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カテゴリー「700 思い」の116件の記事

2020年9月 9日 (水)

偽作呼ばわり

「偽作」とはあまり好きな言葉ではない。勢いで私自身が使ってしまうこともあるが気持ちのいいモノではない。

現在となっては無名となってしまった作曲家Aさんがいたとする。そのAさんの作品Bが長い年月の中でヨハン・セバスチャン・バッハの作品だと思われてきたとしよう。大作曲家バッハには膨大な研究の厚みがある。その成果の一つとして、ある日バッハの作品と思われていた「作品B」が、実はバッハの手によるものではなく作曲家Aさんの作品であったとこが証明されたとする。

このとき以降「作品B」は偽作であるとされる。

長らくバッハ作品だと思われてきたことについて、作曲家であるAさんに責任はない。後世の手違いが原因だ。そして実直な研究の結果、真の作曲者が突き止められたことは喜ばしい。けれどもその結果作品Bに奉られる「偽作」という言葉は残念でならない。文字数の節約など考えずに「バッハの作品では無かった」とだけ表現すればよい。作品が厳然として存在するのだから偽作呼ばわりは変だ。

「偽作」という言葉にはある種の方向性を感じてしまう。上から目線さえ疑われる。しかもそれはバッハから作曲家Aへの上から目線ではなく、「偽作」という言葉を使う者から作曲家Aさんへの上から目線だ。その作品Bの出来映えがバッハの作品群に比べどれほど劣っていようとも、ハッキリ言って失礼な話だし大きなお世話だ。事実は「作品Bは作曲家Aさんの真作」だということに尽きる。わざわざ「バッハの偽作だ」というのは、筋違いだと感じる。後世の混乱のツケがバッハや作曲家Aさんの2人にまわされている感じだ。

イ長調ピアノ三重奏曲は20世紀に発見されて以来、ブラームスの作品だという説がある。一方でマッコークルは「怪しげ」という判断だ。私も偽作という言葉は慎みたい。たとえブラームスの作品でなかったとしても無名の誰かの真作だ。

2020年9月 2日 (水)

在宅半年

新型コロナウイルスの感染拡大に伴う、働き方改革により我が勤務先が従業員に在宅勤務を命じたのは今年の3月だった。だからもう半年が経過したことになる。

オフィスにいるのと同じ環境が自宅でも保証されている。決算処理、会議、各種支払いなど従来出社必須と思えた業務があっさり在宅でこなせた。目から鱗の連続だった。以下そうした変化を列挙しておく。

  1. 片道90分の通勤時間が消滅し3時間/日の自由時間を手にすることが出来た。
  2. 出社には事前申請が要る。
  3. 母を日中一人きりにすることが激減した。浮いた自由時間で家事をアシストできる。猛暑の日中の買い物はありがたい。
  4. 家族と過ごす時間が増えた。
  5. CD鑑賞、読書に割く時間が増えた。
  6. 運動不足解消のためのご近所散歩が定着した。
  7. 外食が減り、食事コントロールの難易度が下がった。
  8. スラックス、ジャケット、ワイシャツなど通勤の衣服がほぼ不要。クリーニングもいらない。

時間とお金の使い方が完全に変わってしまった感じがする。一方で母は元気だ。基本的に家族が家にいると安心するということだ。これだけ見てもアパレルや外食などの業界の苦労がわかる。

 

 

 

2020年7月 1日 (水)

上半期レビュー

何も今年に限っての話ではない上半期総括ネタだ。2020年上半期はブログ「ブラームスの辞書」始まって以来の波乱の半年となった。

  1. コロナパンデミック
  2. 還暦
  3. ブログ創設15周年

まだパンデミックは終わっていない。還暦記念のはずの「令和百二一首」への逸脱は、おそらく100年に一度あるかないかの危機とかぶっていたということだ。

2020年6月 1日 (月)

プラス思考

未だ終息が見通せないパンデミックにあって、我ながらつくづく強運だと思うことがある。定年前の駆け込みと称して2018年から2年がかりで我が家を少々リフォームした。もしこれが今年にかかっていたらお手上げだった。資材部品も満足に揃わないだろう。2018年のドイツ旅行も、母を連れての姫路旅行も、無事に終わって何よりだ。世の中何かとオンラインに流れている。幸いなのはブログ管理はそもそもオンラインであるということだ。ネタの取材も人との接触を必ずしも必要としない。

もっとある。昨年の令和改元が一年ずれていたらと思うとぞっとする。一般参賀なんぞ密もいいところだ。

不自由は不自由だが、こうしてプラスに転換していかないと持たない。なんせ長丁場だ。小心者の小市民としての自己防衛だ。

 

2020年5月 7日 (木)

リコロナ

本日はブラームスの誕生日。案の定、緊急事態宣言が延長された。不自由な生活がまだ続く。そんな中ではあるがよいこともある。家族が一緒にいる時間が断然増えた。いい大人ばかり5人家族だから、小さい子供のいる家庭が毎日感じているストレスはない。何気ない会話でお互いの心の状態を見守る。間もなく85歳になる母がその中心にいる。暇をもてあました子供たちが部屋の整理をしたり、母をマメに手伝ったりと、我が家の棚卸になっている。

