初年金
一昨日人生で初めて年金が振り込まれた。1月に申請書を提出して、先日案内のはがきも届いていたが、実際に振り込まれるまでは半信半疑だった。ああ、いよいよ私も年金受給者の仲間入りだという感慨にひたった。
老後の金回りがだんだんと確定してゆく。
何よりありがたいのは入りの安定だ。収入の安定があってこそ、支出の計画や節約が意味を持つ。何事も家計の安定が基礎だ。ブログ管理もそうした安定あってこそである。
一昨日人生で初めて年金が振り込まれた。1月に申請書を提出して、先日案内のはがきも届いていたが、実際に振り込まれるまでは半信半疑だった。ああ、いよいよ私も年金受給者の仲間入りだという感慨にひたった。
老後の金回りがだんだんと確定してゆく。
何よりありがたいのは入りの安定だ。収入の安定があってこそ、支出の計画や節約が意味を持つ。何事も家計の安定が基礎だ。ブログ管理もそうした安定あってこそである。
1897年4月3日、ブラームスは満64歳の誕生日の34日前にこの世を去った。今日は、私自身の満64歳の誕生日の34日前に当たる。すでに父の没年を2年あまり超えて永らえているうえに、ブラームスの没年も今日越える。ありがたくも寂しい記念日である。
亡き妻との結婚披露宴には大学オケの仲間が祝典合奏団を組織してかけつけ、BGMを生演奏したのだが、開宴前来賓の入場の際のBGMとして「目覚めよと呼ぶ声が聞こえ」を流した。結婚準備をモチーフにしたカンタータだから披露宴にピッタリだと私が選んだのだが、披露宴が1731年11月25日の初演からピッタリ259年後というのがセールスポイントでもあった。
あれから30年たった。つまり本日は「目覚めよと呼ぶ声が聞こえ」BWV140の初演からは289年の記念日だ。
1896年5月20日クララ・シューマンがこの世を去った。
本ブログの主人公ヨハネス・ブラームスとの交流は広く音楽愛好家に知られているところである。ヨハネス・ブラームスの死は、クララ・シューマンの死から1年たたぬ1897年4月3日だった。歴史に「たられば」は禁物だけれど、もしクララ・シューマンがあと1年長く命を保っていたら、ブラームスが先に世を去ったということだ。
周知の通りクララの夫ロベルト・シューマンは1856年にこの世を去っている。さらに2人の間に生まれた8人の子供たちのうち4人が、母であるクララより先にこの世を去った。「まるで子供を送るために生きているようだ」と嘆くクララをブラームスが心から慰めたというエピソードは有名だ。この上14歳も年下のブラームスまでも見送ることにならずに済んだのは、クララにとって幸せなことだったのかもしれない。
音楽の神様のせめてもの思いやりに違いない。
私には癖がある。興味深いブログに出会った時、プロフィールページと初回の記事を見に行くことにしている。
プロフィールページを見に行く理由はシンプル。やっぱりどんな人が書いたのか知りたい。
最初の記事を見るのは、どれくらい前に始まったブログなのか知りたくなるからだ。現在のブログが元気でイキがいいとき程、初めの一歩が見たいと思う。大河の源流のそのまた最初の一滴を見たいのだ。
それがどれほど昔の記事であっても、現在の作風に通ずる兆候が宿っているものだと思う。ブラームスの初期作品には必ず壮年期のかすかな兆候が静かに横たわっているのと同じだ。
我がブログ「ブラームスの辞書」の最初の記事はこれだ。
はじめての自費出版本「ブラームスの辞書」の宣伝用にと立ち上げたあの記事から今日で4234日が経過した。
もし妻が生きていたら、我々夫婦は今日銀婚式を迎えることになる。入籍の日ではなくて披露宴の日だ。
あと25年後の金婚式は、ブラームス生誕200年より後になるから今回キッチリと言及しておく。
ブラームス愛好家を長くしていると、いくつかのはずせない記念日が出来る。
これらに著名な作品の初演日も付け加えられる他、クリスマス、正月、ひな祭りなどの一般の記念日もある。
さらに我が家独自の記念日もある。家族の誕生日、命日、結婚記念日だ。「ブラームスの辞書」の刊行記念日も忘れ難い。
