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カテゴリー「700 思い」の87件の記事

2017年8月20日 (日)

愛情が足りない

ブラームスが楽譜に記した音楽用語を全部拾ってアルファベット順に並べて比較考察するというコンセプトを、他の作曲家にまで拡大することは、大きな意義があると感じている。せっかくブラームスの用語遣いの特色を発見しても、それが本当にブラームス特有の現象なのかどうかは、他の作曲家と比較すること無しには確定し得ないからだ。「ブラームスの辞書」のコンセプトを学問の域にまで高めるには、その手順は不可避である。

バッハ、ベートーヴェン、シューマン、シューベルト、メンデルスゾーン、ドヴォルザーク、モーツアルト、ヘンデル、ハイドンなどブラームスが愛した作曲家たちの楽譜を仔細に分析することは大変興味深い。愛していたとは言えまいが関係の浅からぬ人々たとえばワーグナー、ブルックナー、マーラー、リスト、ショパンの分析もけして無駄ではあるまい。加えてブラームスが楽譜の校訂に深く関与した作曲家たちの楽譜には、校訂者ブラームスの癖さえ刻まれている可能性がある。

これらの大作曲家全てまたは一部にブラダスと同様のデータがあり、その集大成としての「辞書」があったら、どんなにか楽しいだろう。

分析の基本になるのは楽譜だ。楽譜の取り揃えが恣意的であってはならない。有名な作品だけを分析するのは片手落ちだ。全てとは言うまいがほとんど網羅されている必要がある。

楽譜の収集にはお金もかかるし、パソコン入力には根気と時間が要る。しかし、お金と時間は克服可能だ。もっとも深刻な問題は作曲家への愛情だ。愛情があれば時間もお金も調達出来るのだ。「ブラームスの辞書」を生み出した経験からそう断言できる。

楽譜が揃い、パソコン入力も完了したところからが正念場だ。膨大なデータの羅列から何かを読み取れるかどうかはひとえに意欲にかかっている。この意欲の源泉が愛情なのだ。熱意とも呼び得る。

私に限って申せばブラームス以外の作曲家でチャレンジするには彼らへの愛情が足りていない。

2017年7月31日 (月)

夏休み自由研究教室

子供たち、特に小学生たちには夏休みに自由研究という宿題が課される。「やらない自由」は保証されていないが、テーマは自由という意味だ。テーマ自由と言っても科目でいうなら理科か社会が中心のような気もする。

ブログも著書も「ブラームスの辞書」は自由研究のネタの塊みたいなものだ。残念ながら小学生が取り組むにはいささか敷居が高い。テーマの発掘の仕方、絞込み、掘り下げは参考になるのではないかと自賛する。

夏休みも後半に差し掛かると、懸案の自由研究を一気に仕上げようとするニーズに答えるため、各地でさまざまな自由研究教室が行われる。夏休み前半に遊びまくったツケを手早く解消しようという思惑も見え隠れする。「人任せ」「短期間」のやっつけ仕事の片棒担ぎも無視し得ぬ比率で混入していよう。

わがブログ「ブラームスの辞書」も役に立ちたいと思っている。小学生には難しいかも「しれないし、こんな自由研究が出ても先生が困るだろう。

たとえば音大生が卒論の製作にいつ着手するか知らぬが、「音大生の卒論教室」にでもなれば嬉しい。「卒論代行」はお断りだが、議論は歓迎である。ネタが圧倒的にブラームスに偏っているのが難だが、オタクな視点という意味ではちょっとしたモンである。というより「ちょっとしたモン」なのかどうか議論の中から確認してみたいのである。

2017年7月30日 (日)

向き不向き

ブログが4444日を越えて思うこと。ブログという仕組みが私のキャラに合っているということを痛感している。

ホームページを自分で開設するよりは数段易しい。それ系の知識は全くないので、ブログはありがたい。ホームページよりは数段シンプルな作りで、いわゆる「サイトマップ」なんぞ考えなくてもよいところが私向きである。もちろんブログだって凝ろうと思えば凝ることは可能だが、一旦凝ることを放棄してしまうと、お手軽である。時間と労力を記事の充実だけに集中することが出来る。それでいて検索エンジンにはホームページと同様にひっかかってくれる。コツコツと記事を更新さえしていれば、露出はジワジワと高まって行くというものだ。

ささやかながら自分のブログがあるというのは、座りがいいものだ。本籍地が決まっているという安心感がある。

毎日コツコツと気に入った話題に絞って、気の済むまで書き込めるというのは、ありがたい。譜例の取り込みが出来ないのは、多分私のテクが未熟なせいと諦めてしまえばほぼストレス無しである。ネタの仕入れと、文章、それから記事の配置の3点だけに気を配っていればいい。アクセス数が増え、常連の来訪者が増えてゆくのを見守るのは「キャラ育て系ゲーム」の楽しさに通ずるものがある。

