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カテゴリー

カテゴリー「742 大学オケ」の74件の記事

2016年11月12日 (土)

メンコンの記憶

大学に入ってからオケに入団して、ヴィオラを始めた私のオケデビューは、冬の定期演奏会だった。入学から9ヵ月後の1979年1月7日のことだ。メインプログラムのブラームス第二交響曲が私のオケデビュウだ。

当時は中学時代から続いていたベートーヴェンラブの真っ最中だったので、「デビューがブラ2」という事実でさえ淡々と受け流していた。苦労もしたけど本当に感動した。でも「ベートーヴェンだったらもっと面白いはず」と真面目に思っていた。
大学オケの次の定期演奏会は6月。メインプログラムにベートーヴェンのエロイカ交響曲が選ばれたときはまじめに嬉しかった。このときオープニングに決まったのがブラームスの大学祝典序曲だった。これが運命を分けることとなる。練習を積み重ねていく過程で大学祝典序曲の面白さに気づいた。一方エロイカは不完全燃焼に終わった。この演奏会をきっかけにブラームスへの傾斜が決定的になった。
さて前置きが長くなった。この時のオープニング「大学祝典序曲」と、メイン「エロイカ」に挟まれたサブプログラムが「メンコン」つまりメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲だった。知らぬもののない超有名曲なのだが、ビギナーにはフィナーレのシャープ4個が厄介だった。
独奏ヴァイオリンは加藤知子先生。第一楽章の第二主題の下地に敷き詰めるヴァイオリンの伸ばしの美しさに呆然とした。
メンデルスゾーン特集が一度もメンコンに言及せずに終わるところだった。

2016年3月18日 (金)

馬鹿じゃないの

「ブラームスの辞書」を見た私の友人が、しばしば口にする言葉。親しい奴が発するほど「誉め言葉」の意味を色濃く帯びる。関西系の友人の場合「アホちゃうか」に変換される。

著書もブログもなかなか時間が要る。「いい歳をした大人のクセによくヒマがあるよな」という言葉を柱に、「昔と何も変わらないネ」の意味の「成長しないヤツだ」が添えられることが多い。

「これホントに全部書いたのかよ」という反応も嬉しいものである。「書かれてみれば、そうかもって気がする」というのもあった。昔からこういうおバカなことが好きだったということなのだ。

学生時代所属していたオーケストラでも、この手のおバカなことよく考えたりやらかしたりしていた。古くからの友人は、慣れてしまっていて「またか」くらにしか思わない。何事も徹底するのが性分である。もちろん治癒の望みは無い。

2016年1月18日 (月)

卒業演奏

1982年2月、大学4年の私は団内の室内楽演奏会においてブラームスのクラリネット五重奏のメンバーとして演奏を披露した。同期のクラリネット吹き、チェロ弾きと企んで、前年にはモーツアルトのクラリネット五重奏曲を演奏していたから、最後にブラームスで仕上げたいと臨んだ第一楽章だった。

メンバーは全部男性で以下の通り。

  • クラリネット 私の同期。4年生だが工学部の大学院に進学予定。悲愴交響曲での華麗なリードミスで一生語られる実直な男。
  • 第一ヴァイオリン 私が初心者としてオケに入り、1からヴィオラを教わった2コ上の先輩。元コンマス。工学部の大学院生。
  • 第二ヴァイオリン 3年で私がヴィオラトップだったときの1コ上の先輩。元コンマス。医学部5年生。
  • ヴィオラ 私。
  • チェロ 私の同期。4年生だが工学部の大学院に進学予定。

早生まれの私は、この中では一番年下だった。なのに他のメンバーは医学部やら大学院やらでみな、大学に残る中、最年少の私だけが卒業だった。だからこの演奏はただただ私だけの卒業演奏になった。

男5人のマジな練習を繰り返して大好きなブラームスに臨んだ。私が大学オケで記した最後の演奏が、ブラームスのクラリネット五重奏だった。実はオケで最初の演奏は、1年冬のブラームス第二交響曲だった。オープニングの「マイスタージンガー」やサブのラヴェル「マ・メール・ロア」にはステージに乗らなかったから、ブラ2が正真正銘のデビュー。つまり私の大学オケ生活は、第二交響曲で明けて、クラリネット五重奏曲で締めたということだ。

果報者というべきだろう。

2015年8月 7日 (金)