ブログ「ブラームスの辞書」は、こうした記念日をしれっとやり過ごしたりしない。毎回巨大なイベント記事という訳にも行かないが、生活の一区切りとして律儀に言及を続けたい。一般の記念日やブラームス関連の記念日が増えて行くことはないが、家族の記念日は、時間と共に増えて行く。そのうちに子供たちの結婚記念日が加わり、やがて孫の誕生日もやってくる。
ブラームスの生誕200年まであと18年だ。途方に暮れているばかりでは能がない。たとえば仮にこの手の記念日が年に10個あれば、そのことに実直に言及するだけで180本の記事なるのだ。希望が湧く話である。
人々は古来、何かにつけて記念日を設けて生活にアクセントを付けてきた。私もこれに粛々と続くのみである。ブログ記事のネタ確保という観点からも好都合である。
コラムとは「囲み記事」のことだ。本文の進行とは別に挿入される小さな文章。新聞や週刊誌などでおなじみだ。記事とは別のライターが受け持って、時勢に即した話題をタイムリーに取り上げる。本文記事からの独立性と小回りの良さが売りである。何せ掲載のエリアが限られているから、起承転結を整理してポイントを絞らなければならないから苦労も多い分、ライター個人へのファンも現れる。
ブログ「ブラームスの辞書」もそういうノリを夢見ている。コラムの堆積。あるはその羅列の順序に意味を持たせる。計算ずくの脱線と、長期ビジョン。困ったときにはブラームス。
本日の記事で3644本になった。週刊誌なら70年分に達したところだ。
ブログ「ブラームスの辞書」開設以来のアクセス数が昨日50万に達した。2005年5月30日ブログ開設から2911日目。およそ7年11ヶ月。
「ブラームスネタに特化する」を標榜しておきながら、ここ2年次女の高校オケネタに偏り気味という傾向にも関わらず、いやそれだからこそ日々の分厚いアクセスに繋がっているという後ろめたさ。それでも「アクセスは無言の支持」と開き直って走り続けてきた。私の親バカにお付き合いいただき、日頃のアクセスに感謝します。既に私が「音楽が好きで子煩悩なドイツラブのおじさん」であることが伝わっていれば本望だ。
昨年一年間アクセスが好調だった。1日平均250アクセスを記録したのは、あきらかに次女の高校オケネタの影響。今年は昨日までさらにそれを上回る260件/日のペースを維持している。次女が高校オケ現役引退した今、そちら系のネタは今後相対的に頻度を下げることになる。いわば本来の姿に戻るということなのだが、アクセスのペースは落ちると思われる。それでも次の50万アクセスは、もっと短期間およそ5年少々で達成出来ると思う。記事備蓄の状況から見て、5年間の確保については楽観している超プラス思考。
さて5月12日第20回スペシャルコンサート以来昨日まで、次女の高校オケネタを連ねてきた。そりゃあまあ、思いのタケをぶつけるだけなら、いくらでも記事は湧いて出る。どこかでけじめをつけて地名語尾特集に復帰せねばキリがない。折に触れてまた回想することは間違いないが、今日で一区切り。
「Berchtesgaden」と綴るドイツ南端の保養地。ザルツブルクの南にある。1880年9月13日のことだ。この地で静養するクララをブラームスが訪ね、大学祝典序曲と悲劇的序曲のピアノ連弾版を2人で初演した。
このあたり元々は、ザルツブルク司教区に属していた。あるドイツ人が司教の許可を得ないまま岩塩鉱の探索を始めた。それが不首尾に終わればもめることも無かったのだろうが、得てしてそういう時に見つかるものだ。それが巨大な鉱脈だったからたまらない。その採掘権をめぐってザルツブルク司教とオーストリア皇帝の争いに発展した。軍隊まで借り出す大論争の末、バイエルン公国の領地とすることで決着したという。だからザルツブルクの南側にドイツ領が大きく回りこむ形になっている。
このとき発見された鉱脈こそが、ベルヒテスガーデンだ。今でもドイツ岩塩のトップブランドの座に君臨している。
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