ長調」で述べたとおり、管弦楽のためのセレナーデは現在の形にたどりつく前に室内楽版と呼ばれる形態を採用していた。

http://brahmsop123.air-nifty.com/sonata/2007/02/post_264c.html

記事「九重奏曲ニ長調」ではオリジナルとは違うものの室内楽バージョンのCDが気に入っている点に言及した。このほど1番ニ長調と2番イ長調の室内楽オリジナル版のCDを見つけた。

<1番ニ長調>

  • フルート
  • クラリネットⅠ
  • クラリネットⅡ
  • ファゴット
  • ホルン
  • ヴァイオリン
  • ヴィオラ
  • チェロ
  • コントラバス

<2番イ長調>

  • フルートⅠ
  • フルートⅡ
  • ピッコロ
  • オーボエⅠ
  • オーボエⅡ
  • クラリネットⅠ
  • クラリネットⅡ
  • ホルンⅠ
  • ホルンⅡ
  • ファゴットⅠ
  • ファゴットⅡ
  • ヴィオラ
  • チェロ
  • コントラバス

なんだか楽しくなってくる。ブラームス史上最高のメヌエットの誉れ高い1番の第4楽章をオリジナルで聴けるということだ。2番における管楽器の分厚さととってつけたような弦楽器の編成が微笑ましい。ヴァイオリン抜きは室内楽版からの引継ぎ事項だったのだ。

これで謎が解けた。管弦楽のためのセレナーデ第2番は、ヴァイオリンが無い。弦楽器の最高音域はヴィオラということになっている。たったそれだけで、通常のオーケストラでヴァイオリンに与えられている華麗な地位が、ヴィオラに与えられていると錯覚していた。実際にこの曲でヴィオラに与えられた役割は、お世辞にも華々しいとはいえない。ヴァイオリンの不在を補うべく、ト音記号出まくりという訳ではないのだ。

室内楽版の楽器編成を良く見ると、二組の木管五重奏にピッコロを足し、中音域以下をヴィオラとチェロ、コントラバスで補強したと見ることが出来る。つまりこの曲、元々の主役は木管五重奏なのだ。それが管弦楽版に鞍替えしたところで、曲中のヴィオラの位置付けは何等代わってないということだ。合点が行くとはこのことだ。ヴァイオリンの居ぬ間にヴィオラが洗濯する訳ではなかった。

管弦楽のためのセレナーデのうち1番はともかく、この2番を「交響曲作曲に先立つ習作」と位置づけてはなるまい。生い立ちが全くもって別系統である。本質的にはホルンを含む木管を聴かせる曲である。「ブラームスの辞書」op16を差し上げたのが木管のスペシャリストでよかった。

2006年4月17日 (月)

二重唱の魅力

「私家版ブラームス全集」のコンプリートまで二重唱6曲を残すのみとなった。そのせいか、最近CDショップを徘徊して、二重唱のCDを手当たり次第に購入している。目指す作品75はなかなか見つからないが、おかげで二重唱曲のコレクションも充実してきた。

「Die Schwestern」作品61-1という曲がお気に入りだ。「姉妹」という意味だ。歌詞は、「容姿がとてもよく似たチャーミングな姉妹がいる。双子でもないのに二人はとてもよく似ている。二人はとても仲良しで糸を紡ぐときは隣に座り、寝るのも同じベッドだ。しかし、ある時二人は一人の男に恋をした。仲良しももうおしまい」とでもいうような内容である。

これが、Allegrettoのテンポにのって、やや哀愁を帯びたト短調で疾走するのだ。ソプラノとメゾソプラノの2人がつかず離れずの間合いでキリリ、キビキビなアンサンブルを披露する。一人の男を好きになるところで、ト長調に転じるあたりが小粋である。「もうおしまい」に相当するのが「ein end」という歌詞だ。「ジャンジャン」という感じでバッサリと終わるのが、これまたスパイスが効いている。