長く続けて行けそうである。

2017年7月26日 (水)

営業マンのタブー

大学卒業後すぐ今の会社に就職した。新入社員研修1ヶ月の後、はじめて配属されたのが大阪だった。そこで先輩方から営業マンのいろはを学んだ。父と同じくらいの年齢の先輩の言葉が今も耳に残っている。

彼は冗談とも本気ともつかぬ顔でこういった。

「政治・宗教・野球の話はするな」

実感が湧かなかった。大学を出たとはいえ22歳の新人営業マンには無理もない話だ。こちらに悪気はなくても、これらの話をキッカケに気分を害する人は少なくないのだという意味であることは確実だ。キーポイントは野球だった。東京生まれで関東の大学を出た新人は、言葉遣いからしてすでに関西では浮いてしまう。そこへ持ってきて贔屓の球団ネタなどが始まってはまとまる話もまとまらないということなのだ。政治や宗教もこれと同等のニュアンスなのだとぼんやり理解したという訳だ。

会社一般の集まりの中で趣味はと訊かれて「クラシック音楽です」と答えるのにも似たやばさがある。運良く相手も同様の趣味である確率は低い。一瞬で「敷居の高い奴」というレッテルが貼られてしまうことうけ合いだ。ましてこっちはブラームスにムッチリとのめり込んでいる。ライトなクラシック愛好家の間でさえ、浮き上がることこれまた確実である。さらに弾いている楽器が「ヴィオラ」と来るに至っては、ほとんど絶望だ。

周辺の空気が読めるまでは「趣味は音楽」程度でお茶を濁す次第である。

2017年7月23日 (日)

正規分布

記事「テネラメンテダービー」でインテルメッツォイ長調op118-2の演奏時間は、概ね正規分布を為していると推定した。

ランダムに設定された母集団においては正規分布を為すことは自然である。試験やスポーツテストの成績、身体測定等々その類のデータは少なくない。試験には点数が、スポーツテストにはタイムや距離、身体測定には重さや長さが正規分布を為すという訳だ。その分布状態を表す曲線を正規分布曲線ということ周知の通りである。平均値付近にピークを持つなだらかな曲線である。

重さ、長さ、時間測定に作為が無い限りみな十分に客観的なデータだ。統計とは本来数値に換算可能な事項が対象である。その意味で「ブラームス好き度」は本来的な統計にはなじまない。「ブラームスが好き」と言っても確たる指標が存在するわけではないからだ。そもそも世の中の音楽愛好家における「ブラームス好き度」が正規分布をなしているかどうかも甚だ怪しい。好きか嫌いかにキッチリ分かれてしまって、平均値付近に分布のピークが来ない可能性も否定出来まい。

私自身のブラームスへののめり込み度を考えると、どう見ても私が平均値付近にいるとは思えない。平均から遠く隔たった場所にいるような、おぼろげな自覚もある。

ということはつまり、私が好きであることと同じくらい、「ブラームスを嫌いな人」が必ず存在すると考えねばならない。私が好きな側に平均からはずれているのと同程度、嫌いな側にはずれている人が必ずどこかにいるハズである。好きな人たちは同好会を作るが、嫌いな人は、わざわざそうした性格の集まりを作らないと思われる。偶然ブラームス嫌いが集まれば、その話題で盛り上がるだろうが、それ目当てで集まるとは考えにくい。

当然ブラームス大好きな私の周りにはブラームス好きが集まりがちだ。だからブラームスを好きな人たちとの交流の経験はあるが、嫌いな人たちとの交流が乏しい。私がブラームスを好きであることと同程度、ブラームスを嫌いな人というのを具体的に想像出来ずにいる。「ブラームスの悪口を書くとブログが炎上しかねない」と考えてひっそり嫌っている人は少なくないと思われる。

2017年7月21日 (金)

踏み外し

わがブログ「ブラームスの辞書」のコンセプトは、大好きなブラームスについてひたすら断章を積み重ねることだ。大好きであればこそいくらでも書ける。あわよくばこれによってブラームスの輪郭をよりリアルにクリアに浮かび上がらせたいと願っているのだが、そこは素人の駄文で、ブラームスを浮き彫りにすることには必ずしも成功していない。

浮かび上がるのはむしろ、管理人である私のキャラだ。これは断言できる。仮に私と同様にブラームスが好きな御仁がいたとしても、それがこのようなブログとして析出するとは限るまい。ブラームスを素材としたこうしたブログを構成してしまうのは、ブラームスのキャラではなくて、私のキャラなのだ。私が懸命に考えれば考えるほど、「ブラームスを明らかにする」という目標からはずれて、管理人である私のキャラが明らかになるということだ。たとえば「毎日更新」「2033年のゴール」「カテゴリーの数」「アラビアンナイト計画」などの運営方針は、私のキャラの反映でしかない。

深くて決定的な差。

2017年7月 7日 (金)