弦楽四重奏曲第2番

卒業間もないOBにとって、サークルの居心地はいい。顔見知りの後輩が現役でいる間の3年間は少なくとも居心地が保証される。ノリは解り合えているし、話題もあう。

私もそうだった。就職後いきなり大阪に配属になったというのに頻繁に帰省してはオーケストラに顔を出した。自宅が大学の近所というのはこの点何にも増して便利だ。故郷、配属先、母校が離ればなれになっていたら、事情は違っていたと思う。

たびたび部室を訪ねてはメンツを集めてカルテットを楽しんだ。一番多く取り組んだのが、本日のお題、ブラームス作曲弦楽四重奏曲第2番イ短調op51-2だ。第1ヴァイオリンは1コ下の男性で、第2ヴァイオリンとチェロが2コ下の女性というメンツ。みんなソコソコ弾けるので私が一番のネックみたいな感じだった。

はっきり言って私の好みが反映した選曲。しかも無謀。全楽章はとても無理だから、両端楽章だけ取り組んだ。それでもかなり無理目。ヴィオラに関して申せば個人練習の段階ですでに座礁気味。みんなと合わせると転覆である。難所の砂漠の中を数少ない旋律をオアシス代わりにという感じだ。フィナーレはもっと悲惨。意地悪がたくさんしくまれた音のパズルだ。それがブラームスの醍醐味と頭では判っていてもテクがついて行かない。

それでも1楽章だけは何とか止まらずに通るようになった。

だから今でもこの曲を聴くと脳味噌が甘酸っぱい液で満たされる。

2015年6月 5日 (金)

下心六重奏団

1981年8月大学4年で最後のオケ夏合宿に臨んだ私は、恒例の室内楽演奏会でブラームスの弦楽六重奏曲第1番第一楽章をメンバーの1員として披露した。周知のとおり、この六重奏曲はヴァイオリン、ヴィオラ、チェロが2本ずつで、6名の弦楽器奏者を必要とする。当日のメンバーは男子3名、女子3名というものだ。各々の楽器のセカンドが全部女子だった。

  • 2ndヴァイオリン H嬢 教育学部2年 
  • 2ndヴィオラ D嬢 薬学部3年 ホントは1stの私より相当うまい。
  • 2ndチェロ A嬢 園芸学部1年

という具合。男子は以下の通り。

  • 1stVn Nord氏 医学部4年
  • 1stVa 私 人文学部4年
  • 1stVc Koza氏 人文学部3年 ドヴォコンのソロいけるくらい。

男子は、私を除いて名人。チェロのトップとコンマスだ。とはいえ私だって6月の定期演奏会でトップを降りたばかりだからまだまだ行けた。だからひとまず様にはなった。

まあしかし、目的は演奏の披露よりも練習と、その後のお茶みたいなアンサンブルだった。誰がつけたか「下心六重奏団」とは秀逸なネーミングだ。亡き妻はこの中にはおらず、聴衆として演奏を聴いていた。そればかりかこの中からカップルは発生していない。イメージよりはずっとピュアだった。

青春の六重奏曲。

2015年6月 1日 (月)

麻雀のBGM

学生時代にはよく麻雀をした。

練習の後に、たまに酒を飲むか麻雀をするかという流れになった。6対4でお酒が多かったかもしれない。お酒を飲むのは安い居酒屋か誰かの下宿のどちらかだったが、麻雀は誰かの下宿だった。場所代がもったいないからだ。

練習後食事を早々に切り上げて麻雀だ。コンビニでカップ麺やジュースを買い込んで会場となる下宿になだれこむ。会場となる下宿はどこでもという訳にはいかない。麻雀の音は非常にクレームに繋がり易いからだ。いきおいいつも同じ下宿ということになる。

やるとなったらメンバー集めは練習中に始まる。麻雀をやるなどと大っぴらに相談出来ないから、仲間内では、麻雀のことをカルテットと言っていた。それでも5人や6人集めるのは容易だった。降り番の2人はカップ麺を入れたりジュースを注いだりの係だ。時には8人で2卓を囲むこともあった。こういうときは「オクテット」と称したものだ。20時から始めるときには「8時チューニング」などと言い合っていた。始める前のあのかき混ぜも「チューニング」と称していた。クレームの原因の一つがこのチューニングであることは間違いないのだが、プレーヤーの発する奇声の方が深刻だった。上がれば上がったでうるさいし、降りれば降りたで大騒ぎ。当たろうものなら半狂乱だ。