我が家にはこの曲のCDが4種類ある。

  1. エディタ・グルベローヴァ&ヴェッセリーナ・カサローヴァ
  2. フェリシティ・ロット&アン・マレー
  3. ジュリアン・バンセ&ブリギッテ・ファスベンダー
  4. バーバラ・ボニー&アンジェリカ・キルヒシュラーガー

ご覧の通り華麗である。特にバーバラ・ボニー、フェリシティ・ロット、アン・マレーの3人は何故か独唱歌曲のCDが手に入らないので貴重である。この4種類の演奏を続けて聴くのもなかなか乙である。

2006年1月 3日 (火)

ベルリンサーカスのギリシャ公演

年末年始用にDVDを買い入れた。予定通りそれらをダラダラと見ながら過ごす正月である。

その中に、ラトル指揮ベルリンフィルがアテネで行ったヨーロッパコンサートのライヴがあった。ブラームスのピアノ協奏曲第一番とピアノ四重奏曲第一番の管弦楽版だ。前者のピアノ独奏はバレンボイム。後者はシェーンベルグ編曲だ。

驚いたのは後者。シェーンベルグの編曲は、賛否好悪あるんだと思うから言及しない。今更の感じもするが書かずにはいられない。「オケがうまい」のだ。「何じゃ」というくらいうまい。フィーナーレのプレストなんかオリジナルの四重奏曲で弾いても大変なのに、オケが弾いて「一糸乱れぬ」感じが伝わるのだから尋常ではない。オリジナルではピアノに割り当てられた役割を大抵は木管、主にフルートとクラとオーボエが分担するのだが、これらが皆激ウマ。「管弦楽のための協奏曲」状態だ。弦だって上手なんだが木管の名人芸が凄い。これがライヴだというのだから恐れ入る。生で聴いている観客が羨ましい。

第二楽章のトリオ。主部より少しテンポが上がった中での、繊細な旋律の受け渡し。押し引きのメリハリなどなど、室内楽の醍醐味はそのままに響き厚みだけを管弦楽に載せ代えて見せてくれる。これなんかはシェーンベルグの意図通りなのだろうが、実際にやって見せてくれるところが凄いのだと思う。ブラームスの交響曲では、第二第三の中間楽章では、こうまで華麗な響きはお目にかかれないが、批判するのは的外れかもしれない。

第三楽章の始まりはオケを写さず風景を追いかけるカメラワークがツボを捕らえている。ブラームス屈指の名旋律だ。これもブラームスとしてはあり得ぬくらいの華麗さだが、木管大好きというブラームスの特質だけは見失っていない。オリジナルで大活躍のヴィオラが目立たぬくらいはガマンせねばなるまい。この楽章のトリオでは主役は打楽器と金管楽器だ。ブラームスの管弦楽では忍従を強いられる立場の楽器に光をあてている。それにしても再現部のオーボエにはオーラが充満していた。

オリジナルのピアノ四重奏曲がとても好きなので、編成を無闇に大きくし過ぎだと内心は思っているのだが、「木管楽器のための合奏協奏曲」か「サーカス」だと思えば腹も立たない。どのみちシェーンベルグはシェーンベルグであってブラームスでは有り得ないのだ。シェーンベルグに対して「ブラームスではない」といって批判するのは多分的外れなのだろう。

このDVDを聴いて解ったような気がしてきたことがもう一つ。ひょっとしてシェーンベルグってブラームスが大好きだったのではないかとうことだ。結果としての編曲の出来には賛否が割れてしまうが、「ブラームスが大好き」という点疑いはないのかもしれない。好きでなかったらとてもやれない仕事だと思う。

こうなると他の室内楽も2、3曲編曲して欲しかった。

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    はじめての自費出版作品「ブラームスの辞書」の姿を公開します。 カバーも表紙もブラウン基調にしました。 A5判、上製本、400ページの厚みをご覧ください。
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