七歩の才

「詩を作る才能が豊かなこと」とでもしておく。

出所は中国だ。三国志の一角をなす魏という国のお話だそうだ。実は私ブラームスも好きだが三国志も相当好きなのだ。一番のお気に入りは呉の大都督・陸遜だ。

つい興奮して話がそれた。魏とはあの邪馬台国の卑弥呼が遣いを送ったあの魏である。その文帝は、三国志では劉備のライバルと位置づけられる曹操の息子だ。れっきとした皇帝だが、何故か弟の曹植をいじめた。「七歩歩く間に詩を作らねば死刑に処す」という具合だ。ご存知の通り漢詩には創作上の制約がいろいろあってそう簡単に作れるものではないのだが、言いつけられた曹植は見事に詩を作って見せた。プレッシャーがかかった状況でキッチリと仕事をしてみせるあたり曹植の才能は相当のものだ。だから詩の才能が豊かなことを「七歩の才」というようになった。

「出来ねば死刑」は究極のプレッシャーだ。何のプレッシャーも無い中、ブログ記事を毎日更新することなどこれに比べれば児戯に等しい。ましてや私の場合、毎日記事を書いている訳でもない。書きためた記事を一つ選んで毎日公開しているだけだ。才能の無いことを記事の備蓄の厚みでカバーしているに過ぎない。

実を言うと毎日記事を書くことをノルマにさえしていない。気の向いたときにサラサラと書いている。大好きなブラームスのことだから、ノルマにしなくても勝手に思いつくのだ。ノルマという言葉の持つ「出来ねばペナルティ」的なニュアンスは場違いである。ノルマにせねば書けなくなったらやめどきだと思っている。

2017年7月7日午前7時7分の公開。

2017年5月 9日 (火)

空恐ろしい

もし世の中にブログが無かったらと考えると空恐ろしい。我がブログ「ブラームスの辞書」の記事は、どうなっていたのだろう。

私の脳味噌に浮かんだこれらのブラームスネタが、行き場を失っていたと思うと恐ろしい。脳味噌の中でグズグズと煮えたぎりやがては整理不能から腐敗してしまうに違いない。

逆に申せば、ブログというはけ口があるからこそこれだけ思いついたとも言える。淀めば濁るが、流れれば澄むのだ。

まだまだとどまる気配もない。

スペシャルコンサートまであと5日。

2017年5月 4日 (木)

広く浅く

一つのことをとことん突き詰めて研究している人がいたとする。そういう人の前で謙遜の意味を込めて「私なんか広く浅くですよ」と口を滑らせてしまった経験がある。失礼な話だったと後から冷や汗である。

あなたは「狭く深くですよね」というニュアンスが言外ににじみ出る。「深く」はいいのだが、「狭く」はいただけない。「あんたの視野は狭いですね」が万が一にもニュアンスとして勝ってしまってはいけないのだ。先のシチュエーションでいうなら「私なんか狭く浅くですよ」と言わねばならないのだ。ところが世の中の慣用句として「狭く浅く」はあまりなじみがない。

「広く深く」を目指して日夜努力をしているとしても自分への戒めとして使うなら「狭く浅く」と使うよう心がけたいものだ。自分を称して言うならそれが慣用句だとしても「広く」は後ろめたい。たとえ話題がブラームスであってもである。

スペシャルコンサートまであと10日。

2017年4月22日 (土)

椅子もついでに

パソコンを3代目に切り替えたついでに、パソコンデスク前のイスを代えた。今までは食堂セットと共通の木製の椅子だったが、見ての通りの立派なイスを奮発した。昨年3月に部屋の大掃除をして以来、ずっとずっと心にしまっていた。かなりな出費だから迷っていた。

このほど、思い切って交換に踏み切った。

いやはや効果は劇的。もっと早く決断していればよかった。深々とした座り心地。包まれる感じが想像を超えていた。パソコンをするにも音楽を聴くにも快適だ。欠点はただ一つ。踏み台代わりにならないことだ。キャスター付きの椅子の上に立っては危ないからだ。肘掛が跳ね上がることで、座面幅がデスクの両脚の間に収まる。不使用時にも思っていたほど邪魔にならない。

パソコンと椅子を交換してみて思うことがある。

記事を思いつくペースが2014年10月くらいから落ちていた。脳みその働きが衰えて来たかと心配にもなったが、パソコンと椅子を交換してから記事を思いつくペースが劇的に改善した。パソコンが老朽化して動きが重くなることで、無意識にパソコンを開く機会が減っていた。パソコンのレスポンスが劇的に改善した上に、すわり心地が見違えたことで、ちょっとした空き時間に記事を書けるようになった。

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スペシャルコンサートまであと22日。

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ブラームスの辞書写真集

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    はじめての自費出版作品「ブラームスの辞書」の姿を公開します。 カバーも表紙もブラウン基調にしました。 A5判、上製本、400ページの厚みをご覧ください。
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