そんな中、コロナウイルスが終息したら、何をしようか考えることにしている。

  1. 行きたいところ
  2. 食べたいもの
  3. 会いたい人

これらをメモに書き留めて自粛の毎日の励みにしている。だからがんばる。

2020年1月25日 (土)

望外の幸せ

定年後の生活をテーマにしたセミナーでは、「趣味を持ちなさい」「地域に溶け込みなさい」と説く。同時に会社でバリバリやってた人ほど、地域に溶け込むには時間がかかるとも指摘される。定年後に何か始めるかと思い立ってとりかかられがちな趣味として「油絵」「陶芸」「山歩き」が三本柱だそうだが三日坊主も少なくないと言われる。付け焼刃を戒めるたとえとして取り上げられて気の毒だが、妙な説得力もある。

自分がその年齢になってなるほどと思う。

一方、私には定年を迎える今、開設から15年を迎えたブログがある。ネット上のバーチャルな存在でしかないブログに加え、実物としての書籍「ブラームスの辞書」もある。行き場があるというか、安寧の場所があるというか。ブログを積み上げた15年の歳月は、どう見ても「付け焼刃」ではない。

 

 

 

 

 

 

2019年12月31日 (火)

作曲家大河ドラマ

某公共放送が毎週日曜のゴールデンタイムに放送する看板番組だ。

素材を日本史に取り1年かけてじっくりと描くのが常だ。舞台は平安時代から幕末まで様々だが、「戦国時代」「源平争乱期」「幕末」が3本柱だろう。人気のキャラはかなりの回数取り上げられている。やはりキーワードはいくさだ。「こたびのいくさ」など必ず出る言い回しだ。それなりに見応えのあるストーリーにするには「いくさ」は欠かせぬと見える。いくさと言っても壬申の乱、大化の改新、磐井の乱まで遡ると学会に定説がなかったりして具合の悪いことも多いのだと思う。

個人的には是非とも伊能忠敬を取り上げて欲しいと思っている。

前置きが長くなった。大河ドラマで作曲家を取り上げるとしたら誰が適任だろう。信長、秀吉、家康クラスの波瀾万丈さを求めるのは無理がある。1月生まれで12月没のモーツアルトは適任だ。立身出世には縁がないところが難だ。ベートーヴェンあたりも視聴率はキチンとはじき出すに違いないが、ロマンスの盛り込みようが無い点に難がある。となると俄然ワーグナーが浮上する。波瀾万丈という意味では右に出る者はいないと思われる。ロマンスてんこ盛りで飽きも来ない。シューマンは、妻のクララとセットでという感じか。脚本家のさじ加減によっては、平日の昼下がりの時間帯に回されかねない。私としてはブラームスを取り上げて欲しいところだが、シューマンと同じくクララとの距離感の描き方で出来不出来が左右されそうなのが辛い。

いっそクララ・シューマンが良いのではないかと思えてきた。女子の時代だ。

 

 

2019年5月23日 (木)

凄い出来事

2019年3月19日の21時過ぎに、見知らぬ人からメールを頂戴した。いわく「この時間になっても本日分の記事がアップされないので体調でも崩されたかと」いう趣旨の文面だった。昨日言及したココログのシステムメンテナンス当日の夜ということになる。管理画面へのアクセスが出来ない48時間の一服の清涼剤となる出来事であった。
そういう風に私のブログを見てくれている人がいるんだという驚きと喜びが交錯する感情に浸った。さらにそれを直接のメール送信という形で表明してくれるというお優しい心に思いをはせた。いただいたメールは長文ながら終始、破綻の無い文章で、丁寧な自己紹介と思いやりが淡々と語られていた。
元より、読まれなくて当然、読んでもらえれば儲けものと心得て、アクセスの増減に一喜一憂することなく、2033年5月7日のゴールを目指すと決意して久しい。がしかし、これはうれしい。まいった。ブログ維持の追い風にしなければならぬ。この力強い追い風を、推進力にするための強い帆が必要だ。

 

 

2019年4月 2日 (火)

三代を生きる

昨日町内会役員の引継ぎがあった。母は後任者への引継ぎを9時30分からにセットした。新元号発表前に引継ぎを終えるためだ。役目をきっちりと果たして、新たな気持ちで発表の瞬間を待ちたいということだったらしい。母の母、つまり私の祖母譲りの性格だ。その祖母は明治生まれだ。共働きの両親に代わって日常的に私の面倒を見ていた父方の祖母もまた「明治の女」であった。私が幼かったころ周囲には「明治大正昭和」を生きた人がたくさんいた。母は「これで私も昭和平成令和を生きることになる」と感慨深げだ。まだまだと気を引き締める母を見て力をもらった。

 

2018年12月 2日 (日)

テレマン墓参

ミヒャエリス教会の地下で案内の女性からテレマンの墓は市庁舎だと聞いていた。どこぞにと探してたどり着いた。

20180815_122309
いやいやどうして足がすくむ。テレマンはハンブルク市音楽監督という立場。教会までも傘下に収めるハンブルク音楽界の頂点ともいうべき立場だ。立ち位置としては教会勤務というより公務員という側面が強い。だからお墓がこちらにあるのかもしれない。

これで残るはブクステフーデだけだ。ポケモンのバッジが3つ集まった感じ。

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