サイレンサー代わりに音楽を流した。さすがにオーケストラだけあってみんなクラシックだ。下宿の主の好みが色濃く反映していた。モーツアルトが一番人気だ。次回の定期演奏会の曲目を流すこともしばしばだった。

腕前はみな似たりよったりだ。楽器のテクニックと麻雀の腕前の間の相関関係は薄いとだけ申し上げておこう。

興が乗れば徹夜は当然だった。明け方までは意外と平気なものだ。明るくなってから授業の1コマ目までの過ごし方が懸案だった。明るくなってから寝てしまった挙げ句に起きられずに欠席という悲劇が後を絶たなかった。明け方はみんなトイトイしか狙わなくなるので純粋な運試しになった。

大学入学後、ブラームスの弦楽六重奏曲第1番をはじめて聴いたのは実はマージャンのBGMとしてであった。

2014年6月19日 (木)

プレゼント返し

昨日言及した第3次カテゴリー改訂の目玉は「交響曲独立カテゴリー体制」の導入だ。

既存のカテゴリー「205 交響曲」にはブラームスの4つの交響曲が雑多に放り込まれていた。2033年までの継続を考えるとそれを放置するのはしのび難い。さらにそこには、ブラームス以外の作曲家の交響曲を話題にした記事も混入している。だからそれを整理したと書いた。

しかしそれだけでは必ずしも正直ではない。

次女が大学オケデビューでブラームスの第4交響曲にチャレンジすることが決まったことが大きなモチベーションになった。過去の記事をあたって、それらに交響曲各々のカテゴリーを再付与するのは、簡単ではない。一通り読まねばならないから時間がかかる。必要性を感じながらも、手が出せずにいた。

このたび次女のブラ4挑戦は、またとない機会だ。4番関連記事だけを抜き出すことも考えたが、テンションが上がっているうちに全4曲で実施することにした。

初めてブラームスの4番に挑戦する次女へのプレゼント。既に今日までに第4交響曲に関連する記事は40本を超えていた。それらを一括して閲覧することが可能になった。父の日のお返し。

次女のブラ4にブラームスのご加護を。

2014年6月18日 (水)

第3次カテゴリー改訂

2009年11月に第2次カテゴリー改訂を実施した。カテゴリー番号の3桁化を含む大改訂だった。あれから5年を経た今、第3次カテゴリー改訂に着手した。

改訂の柱は以下の通り。

カテゴリー「205交響曲」を細分化する。現状同カテゴリーは、ブラームス以外の作曲家の交響曲までも含んでいる。少々雑多な印象だ。2033年5月までの継続、読者と何よりも私自身の利便を考えると、放置するには忍びない。当面は交響曲に的を絞るが、今後暇を見てコンチェルトや室内楽に範囲を広げる。

ということで今回下記の通り、カテゴリーを新設した。

  • 231 交響曲第1番
  • 232 交響曲第2番
  • 233 交響曲第3番
  • 234 交響曲第4番

鉄道特集真っ只中、いかにも唐突なこの記事には理由がある。次女がブラ4に挑戦すると知った今、それを応援するための展開を取り急ぎ準備することとした。この記事、昨夜次女マイスタージンガー前奏曲ファーストヴィオリン初練習を聴きながら書いた。

切ないくらい嬉しい。

2014年6月17日 (火)

父の日

一昨日、サッカー日本代表がワールドカップ初戦を落とし、落ち込み気味に始まった父の日だったが、嬉しいサプライズが待っていた。

アルバイトから帰った次女が、皆にチーズケーキを買ってきた。開けてびっくりネクタイを締めた可愛らしい熊がデザインされてた。父の日のプレゼントだった。いやはや相当嬉しい。早速母と次女と3人で食べることにした。

大学に入りサークルを捜していた次女は、見学と思案を重ねた結果、驚くべき選択をしていた。自分の属する大学ではない他大学のオーケストラに入ったのだ。通学定期の範囲内という点まで考え抜かれた結論だった。決められた練習は週に2回程度、年二回の演奏会があるようだ。この話自体は、以前から知っていたので、チーズケーキを食べながら「オケ、最近どうよ」と水を向けてみた。

秋の定期演奏会のオープニングプログラムで「マイスタージンガー」をするという。高校でもやった曲だ。「ふーん」という私の反応にかぶせるように「実は第一ヴァイオリンを弾く」と次女。まんざらでも無さそうな口ぶり。ポジションが高いだけで、セカンドと変わらないと頼もしいことを言っている。

「んで、メインプログラムは何やるの」と尋ねた。次女は「ブラ4」と即答。私「・・・・・・」次女「ブラームスの4番」私「・・・・・」次女「家にCDある?」

ブラームスの4番のCDが我が家にあるのか訊いて来るとは、恐れを知らぬ娘だ。「誰に口聞いてんだ」と言いたいのを飲み込んで、「これ聴いたらいいよ」とクライバーのCDを渡す。「へえ、あったんだ。ありがと」とあくまで屈託の無い次女。

今年の父の日がどれだけ凄いか以下にまとめる。

  1. 亡きの妻の誕生日と重なった。
  2. 次女が父の日のプレゼントを買ってきた。アルバイトで稼いだお金で初めてのプレゼントだ。
  3. 他大学オケに所属し、初めて第一ヴァイオリンに挑戦する。
  4. 大学オケ秋の定期演奏会のメインがブラームスの第4交響曲になった。こちらではセカンドを弾く。大学オケデビューが私と同じくブラームスになった。私は2番。
  5. ブラームスの4番は我が家にとって思い出の曲。妻との結婚式の二次会でみんなで演奏した。場所はルーテル市谷センターだった。残念ながらこの時が妻と協演した最後の演奏会になってしまったが、亡き妻はセカンドヴァイオリンだった。そのセカンドを次女が弾く。マジやばい。
  6. この先個人練習をするに決まっているから、次女が部屋で弾くブラ4が聞ける。
  7. やがて次女が「ブラームスの辞書」を手に取る日がやってくる。

次女の大学オケの話題は、今まで取り上げるのを自粛してきた。がしかし、ブラームスの4番に挑むと聞いて、カッコをつけてもいられなくなった。高校オケでは編成の都合上、ブラームスを取り上げることは有り得なかった。そこは、この先音楽を続けていればどこかで必ずブラームスに当たるはずだと自分に言い聞かせてきた。予感は当たった。いきなり1年秋に4番とは、いやはや本当に素晴らしい。

これらがどれだけ嬉しいかお察しいただけるだろうか。2014年の父の日を一生忘れることは無い。

それでもそれを昨日公開せずに一日遅らせたのは、昨日の記事が6月16日ピンポイントだからというブログ運営上に都合に過ぎない。嬉しい割には意外と冷静。

  • 2012年11月11日 (日)

    ハッチ

    昨日、福島県郡山市で日本学校合奏コンクール2012が開催された。次女たちオケも参戦するということで、ここ最近本丸のビスマルク特集も押しのけながら記事の発信が続いた。

    次女の全国大会参加が強烈な奇遇を手繰り寄せた。学生時代の後輩と28年ぶりの再会が実現した。ハッチは私の2つ後輩で亡き妻にとっては一個先輩のヴァイオリン弾き。妻とは学部学科も同じだった。多分彼女が大学を卒業して郷里で就職して以来会っていなかったのだが、次女の全国大会進出を聞いて、立派なご子息と元気なお母様の3人で応援に駆けつけてくれた。

    高校の部開演前のホワイエで、感動の再会。積もる話はヤマほどあるのだが、次女への声援優先だったこともあって、長話にはならなかったが、かえってこれくらいがちょうどいいのかもしれない。ひとまず次女はセカンドのトップ奏者だからとドヤ顔気味で伝えた。演奏後昔のままの笑顔で誉めてくれた。次女を私そっくりだという殺し文句もやけに自然な感じ。おまけに次女宛にと素敵なプレゼントを届けてくれた。

    お礼が妙にぎこちなくなってしまった自覚があるのでこの場で改めて感謝。

    28年とは鉄血宰相ビスマルクが、プロイセンあるいはドイツ帝国で宰相の座にあった長い長い時間と同じだなどど、白々しくビスマルクにこじつけてみる。

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      はじめての自費出版作品「ブラームスの辞書」の姿を公開します。 カバーも表紙もブラウン基調にしました。 A5判、上製本、400ページの厚みをご覧ください。
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